2018年09月04日

Toco『Outro lugar』

SchemaのブラジリアンSSWによるボッサ作品☆Toco『Outro lugar』
Outro Lugar
発表年:2007年
ez的ジャンル:Schema系ボッサ
気分は... :心の乱気流?

ここ数日、予想外のイベントが次々と舞い込み、戸惑いで少し心が乱れ気味かな・・・

こんな時にはボッサな音で心を整えたい気分です。

イタリアの人気ジャズ・レーベルSchemaのボッサ・アルバムToco『Outro lugar』(2007年)です。

TocoことTomaz Di Cuntoは、ブラジル、サンパウロ生まれ、イタリア、ミランを拠点に活動する男性シンガー・ソングライター/ギタリスト。

Schemaから『Instalacao Do Samba 』(2004年 ※ミニ・アルバム)、『Outro lugar』(2007年)、『Memoria』(2014年)、S-Tone Inc. With Toco & Friends『Onda』(2017年)といったアルバムをリリースしています。

Schemaらしいボッサ作品で支持を集めるアーティストです。

『Outro lugar』(2007年)は、彼自身にとっての初フル・アルバムです(前作『Instalacao Do Samba 』はミニ・アルバム)。『Instalacao Do Samba 』(2004年)と同じく、S-Tone Inc.としてもお馴染みのStefano Tironeがプロデュースしています。

レコーディングには、Rosalia De Souza(vo)、Coralie Clement(vo)、Roberto Menescal(g)、Adriano Giffoni(b)、Joao Cortez(ds)、Donatino(el-p)、Adriano Souza(p)、Stefano Tirone(key、prog)、Marquinho Baboo(per)、Giacomo Tringali(vibe)、Lucas Vargas(accordion)、Marco Brioschi(tp、flh)、Giulio Visibelli(fl、sax)、Beppe Caruso(tb)、Adi Souza(back vo)、Marco Decimo(cello)といったミュージシャンが参加しています。

シングルにもなった「Guarapiranga」「Zum Zum」Rosalia De Souzaをフィーチャーした「Bom Motivo」、爽快メロウな「Litoral」S-Tone Inc.的センスの「Samba Noir」あたりが僕のお気に入りです。

ジェントルなラウンジ・ボッサを聴きながら、心を整えよう!

全曲紹介しときやす。

「Outro Lugar」
Toco作。美しいチェロの音色と共に始まるボッサなタイトル曲。オーセンティックな雰囲気が似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=hfbVQYC0-H4

「Litoral」
Toco作。爽快な疾走感が心地好いメロウ・ボッサ。Tocoらしいボッサ・フィーリングとSchemaらしいラウンジ感覚がフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=jx9Khz4e6jI

「Zum Zum」
Fernando Lobo/Paulo Soledade作。当ブログでも紹介したEdu Loboヴァージョンでお馴染みの楽曲をカヴァー。アルバムからの2ndシングルにもなりました。Edu Loboヴァージョンを意識し、味わい深さとSchemaらしいスタイリッシュ感をうまくバランスさせているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=yte5dX3g5ms

「Assuntos Banais」
Jean Kuperman/Toco作。ジェントル・ムードに包み込まれます。Rosalia De Souzaのキュートなバック・コーラスとGiacomo Tringaliヴァイヴの音色がいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=D_oDNB08r3U

「Bom Motivo」
Toco作。Schemaの歌姫、ブラジル人女性シンガーRosalia De Souzaをフィーチャー。2人の相性の良さを感じる素敵なメロウ・ジャズ・サンバです。ブラジル出身の2人ならではのグッド・ヴァイヴが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=_iMqobP1KOs

「Samba Noir」
Toco/Stefano Tirone作。さり気なくS-Tone Inc.的なエッセンスを取り入れていますが、やり過ぎずスパイス程度に効かせているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-sGnHijNxjc

「Barracao」
Toco作。良くも悪くもオーセンティックなラウンジ・ボッサ。それでも飽きさせないのがTocoの魅力かもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=ghpKsL-H5Tk

「Voz Da Lapa」
Toco作。Toco自身も参加していたRosalia De Souza『Brasil Precisa Balancar』(2005年)提供曲のセルフ・カヴァー。そのRosalia De Souzaヴァージョンとは異なる雰囲気のジャジーな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=TeSuhvzFELo

「Guarapiranga」
Toco作。アルバムからの1stシングル。Schemaらしいラウンジ調の軽快なジャズ・サンバに仕上がっています。Schema好きには間違いないオシャレな1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=tPKNm9IEFzY

「Contradicao」
フランス人女性シンガーCoralie Clementをフィーチャー。彼女の兄のBenjamin Biolayが楽曲提供しています。ロマンティックな雰囲気のボサノヴァ・デュエットです。
https://www.youtube.com/watch?v=n1JrmF4LBkE

「Simples」
Toco作。タイトルの通り、シンプルに聴かせるボサノヴァ・チューン。他の楽曲と比較すると、少し素っ気ない感じもありますが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=q5IXNUnl9SM

「Foolish Samba」
Toco/Philippe Autuori作。プログラミングも駆使しつつ、美しいチェロの音色も織り交ぜたSchemaならではのエレガントな雰囲気で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=N_OzkuQlkJQ

Tocoの他作品もチェックを!

『Instalacao Do Samba 』(2004年)
Instalacao Do Samba

『Memoria』(2014年)
Memoria
posted by ez at 05:01| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする