2018年09月24日

Calloway『Let's Get Smooth』

元Midnight StarのCalloway兄弟のユニット☆Calloway『Let's Get Smooth』
Let's Get Smooth
発表年:1992年
ez的ジャンル:兄弟R&Bユニット
気分は... :スムーズに・・・

今回は90年代R&BからCalloway『Let's Get Smooth』(1992年)です。

Callowayは、Midnight StarのメンバーであったReggie CallowayVincent Calloway(Cino Calloway)Calloway兄弟によるR&Bユニット。

『Headlines』(1986年)を最後にMidnight Starを脱退した2人は、Calloway名義で『All The Way』(1989年)、『Let's Get Smooth』(1992年)という2枚のアルバムをSolarからリリースしています。

特に『All The Way』(1989年)からのシングル「I Wanna Be Rich」は、全米シングル・チャート第2位、同R&Bシングル・チャート第5位のヒットとなりました。

また、2人はKlymaxxThe WhispersTeddy PendergrassGladys Knight & the PipsNatalie ColeLevert等を手掛けた人気プロデュース&ソングライティング・チームとしても知られています。

本来ならば、ヒット曲「I Wanna Be Rich」収録の1st『All The Way』(1989年)を取り上げるべきなのかもしれませんが、今の僕の気分にフィットしたのは2ndとなる本作『Let's Get Smooth』(1992年)の方ですが、コチラの方がアーバンな魅力があるからかもしれません。

プロデュースはReggie CallowayCino Calloway

レコーディングにはReggie Calloway(key、prog、fl、back vo)、Cino Calloway(key、prog、tp、flh、back vo)以下、Graham Central Stationでお馴染みのLarry Graham(b)、"Ready" Freddie Washington(b)、Brothers JohnsonGeorge Johnson(g)、Fifth AvenueやTeaseのメンバーであったDerreck O.(ds)、同じく元TeaseのTommy O.(g)、Keith Robertson(key、prog、per、back vo)、Sir Dean Gant(key)、Steve Beckham(key、prog、back vo)、Chuckii Booker(key、prog)、Derek Nakamoto(key、prog)、O'Deen Mays(p、prog)、Angelo Ray(drum prog)、Darrell Smith(p)、David Barry(g)、Gerald Albright(sax)等のミュージシャンが参加しています。

また、バック・コーラスにはGerald Levert、元Sly & The Family StoneRose Stone、女性R&BグループBodyのメンバーLetitia Body、レア・グルーヴ・ファンにはお馴染み、Eighties Ladiesの元メンバーMarva HicksThe Brand New Heaviesの初代ヴォーカリストN'Dea DavenportKeith John等のヴォーカリストが参加しています。

アルバムはこの時代らしいNJSなダンサブル・チューンとクワイエット・ストームなラブ・バラードが半々といった構成です。

ダンサブル・チューンであれば、
Sly & The Family Stoneの大ヒット曲カヴァー「Family Affair」Delfonicsの大ヒット曲カヴァー「La La La Means I Love You」、爽快ミディアム・グルーヴ「One Day At A Time」、アッパーな「Major Love」がおススメ。

バラード系であれば、シングルにもなったタイトル曲「Let's Get Smooth」、Gerald Albrightの素敵なサックス・ソロと共に始まる「I Desire You」、アーバンな魅力がある「Feel Like A Woman」「Set The Table」がおススメ。

Midnight Starのイメージで聴くとギャップがありますが、90年代前半ならではの魅力があるオトナのR&Bアルバムだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Work Hard」
オープニングはNJS。勢いだけではない人気プロデュース・チームらしい手腕のNJSを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=j7-_-l9ezKo

「Family Affair」
Sly & The Family Stoneの大ヒット曲をカヴァー(Sly Stone作)。お馴染みの名曲を軽快なキャッチーなNJSで聴かせてくれます。ギター・ソロはBrothers JohnsonのGeorge Johnson。
https://www.youtube.com/watch?v=NqPkZPJPo9o

「Gimme Somma That」
コレもダンサブルなNJS。ラップパートも含めてHip-Hop的なエッセンスやReggieのフルートなどでアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=YX2WyTZSM9g

「One Day At A Time」
アーバンかつ爽快なミディアム・グルーヴ。メロディアスな魅力が僕好みの仕上がりです。今回聴き直して一番グッときたかも?
https://www.youtube.com/watch?v=x3wZ32maUnw

「La La La Means I Love You」
Delfonicsの大ヒット曲をカヴァー(Thom Bell/William Hart作)。ダンサブルなミディアム・グルーヴは好みが分かれるかもしれませんが、90年代らしいカヴァーに仕上がっていると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=wwSiaIYjm5s

「Major Love」
この時代らしいアッパー・チューンですが、アーバン・テイストなのがこのユニットらしいかもしれませんね。Cinのホーン・ソロも聴けます。
https://www.youtube.com/watch?v=_83HyJ1Wk-c

「The Night The Fire Started」
ラップ調ヴォーカルによるアッパー・チューン。このあたりは時代を感じてしまいますね。

「African Drums (Instrumental)」
タイトルの通り、アフリカン・ドラムによる短いインスト。

「The Way (Is In The House)」
再びラップ調ヴォーカルによるアッパー・チューン。このタイプの曲ではコレが一番完成度高いかも?

「Let's Get Smooth」
シングルにもなったタイトル曲。このアーバンなミディアム・グルーヴを本作のハイライトに推す人も多いのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=VdOnjAO7SDw

「I Desire You」
Gerald Albrightの素敵なサックス・ソロと共に始まるミディアム・スロウ。ジワジワと感動が込み上げてくるラブ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=E3_d7-zW6eA

「Feel Like A Woman」
アーバンなサウンドをバックに、オトナのラブ・バラードをしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=4AzdOSQ696o

「The Sound Of One Hand Clapping」
ピアノとCinoのフリューゲルホーンによるジャジーなインスト。

「Set The Table」
アーバン・サウンドがいい雰囲気を醸し出すラブ・バラード。

「Forever Yours」
オーセンティックなラブ・バラードをロマンティックに歌い上げます。

「Interlude (Instrumental)」
ピアノ、ベースによるジャズなインタールード。

「Last Of The Good Guys」
ラストはメロディアスでポジティブな雰囲気のミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。

『All The Way』(1989年)
All the Way
posted by ez at 01:06| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする