2018年08月25日

Orchestra Harlow『El Exigente』

レア・グルーヴ人気作が遂に国内CD化☆Orchestra Harlow『El Exigente』
エル・エキシジェンテ
発表年:1967年
ez的ジャンル:N.Y.ラテン系ブーガルー
気分は... :サイケ×ブーガルー!

N.Y.サルサを代表する名ピアニストLarry Harlow率いるOrchestra Harlowが1967年にリリースした『El Exigente』です。

『Rare Groove A to Z』にも掲載されていたレア・グルーヴ人気作の国内CD化が遂に実現しました。

1939年N.Y.ブルックリン生まれのピアニストLarry Harlow率いるOrchestra Harlowの紹介は、『Abran Paso!』(1971年)、『Orchestra Harlow Presenta A Ismael Miranda』(1969年)に続き3回目となります。

Orchestra Harlowの3rdアルバムとなる『El Exigente』は、サイケ・ジャケがインパクト大ですが、内容的には当時流行のブーガルー色を前面に打ち出した1枚です。お馴染みN.Y.ラテンの"美少年"シンガーIsmael Mirandaを前面にフィーチャーしています。

今日的なハイライト「Freak Off」をはじめ、蒸気機関車の効果音が印象的な「El Exigente」、ダンサブルなミディアム「That Groovy Shingaling」、ロック・フィーリングを大胆に取り込んだ「Mess Around」、ツイストなラテン・ソウル「Groovin' To The Afro-Twist」あたりが僕のおススメです。

プロデュースはJerry Masucci

60年代後半のサイケ&ヒッピーな空気感とN.Y.ラテンの当時流行ブーガルーを満喫できるレア・グルーヴらしいN.Y.ラテン作品です。

勿論、Fania Recordsからのリリースです。

全曲紹介しときやす。

「El Exigente」
Ismael Miranda/Larry Harlow作。蒸気機関車の汽笛や列車が通り抜ける音と共に始まるオープニング。Ismael Mirandaのヴォーカルが躍動するご機嫌なブーガルーです。
https://www.youtube.com/watch?v=L6ssqtL0F_c

「Las Luzes」
Ismael Miranda/Larry Harlow作。これはサルサ調の仕上がり。N.Y.サルサらしい哀愁モードのラテン・グルーヴを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=zbwUgUd7XK8

「Rhumba Me Llaman」
鮮やかなトランペットが先導するルンバ。変幻自在のティンバレスが格好良すぎです。
https://www.youtube.com/watch?v=jD-MxViyQtk

「El Mejor」
軽快なHarlowのピアノが牽引する開放的なラテン・グルーヴです。ここでも中盤からティンバレスの存在感を示してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bAmH6nZEJkw

「Mess Around」
Cynthia Ellis作。60年代後半ロック・フィーリングを大胆に取り込んだアンダーグラウンド感覚のN.Y.ラテン・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=ukAryfJAvjw

「Groovin' To The Afro-Twist」
Harvey Averne/Marty Sheller作。N.Y.ラテンらしい「Twist And Shout」調のラテン・ソウル。
https://www.youtube.com/watch?v=T701dcIsmic

「That Groovy Shingaling」
Cynthia Ellis作。タイトルの通り、グルーヴィーなシリンガリング。ラテン・ソウルな魅力に溢れたダンサブルなミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=gT5hQePUMLI

「Freak Off」
Jerry Weinstein/Mark Weinstein作。レア・グルーヴ好きにとってのハイライトはコレ。ドラム・ビートとファンキー・サウンドが醸し出す、ストリート感覚のワイルドな格好良さがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=75sEr-bBqPg

「Be Free」
Jerry Weinstein作。ドラム&パーカッションの強力リズムが牽引します。ロック/ポップス好きの人でもスンナリ聴ける仕上がりです。オープニングに呼応するように、蒸気機関車の汽笛や列車が走る音で締め括ってくれます。

Orchestra Harlowの他作品もチェックを!

Orchestra Harlow『Heavy Smokin'』(1966年)
Heavy Smokin'

Orchestra Harlow『Gettin' Off (Bajandote)』(1967年)
Gettin' Off / Bajandote

『Orchestra Harlow Presenta A Ismael Miranda』(1969年)
Presenta a Ismael Miranda

Orchestra Harlow『Electric Harlow』(1970年)
Electric Harlow

Orchestra Harlow『Tribute to Arsenio Rodriguez』(1971年)
Tribute to Arsenio Rodriguez

Ismael Miranda Con Orchestra Harlow『Abran Paso!』(1971年)
Abran Paso

Orchestra Harlow『Harlow's Harem』(1972年)
Harlow's Harem

Ismael Miranda Con Orchestra Harlow『Oportunidad』(1972年)
Oportunidad

Orchestra Harlow『Hommy a Latin Opera』(1973年)
Hommy a Latin Opera

Orchestra Harlow『Live In Quad』(1974年)
Live in Quad
posted by ez at 15:19| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする