2018年08月20日

Dee Dee Bridgewater『Bad For Me』

George Duke全面プロデュース☆Dee Dee Bridgewater『Bad For Me』
涙より美しく<FUSION 1000>
発表年:1979年
ez的ジャンル:実力派女性ジャズ・シンガー系サマー・フュージョン
気分は... :スイカのかき氷!

今回は夏らしいサマー・フュージョン/ファンキー・メロウ作品、Dee Dee Bridgewater『Bad For Me』(1979年)です。

1950年テネシー州メンフィス出身の女性ジャズ・シンガーDee Dee Bridgewaterの紹介は、デビュー・アルバム『Afro Blue』(1974年)に続き2回目となります。

4thアルバムとなる本作『Bad For Me』(1979年)は、George Dukeが全面プロデュースしたダンサブル&メロウなサマー・フュージョン作品に仕上がっています。

サマー・モードなジャケも華がありますよね。

レコーディングにはGeorge Duke(p、el-p)、Bobby Lyle(el-p)、Larry Dunn(el-p)、Greg Phillinganes(el-p)、Roland Bautista(g)、Byron Miller(b)、Alphonso Johnson(b)、Robert Powell(b)、 Ricky Lawson(ds)、Sheila Escovedo(per)、Paulinho Da Costa(per)、
Jerry Hey(tp)、Larry Williams(ts)、Don Menza(ts)、Fred Jackson(bs)、Lew McCreary(tb)、Bill Reichenbach(tb)、Napoleon M. Brock(tb、back vo)、Josie James(back vo)、Lynn Davis(back vo)、Jim Gilstrap(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

随所でGeorge Dukeらしいファンキー&メロウなフュージョン・サウンドを満喫できます。

12"シングルのミックスはLarry Levanが手掛けたガラージ・クラシック「Bad for Me」、フリーソウルなCarole Bayer Sagerのカヴァー「It's the Falling in Love」、ファンキー・サマー・フュージョンなRamsey Lewisのカヴァー「Tequila Mockingbird」、アーバンに躍動する「Don't Say It (If You Don't Mean It)」、哀愁メロウな「Back of Your Mind」「Love Won't Let Me Go」、ダンサブル&ポップな「For the Girls」あたりがおススメです。

ジャズ/フュージョン好きのみならず、ソウル/ファンク好き、AOR好きの人も楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Bad for Me」
Deborah Thomas/Charles Veal作。タイトル曲はThe Paul Cacia Bandのカヴァー。オリジナルは『Unbelievable』(1978年)に収録されています。12"シングルのミックスはLarry Levanが手掛けたガラージ・クラシックとしても人気です。George DukeのピアノやRoland Bautistaのギターが先導するファンキー・グルーヴに乗って、Dee Deeのヴォーカルが躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=q1pXysbeMNY

「Back of Your Mind」
Eugene Mcdaniels/Raye Styles作。サマー・フュージョンなサウンドに乗って、切ないバラードをDee Deeがしっとりと歌い上げます。Bobby Lyleのメロウ・エレピもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=0fe1nuDvo7I

「For the Girls」
Dee Dee Bridgewater/George Duke作。ダンサブル&ポップなファンキー・フュージョン。George Dukeのキーボード・ソロも存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=BakBdhtkcRo

「Love Won't Let Me Go」
Larry Dunn/Dee Dee Bridgewater作。サマー・フュージョンな哀愁メロウ・ミディアム。夏の終わりの儚さのような雰囲気があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=xUvO0u4g8B8

「Streetsinger」
Don Kerr作。少しロッキン・フュージョンなミディアム・グルーヴ。Dee Deeのヴォーカルにもパンチが効いています。

「It's the Falling in Love」
Carole Bayer Sager/David Foster作。Carole Bayer Sagerのオリジナルは『...Too』(1978年)に収録されています。フリーソウル好きの人は気に入るであろうメロウ・グルーヴ。個人的にも一番のお気に入り。Roland Bautistaの心地好いカッティング・ギターをバックに、Dee Deeのチャーミングなヴォーカルが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=J3UaX7yBh9A

「Tequila Mockingbird」
Larry Dunn/Roxanne J. Seeman作。Ramsey Lewis『Tequila Mockingbird』(1977年)のタイトル曲をカヴァー。ファンキーなサマー・フュージョンに仕上がっています。Larry Dunnのムーグ・シンセやJerry Heyらのホーン隊も盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=rji1ozWgg4M

「Don't Say It (If You Don't Mean It)」
Bobby Lyle作。George Dukeプロデュースらしさという点では本曲もおススメ。アーバン&ファンキーなフュージョン・サウンドをバックに、Dee Deeのヴォーカルが輝きを放ちます。
https://www.youtube.com/watch?v=T7BEVfdVqD0

「Is This What Feelings Gets?」
Nickolas Ashford/Valerie Simpson作。Diana Ross、Michael Jacksonが出演した映画『The Wiz』(1979年)の「Dorothy's Theme」をカヴァー。素敵なホーン・アンサンブルをバックに、オーセンティックなバラードを見事に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=y-S0PN7-Zco

Dee Dee Bridgewaterの他の初期作品もチェックを!

『Afro Blue』(1974年)
アフロ・ブルー 【紙ジャケット仕様】

『Dee Dee Bridgewater』(1976年)
私の肖像

『Just Family』(1978年)
ジャスト・ファミリー<FUSION 1000>
posted by ez at 03:38| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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