2018年08月13日

Nujoi『Nujoi』

女性コンテンポラリー・ゴスペル・グループ唯一のアルバム☆Nujoi『Nujoi』
Nujoi
発表年:1995年
ez的ジャンル:女性コンテンポラリー・ゴスペル・グループ
気分は... :ジャケで損しているけど・・・

女性コンテンポラリー・ゴスペル・グループNuJoi、唯一のアルバム『Nujoi』(1995年)です。

NuJoiAngela PreisterEricka LorickTara LorickTonja Williams という4名による女性コンテンポラリー・ゴスペル・グループ。

当時はTLCSWVXscape等の女性R&Bグループ全盛期であり、そんな流れで見出された女性ゴスペル・グループかもしれませんね。

ただし、ジャケからもイメージできるようにビジュアル的な華に欠ける感じで損しているかもしれませんね。そのあたりを気にしなければ、Trin-I-Tee 5:7Virtueあたりと同じく女性R&Bグループ感覚で楽しめる女性コンテンポラリー・ゴスペル・グループ作品です。

プロデュースはJoe Wilson

90年代女性R&Bグループ好きならば、「God Says Wait」「I Wanna Be Yours」「Out Of The Rain」「Giving My Love」がおススメです。

また、女性コンテンポラリー・ゴスペル・グループらしいヴォーカル・ワークを満喫できる「Unto The Lord」「I Tried」「Share The Love」もグッド!

ジャケで判断せず、ぜひ彼女たちの素晴らしいヴォーカル・ワークをチェックしてみてください。

全曲紹介しときやす。

「Unto The Lord」
美しいヴォーカル・ワークを披露してくれるオープニング。女性コンテンポラリー・ゴスペル・グループの魅力に溢れています。
https://www.youtube.com/watch?v=9X9pb-m4m0M

「God Says Wait」
ダンサブルなアップ・チューン。このキャッチーな躍動感は90年代女性R&Bグループ好きならばグッとくるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=t88ssZPevm0

「Interlude」
インタールード。

「Out Of The Rain」
メロディアスなミディアム・グルーヴ。当時らしいダンサブル・サウンドと美しいヴォーカル・ワークがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=odPX_T9Zq84

「I Tried」
ア・カペラ・コーラスによるバラード。彼女たちの圧倒的なヴォーカル・ワークに魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=OwYKhUD0q4c

「Fact Of Life」
爽快グルーヴが心地好いダンサブル・チューン。モヤモヤ気分を吹き飛ばしてくれるようなポジティヴな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=MdmWZ47vt_w

「I Wanna Be Yours」
90年代女性R&Bグループ好きの人であれば気に入るであろうメロディアスなミディアム・グルーヴ。リミックス・ヴァージョンがシングルにもなりました。
https://www.youtube.com/watch?v=xLWfZ4LEkec

「Share The Love」
素晴らしいヴォーカル・ワークを堪能できるミディアム・グルーヴ。素敵な歌声が包み込んでくれる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=YV21Bd8shsU

「Giving My Love」
90年代女性R&Bグループ調のミディアム・バラード。素晴らしいヴォーカル・ワークがジワジワと感動を高めてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bjxIN_qA7Q0

「Harvest Time」
コレは他の女性R&Bグループではあまり聴かないタイプの曲調ですね。

「Ride This Train」
ア・カペラでゴスペルらしいコーラスを披露してくれます。

「Giving My Love (Reprise)」
ヴォコーダー入りの「Giving My Love」のリプライズ。

「Interlude (Shout Outs)」
インタールード。

「God Says Wait (Bonus)」
「God Says Wait」の別ヴァージョン。こちらはラップ入りです。

他の90年代女性コンテンポラリー・ゴスペル・グループの過去記事もご参照ください。

Virtue『Virtue』(1997年)
Virtue

Trin-I-Tee 5:7『Trin-i-tee 5:7』(1998年)
Trin-I-Tee 5:7

Trin-I-Tee 5:7『Spiritual Love』(1999年)
Spiritual Love
posted by ez at 00:22| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月12日

Louis Cole『Time』

ドリーミー・ポップと強烈ファンクが同居する1枚☆Louis Cole『Time』
Time [解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC575)
発表年:2018年
ez的ジャンル:ローファイ系ドリーミー・ポップ/ファンク
気分は... :これぞ異才!

新作アルバムからエレクトロ・ポップ・ユニットKNOWERの活動でも注目を浴びている異才Louis Coleの最新3rdアルバム『Time』です。

Louis ColeはL.A.を拠点に活動するシンガーソングライター、プロデューサー、ドラマー/マルチ・プレイヤー。

大学でジャズを学び、まずL.A.ジャズ・シーンでドラマーとして腕を磨いていました。若くして逝った天才ジャズ・ピアニストAustin Peralta、超絶ベーシストThundercatというFlying LotusのレーベルBrainfeeder最強コンビとトリオを組んでいた時期もあります。

また、トラックメイカーやポップ職人的な顔も持ち、これまで『Louis Cole』(2010年)、『Album 2』(2013年)という2枚のソロ・アルバムをリリースしています。

また、女性シンガーGenevieve Artadiとのエレクトロ・ポップ・ユニットKNOWERとしても、『Let Go』(2013年)、『Covers』(2014年)、『Life』(2016年)という3枚のアルバムをリリースしています。

さらにJeff BabkoTim LefebvreTimothy YoungとのユニットCrow Nutsとしても作品をリリースしています。

昨年の超話題作Thundercat『Drunk』(2017年)にソングライティング&演奏で参加したり、デジタル・リリースのみながらも高い評価を得ていたKNOWER『Life』(2016年)が今年に入り世界初のCD化が実現するなど、異才ミュージシャンとして日増しに注目度が高まっていたLouis Cole

KNOWER『Life』(2016年)
Life
「Hanging On」(From 『Life』)
https://www.youtube.com/watch?v=kLZJ-0IP9bY

そんな最高のタイミングでドロップされた最新3rdアルバム『Time』は、Flying LotusBrainfeederからのリリースということで、さらに期待が高まります。

アルバムにはKNOWERの相方Genevieve Artadi、現代ジャズを代表するピアニストBrad Mehldau、彼の知名度向上に一役買ったThundercatThundercat『Drunk』にも参加していたキーボード奏者Dennis Hammがフィーチャリングされています。

ファルセットを駆使したヴォーカル・ワークにThe Beach Boysへの憧れがモロに反映されたドリーミー・ポップ、Michael JacksonPrinceの影響を感じるダンス・チューン、KNOWERで磨かれたローファイなエレクトロ・ポップ、西海岸らしいTuxedo/Dam-Funkあたりに通じるファンクネス、Brainfeederらしいビートミュージック、クラシカルなオーケストレーションも手掛けるアレンジャーらしい美しいストリングス、出発点である現代ジャズといったLouis Coleの幅広い音楽性が巧みに組み合わされた唯一無二のポップ・ワールドが展開されます。

真面目なのか、不真面目なのか不明な点も多いLouis Cole作品ですが、本作はかなり本気だしているのでは?ただし、それをローファイ感覚で聴かせてしまうのが彼ならではの遊び心かもしれませんが。

Louis Coleというミュージシャンの底知れぬ才能を存分に満喫できる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Weird Part of The Night」
Tuxedo×MJといった雰囲気のダンサブルなオープニング。Zapp/Rogerばりのヴォコーダーも楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=glgPZmSwC4M

「When You're Ugly」
KNOWERの相方Genevieve Artadiをフィーチャー。KNOWERのエレクトロ・ポップ・センスとG-Funk調のファンクネスが融合したLouis Coleらしいポップ・ワールド全開です。チープながらもMJ「Thriller」へのオマージュを感じるMVにも注目です。
https://www.youtube.com/watch?v=vS4NxiURhEw

「Everytime」
The Beach Boys的世界観による美しいメロディとドリーミーなサウンドが印象的な1曲。

「Phone」
前曲の流れを受け継ぐThe Beach Boys調のドリーミー・ポップ。ビートにはトラックメイカーも窺えます。
https://www.youtube.com/watch?v=a6LhO7YsayY

「Real Life」
Brad Mehldauのピアノをフィーチャー。てっきりジャズ的アプローチの曲をイメージしていると、スピーディーなファンク・チューンで意表を突かれます。ビートミュージックのエッセンスも感じられるのがBrainfeederらしいですね。

「More Love Less Hate」
素晴らしいヴォーカル・ワークによるドリーミーな小曲。

「Tunnels in The Air」
Thundercatをフィーチャー。Louis Coleも参加していたThundercat『Drunk』に収録されていそうなメロウ・ミディアム。

「Last Time You Went Away」
クラシカルなオーケストレーションも手掛けるアレンジャーとしてのLouis Coleの才を感じる1曲。美しいストリングス・ワールドを堪能しましょう。

「Freaky Times」
Prince殿下×ビートミュージックといった雰囲気のダンス・チューン。これはLouis Coleにしか生み出せない音世界ですね。

「After The Load is Blown」
美しいストリングス隊とローファイ・サウンドのコントラストが面白い1曲。この人の異才ぶりがよく分かります。

「A Little Bit More Time」
60年代ソフト・ロックを2018年モードにアップデートしたかのようなセンチメンタルな爽快ポップ・チューン。

「Trying Not To Die」
Dennis Hammをフィーチャー。The Beach Boys的ポップ・センスをローファイ感覚で仕上げ、Dennis Hammの今ジャズ・ピアノでアクセントをつけたLouis Coleならではのポップ・チューン。

「Things」
The Beach Boys調のメロディ&ヴォーカル、エレクトロ・ポップ・サウンド、さらには美しいストリングスも加わった素敵なポップ・ワールドを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=RhllQAiEQlM

「Night」
本編のラストはビューティフルなポップ・チューンで締め括ってくれます。

「They Find You」
国内盤ボーナス・トラック。美しいストリングスも交えたドリーミー・ポップ。本編にもあったストリングスとローファイ・サウンドの組み合わせを楽しめます。

Louis Coleの他作品やKNOWERのアルバムもチェックを!

『Album 2』(2013年)
アルバム 2

KNOWER『Let Go』(2013年)
Let Go +10

KNOWER『Covers』(2014年)
Covers

KNOWER『Life』(2016年)
Life
posted by ez at 00:01| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月11日

Machito Orchestra『Fireworks』

アフロ・キューバン・ジャズ功労者の傑作サルサ作品☆Machito Orchestra『Fireworks』
ファイアーワークス スペシャル・ゲスト・アーティスト ラロ・ロドリゲス (BOM1206)
発表年:1977年
ez的ジャンル:N.Y.アフロ・キューバン・ジャズ巨匠系サルサ
気分は... :灼熱のN.Y.ラテン・・・

今回は夏らしく灼熱のN.Y.ラテンMachito Orchestra『Fireworks』(1977年)です。

MachitoことFrank Grillo(1912-1984年)はキューバ、ハバナ出身のコンガ奏者/シンガー/バンドリーダー。

1930年代後半にアメリカに渡り、40年代から自身のバンドを率い、マンボをジャズに取り入れたアフロ・キューバン・ジャズの確立に大きく貢献しました。

バンドリーダーとして数多くの作品をリリースしたMachitoですが、正直、彼のディスコグラフィについてきちんと把握できていません。

本作『Fireworks』は、プエルトリコ出身で当時19歳だった若手男性シンガーUbaldo "Lalo" Rodriguezをスペシャル・ゲストに迎え、サルサに取り組んだ作品として再評価の高い1枚です。

Cocoレーベルからのリリースであり、レーベル・オーナーのHarvey Averneがプロデュースを手掛けています。

レコーディングにはVictor Paz(tp)、Barry Rogers(tb)、Charlie Palmieri(p、org)、Jorge Millet(el-p)、Andy Gonzalez(b)、John Rodriguez (congas)、Tommy Lopez(bongos)、Nicky Marrero(timbales)等のミュージシャンが参加しています。

アルバムは大きくLalo Rodriguezがヴォーカルをとる楽曲とMachitoがヴォーカルをとる楽曲に分かれます。

Lalo Rodriguezをフィーチャーした楽曲では「Guaguanco A Mexico」「Mi Ritmo Llego」といった灼熱のサルサがおススメ。Machitoのヴォーカル曲ではラテン・クロスオーヴァーな大作「Macho」、華やかなラテン・グルーヴ「Soy Salsero」がおススメです。

灼熱のサルサを聴きながら、缶ビール片手に激辛料理が食べたい・・・

全曲紹介しときやす。

「Mi Ritmo Llego」
Lalo Rodriguezのヴォーカルが躍動するオープニング。リズム・シャワーのような灼熱のサルサに高揚せずにはいられません。
https://www.youtube.com/watch?v=liyHLuj-jxg

「Desilusion」
Lalo Rodriguezがヴォーカルをとるボレロ。素晴らしいホーン・アンサンブルがラテン・ムーディーな雰囲気を盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=IEG1obdiU2E

「Despierta Boricua」
主役Machitoがヴォーカルをとるソン・モントゥーノ。スケールの大きい開放的ラテン・グルーヴが実に心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=bEMtyGx7KSE

「Guaguanco A Mexico」
本作のハイライトと呼びたくなるサルサ・グルーヴ。Lalo Rodriguezの若々しいヴォーカルとハイ・テンションのバッキングが至極のサルサ・ワールドへ誘ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=wYftr3fs1ts

「No Seras Para Mi」
哀愁のメロディをLalo Rodriguezがムーディーに歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=dNwKcY7HsIY

「Macho」
13分半の大作。ラテン・クロスオーヴァーといった雰囲気のコンテンポラリー&プログレッシヴな演奏を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=n5OClzN4MhE

「Soy Salsero」
ラストはMachitoがヴォーカルをとり、華やかな雰囲気で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ddqWbjrmB8g

Machitoの他作品もチェックを!

『Kenya (Afro Cuban Jazz)』(1957年)
ケニヤ:アフロ・キューバン・ジャズ<SHM-CD>

『Vacation at the Concord』(1958年)
Vacation at the Concord

『Machito with Flute to Boot』(1959年)
マチート・ウィズ・フルート・トゥ・ブート<SHM-CD>

『Machito at the Crescendo』(1961年)
Machito at the Crescendo

『Soul of Machito』(1971年)
Soul of Machito

『La Voz De Graciela』(1972年)
LA VOZ DE GRACIELA (日本独自企画盤、解説付き、世界初CD化)

『Machito And His Salsa Big Band』(1982年)
1982

『Machito!!!』(1983年)
Machito!!!

『Live At North Sea '82』(1983年)
Live at North Sea 1982
posted by ez at 03:08| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月10日

Hil St. Soul『SOULidified』

UKソウル・ユニットの3rdアルバム☆Hil St. Soul『SOULidified』
Soulidified
発表年:2006年
ez的ジャンル:UKレディ・ソウル
気分は... :涼を求めて・・・

今回はUKのソウル・ユニットHil St. Soulの3rdアルバム『SOULidified』(2006年)です。

ザンビア出身ロンドン育ちの女性シンガーHilary MwelwaとプロデューサーVictor Redwood-Sawyer(VRS)の2人によるUKソウル・ユニットHil St. Soulについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Soul Organic』(1999年)
 『Copasetik And Cool』(2002年)
 『Black Rose』(2008年)

3rdアルバムとなる本作『SOULidified』(2006年)はShanachieからのリリースです。

Victor Redwood-Sawyer(VRS)以外に、外部プロデューサーとしてAnthony TiddEric LauErnie Greenが起用されています。

アルバムにはデトロイト出身の実力派男性R&BシンガーDwele、カナダ、トロントのHip-HopクルーBrassmunkのメンバーKing Reignがフィーチャーされています。

オーガニックなUKソウルというイメージがあるかもしれませんが、Hip-Hop調、US R&B/ネオソウル調、レトロ・ソウル調など意外にバラエティのあるアルバム構成になっています。

どのようなタイプの楽曲でも主役であるHilary Mwelwaの声質の良い透明感のあるヴォーカルが引き立っているのがいいですね。巧みなヴォーカル・ワークも含めて、この素晴らしいヴォーカルがあるから、いつ聴いても鮮度が高いのだと思います(他のアルバムもそうですが)。

暑い日にHilaryのヴォーカルを聴くと、そよ風のような涼しさを届けてくれますよ!

全曲紹介しときやす。

「Hey Boy」
アーバン・モードのミディアムがオープニング。Hilaryの透明感のあるソウルフル・ヴォーカルが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=blYG25m__p4

「Sweet On You」
Eric Lauプロデュース。波音のSEが入ったメロウ・ミディアム。揺らぎのあるメロウ・サウンドと美しいヴォーカル・ワークがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=hUkDtbwzQq0

「It's OK」
Anthony Tiddプロデュース。オーガニックな質感のミディアム・ソウルですが、USインディ・ソウル調の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=loJZGnY_NNQ

「Goodbye」
美メロの哀愁ミディアム。さり気ないですが、Hilaryの声質の良さを満喫できます。終盤のヴォーカル・ワークも素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=I98EPAHnH4I

「Better Days」
Eric Lauプロデュース。サンプリングを駆使したトラックは当時のUS R&B調ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=QUbv0GGCBd4

「Can We Spend Some Time Together?」
ネオソウルな仕上がりのミディアム・グルーヴ。Hilaryの透明感のあるヴォーカルが映えます。Isaac Hayes「A Few More Kisses to Go」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=czmsp5yAnik

「We Don't Talk」
直球勝負のレトロ・ソウル調のミディアム・バラード。僕がHil St. Soulに求めるのはこういう曲じゃありませんが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=I6aBgmG5LKg

「Too Good To Be True」
Eric Lauプロデュース。少しアブストラクトなトラックとHilaryの美しくも凛としたヴォーカルの組み合わせが僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=rVvAa2-LoCU

「Smoky Joint」
King Reignをフィーチャー。ジャジーHip-Hop調トラックとHilaryの透明感のあるヴォーカルがフィットしています。King Reignのラップはあまり目立ちません。
https://www.youtube.com/watch?v=_fPDQz9j63c

「Baby Come Over」
Dweleをフィーチャー。Ernie Greenプロデュース。Dwele好きの人は満足する素敵なネオソウル・デュエットに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=J2cZFE6uEwY

「One Of A Kind」
Ernie Greenプロデュース。Hilaryの魅力を引き出したバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=IqB3kf8HNxI

「Time For Love」
ラストはアルバムの余韻に浸れるメロウ・ミディアムで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=UHEiva1OVlc

Hil St. Soulの過去記事もご参照下さい。

『Soul Organic』(1999年)
ソウル・オーガニック

『Copasetik And Cool』(2002年)
Copasetik & Cool

『Black Rose』(2008年)
Black Rose
posted by ez at 01:12| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月09日

Milton Banana Trio『Balancando Com Milton Banana Trio』

ジャズ・サンバ・ドラムの最高峰☆Milton Banana Trio『Balancando Com Milton Banana Trio』
バランサンド
発表年:1966年
ez的ジャンル:ジャズ・サンバ最高峰
気分は... :これぞジャズ・サンバ・ドラム!

今回は傑作ジャズ・サンバMilton Banana Trio『Balancando Com Milton Banana Trio』(1966年)です。

Milton Banana(1935-1999年)はブラジル、リオデジャネイロ出身のドラマー。

50年代からミュージシャンとして活動し、ボサノヴァ/ジャズ・サンバの誕生・発展に大きく貢献したボサノヴァ/ジャズ・サンバ・ドラムの最高峰。

そんなMilton Bananaを代表する1枚が、Milton Banana Trio名義の『Balancando Com Milton Banana Trio』(1966年)です。Odeonからのリリース。

ジャズ・サンバの素晴らしさが凝縮された傑作アルバムだと思います。

レコーディング・メンバーMilton Banana(ds)、Cido Bianchi(p)、Mario Monteiro(b)。

これまで数多くのジャズ・サンバ作品を紹介していますが、リズムのキレという点で本作は別格の出来栄えだと思います。

「Cidade Vazia」「Sao Salvador」「Amanha」「A Resposta」「Sonho de um Carnaval」「Feitinho Pro Poeta」「Aruanda」あたりが僕のおススメ。

どこを聴いてもMilton Banana印100%のドラミングを楽しめるジャズ・サンバのお手本のようなアルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Cidade Vazia」
Luiz Fernando Freire/Baden Powell作。このオープニング1曲で本作の素晴らしさが分かるはず!スリリングとエレガントさを併せ持つ極上ジャズ・サンバ。シャープなドラミングと小粋なピアノの組み合わせがサイコー!
https://www.youtube.com/watch?v=eWj6PCDK3i8

Jay Dee (J Dilla)「Rico Suave Bossa Nova」、Lunch Time Speax「その男」のサンプリング・ソースにもなっています。
Jay Dee (J Dilla)「Rico Suave Bossa Nova」
 https://www.youtube.com/watch?v=ENfSZX2KP6g
Lunch Time Speax「その男」
 https://www.youtube.com/watch?v=m63tD5tAIio

「Barquinho Diferente」
Sergio Augusto作。軽快なピアノとMilton Bananaのキレのあるカツカツ・リズムが生み出す爽快な疾走感が心地好いジャズ・サンバ。
https://www.youtube.com/watch?v=Trb_TdZ6q4U

「Sao Salvador」
Aglae/Durval Ferreira作。当ブログではGal Costaのカヴァーも紹介済みです。格好良いイントロがいいですね。本編は口笛も交えた軽やかなジャズ・サンバに仕上がっています。リズミックなピアノも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=yaH0JAtl1KI

「Amanha」
Walter Santos/Tereza Souza作。当ブログではLuciana SouzaManfredo Fest Trioヴァージョンも紹介済みです。Cidoのピアノが冴えわたる小粋なジャズ・サンバに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=pXSCwng2TNs

「Improviso」
Cido Bianchi作。この曲も作者Cidoの変幻自在のピアノを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=35KFL08ppRo

「A Resposta」
Paulo Sergio Valle/Marcos Valle作。Marcosはオリジナルは『O Compositor E O Cantor』(1965年)に収録されています。屈指のメロディ・メイカーMarcosの楽曲を小気味いいジャズ・サンバに仕上げています。
https://www.youtube.com/watch?v=PaulNxDLM2U

「Sonho de um Carnaval」
Chico Buarqueの名曲をカヴァー。当ブログではPaulinho Da ViolaLenita BrunoManfredo Fest Trioのカヴァーを紹介済みです。キレのあるリズム隊とCidoの小気味いいピアノが織り成す、これぞジャズ・サンバ!と言いたくなる素敵な仕上がり。終盤の盛り上がりもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Ivq9OK1D2_E

「Feitinho Pro Poeta」
Luiz Fernando Freire/Baden Powell作。当ブログではBossacucanovaのカヴァーを紹介済みです。音の輪郭がはっきりしたヴィヴィッドな演奏がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=qQ80dVeb2Oo

「Aruanda」
Carlos Lyra/Geraldo Vandre作。当ブログではWanda Sa(Wanda De Sah)Astrud Gilbertoのカヴァーを紹介済みです。軽やかに躍動するジャズ・サンバ。メリハリのあるMiltonのドラミングを楽しめるのもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=WNY2JgtjMoU

「Tristeza」
Haroldo Lobo/Niltinho作の名曲をカヴァー。ヴォーカル入りの演奏で聴き慣れているせいか、インストの「Tristeza」が新鮮です。短いドラム・ソロも楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=YrCeG3sTR9Q

当ブログではBirgit LystagerSergio Mendes & Brasil'66Elis ReginaCarlos LyraSonido 5Lill LindforsGreetje Kauffeldのヴァージョンを紹介済みです。

「Ora Bolas」
Zilmar de Araujo/Ian Guest作。ミステリアスな雰囲気のベースラインが印象的です。

「Encanto Triste」
Pedro Camargo/Durval Ferreira作。ラストはしっとりと落ち着いた演奏で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=RpJQvxQWDhE

Milton Bananaの他作品もチェックを!

Milton Banana com Conjunto Oscar Castro Neves『O Ritmo E O Som Da Bossa Nova』(1963年)
ボサノヴァのリズムとサウンド (BOM1519)

Milton Banana Trio『Milton Banana Trio』(1965年)
Milton Banana Trio

Milton Banana Trio『Ve』(1965年)
milton banana trio ve.jpg

Milton Banana Trio『Samba e Isso 』(1977年)
milton banana trio samba e isso.jpg

Milton Banana Trio『Samba e Isso - Volume 2: Tipo Exportacao』(1978年)
Tipo Exportanao

Milton Banana Trio『Samba e Isso - Volume 4: Ao meu Amigo Tom』(1979年)
アオ・メウ・アミーゴ・トム(期間生産限定盤)
posted by ez at 01:50| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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