発表年:1976年
ez的ジャンル:爽快/フォーキー/ポップ・デュオ
気分は... :秋風の恋・・・
今回は1970年代半ばから後半にかけて活躍したポップ・デュオEngland Dan & John Ford Coleyの大ヒット作
『Nights Are Forever(邦題:秋風の恋)』(1976年)です。
England Dan(本名:Dan Seals、1948年生まれ)とJohn Ford Coley(1948年生まれ)という共にテキサス出身の二人によって結成された男性ポップ・デュオEngland Dan & John Ford Coleyの紹介は、7thアルバム『Dr.Heckle And Mr.Jive』(1978年)に続き2回目となります。
4thアルバムであり、Atlantic傘下のBig Treeレーベルへ移籍後の第1弾となる本作『Nights Are Forever(邦題:秋風の恋)』(1976年)からは、全米チャート第2位の大ヒット・シングル「I'd Really Love To See You Tonight」が生まれ、アルバム自体もゴールド・ディスクに輝き、一躍人気デュオとなりました。
プロデュースはKyle Lehning
レコーディングにはEngland Dan(vo、g、ss)、John Ford Coley(vo、g、key)をはじめ、Seals & CroftsのメンバーであるEngland Danの兄Jim Seals(g、fiddle)、Bobby Thompson(g、banjo)、Steve Gibson(g、mandolin)、Doyle Grisham(steel g)、Joe Osborn(b)、Kyle Lehning(b)、Ted Reynolds(b)、Larrie Londin(ds、per)、Shane Keister(key)、Diane Tidwell(back vo)、Ginger Holiday(back vo)、Janie Frickie(back vo)、Lisa Silver(back vo)、Sheri Kramer(back vo)等が参加しています。
アルバム全体としては、フォーク/カントリーがベースの爽快ポップといった印象です。
「I'd Really Love To See You Tonight」、「Nights Are Forever Without You」という全米Top10ヒットとなったシングル2曲がハイライトだと思いますが、爽快カントリー・ロック「Westward Wind」、ビューティフル・バラード「Long Way Home」、ポップ・ロック調の「There'll Never Be Another For Me」、透明感のある「It's Not The Same」や「Lady」、小粋なポップ・チューン「Everything's Gonna Be Alright」あたりもおススメです。
とりあえずは「I'd Really Love To See You Tonight」ですね。
秋風を感じる1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「I'd Really Love To See You Tonight」
Parker McGee作。邦題「秋風の恋」。前述のように全米チャート第2位となった大ヒット・シングルです。エヴァーグリーンな魅力がある爽快フォーキー・ポップ。いつ聴いても心の中に爽やかな風を吹き込んでくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=qqwLjkqj8Gw
Dee Dee Sharp Gamble、Reba McEntire & Jacky Ward、Ian McShane、Barry Manilow等数多くアーティストがカヴァーしています。
Dee Dee Sharp Gamble「I'd Really Love To See You Tonight」
https://www.youtube.com/watch?v=6N_sbvU2FeY
Barry Manilow「I'd Really Love To See You Tonight」
https://www.youtube.com/watch?v=821z7hDsfUM
「I'll Stay」
Dan Seals作。秋にフィットするカントリー・ポップ。少しロッキンなアクセントでメリハリが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=s_ehSLmScEs
「Westward Wind」
Dan Seals/John Ford Coley作。初期Eagelsがお好きな人が気に入りそうな西海岸な爽快カントリー・ロック。
https://www.youtube.com/watch?v=6obUvoOxl5k
「Long Way Home」
Dan Seals/John Ford Coley作。ポップ・デュオらしい感動的なビューティフル・バラード。ドラマティックなストリングスが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-834YKKgDRs
「There'll Never Be Another For Me」
Dan Seals/John Ford Coley/Parker McGee作。ポップ・ロック調のアレンジが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=dkcrUcvdYbY
「Nights Are Forever Without You」
Parker McGee作。邦題「眠れぬ夜」。タイトル曲は「I'd Really Love To See You Tonight」に続くシングルとして、全米チャート第10位のヒットとなっています。このデュオらしい爽快コーラスの映えるフォーキーなポップ・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=rR45JW9buOo
「It's Not The Same」
Dan Seals/John Ford Coley/Sunny Dalton作。ビューティフルなフォーキー・チューン。透明感のあるヴォーカル&サウンドに心が洗われます。
https://www.youtube.com/watch?v=TTO08rYNCCM
「Showboat Gambler」
Dan Seals作。僕が苦手なのどかなカントリー調ですが、このデュオの特性上、このタイプの曲があるのは仕方ないですね。
https://www.youtube.com/watch?v=7dtZMFLYx-g
「The Prisoner」
Dan Seals/John Ford Coley作。フルートと共には始まるフォーキーな哀愁バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=wEjHfztDP0s
「Lady」
Dan Seals/John Ford Coley/Kyle Lehning/Parker McGee作。爽快ハーモニーが映えるビューティフルなカントリー・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=f1E-Z6_BCiE
「Everything's Gonna Be Alright」
Dan Seals/John Ford Coley作。ラストは小粋なポップ・フィーリングで楽しませてくれます。ポジティブな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=NnLGnqS8dGo
『Dr.Heckle And Mr.Jive』(1978年)
4th『Nights Are Forever』(1976年)、5th『Dowdy Ferry Road(邦題:ふたりのフェリー・ロード)』(1977年)、6th『Some Things Don't Come Easy(邦題:愛の旅立ち)』(1978年)、7th『Dr.Heckle And Mr.Jive』(1978年)の4in1CDがお得かもしれません。
『England Dan & John Ford Coley: The Atlantic Albums +』