発表年:2006年
ez的ジャンル:L.A.スピリチュアル・ジャズ
気分は... :居間で聴くスピリチュアル・ジャズ・・・
今回はBuild An Ark等の活動でも知られるL.A.スピリチュアル・ジャズの首領Carlos Ninoがプロデューサー/コンポーザー/マルチ奏者Dexter Storyと組んだユニットThe Life Force Trioの『Ima (Living Room Special Japanese Edition) 』 です。
本作はオリジナル・アルバム『Living Room』(2006年)のオリジナル11曲に12"EP「The Life Force Trio」 (2006年)収録の6曲を追加した日本独自編集盤です。
アルバム・タイトルは『Living Room』の日本語訳『居間(Ima)』です。
ちなみにオリジナル『Living Room』のジャケは下記のとおりです。
The Life Force Trio『Living Room』(2006年)
アルバム『Living Room』(2006年)は、Dwight TribleをフィーチャーしたDwight Trible & The Life Force Trio名義の『Love Is the Answer』(2005年)に続くアルバムとなります。
アルバムにはCarlos Nino、Dexter Story以外に、Andres Renteria(ds、per、congas、key、syn、prog、vo)、Gaby Hernandez(key、kalimba、vo)、Fabian Ammon(key、prog)、Miguel Atwood-Ferguson(key、moog、el-p、syn、melodica、viola)、Jesse Sharps(accordion)、Derf Reklaw(fl)、Azul Nino(vo)、Yusef Story(vo)、Carolina Chaves(vo)、(vo)等のミュージシャンが参加しています。
また、L.A,のHip-HopプロデューサーNobody(Elvin Estela)がミックス、John Tejadaがマスタリングを手掛けています。
アルバム全体としては、ローファイ感覚なエレクトリック・サウンドを中心としたスピリチュアル・ジャズ作品に仕上がっています。Build An Arkあたりのサウンドをイメージするとギャップがありますが、コチラの方がCarlos Ninoらしいジャズ・ワールドを楽しめると思います。
最初はピンと来ないかもしれませんが、何度が聴き流すうちにローファイ感覚のアヴァンギャルド感がクセになります。
全曲紹介しときやす。
「Coliseum」
Carlos Nino/Dexter Story作。電子パルスのようなムーグを中心に神秘的な音世界を奏でるオープニング。
「Space Flowers」
Andres Renteria/Carlos Nino作。ローファイなエレクトロニカ感覚が印象的な演奏です。ヴォーカルは Gaby Hernandez。
「Carousel」
Andres Renteria/Carlos Nino/Dexter Story作。Dwight Tribleがヴォーカルのローファイ感覚スピリチュアル・ジャズ。
「Starship」
Carlos Nino/Fabian Ammon作。作者2人のみのローズ、ムーグ、キーボードによる宇宙との交信のような演奏。
「Blue Line, Watts Bound」
Carlos Nino/Dexter Story作。アヴァンギャルドなミニマル感が不気味なムードを醸し出します。
「The Shadows Took Shape」
Gaby Hernandez/Andres Renteria/Carlos Nino作。美しい音響と閉じた小宇宙感がマッチしたCarlos Ninoらしい音世界を楽しめます。
「Soul Mates, Like Thunder And Lightning」
Dexter Story作。前半はMiguel Atwood-Fergusonのヴィオラを中心とした穏やかな演奏、後半はDwight Tribleらのスキャットが加わり、スピリチュアルな味わいが増します。
「Tone Poem」
Dexter Story/Fabian Ammon/Miguel Atwood-Ferguson作。作者3名による幻想的な演奏が印象的です。虚ろな夢世界といった趣です。
「Luminous」
Miguel Atwood-Ferguson作。ヴィオラを中心にL.A.ジャズのキーマンの一人Miguel Atwood-Fergusonらしい美しい音世界を満喫できる演奏です。
「Alice!」
Carlos Nino/Gaby HernandezのコンセプトをMiguel Atwood-Fergusonがサウンドで具現化した1曲。Miguel Atwood-Ferguson好きにはグッとくる美しい演奏です。Derf Reklawのフルートも効果的です。
「Orbit (Spaceways Radio Theme, Forever)」
Andres Renteria/Gaby Hernandez作。オリジナル・アルバムのラストはカリンバの音色が印象的な演奏で締め括ってくれます。
ここからの6曲は国内盤に追加された6曲。
「Space Flowers (Daedelus Remix)」
Daedelus Remixによる「Space Flowers」のリミックス。こちらの方がジャズっぽいかも?
「I Love You So」
Gaby Hernandez/Carlos Nino作。♪I Love You So♪を繰り返すだけの演奏ですが、何とも言えない味わいがあります。
「Meditation On Sly」
Dexter Story作。ローファイな瞑想感が印象的です。
「Take Me There」
Carlos Nino/Dexter Story作。
「Starship (Ammoncontact Remix featuring Mikah 9)」
「Starship」のリミックス。Mikah 9のラップが加わり、Hip-Hop調のダンサブルな仕上がりです。
「Starship (Ammoncontact Remix Instrumental)」
上記リミックスのインスト・ヴァージョン。
The Life Force Trioの他作品やCarlos Nino、Dexter Story関連の他作品もチェックを!
Dwight Trible & The Life Force Trio『Love Is the Answer』(2005年)
Carlos Nino & Miguel Atwood-Ferguson『Fill The Heart Shaped Cup』(2007年)
Carlos Nino & Friends『High With A Little Help From』(2009年)
Carlos Nino & Friends『Aquariusssssss』(2012年)
Carlos Nino & Friends『Aurorasmushroomtenderness』(2014年)
Carlos Nino & Friends『Flutes, Echoes, It's All Happening!』(2016年)
Dexter Story『Seasons』(2013年)
Dexter Story『Wondem』(2015年)
Build An Ark『Peace With Every Step』(2004年)
Build An Ark『Dawn』(2007年)
Build An Ark『Love Part 1』(2009年)
Build An Ark『Love Part 2』(2010年)
Build An Ark『The Stars Are Singing Too』(2011年)
AmmonContact『Sounds Like Everything』(2003年)
AmmonContact『One in an Infinity of Ways』(2004年)
AmmonContact『New Birth』(2005年)
AmmonContact『With Voices』(2006年)
Turn on the Sunlight『Turn on the Sunlight』(2010年)
Turn on the Sunlight『New Day』(2013年)