2018年10月24日

Charlie Rouse『Bossa Nova Bacchanal』

小粋なボッサ・ジャズ作品☆Charlie Rouse『Bossa Nova Bacchanal』
ボサノバ・バッカナル
録音年:1962年
ez的ジャンル:ボッサ・ジャズ
気分は... :今日から俺は!!

今回はジャズ・サックス奏者Charlie Rouseのボッサ・ジャズ作品『Bossa Nova Bacchanal』(1962年)です。

Charlie Rouse(1924–1988年)はワシントンD.C.出身のテナー・サックス奏者。

Billy EckstineDizzy GillespieDuke EllingtonCount Basie等のバンド・メンバーを経て、1959年から1970年までThelonious Monkのサイドメンとして活躍します。

それと並行して自身のリーダー・アルバムもリリースしています。

Blue Noteからリリースされた本作は、タイトルの通り、ボサノヴァにアプローチした作品です。

レコーディング・メンバーはCharlie Rouse(ts)以下、Kenny Burrell(g)、Chauncey "Lord" Westbrook(g)、Larry Gales(b)、Willie Bobo(ds)、Carlos "Patato" Valdes(conga)、Garvin Masseaux(chekere)。

ボッサ・ジャズをあの手この手で聴かせてくれます。同時代のボッサ・ジャズと比較しても抜群のサウンド・センスだと思います。特にコンガとギターが効果的に使われているのがいいですね。

個人的には、陽気で軽やかな「Back to the Tropics」、哀愁モードで疾走する「Velhos Tempos」、華のあるボッサ・ジャズ「Un Dia」、フォーキーな「Merci Bon Dieu」がおススメです。

ボッサ・ジャズ好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Back to the Tropics」
Leighla Whipper作。陽気で軽やかなボッサ・ジャズがオープニング。コンガやギターが実に効果的です。
https://www.youtube.com/watch?v=An9IcLmrYTI

「Aconteceu」
Ed Lincoln/Silvio Rodríguez作。ムーディーなボッサ・ジャズでロマンティック・ムードを演出します。
https://www.youtube.com/watch?v=dpG9mAOEsIk

「Velhos Tempos」
Luiz Bonfa作。哀愁モードで疾走するボッサ・ジャズ。ワン・ホーンのボッサ・ジャズの魅力が伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=azMhA6V7rFI

「Samba de Orfeu」
映画『Orfeu Negro(黒いオルフェ)』(1959年)収録の名曲カヴァー(Luiz Bonfa/Antonio Maria作)。お馴染みの名曲を軽快なボッサ・ジャズで聴かせてくれます。コンガがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=okXnzk_HAGA

本曲について、当ブログではLuiz Bonfa自身のヴァージョンの他に、Daniela Und AnnWanda Sa(Wanda De Sah)Triste JaneroJack Marshall & Shelly ManneOscar Petersonのカヴァーも紹介済みです。

「Un Dia」
Margarita Orelia Benskina/Charlie Rouse作。華のあるボッサ・ジャズ。Rouseのサックスに寄り添うギターがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=6B60OS3MlVo

「Merci Bon Dieu」
Frantz Casseus作。フォーキーな味わいのボッサ・ジャズ。アルバムの中でいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=-EqXwnYY7Fg

「In Martinique」
Lionel Belasco/Leighla Whipper作。ラストは躍動感のあるボッサ・ジャズで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=CX0pWuS2DoA

再発CDの中にはボーナス・トラックとして、「One for Five」を収録しているものもあります。

Charlie Rouseの他作品もチェックを!

Charlie Rouse & Paul Quinichette『The Chase Is On』(1957年)
ザ・チェイス・イズ・オン

『Takin' Care of Business』(1960年)
テイキン・ケア・オブ・ビジネス

『Yeah!』(1960年)
ヤー!

Charlie Rouse & Seldon Powell『We Paid Our Dues』(1961年)
ウィ・ペイド・アワ・デューズ

『Two Is One』(1973年)
Two Is One

『Cinnamon Flower』(1977年)
Cinnamon Flower

『Moment's Notice』(1977年)
モーメンツ・ノーティス
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2018年10月23日

Judee Sill『Judee Sill』

悲運の女性SSWのデビュー作☆Judee Sill『Judee Sill』
ジュディ・シル
発表年:1971年
ez的ジャンル:悲運の女性SSW
気分は... :神は試練を与えたもう・・・

今回は悲運の女性シンガー・ソングライターJudee Sillのデビュー・アルバム『Judee Sill』(1971年)です。

1944年L.A.生まれの女性シンガー・ソングライターJudee Sillは、2ndアルバム『Heart Food』(1973年)に続き2回目となります。

本作はDavid Geffenが設立したばかりのAsylum Recordsの第1弾アルバムとなった作品です。

プロデュースはHenry LewyJohn BeckJim PonsGraham Nash。さらにDon BagleyBob Harrisがオーケストレーションを手掛けています。

レコーディングにはJudee Sill(vo、g、p)以下、David Crosby(g)、Graham Nash(org)、Clydie King(back vo)、Rita Coolidge(back vo)、Venetta Fields (back vo)が参加しています。

シンプルなフォーキー作品をイメージする人も多いかもしれませんが、実際に聴くと意外に凝った作品に仕上がっています。素晴らしい楽曲、歌声に加え、クラシック等のエッセンスを取り入れたアレンジの素晴らしさも本作の魅力です。

シングルにもなった「Jesus Was a Cross Maker」、The Turtlesがシングル・リリースした「Lady-O」、優しい歌声に包まれるフォーキー「Crayon Angels」といった名曲がズラリと並びます。

カントリー調の「Ridge Rider」、楽曲が素晴らしい「My Man on Love」、ブルージーな「Enchanted Sky Machines」、フォーキーなのにポップな「The Lamb Ran Away with the Crown」あたりも僕のおススメです。

予備知識なしで聴いても、一度聴けば「これは名作」と感じる1枚なのでは?

楽曲はすべてオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Crayon Angels」
夢の中で無垢な心をさらけ出すJudeeの優しい歌声に包まれるフォーキー・チューンがオープニング。Judee Sillファンには人気の高い1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=vhbnB1EDdQY

Ron Sexsmithのカヴァーもいいですよ。
Ron Sexsmith「Crayon Angels」
 https://www.youtube.com/watch?v=DtctFBxhNAo

「The Phantom Cowboy」
何気ないカントリー調の曲ですが、抜群のオーケストレーションで完成度がグッと増しています。
https://www.youtube.com/watch?v=Bo79-3DIU-8

「The Archetypal Man」
基本はカントリー調ですが、バロックのエッセンスを効かせたアレンジ&コーラスが格別な味わいを与えています。
https://www.youtube.com/watch?v=2iAzj6sj19s

「The Lamb Ran Away with the Crown」
フォーキーなのにポップなのがいいですね。Judeeの無垢で想像力豊かな歌詞の世界を見事にサウンドで表現していると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=VHPSnmt2hDM

「Lady-O」
The Turtlesが1969年にシングル・リリースした楽曲のセルフ・カヴァー。この曲もJudeeを代表する1曲ですね。ピュアな世界観とJudeeの繊細な歌声がマッチした素敵な音世界に魅了されます。オーケストレーションの効果も抜群!
https://www.youtube.com/watch?v=PP8DjFhxy60

The Turtlesヴァージョンもチェックを!
The Turtles「Lady-O」
 https://www.youtube.com/watch?v=f2lprG5X8nA

「Jesus Was a Cross Maker」
シングルにもなった代表曲。楽曲、ヴォーカル、サウンドも含めて、一度聴いただけで心に刺さる、Judee Sillというアーティストの世界観がよく反映された名曲だと思います。神よ、なぜあなたは彼女に試練を与えたのでしょうか?Graham Nashのプロデュースです。
https://www.youtube.com/watch?v=J5CalHct6FA

The Mamas & The PapasCass ElliotThe HolliesWarren ZevonLinda Ronstadt等がカヴァーしています。
Cass Elliot「Jesus Was a Cross Maker」
 https://www.youtube.com/watch?v=Dp9_XndgQyw
The Hollies「Jesus Was a Cross Maker」
 https://www.youtube.com/watch?v=56c5h88H4L0

「Ridge Rider」
さり気にお気に入りの1曲。馬のパッカパッカという足音を模したリズムが印象的なカントリー調の仕上がり。ゆったりとした中にもロマンティックな雰囲気もあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=T1DounBP97Q

「My Man on Love」
ソングライターとしてのJudeeの才を実感できる素敵なフォーキー・チューン。聴けば聴くほど味わいが増してきます。UKフォーク・グループParchmentがカヴァーしています。
https://www.youtube.com/watch?v=2nKmhrc49Ek

「Lopin' Along Thru the Cosmos」
オーケストレーションを織り交ぜながら、壮大な宇宙に思いを馳せます。
https://www.youtube.com/watch?v=UzrM3eomnAA

「Enchanted Sky Machines」
サックスも交えたブルージーな仕上がり。個人的な好みを言えば、この路線の曲をもっと聴いてみたかったです。
https://www.youtube.com/watch?v=KovulWxnaks

「Abracadabra」
Judeeの優しい歌声が心の傷を癒してくれる素敵なフォーキー・チューンで締め括ってくれます。終盤のオーケストレーションが素晴らしい!
https://www.youtube.com/watch?v=EDd-IYfO28s

『Heart Food』(1973年)
ハート・フード

『Dreams Come True』(2005年)
ドリームズ・カム・トゥルー

ご興味がある方は、Judee Sillのトリビュート・アルバム『Crayon Angel: A Tribute To The Music Of Judee Sill』(2009年)をチェックするのも楽しいのでは?
『Crayon Angel: A Tribute To The Music Of Judee Sill』(2009年)
クレヨン・エンジェル~ジュディ・シルの音楽
posted by ez at 00:37| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月22日

Funky Poets『True To Life』

90年代男性R&Bグループの隠れた逸品☆Funky Poets『True To Life』
True to Life
発表年:1993年
ez的ジャンル:90年代男性R&Bグループ
気分は... :哲学は武器になる?

今回は90年代男性R&Bグループ作品からFunky Poets『True To Life』(1993年)です。

Funky Poetsは、Ray-Ray FrazierPaul FrazierChristian JordanGene Johnson Asheの4人組。

グループ唯一のアルバムが『True To Life』(1993年)です。

メイン・プロデュースはDavid DarlingtonFunky Poets

それ以外に、Masters At WorkおよびNuyorican SoulといったLouie Vegaとのコンビでお馴染みのKenny "Dope" GonzalezThe SystemMic MurphyGreg Smithがプロデュースを手掛けています。

90年代前半らしいダンサブル・チューンの「Born In The Ghetto」「1975」「It Doesn't Have To Be This Way」、絶品バラードの「Lessons Learned」「Can You Feel The Love」、Hip-Hop調トラックがハマっている「Set It Off」「We As A People」あたりが僕のおススメです。

毎度書きますが、どんなに良い作品をリリースしても埋もれてしまうのが、90年代R&Bですが、本作もアルバム1枚で消えてしまったのが勿体と感じさせる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Born In The Ghetto」
David Darlington/Funky Poetsプロデュース。さらにはC.J. Mackintoshもプロダクションに加わっています。シングルにもなったオープニング。ダンサブルなミディアム・グルーヴ。ダンサブルながらもメロディアスなのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=KALx7CsY5-8

「1975」
Kenny "Dope" Gonzalezプロデュース。シングル向けのキャッチーなダンサブル・チューン。テナーとバリトンのツイン・リードがいい感じです。90年代好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=fVLWBGYq8oU

「Lessons Learned」
David Darlington/Funky Poetsプロデュース。個人的には一番のお気に入り。シングルでもなった至極のバラード。ファルセット・ヴォーカルが映えるスウィートな雰囲気がサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=iQ626s2uyss

「It Doesn't Have To Be This Way」
Greg Smith/Funky Poetsプロデュース。NJSなダンサブル・チューン。90年代前半の男性R&Bグループらしい格好良さが詰まっています。
https://www.youtube.com/watch?v=4_liBGKR-UE

「Never Say Never」
David Darlington/Funky Poetsプロデュース。コーラスワークを駆使したスロウ。勢いだけではない実力を伴ったグループであることを実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=8rOApUzurK8

「Set It Off」
David Darlington/Funky Poetsプロデュース。それまでから一転して、ファンクネスの効いたHip-Hop調トラックで楽しませてくれます。

「We As A People」
David Darlington/Funky Poetsプロデュース。メロウなHip-Hop調トラックとスウィートなコーラス・ワークが調和したミディアム・グルーヴ。

「Can You Feel The Love」
The Systemの Mic Murphyプロデュース。「Lessons Learned」に劣らないラブ・バラード。胸にグッとくる感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=AASiwXQjFog

「When Will We Learn」
David Darlington/Funky Poetsプロデュース。男性ヴォーカル・グループらしいヴォーカル・ワークを楽しめるミディアム・グルーヴ。

「How Can You Leave Me Now」
David Darlington/Paul Frazierプロデュース。疑似ライヴ仕立てのバラード。オーセンティックですが、各メンバーのヴォーカルを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=qTuw6Mer4jc

「I Only Have Eyes For You」
David Darlington/Funky Poetsプロデュース。ラストはThe Flamingos等でお馴染みの名バラードをカヴァー(Harry Warren/Al Dubin作)。ア・カペラに近い感じで聴かせるあたりに、グループのプライドが窺えます。
https://www.youtube.com/watch?v=WtC64ndn4_s

この週末は哲学本を読み漁っていました。
しばらくハマりそうです。
posted by ez at 00:28| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月21日

Victory『The Broken Instrument』

女性ソウル・シンガーのフォーキーなデビュー作☆Victory『The Broken Instrument』
The Broken Instrument
発表年:2018年
ez的ジャンル:女性フォーキー・ソウル
気分は... :Roc Nationらしからぬ・・・

新作R&BからVictory『The Broken Instrument』です。

VictoryことVictory Boydはデトロイト出身の女性ソウル・シンガー/ソングライター。

音楽ディレクターである父John Boydをはじめ、家族全員がミュージシャンという音楽一家に生まれ、幼少期から音楽活動をしていました。

一家でニュージャージー州ノース・バーゲンに移住し、兄弟で組んだグループInfinity's SongのメンバーとしてN.Y.の公園や地下鉄構内で歌うようになります。

そんな中、N.Y.セントラル・パーク内でのパフォーマンスを目の当たりにしたHip-Hop界のキングJay-Zに惚れ込まれ、彼のレーベルRoc Nationとの契約に成功します。

そして、2017年に5曲入りデビューEP「It's A New Dawn」(2017年)をリリースします。
Feeling Good」
 https://www.youtube.com/watch?v=x2JyPVezEho
「Believe in Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=7J13N7bGBfg
「Overjoyed」Stevie Wonderのカヴァー)
 https://www.youtube.com/watch?v=Y9HsILD6hVo
「Cheap Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=y5Nha6flnF8
「Lessons From My Father」
 https://www.youtube.com/watch?v=DD0C7kvphUA

その「It's A New Dawn」を経てレコーディングされたデビュー・アルバムが本作『The Broken Instrument』です。

すべてのソングライティングを彼女自身で手掛け(共作含む)、殆どの曲のプロデュースも自身で務めています。それ以外に、9th WonderJonathan Batisteもプロデュースを手掛けています。

基本は"現代のTracy Chapman"とも称されるフォーキー・ソウルの人ですが、本作はホーンやストリングスを積極的に取り入れてサウンドに厚みを持たせています。ジャズ、ゴスペル等のエッセンスも随所で聴くことができます。

9th Wonderプロデュースの「Open Your Eyes」 、Tracy Chapman風の「Against the Wind 」、ソングライターとしてのセンスを感じる「Weatherman」、ボッサ・フィーリングの「Jazz Festival」、魅惑のフォーキー「First Night Together」Infinity's Songをフィーチャーした「Don't You Ever」 あたりが僕のおススメです。

Jay-ZRoc Nationらしからぬビューティフルなフォーキー・ソウルを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Against the Wind 」
このオープニングを聴くと、"現代のTracy Chapman"と称したくなるのも頷けます。アコギとピアノの響き、Victoryの真摯な語り口が聴く者の魂を揺さぶります。
https://www.youtube.com/watch?v=mTp5K4xqCqc

「Open Your Eyes」
Victory Boyd/Lloyd Pinchback作。アルバムからの先行曲。9th Wonderらがプロデュース。Hip-Hopビートを効かせつつも、美しいストリングスやコーラスを交えながら、Victoryのナチュラルなヴォーカルに魅せられるビューティフル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=gxXytFFAqZQ

「Weatherman」
ソングライターVictory Boydの魅力を実感できる1曲。楽曲の良さを引き立てるアレンジ・センスも抜群。
https://www.youtube.com/watch?v=QFczzebk8bs

「Who I Am」
ホーン&ストリングス・アレンジが冴える1曲。終盤のゴスペル調コーラスも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=jOmaGExHu_o

「Jazz Festival」
Jonathan Batisteプロデュース。ボッサ・フィーリングのフォーキー&ジャジー・ソウル。
A Tribe Called Quest『We Got It From Here…Thank You 4 Your Service』にも参加していたLouis Catoが演奏面で貢献しています。
https://www.youtube.com/watch?v=ozrCKRLOyrk

「Interlude」
ギター&ストリングスによる短いインスト。

「Extraordinary」
素朴なフォーキーとしてスタートしますが、次第に音が重なり、感動的なビューティフル・チューンへ・・・感動ドラマのクライマックスを見ているような気分になれます。
https://www.youtube.com/watch?v=wo_ArL20Sww

「A Happy Song 」
60年代モータウン調のビートが印象的なポップなメロウ・ソウル。David Caldwell-Masonのエレピも心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=nNNrKz-CLSw

「First Night Together」
Jonathan Batisteプロデュース。彼女のプリミティブな魅力を満喫できるフォーキー・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=2EoLoFoyZhk

