2018年09月09日

Garth.『Human Nature』

新世代男性R&Bシンガー、日本独自編集アルバム☆Garth.『Human Nature』
Human Nature
発表年:2018年
ez的ジャンル:新世代男性R&B
気分は... :ピリオド(.)がポイント!

新作R&BからGarth.『Human Nature』です。

Garth.(最後にピリオドが入ります)ことGarth Michael Taylor, Jr.は、メリーランド州ロウレル出身の男性R&Bシンガー。

カレッジ時代に知り合った仲間とソウル/R&BバンドThe Rooksを結成。やがて、The RooksはN.Y.へ拠点を移します。

The Rooksは公式デビューEP「Something You Can Take」(2013年)、ミニ・アルバム『Wires』(2015年)等の作品をリリースしています。

The Rooksの活動と並行してソロの準備を進めていたGarth.は、2017年にソロ・シングル「Human Nature」、2018年3月に「Human Nature」を含む8曲入りEP『Human Nature』をリリースしています。

本作はEP『Human Nature』の8曲に新曲4曲を追加した日本独自仕様のアルバムです。

Frank OceanPrinceの影響を感じるヴォーカルとシンプルなサウンドによる独特の美学に貫かれた本編と8曲と、本編以上に作り込まれて華やかな新曲4曲のバランスが案外絶妙だったりします。

プロデュースはGarth.Donnie SpackmanCaseyMQMike IrishConnor SchultzeSpencer HattendorfMikos da Gawd

Garth.はヴォーカル以外に様々な楽器を演奏できるマルチ・インストゥルメンタリストですが、本作ではヴォーカルに専念しています。

レコーディングにはJessica Best(vo)、George Watsky(vo)、Paul Bloom(key、syn)、Mike Irish(key、syn)、Ru Lemer(key、syn、per)、CaseyMQ(key、syn)、Zack Cross(key、syn)、Spencer Hattendorf(key、syn)、Gray Hall(g)、Graham Richman(g)、George Risk(g、per)、Connor Schultze(g、b)、Kilian Karlsson(g)、(g)、Reed Sutherland(b)、Jay Elliot(ds)、Donnie Spackman(ds、per)といったミュージシャンが参加しています。

本編でいえば、Prince調ファンクの「Erika」、Garth.の美学を感じるタイトル曲「Human Nature」、オーガニックなビューティフル・バラード「Can I Follow You There?」、セクシーなミニマル・ファンク「Love Like」あたりがおススメ。

ボーナス・トラックでは、ロッキン・フィーリングの「Dutty Love」、ディスコ・ブギーな「Wild (Golden Child)」が僕好み。

The Rooksの活動も含めて注目したい男性R&Bアーティストです。

全曲紹介しときやす。

「Rosemary」
セミアコ・ギターとコーラスが中心のシンプルなミディアム・バラード。ソウル・マナーに沿ったオーセンティックな楽曲なのに、そう聴こえないのが面白いですね。

「Erika」
Prince調のダンサブルなファンク・チューン。80年代テイストのエッセンスを巧みに取り入れています。

「Human Nature」
タイトル曲はエレクトロニック・サウンドを駆使つつ、ブルージー&ソウルフルなフィーリングが伝わってくる素敵なスロウです。Garth.の美学を感じる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=y8eu6aiMEzM

「I Don't Know What Love Is」
George Watskyのラップをフィーチャー。ポップなPrince殿下といった趣のミディアム・グルーヴ。

「Can I Follow You There?」
Princeがオーガニック・ソウルを歌ったら・・・といった雰囲気のファルセット・ヴォーカルが印象的なビューティフル・バラード。

「Past Life」
次曲への繋ぎの小曲。Frank Ocean調の雰囲気を楽しめます。

「Love Like」
僕好みのミニマル・ファンク。Garth.のセクシーな魅力が伝わってきます。派手さはありませんが、本作のセンスの良さを感じます。

「The Mess」
ラストはシンプルながらも少し風変わりなバラードです。

ここからはJapan Bonus Tracks。

「Nowhere」
本編以上に華やかなエレクトリックなダンス・チューン。個人的にはEDMっぽい方向には進んで欲しくありませんが・・・

「Dutty Love」
ロッキン・フィーリングも取り入れたセクシーなダンサブル・チューン。Garth.のファルセットが冴えわたります。

「Our Father」
少し内省的なミディアム・スロウ。本編以上に作り込まれている印象です。

「Wild (Golden Child)」
ラストはアルバムで最もキャッチーなディスコ・ブギーで締め括ってくれます。80年代的なキラキラした雰囲気がいいですね。

いよいよテニスの全米オープン女性シングルス決勝ですね。
歴史的瞬間を見たいので早く寝ようっと。
posted by ez at 01:03| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする