発表年:1979年
ez的ジャンル:女性ソウル・デュオ
気分は... :台風一過の後で・・・
昨日は台風の影響および月末処理の影響でバタバタと仕事に追われ、帰宅したらグッタリ状態・・・飯も食わずに寝ていました。いくつかの懸念材料をすべてプラスで潰すことができた安堵感も手伝い、一気に気が抜けたのかもしれません。
昼間、仕事で新宿に居ましたが、台風一過の眩しい日差しを浴びていたら、仕事を放り出して遊びに行きたい衝動を抑えるのに必死でした。最近はあまり出来ていませんが、個人事業主の特権で、平日の昼間に新宿や渋谷をプラプラしていることが無性に好きなので(笑)
今回は女性ソウル・デュオ作品からScherrie & Susaye『Partners』(1979年)です。
Scherrie & Susayeは、Scherrie PayneとSusaye GreeneというThe Supremes最後のメンバーの2人が結成した女性ソウル・ユニット。
Scherrie Payneは、女性ソウル・シンガーFreda Payneの妹であり、Invictus所属の男女ソウル・グループGlass Houseのメンバーとしても活動していました。もう一人のSusaye Greeneは、Ray Charlesのバック・ヴォーカル・グループとしても知られるThe Raelettesのメンバーとしての活動経歴を持つ女性ソウル・シンガーであり、Michael Jacksonの名曲「I Can't Help It」の作者の1人(Stevie Wonderとの共作)として名を連ねるなどソングライターとしても活躍しています。
1977年、約16年の活動の歴史に幕を下ろした史上最強の女性ソウル・グループThe Supremes。そのラスト・スタジオ・アルバム『Mary, Scherrie & Susaye』(1976年)に参加していたScherrie PayneとSusaye Greeneが、The Supremes解散後に組んだユニットがScherrie & Susaye。
その唯一のアルバムがMotownからリリースされた本作『Partners』(1979年)です。
プロデュースはEugene Mcdaniels。
※国内再発CDの帯にEugene Record(The Chi-Lites)プロデュースと記載がありますが誤記です。
レコーディングにはAlan Silvestri(g)、Marlo Henderson(g)、Jeff Mironov(g)、Leon Pendarvis(el-p、p)、Randy Waldman(el-p、p)、Odell Brown(p、syn、clavinet、key)、Craig Hundley(syn)、Abraham Laboriel(b)、Ed Brown(b)、Steve Schaeffer(ds)、Paulinho Da Costa(per)、William Reichenbach(tb、as)、Gary Grant(tp、flh)、Jerry Hey(tp、flh)、Gary Herbig (ts)、Larry Williams(ts、as、fl)、Kim Hutchcroft (bs、ts)等のミュージシャンが参加しています。それ以外に大御所Ray Charlesも参加しています。
また、Eugene Mcdaniels、Bill Champlin、Allen L. Greene III、 Carmen Twillie、Jim Gilstrap、Joyce Vincent-Wilson、Kathy Collier、Roy Galloway、Venette Gloudがバック・コーラスで参加しています。
アルバム全体の印象としては、伸びやかなScherrie PayneのヴォーカルとSusaye Greeneのキュート・ヴォーカルが映えるディスコ・ソウル作品という印象です。
あまり話題になることが多くはない作品ですが、なかなかの佳作だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Storybook Romance」
Scherrie Payne作。軽快なディスコ・ソウルがオープニング。Scherrieの伸びやかなヴォーカルが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=g5drUnnnJMA
「Your Sweet Love」
Susaye Greene作。Minnie Riperton/Linda Lewis系のSusayeのキュート・ヴォーカルが映えるメロウ・ミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=7WywaxvOp0M
「Luvbug」
Susaye Greene作。Ray Charles参加曲。Susayeのコケティッシュ・ヴォーカルにRay Charlesのヴォイスが絡むミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=u7eR30YjK0o
「Leaving Me Was The Best Thing You've Ever Done」
Scherrie Payne作。シングルにもなったディスコ・ソウル。女性ソウル・デュオらしい華やかさがあっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Wo-kLlwhKsY
「When The Day Comes Every Night」
Susaye Greene作。しっとりとしたオーセンティックなピアノ・バラード。正攻法すぎて少し面白みに欠けるかも?
https://www.youtube.com/watch?v=hkswaOOcUt0
「In The Night」
Ed Brown/Susaye Greene作。AOR/フュージョン調のミディアム・ソウル。抑えたトーンながらも雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=htp6bY-9dRE
「I Found Another Love」
Scherrie Payne/Susaye Greene作。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。2人のヴォーカルが躍動するダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=6LEs0G8JOSE
「You've Been Good To Me」
Scherrie Payne作。バラード系ではコレが一番好き。透明感のあるヴォーカルが映える素敵なメロウ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=cXFrN0zcQ5o
「Another Life From Now」
Scherrie Payne作。ラストはオーセンティックなバラードで締め括ってくれます。
ご興味がある方はThe Supremes『Mary, Scherrie & Susaye』(1976年)
The Supremes『Mary, Scherrie & Susaye』(1976年)