2018年08月19日

Morris Mobley『Movin' On』

モダン・ソウル/ブギー/AORな1枚☆Morris Mobley『Movin' On』
Movin’ On
発表年:2018年
ez的ジャンル:モダン・ソウル/ブギー/AOR
気分は... :決めポーズで!

新作からモダン・ソウル/ブギー/AORな1枚、Morris Mobley『Movin' On』です。

Morris Mobleyは、Slikk TimことTim Becherandの変名ソロ・プロジェクト。

フランス、ナンシー出身のSlikk Timは、セッション・ミュージシャンとして活躍するマルチ・インストゥルメンタリスト/プロデューサー/アレンジャー。

また、Gary Gritness名義やDopeGemsThe Good Lawdzといったバンドを率いて作品をリリースしています。

さて、本作『Movin' On』Morris Mobley名義の初作品であり、ジャケ・イメージそのままにSlikk Timのダンディズムに溢れたモダン・ソウル/ブギー/AOR作品に仕上がっています。

最も特徴的なのは808ドラムマシーンの軽快なビートを巧みに使っている点です。国内盤ライナーにも書かれていますが、ヒット曲「Sexual Healing」に代表されるMarvin Gaye『Midnight Love』(1982年)のフィーリングに近いかもしれませんね。

そんな808ビートに、ブラコン調シンセやGeorge Benson風のスムース・ジャズ・ギターが絡むアーバンな音世界を紡ぎます。R&B、ファンク、AOR、ジャズ/フュージョン、ハウス等のエッセンスを彼らしいセンスで絶妙にクロスオーヴァーさせているのがいいですね。

彼自身のBoz Scaggs風のヴォーカルもAORムードを高めてくれます。

アルバムを象徴するAORなオープニング「Movin' On」Dam-Funk風のモダン・ブギー「Stop Playin' Games」Don Blackmanのカヴァー「Since You Been Away So Long」Steely Danのカヴァー「Glamour Profession」、哀愁モードのアーバン・ミディアム「Rolodexes」あたりがおススメです。

ダンディズムに溢れたジャケに惹かれた方がぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Movin' On」
808ビート、シンセ、スムース・ジャズ・ギターが絡むAORモードのオープニング。Boz Scaggs風のヴォーカルもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=K89-nSThT1w

「Stop Playin' Games」
Dam-Funkあたりが好きな人は気に入るであろうモダン・ブギー。アーバン・ソウル/AOR的な魅力もあります。

「Since You Been Away So Long」
レア・グルーヴ/フリーソウル人気盤Don Blackman『Don Blackman』(1982年)収録のアーバンなメロウ・バラードをカヴァー。フリーソウル・クラシック「Holding You, Loving You」の陰で目立ちませんが良い曲ですよね。ココではヴォコーダーを交えて、オリジナルとは少し異なる雰囲気のメロウ・バラードに仕上がっています。。

「Midnight Stroll」
808ビートとGeorge Benson風ギターが絡むスムース・ジャズ/フュージョンなインスト。

「Glamour Profession」
AOR名盤Steely Dan『Gaucho』(1980年)収録曲をカヴァー。Steely Danならではの捻りのある楽曲をクールなモダン・ソウルとして聴かせてくれます。

「Rolodexes」
哀愁モードのアーバン・ミディアム。後半は本作らしいスムース・ジャズ・ギターで盛り上げてくれます。

「First Class Hangin'」
George Benson風ギターが冴えわたるアーバン・ダンサーなインスト。

「Charge It To The Game」
ラストはAORなメロウ・バラードでダンディに締め括ってくれます。

DopeGems『Necksnappin'』(2014年)
Necksnappin'
posted by ez at 02:06| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月18日

『今の気分は...2018年8月18日編』

過去記事から10曲セレクトするシリーズです。

2日前にNohelani Cypriano『In The Evening』(1982年)を紹介しましたが、その影響でハワイアンAORをまとめて聴きたい気分に・・・

全て過去記事で紹介済なので、気に入った曲があれば過去記事もご参照下さい。

Lemuria「All I've Got to Give」
https://www.youtube.com/watch?v=y7VDBMDtAp0
From 『Lemuria』(1978年)
Lemuria

Summer「Love Is...」
http://www.youtube.com/watch?v=CaT5ZTVox5w
From 『In Malibu』(1976年)
マリブの覇者

Tender Leaf「Countrieside Beauty」
https://www.youtube.com/watch?v=SGkKN4D_sq0
From 『Tender Leaf』(1977年)
Tender Leaf

Billy Kaui「Words to a Song」
http://www.youtube.com/watch?v=aPmVuco1y-A
From 『Billy Kaui』(1977年)
ビリー・カウイ

Babadu「We're Not To Blame」
https://www.youtube.com/watch?v=uAU2OBTX-Xo
From 『Babadu!』(1979年)
ババドゥ!

Macky Feary Band「It Takes Two」
https://www.youtube.com/watch?v=ZJOLUhiayG0
From 『Macky Feary Band』(1978年)
マッキー・フェアリー・バンド

Ray Gooliak「Maui On My Mind」
https://www.youtube.com/watch?v=niavNca0CJQ
From 『Home Away From Home』(1979年)
ホーム・アウェイ・フロム・ホーム

Country Comfort「Pretty Girl」
https://www.youtube.com/watch?v=nYBQKflNOVk
From 『Country Comfort II』(1976年)
Country Comfort II

Richard Natto「Bish's Hideaway」
https://www.youtube.com/watch?v=H-ZOoEK7uZE
From 『Not Just Another Pretty Face』(1980年)
Not Just Another Pretty Face(ノット・ジャスト・アナザー・プリティ・フェイス)

Cecilio & Kapono「Here With You」
https://www.youtube.com/watch?v=wOe80U23CLI
From 『Night Music』(1977年)
ナイト・ミュージック
posted by ez at 04:51| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月17日

Nu Braz『Sonho Bossa』

ミラノ産ブラジリアン・クラブジャズ☆Nu Braz『Sonho Bossa』
Sonho Bossa
発表年:2006年
ez的ジャンル:ミラノ伊達男系ブラジリアン・クラブジャズ
気分は... :サウダージ・・・

イタリア人シンガー/DJのEmanuele Cucchiによるブラジリアン・プロジェクトNu Brazの1stアルバム『Sonho Bossa』(2006年)です。

ジャズ・トロンボーン奏者のFranco CucchiとシンガーであるAnna D’Amicoを両親に持ち、幼少時代から歌手、俳優として活動し、ミラノやサン・パウロなどでミュージシャン/DJとして活動していたEmanuele CucchiNu Brazの紹介は、2ndアルバム『Baticumbum』(2010年)に続き2回目となります。

以前に紹介した『Baticumbum』(2010年)は、クラブ・ジャズとブラジル音楽が絶妙のバランスで融合した僕好みの1枚であり、年末恒例『ezが選ぶ2010年の10枚』でもセレクトした1枚でした。

1stアルバムである本作『Sonho Bossa』(2006年)も、クラブ・ジャズ/Nu Jzzとブラジル音楽が絶妙に融合したNu Brazワールドを楽しめます。初期Nicola Conteら他のミラノのクラブジャズと比較して、少しブラジル寄りになっている感じが魅力だと思います。

Emmanuele Cucchi以外に、父Franco CucchiSoulstanceLo Greco兄弟(Gianni Lo Greco/Enzo Lo Greco)、Jose MascoloMarco BrioschiMilano Jazz Dance Combo)、Dilene FerrazBrazilian Love Affair)、Adriana Oliveira等がレコーディングに参加しています。

各種コンピにも収録された「Saudade」「Borboleta Da Cidade」「Roda」「Serrado」「Donna」「Aeromoca」といった楽曲がおススメです。

『Baticumbum』と同じくIrma傘下のLa Douceからのリリースです。

夏らしいクラブジャズ作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Saudade」
Jose Mascolo/Giancarlo Testoni作。この時代らしいボッサなNu Jazzがオープニング。タイトルの通り、メロディアスなサウダージ感覚とNu Jazzサウンドの融合が見事です。
https://www.youtube.com/watch?v=wkpMwPeBhCA

「Borboleta Da Cidade」
Emmanuele Cucchi/Jose Mascolo/Enzo Lo Greco作。SoulstanceのLo Greco Brosをフィーチャー。Bossacucanovaあたりの新世代ボサノヴァに通じるエレクトロニカなダンサブル・サウンドが心地好い1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=aPxyt4lQY5A

「Roda」
Emmanuele Cucchi/Jose Mascolo/Enzo Lo Greco作。小気味よいボッサ・グルーヴが心地好い1曲。サンセット・モードのNu Jazzといった趣がいいですね。

「Scherzi Di Primavera」
Matteo Leo Chiosso/Roberto Livraghi作。レトロ・モードのキャッチーさに確信犯的なものを感じるラテン・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=mwpzs1iQOns

「Sonho Bossa」
Emmanuele Cucchi/Jose Mascolo/Enzo Lo Greco/Dilene Ferraz作。タイトル曲はDilene Ferraz(Brazilian Love Affair)とのデュエットによるメロウ・ボッサ。コケティッシュなDilene Ferrazのヴォーカルにメロメロです。

「Serrado」
Djavan作。オリジナルは当ブログでも紹介した『Djavan』(1978年)に収録されています。また、当ブログではSirius Bのカヴァーも紹介済みです。この名曲を軽快でダンサブルな新世代ボサノヴァで聴かせてくれます。

「Moca (Donna)」
Gorni Kramer/Sandro Giovannini/Pietro Garinei作。母Anna D’Amicoのレパートリーをカヴァー。ムーディーなメロウ・ボッサで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=FjsmKT-6JnM

「Escravo Da Alegria」
Toquinho作品をカヴァー。哀愁メロディを軽快なテンポながらもエモーショナルに聴かせてくれます。アレンジ・センスの良さが冴えている1曲です。

「Aeromoca」
Emmanuele Cucchi/Jose Mascolo/Enzo Lo Greco作。アコギの響きを強調したボッサ・グルーヴ。新世代ボサノヴァですがメロディを大切にしているのがいいですね。

「Menininha」
Emmanuele Cucchi/Jose Mascolo/Enzo Lo Greco/Varnava作。ノスタルジック・モードの渋めの仕上がり。Emmanuele Cucchiのブラジル音楽愛を感じる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=qiDXVx8KbC4

「Donna」
Gorni Kramer/Sandro Giovannini/Pietro Garinei作。先の「Moca (Donna)」の別ヴァージョン。コチラはJose Mascoloがフィーチャーされています。
https://www.youtube.com/watch?v=jVbB9oKSIyY

「Voce Nao Me Ensinou A Te Esquecer」
ブラジル人SSW、Fernando Mendesの作品をカヴァー。ラストは哀愁モードのバラードで締め括ってくれます。

未聴の方は2ndアルバム『Baticumbum』(2010年)もチェックを!

『Baticumbum』(2010年)
Baticumbum
posted by ez at 01:44| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月16日

Nohelani Cypriano『In The Evening』

ハワイアンAORを代表する女性シンガーの2ndソロ☆Nohelani Cypriano『In The Evening』
In The Everything+1
発表年:1982年
ez的ジャンル:ハワイアンAOR系女性シンガー
気分は... :ワイキキの青い空・・・

今回はハワイアンAORからNohelani Cypriano『In The Evening』(1982年)です。

Nohelani Cyprianoはハワイ、ホノルル出身の女性シンガー/ソングライター/キーボード奏者。

まずハワイのバンドGolden Throatのメンバーとして1974年にアルバム『Golden Throat』をリリースしています。

Golden Throat解散後、伝説のコンピ・アルバム『Home Grown II』(1977年)に収録された「Lihue」でソロ・デビューを果たします。『Home Grown』シリーズは、地元ラジオ局がハワイのローカル・バンドの音源を公募したプロジェクトです。

その後、Golden Throat時代の仲間であるMichael Cordのプロデュースによる『Nohelani』(1979年)、同じくGolden Throat時代の仲間で公私パートナーDennis Graueのプロデュースによる『In The Evening』(1982年)という2枚のアルバムをリリースしています。これら2枚は共にハワイアンAORの名盤として再評価されています。

また、ハワイアンAORの人気シンガーMacky Fearyとも縁があり、人気作Macky Feary Band『Macky Feary Band』(1978年)にバック・コーラスで参加したり、1980年にはデュエット・シングル(12")「Let's Do It」をリリースしています。

『In The Evening』(1982年)以降は音楽活動を休止していましたが、アルバム『Wind Of A Child』(1987年)でカムバックし、その後も『Back In Love』(1991年)、『What's Going On』(1994年)、『Blue Hawaiian Christmas』(1996年)といったアルバムをリリースしています。

やはり、Nohelani Cyprianoといえば、『Nohelani』(1979年)か『In The Evening』(1982年)ということになりますね。どちらを紹介するか迷いましたが、ハワイわしいジャケが印象的な本作『In The Evening』をセレクト。

本作はハワイの権威ある音楽アワードNa Hoku Hanohano AwardAlbum of the Yearを受賞しています。

フリーソウル的なメロウ・グルーヴ、美しいアコースティック・バラード、シンセとギターが印象的なポップ・ロック等から構成されたハワイアンAOR作品です。

ハイライトは今日人気の高い「Give Love A Try」「U」というフリーソウルなメロウ・グルーヴ2曲。それ以外に「In The Evening」「Remember」という素敵なバラード2曲もおススメです。

ジャケのイメージとは異なり、コンテンポラリーなハワイアンAORを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Bali Hai」
イントロはトラディショナルな雰囲気ですが、本編はど派手なロッキン・モードです。本作の中では少し浮いている気が・・・

「In The Evening」
タイトル曲は素敵なアコースティックAOR。Nohelaniの優しい歌声と爽やかなアコースティック・サウンドに包み込まれていく感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=8GKAZXaj3ZE

「Give Love A Try」
本作のハイライトその1。フリーソウル好きの人であれば気に入るであろう爽快メロウ・ダンサー。Nohelaniの透明感のあるヴォーカルが爽やかに駆け抜けていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=LqV56zDrc8A

「My Island」
前半は美しいミディアム・バラード、後半はThe Doobie Brothers「What A Fool Believes」的な曲調とロッキン・ギターが印象的な展開になります。

「Playin' With Fire」
シンセ・ファンク調のポップ・ダンス・チューン。コンテンポラリーなダンサブル・サウンドが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=B23h3i5aXkw

「Remember」
Nohelaniの透明感のあるヴォーカルが映えるビューティフル・バラード。本作では「In The Evening」と双璧をなす素敵なバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=1eZYi0SukfM

「U」
本作のハイライトその2。Nohelaniのヴォーカルがキュートに輝く爽快メロウ・グルーヴ。ハワイならではのおおらかさとメロウネスのバランスがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=wnYmSdfRz64

「Lil' Rich Girl」
躍動するポップ・ロック。ここまでくると全くハワイアンAORっぽさはありませんが(笑)

「Time」
本編ラストはしっとりとしたピアノ・バラードで締め括ってくれます。

「A Song Of Love」
CDボーナス・トラック。1983年にリリースされたDanny Couchとのデュエット・シングルです。オーセンティックな感動バラードに仕上がっています。

1stアルバム『Nohelani』(1979年)もセットでどうぞ!

『Nohelani』(1979年)
アラウンド・アゲイン(紙ジャケット)
posted by ez at 00:37| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月14日

Claudette Soares『Claudette No. 3』

グルーヴィー・ポップな魅力の1枚☆Claudette Soares『Claudette No. 3』
CLAUDETTE No 3 ヌメロ・トレス
発表年:1970年
ez的ジャンル:キュート系ブラジル人女性シンガー
気分は... :いつもと変わらず・・・

今回はキュートなブラジル人女性シンガーClaudette Soares『Claudette No. 3』(1970年)です。

1937年リオ・デ・ジャネイロ生まれ、10代の頃からショー・ビジネスの世界で活躍している女性シンガーClaudette Soaresの紹介は、『Claudette』(1969年)に続き2回目となります。

キュートなボサノヴァ・シンガーのイメージが強い人かもしれませんが、本作『Claudette No. 3』は1970年という時代を反映して、トロピカリズモを経たグルーヴィーな楽曲が印象的な1枚です。

発売元の資料などでは、当時のClaudetteはElis Reginaに匹敵する人気であったとされていますが、どうだったんでしょうね。かなり盛っているような気もしますが・・・

Elis Reginaのように圧倒的な歌力があるシンガーではありませんが、様々なタイプの楽曲を自分らしく歌い上げる器用さは持っているシンガーのように思えます。

本作でも多様なアーティスト/コンポーザーのバラエティに富んだ作品を器用に歌い分けています。

ボッサ×ファンクな「Sem Bronquear」、フレンチ・ポップ調のキュートな「Gloria, Glorinha」、小悪魔ヴォーカル&リズミックな「Canoeiro」、キュートなルーヴィー・ポップ「Baiao」Marcos Valleの名曲カヴァー「Os Grilos」、モロに「Tighten Up」している「Por Quem Morreu De Amor」あたりが僕のおススメです。

プロデュースManoel Barenbein

全曲紹介しときやす。

「Sem Bronquear」
Jorge Ben作。ボッサ×ファンクなリズミック・サウンドの軽快なオープニング。Claudetteのキュート・ヴォーカルが華やかに弾けます。ホーン隊も盛り上げてくれます。

「As Flores Do Jardim De Nossa Casa」
Erasmo Carlos/Roberto Carlos。オリジナルはRoberto Carlos『Roberto Carlos』(1969年)に収録されています。しみじみと歌い上げるバラード。美しくも儚い感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=qAQFMSAeJ-Y

「Gloria, Glorinha」
Antonio Adolfo & A Brazuca、1970年のシングル曲をカヴァー(Antonio Adolfo/Tiberio Gaspar作)。ジャケのClaudetteのイメージそのままの1曲。Claudetteのキュートな魅力全開のフレンチ・ポップ調の仕上がりです。

「Canoeiro」
Dorival Caymmi作。当ブログではGal Costaヴァージョンも紹介済みです。Claudetteの小悪魔ヴォーカルと妖しげなリズミック・サウンドがよくマッチしています。妖しげなフルートの音色もいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=9HqX2_NgZdc

「Clara」
Arthur Verocai/Paulinho Tapajos作。美しいアレンジのサウンドをバックに、Claudetteがピースフルに歌い上げます。

「Super Bacana」
Caetano Veloso作。『Gil-Chico-Veloso Por Claudette Soares』(1968年)収録曲の再レコーディング。当時ロンドンへ亡命していたCaetanoへのエールかもしれませんね。

「Hoje」
Taiguara作。美しいオーケストレーションとピアノ&オルガンをバックに、Claudetteが高らかに歌い上げるスケールの大きなバラード。

「Baiao」
Humberto Teixeira/Luiz Gonzaga作。当ブログではAstrud Gilbertoヴァージョンも紹介済みです。本作らしいグルーヴィー・ポップ。キュートなポップ感と英米ロックのエッセンスを巧みに調和させているのがいいですね。

「Vermelho」
Antonio Adolfo/Tiberio Gaspar作。穏やかなメロウ・フィーリングがいいですね。

「Os Grilos」
Marcos Valle/Paulo Sergio Valle作。Marcos自身のヴァージョンは
『Marcos Valle(1970)』に収録されています。また、当ブログではWalter WanderleyThe Dee Felice TrioBossa Nostraのヴァージョンも紹介済みです。このMarcos名曲とClaudetteのキュート・ヴォーカルの相性は抜群です。2分にも満たずに終わってしまうのが少し残念ですが。
https://www.youtube.com/watch?v=PpiysJbiXs8

「Nao Quero Nem Saber」
Tim Maia作。メリハリをつけながら哀愁のメロディを情感たっぷりに歌い上げます。

「Por Quem Morreu De Amor」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作。イントロがArchie Bell & the Drells「Tighten Up」してます(笑)。エレガントに疾走する感じがいいですね。

「Ao Redor」
Antonio Adolfo/Tiberio Gaspar作。ラストは艶めかしいバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=BWFaY2LMGFk

Claudette Soaresの他作品もチェックを!

『E Dona Da Bossa』(1964年)
E a Dona Da Bossa

Claudette Soares com Taiguara e Jongo Trio『Primeiro Tempo 5x0』(1966年)
PRIMEIRO TEMPO 5×0  プリメイロ・テンポ 5×0

『Claudette Soares』(1967年)
CLAUDETTE SOARES クラウデッチ・ソアレス

『Gil-Chico-Veloso Por Claudette Soares』(1968年)
GIL-CHICO-VELOSO POR CLAUDETTE  ジル、シコ、ヴェローゾを歌う

『Claudette』(1969年)
CLAUDETTE SOARES クラウデッチ・ソアレス

『Feitinha Pro Sucesso Ou Quem Nao E A Maior Tem Que Ser A Melhor』(1969年)
FEITINHA PRO SUCESSO OU QUEM NAO E A MAIOR TEM QUE SER A MELHOR 小柄でも大成功の器なり

『De Tanto Amor』(1971年)
DE TANTO AMOR ヂ・タント・アモール
posted by ez at 03:07| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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