「Don't You Ever」
兄弟と組んだグループInfinity's Songをフィーチャー。感動的なコーラスワークが印象的なビューティフル・ソング。
https://www.youtube.com/watch?v=so4GbECllu4

「I. Broken Instrument」
タイトル曲のパート1は、Victory本来のフォーキー・マインドと本作らしい美しいストリングスによるドラマティックな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=YugVF84VDbQ

「II. Broken Instrument–I've Heard Legends」
パート2はポエトリー・リーディング。
https://www.youtube.com/watch?v=XEZzX-06inQ

「III. Broken Instrument」
パート3はジャズ、フォーク、クラシック、ソウルが絶妙に調和しています。 崇高な美しさでジワジワと感動が胸に押し寄せてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=QkUfTgssNlk

この1週間はモヤモヤが多かった。
周囲に惑わされず、自分の成すべきことを、淡々と邁進するのみ!
posted by ez at 00:22| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月20日

Osibisa『Happy Children』

ディスコのエッセンスを取り入れたUKアフロ・ファンク☆Osibisa『Happy Children』
Happy Children
発表年:1973年
ez的ジャンル:UKアフロ・ファンク
気分は... :濃厚グルーヴ!

今回はUKのアフロ・ファンク・バンドOsibisaの4thアルバム『Happy Children』(1973年)です。

Osibisaは1969年にロンドンで結成されたアフロビート/アフロ・ファンク・バンド。メンバーはTeddy OseiMac Tontoh等在英のアフリカ、西インド諸島出身者が中心です。

Roger Deanがジャケット・デザインを手掛けた『Osibisa』(1971年)、『Woyaya』(1971年)を皮切りに、70年代にはコンスタントにアルバムをリリースしています。シングルでは「Sunshine Day」(1975年)が有名です。

本作『Happy Children』(1973年)は、ディスコのエッセンスを取り入れたダンサブルなアフロ・ファンクを楽しめます。

本作におけるメンバーは、Teddy Osei(sax、fl)、Mac Tontoh(tp、flh)、Sol Amarfio(ds、bongos)、Kofi Ayivor(congos)、Jean Dikoto Mandengue(b)の5名。

プロデュースはPeter Gallen。メンバー以外にJean-Alain Roussel(key)がレコーディングに参加しています。

本作らしいアフロ・ファンク・ディスコを楽しめる「Fire」The Jimi Hendrix Experienceの名曲リメイク)や「Happy Children」、格好良いアフロ・ファンクの「We Want To Know (Mo)」「Take Your Trouble」あたりが僕のおススメです。

アツいUKアフロ・ファンクをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Happy Children」
タイトル曲は陽気なホーン・サウンドと覚醒的グルーヴの組み合わせが印象的なアフロ・ファンク・ディスコ。ダンサブルな中にも濃厚なアフロを感じることができます。
https://www.youtube.com/watch?v=7Ops2x2Eht0

「We Want To Know (Mo)」
Jean Dikoto Mandengueのベースをはじめアフロ・ファンクの格好良さを堪能できる演奏です。パーカッシヴなアクセントも僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=n9LW9XzywEQ

「Kotoku」
Mac TontohのフリューゲルホーンとTeddy Oseiのフルートをフィーチャーしたクロスオーヴァー・ジャズ調の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=MSp3Qwu9gys

「Take Your Trouble」
スリリングなアフロ・ファンク・ロック。Santanaあたりのラテン・ロックとセットで聴くのもいいかも?
https://www.youtube.com/watch?v=p7D34vbp9Q8

「Adwoa」
Teddy Oseiの爽快フルートと共にアフロ・グルーヴのエッセンスを抽出した演奏に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZI82zloHBM8

「Bassa Bassa」
濃厚なアフロ・ファンク。オルガンの不協和音によるおどろおどろしい感じが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=TbpGyJoDqAY

「Somaja」
アフリカン・コーラスと共に始まるパーカッシヴなトライバル・モード全開の演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=9aAfVwlxsZQ

「Fire」
The Jimi Hendrix Experienceの名曲を格好良いアフロ・ファンク・ディスコへ変貌させています。コレをアルバムのハイライトに挙げる人も多いのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=Ixvc7cQweDQ

Osibisaの他作品もチェックを!

『Osibisa』(1971年)
Osibisa

『Woyaya』(1971年)
Woyaya

『Heads』(1972年)
Heads

『Osibirock』(1974年)
Osibirock

『Welcome Home』(1975年)
Welcome Home

『Ojah Awake』(1976年)
Ojah Awake

『Black Magic Night - Live at The Royal Festival Hall』(1977年)
Black Magic Night-Live
posted by ez at 14:35| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする