2018年08月30日

Tom Hooker『Only One』

US男性シンガーによるイタロ・ディスコ☆Tom Hooker『Only One』
tom hooker only one.jpg
発表年:1986年
ez的ジャンル:イタロ・ディスコ
気分は... :伊達男たちのディスコ・・・

今回はイタロ・ディスコ作品Tom Hooker『Only One』(1986年)です。

Tom Hookerは、1959年アメリカ、コネチカット州グリニッジ生まれ。ヨーロッパに渡り、イタリアで音楽キャリアを築き上げた男性シンガーです。

80年代からイタリアの音楽シーンで活躍するようになり、自身の名義で作品をリリースすると同時に、当時の人気アーティストDen Harrowのヴォーカル(本人ではなく実際は他アーティストが歌っているMilli Vanilliパターン)も務めていました。

また、Cool JackElastic Bandといったユニットのメンバーとしても作品をリリースしています。

本作『Only One』(1986年)は彼の1stアルバムであり、イタロ・ディスコの名プロデューサーClaudio Donatoがプロデュースを手掛けています。

盤によって収録曲が若干異なります。僕が所有するのは2008年リリースのイタリア盤輸入CDです。

オリジナル・アルバムというより、それまでリリースしてきたシングルを収録したベスト盤的な色合いが強い構成です。すべてがディスコ/ファンク調というわけではなく、ポップなバラード等も混在している点が多少ビミョーですが・・・

ユーロ・ディスコな「Only One (Disco Version)」、それに対してN.Y.ディスコ調の「Only One (Funky Version)」、都会的エレクトリック・ファンク「Come Back Home」、哀愁シンセが印象的な「Love Attack」、エレポップ調の「Talk With Your Body」あたりが僕のおススメです。

名プロデューサーClaudio Donatoの仕事ぶりを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Only One」
シングルにもなったタイトル曲(Disco Version)。シンセ・サウンドが妖しく響くユーロ・ディスコらしい1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=eVLgv6eqDoI

「Come Back Home」
1983年のシングル曲。USブラコン/ファンク好きも気に入るであろう80年代らしい都会的エレクトリック・ファンクです。
https://www.youtube.com/watch?v=SN8RtVU2gtY

「Love Attack」
1984年のシングル曲(「Indian Girl」とのカップリング)。哀愁シンセが印象的なポップ・ダンス調のミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=B7yESsKqWvg

「I Want To Love」
1981年のシングル曲。アコースティックな質感のポップ・バラード。

「Falling Into Love」
ポップでメロディアスなミディアム・チューン。彼のポップ・シンガーとしての側面に触れることができます。

「Indian Girl」
1984年のシングル曲(「Love Attack」とのカップリング)。妖しげなベースラインとカッティング・ギターに織り成すダンサブル・サウンドに、インディアン・モードのTomのヴォーカルが絡む少しキワモノ感のある仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=QNPLHFxhKOY

「We Can Start It All Over Again」
1980年のシングル「Flip Over」のB面曲。アコースティックなメロウ・バラード。悪くはないですが、イタロ・ディスコを期待する人には肩透かし気味かもしれません。

「Talk With Your Body」
1982年のシングル曲。当時らしいエレポップな雰囲気がミディアム・グルーヴ。80年代好きの人は気に入る曲調&サウンドだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=PfH702XfIcI

「Try Me Out」
シングル「Talk With Your Body」収録曲。メロディアスなポップ・グルーヴ。オーセンティックすぎて少し物足りなさも・・・
https://www.youtube.com/watch?v=2337EW1N6PY

「Only One (Funky Version)」
タイトル曲の別ヴァージョン。ユーロ・ディスコなDisco Versionに対して、こちらのFunky Versionはシンセ+カッティング・ギターによるN.Y.ディスコ調の仕上がりです。USディスコ/ファンク好きはコチラのヴァージョンの方が気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=BoBXor4jsZg

「Dove Andiamo」
「Talk With Your Body」のイタリア語ヴァージョン。巻き舌のイタリア語の語感を楽しみましょう(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=Se9gXxoUQKQ

ご興味がある方は、本作と同じClaudio Donatoがプロデュースしたイタロ・ディスコ名盤Selection『Selection』(1982年)あたりもチェックしてみては?

Selection『Selection』(1982年)
Selection
posted by ez at 00:32| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする