発表年:2006年
ez的ジャンル:UKレディ・ソウル
気分は... :涼を求めて・・・
今回はUKのソウル・ユニットHil St. Soulの3rdアルバム『SOULidified』(2006年)です。
ザンビア出身ロンドン育ちの女性シンガーHilary MwelwaとプロデューサーVictor Redwood-Sawyer(VRS)の2人によるUKソウル・ユニットHil St. Soulについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。
『Soul Organic』(1999年)
『Copasetik And Cool』(2002年)
『Black Rose』(2008年)
3rdアルバムとなる本作『SOULidified』(2006年)はShanachieからのリリースです。
Victor Redwood-Sawyer(VRS)以外に、外部プロデューサーとしてAnthony Tidd、Eric Lau、Ernie Greenが起用されています。
アルバムにはデトロイト出身の実力派男性R&BシンガーDwele、カナダ、トロントのHip-HopクルーBrassmunkのメンバーKing Reignがフィーチャーされています。
オーガニックなUKソウルというイメージがあるかもしれませんが、Hip-Hop調、US R&B/ネオソウル調、レトロ・ソウル調など意外にバラエティのあるアルバム構成になっています。
どのようなタイプの楽曲でも主役であるHilary Mwelwaの声質の良い透明感のあるヴォーカルが引き立っているのがいいですね。巧みなヴォーカル・ワークも含めて、この素晴らしいヴォーカルがあるから、いつ聴いても鮮度が高いのだと思います(他のアルバムもそうですが)。
暑い日にHilaryのヴォーカルを聴くと、そよ風のような涼しさを届けてくれますよ!
全曲紹介しときやす。
「Hey Boy」
アーバン・モードのミディアムがオープニング。Hilaryの透明感のあるソウルフル・ヴォーカルが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=blYG25m__p4
「Sweet On You」
Eric Lauプロデュース。波音のSEが入ったメロウ・ミディアム。揺らぎのあるメロウ・サウンドと美しいヴォーカル・ワークがよくマッチしています。
https://www.youtube.com/watch?v=hUkDtbwzQq0
「It's OK」
Anthony Tiddプロデュース。オーガニックな質感のミディアム・ソウルですが、USインディ・ソウル調の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=loJZGnY_NNQ
「Goodbye」
美メロの哀愁ミディアム。さり気ないですが、Hilaryの声質の良さを満喫できます。終盤のヴォーカル・ワークも素晴らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=I98EPAHnH4I
「Better Days」
Eric Lauプロデュース。サンプリングを駆使したトラックは当時のUS R&B調ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=QUbv0GGCBd4
「Can We Spend Some Time Together?」
ネオソウルな仕上がりのミディアム・グルーヴ。Hilaryの透明感のあるヴォーカルが映えます。Isaac Hayes「A Few More Kisses to Go」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=czmsp5yAnik
「We Don't Talk」
直球勝負のレトロ・ソウル調のミディアム・バラード。僕がHil St. Soulに求めるのはこういう曲じゃありませんが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=I6aBgmG5LKg
「Too Good To Be True」
Eric Lauプロデュース。少しアブストラクトなトラックとHilaryの美しくも凛としたヴォーカルの組み合わせが僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=rVvAa2-LoCU
「Smoky Joint」
King Reignをフィーチャー。ジャジーHip-Hop調トラックとHilaryの透明感のあるヴォーカルがフィットしています。King Reignのラップはあまり目立ちません。
https://www.youtube.com/watch?v=_fPDQz9j63c
「Baby Come Over」
Dweleをフィーチャー。Ernie Greenプロデュース。Dwele好きの人は満足する素敵なネオソウル・デュエットに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=J2cZFE6uEwY
「One Of A Kind」
Ernie Greenプロデュース。Hilaryの魅力を引き出したバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=IqB3kf8HNxI
「Time For Love」
ラストはアルバムの余韻に浸れるメロウ・ミディアムで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=UHEiva1OVlc
Hil St. Soulの過去記事もご参照下さい。
『Soul Organic』(1999年)
『Copasetik And Cool』(2002年)
『Black Rose』(2008年)