2018年11月22日

General Caine『General Caine II Get Down Attack』

P-Funk的魅力が発揮された西海岸ファンク☆General Caine『General Caine II Get Down Attack』
general caine ii get down attack.jpg
発表年:1980年
ez的ジャンル:P-Funk系西海岸ファンク
気分は... :真面目? or おふざけ?

今回は80年代ファンクからGeneral Caine『General Caine II Get Down Attack』(1980年)です。

リーダーのMitch McDowellを中心にL.A.で結成されたファンク・ユニットGeneral Caineの紹介は、4thアルバム『Dangerous』(1983年)に続き2回目となります。

2ndアルバムとなる本作『General Caine II Get Down Attack』(1980年)は、このユニットのP-Funk的魅力が発揮された1枚です。

プロデュース&アレンジ&ソングライティング(共作含む)はMitch McDowell

本作におけるメンバーは、Mitch McDowell(vo、b、per)、Jimmy Carter(ts)、David C. Chadwick(syn、p、vo)、Tony Dadler(syn、org)、David Williams(p)、Gary Metz(as)、Alja Thompson(ds)、David Jarmillo(tp)、Timmy Lee(g)、Robert Palmer(g)、Trey Stone(g)、Wayman Ballinger(back vo)、David Williams(back vo)、Madilyn Patterson(back vo)、Maudie Gooden(back vo)、Harry Templeton(back vo)。

ハイライトはP-Funk全開の「Shake」「Get Down Attack」という2曲。それ以外にOhio Players調の「Snake And The Worm」、Chuck Brown & The Soul Searchers「Bustin' Loose」の引用も聴ける「Jungle Music」、インスト・ディスコ・ファンク「L.R.J. Pop」もおススメです。

ジャケ同様、怪しげなGeneral Caineのファンク・ワールドをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Heartbeat」
アルバムのプロローグ。心臓の鼓動とゲームの効果音の組み合わせ

「Shake」
ピ〜ヒャラ・シンセが印象的なスペイシー・ヘヴィ・ファンク。Mitch McDowellのP-Funkフリークぶりがよくわかるキャッチーな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=sJ4Ig601qf8

「Get Down Attack」
タイトル曲はP-Funk調のディスコ・ファンク。ナスティな女性コーラス、豪快なホーン・アンサンブルが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=juFogpC2PmE

「L.R.J. Pop」
軽快に疾走するノリの良いインスト・ディスコ・ファンク。鮮やかなホーン・アンサンブルが先導します。
https://www.youtube.com/watch?v=MkqPWOb8xLU

「We Are Soldiers」
それまでのP-Funkが一転し、レトロなR&Bスタイルに・・・このあたりも確信犯的なのでしょうが・・・

「Spectacle」
2分にも満たない曲ですが、女性ヴォーカルをフィーチャーした美しいピアノ・バラードに仕上がっています。

「All About You」
イントロのギター・ソロが印象的なバラード。ファルセットも交えて熱唱しますが、このグループに期待するのはこのタイプではないので・・・
https://www.youtube.com/watch?v=RdjXi-Hn-mQ

「More Than A Do Wop」
タイトルの通り、ドゥーワップ調の仕上がり。真面目なのか、おふざけなのかよくわかりませんが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=vm1eIalDsFk

「Snake And The Worm」
P-Funkだけじゃなくて、Ohio Playersもリスペクトしています!といった雰囲気のファンキー・グルーヴ。結構好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=IUVcxGLxhmo

「Jungle Music」
Chuck Brown & The Soul Searchers「Bustin' Loose」の引用を含む、ダンサブルなファンク・チューンで締め括ってくれます。ノリ一発の潔さが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=kyIxHaDK0CE

General Caineの他作品もチェックを!

『Let Me In』(1978年)
Let Me in

『Girls』(1982年)
ガールズ+2(期間限定特別盤)

『Dangerous』(1983年)
デンジャラス+3(期間限定特別盤)
posted by ez at 02:07| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月21日

Avant『My Thoughts』

デビュー作からセクシーさ全開の男性R&B☆Avant『My Thoughts』
My Thoughts
発表年:2000年
ez的ジャンル:セクシー系男性R&B
気分は... :満点デビュー!

今回はセクシーな男性R&BシンガーAvantの記念すべきデビュー・アルバム『My Thoughts』(2000年)です。

これまで当ブログで紹介したAvant作品は以下の5枚。

 『Private Room』(2003年)
 『Director』(2006年)
 『Avant』(2008年)
 『The Letter』(2010年)
 『Face The Music』(2013年)

デビュー・アルバムとなる本作『My Thoughts』(2000年)は、人気R&Bシンガーの礎を築いた作品であり、100万枚以上のセールスを記録しました。

アルバムからは「Separated」(US R&Bチャート第1位)、「My First Love」(US R&Bチャート第4位)という2曲のヒットが生まれています。

プロデュースは、本作以降も数作でパートナーを組むこととなるSteve "Stone" Huff

アルバム全編に渡り、AvantのセクシーなR&Bワールドを満喫できます。また、彼のセクシーなハイトーン・ヴォーカルを活かしきったSteve "Stone" Huffによるサウンド・プロダクションも見事です。

サウンド・プロダクションが変に目立ちすぎず、Avantのハイトーン・ヴォーカルのセクシーな魅力を引き出すことに徹しているのがいいですね。

シングル・ヒットした2曲以外であれば、「Destiny」「Get Away」「This Time」といったセクシー・バラードが僕のおススメです。

デビュー作にして、Avantの魅力全開の素敵な男性R&Bアルバムだと思います。

紹介するのが遅くなりましたが、最初に聴くべきAvant作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Separated」
Avant/Steve "Stone" Huff作。アルバムからの1stシングルとして、USチャート第23位、同R&Bチャート第1位のヒットとなりました。Avantのセクシーな魅力が伝わってくる哀愁ミディアムに仕上がっています。抑えたトーンがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=9241X9sm0qo

「Reaction」
Avant/Steve "Stone" Huff/Chris Kelly作。Isaac Hayes「Wonderful」ネタを用いた2000年当時のプロダクションらしいダンサブル・チューン。今でもスンナリ聴けるのは、やり過ぎないサウンドとAvantのスムーズなヴォーカル・スタイルが要因でしょう。

「Get Away」
Steve "Stone" Huff/Chris Kelly作。Avantの声質の良さがダイレクトに伝わってくる美メロ・バラード。甘く切ない雰囲気がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=fPh8xf_wJmU

「Let's Make a Deal」
Avant/Steve "Stone" Huff作。プログラミング・サウンドにアコースティックな質感を巧みに織り交ぜたメロディアスなミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=OxiyM-nT6cI

「Happy」
Avant/Steve 'Stone' Huff作。当時の人気プロデューサーKevin "She'kspere" Briggs風のサウンド・エッセンスを取り入れていますが、今聴くと少し余計な気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=oGqrw2QsFTY

「My First Love」
女性R&BシンガーKeke Wyattをフィーチャー。「Separated」に続く2ndシングルとして、USチャート第26位、同R&Bチャート第4位のヒットとなりました。Rene & Angelaのカヴァーです(Rene Winbush/Angela Winbush‎作)。オリジナルはアルバム『Rise』(1983年)に収録されています。オリジナルの雰囲気を受け継ぎ、美しいストリングスを配した絶品デュエット・バラードに仕上がっています。ストリングスを手掛けているのはTom Tom 84(Tom-Tom 2000名義)。AvantとKeke Wyattのコンビは『Face The Music』(2013年)収録の「You & I」で再び素敵なデュエット・バラードを披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5pzRmtDwWQg

Rene & Angelaのオリジナルと聴き比べるのも楽しいのでは?
Rene & Angela「My First Love」
https://www.youtube.com/watch?v=zIxgnLiwFJc

「I Wanna Know」
Avant/Steve "Stone" Huff/Bruce Alan作。抑えたハイトーン・ヴォーカルが実に切ない哀愁バラード。このさり気なさがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=KM1-b5v5YYs

「Serious」
Marinna Teal作。クールなダンサブル・サウンドとセクシーなAvantのヴォーカルがよくマッチしています。

「Destiny」
Avant/Steve "Stone" Huff作。僕好みのメロウ・バラード。Avantの美しいハイトーン・ヴォーカルが映える素敵な1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=0hg6kPlwrKU

「Ooh Aah」
Avant/Steve "Stone" Huff作。Avantのジェントルなヴォーカルが優しく包み込んでくれるミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=rfQWtGEmxks

「This Time」
Avant/Steve "Stone" Huff作。甘く切ないミディアム・バラード。Avant好きの人にはたまらない至極のAvantワールドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=3gZe7aG0uxA

「Why」
Avant/Steve "Stone" Huff作。ラストは美しいストリングスを配したビューティフル・バラードで締め括ってくれます。

Avantの他作品もチェックを!

『Ecstasy』(2002年)
エクスタシー

『Private Room』(2003年)
Private Room

『Director』(2006年)
Director

『Avant』(2008年)
Avant

『The Letter』(2010年)
The Letter

『Face The Music』(2013年)
Face the Music

『The VIII』(2015年)
VIII
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2018年11月20日

Lou Donaldson『Everything I Play Is Funky』

参加メンバーも豪華なファンキー作品☆Lou Donaldson『Everything I Play Is Funky』
Everything I Play Is Funky
録音年:1969,70年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ソウル・ジャズ
気分は... :タイトルに偽りなし!

ソウル・ジャズ好きから高い支持を得ているジャズ・アルトサックス奏者Lou DonaldsonBlue Noteからリリースした『Everything I Play Is Funky』(1970年)です。

これまで当ブログで紹介したLou Donaldson作品は以下の5枚。

 『Alligator Bogaloo』(1967年)
 『Mr. Shing-A-Ling』(1967年)
 『Midnight Creeper』(1968年)
 『Hot Dog』(1969年)
 『Pretty Things』(1970年)

本作『Everything I Play Is Funky』(1970年)は、この時期のDonaldson作品と同じく、ファンキー&グルーヴィーなソウル・ジャズ作品に仕上がっています。

レコーディング・メンバーはLou Donaldson(as、vo)、Blue Mitchell(tp)、Eddie Williams(tp)、Lonnie Smith(org)、Charles Earland(org)、Melvin Sparks(g)、Jimmy Lewis(b)、Idris Muhammad(ds)。

このメンバーを眺めるだけで、レア・グルーヴ/ソウル・ジャズ・ファンはワクワクするのでは?

Lee Dorseyのカヴァー「Everything I Do Gon' Be Funky (From Now On)」、ロウ・ファンク「Hamp's Hump」、サンプリング・ソースにもなったファンキー・ソウル・ジャズ「Donkey Walk」、カリビアン・テイストの「West Indian Daddy」あたりがおススメです。

この時期のLou Donaldson作品がお好きな人であれば、間違いのないファンキーなレア・グルーヴ/ソウル・ジャズ作品です。

全曲紹介しときやす。

「Everything I Do Gon' Be Funky (From Now On)」
Allen Toussaint作。Lee Dorsey、1969年のシングルをカヴァー。この時代らしいファンキーなソウル・ジャズ。Lonnie Smithのグルーヴィーなオルガンが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZePZN43NRDc

Claudia Lennearがカヴァーしています。また、冒頭の掛け声部分をサンプリング・ソースとしても人気です。Us3「Cantaloop (Flip Fantasia)」、Kurious「Jorge of the Projects」、Bugge Wesseltoft「Oh Ye」、DJ Shadow「Make It Critical」等のサンプリング・ソースとなっています。
Claudia Lennear「Everything I Do Gon' Be Funky (From Now On)」
 https://www.youtube.com/watch?v=qjQUblWNy6E

「Hamp's Hump」
Paul Hampton作。Lords of the Underground「Frustrated」のサンプリング・ソースにもなったロウ・ファンク。Idris MuhammadとJimmy Lewisのリズム隊、Melvin Sparksのギターが格好良いです。
https://www.youtube.com/watch?v=6H3N_EMkmcM

「Over the Rainbow」
ミュージカル映画『オズの魔法使』(1939年)の劇中歌であり、アカデミー歌曲賞を受賞して大ヒットした名曲をカヴァー(Harold Arlen/E.Y. "Yip" Harburg作)。それまでの2曲とは打って変わり、ひたすらムーディーな演奏です。ここでの主役はLonnie Smithですかね。
https://www.youtube.com/watch?v=NmKbiaWW4u4

「Donkey Walk」
Lou Donaldson作。レア・グルーヴ好きの人は気に入るであろうファンキー・ソウル・ジャズ。主役Donaldsonのファンキーなソロも楽しめます。緩急も巧みです。
https://www.youtube.com/watch?v=zMgAhCzMF34

Sens Unik「Rira Bien Qui Rira Le Dernier」、Run-D.M.C.「3 in the Head」、Shyheim「Buckwylyn」のサンプリング・ソースとなっています。
Sens Unik「Rira Bien Qui Rira Le Dernier」
 https://www.youtube.com/watch?v=9vPd3ENtB1I
Run-D.M.C.「3 in the Head」
 https://www.youtube.com/watch?v=OE3kzRi4PBc
Shyheim「Buckwylyn」
 https://www.youtube.com/watch?v=TCB_BFFnqfQ

「West Indian Daddy」
Lou Donaldson作。カリビアン・テイストの開放的な仕上がり。このあたりのサウンド・センスがDonaldsonらしいですね。アルバムのいいアクセントになっています。

「Minor Bash」
Lou Donaldson作。ラストは小粋な4ビート・ジャズで締め括ってくれます。Donaldson、Mitchellの二管によるプレイを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=pFmEE0o5oLM

Lou Donaldsonの過去記事もご参照下さい。

『Alligator Bogaloo』(1967年)
Alligator Bogaloo

『Mr. Shing-A-Ling』(1967年)
Mr Shing-A-Ling

『Midnight Creeper』(1968年)
The Midnight Creeper

『Hot Dog』(1969年)
ホット・ドッグ

『Pretty Things』(1970年)
Pretty Things
posted by ez at 02:39| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月19日

Jason Weaver『Love Ambition』

プロダクションの勝利!ティーンR&Bの佳作☆Jason Weaver『Love Ambition』
Luv Ambition
発表年:1995年
ez的ジャンル:男性ティーンR&B
気分は... :ティーンR&Bと侮るなかれ!

今回は90年代男性ティーンR&BからJason Weaver『Love Ambition』(1995年)です。

Jason Weaver(J. Weav)は1979年シカゴ生まれの俳優/シンガー。

TVドラマ『The Jacksons:An American Dream』(1992年)のMichael Jackson役、ディズニー・アニメ『Linon King』(1994年)のSimba(幼少時代)の声で有名になり、その勢いに乗って制作されたのが Motownからリリースされた本作『Love Ambition』(1995年)です。

本作以降、シングル「Stay With Me」(1996年)、12"シングル「Realize」(1996年)、Chingy Fea J. Weav「One Call Away」(2004年)等もリリースしていますが、俳優業が活動の中心となっています。

さて、本作『Love Ambition』(1995年)ですが、ティーンR&Bを侮るなかれ!と再認識させられる1枚です。

Keith CrouchChristopher "Tricky" StewartSean "Sep" HallRobin ThickeJ.R. Hutson(J.R. Swinga)Leroy Hutsonの息子)、The BoysHakim Abdulsamad/Khiry Abdulsamad/Tajh Abdulsamad/Bilal Abdulsamad)がプロデュースを手掛けています。

このプロデューサーの陣容からも分かるように、巧みなプロダクションが本作の魅力になっています。

その1つがヴォーカル・アレンジの素晴らしさ。Rahsaan PattersonSherree Ford-PayneThe Boys等がバック・コーラスを務め、幼いJasonのヴォーカルをしっかりサポートしています。

特に、シングルにもなった「Love Ambition (Call On Me)」「I Can't Stand The Pain」という2曲のRahsaan Pattersonのバック・コーラスがサイコーです。

それ以外にもIsleysの名バラード・カヴァー「For The Love Of You」、Sherree Ford-Payneがバック・コーラスのアーバン・ミディアム「So In Love」、ヒップ・ホップ・ソウルな「Pretty Brown」あたりが僕のおススメです。

"ティーンR&B"と侮らず、ぜひチェックしてみてください。

全曲紹介しときやす。

「I Can't Stand The Pain」
Keith Crouchプロデュース。アルバムからの2ndシングル。デビュー前のRahsaan Pattersonがバック・コーラスで参加。ティーンの幼い歌声ながらも、甘酸っぱい雰囲気がたまらない素敵なミディアムに仕上がっています。バック・コーラスのRahsaan PattersonがJasonを上手くリードしてあげている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=aqCFyi6pLRk

「Love Ambition (Call On Me)」
Keith Crouchプロデュース。1stシングルにもなったタイトル曲は素敵なラブ・バラード。ここでもRahsaan Pattersonのバック・コーラスが抜群で、オトナR&Bな雰囲気のティーンR&Bに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=0Z8qZyeE_bE

「On Top Of The Hill」
Christopher "Tricky" Stewart/Sean "Sep" Hall/Robin Thickeプロデュース。軽やかなミディアム・グルーヴ。抜群のコーラスワークがJasonのヴォーカルを盛り立てています。
https://www.youtube.com/watch?v=bvhuw1VdW24

「For The Love Of You」
The Isley Brothersの名バラードをカヴァー。オリジナルは『The Heat Is On』(1975年)に収録されています。当ブログではJoss StoneHil St. Soulのカヴァーも紹介済みです。ティーンが歌う「For The Love Of You」もなかなか新鮮です。J.R. Hutson(J.R. Swinga)プロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=NMATnTSBfU0

「Pretty Brown」
J.R. Hutson(J.R. Swinga)プロデュース。この時代らしいヒップ・ホップ・ソウルですが、変に弾けすぎずクールな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=y6Gd1uUPCe8

「So In Love」
Keith Crouchプロデュース。Sherree Ford-Payneがバック・コーラスで参加。個人的にはかなりお気に入り。巧みなプロダクション、Sherree Ford-Payneのバック・コーラスが抜群のアーバン・ミディアムに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QJDUlJBy8Gc

「All Up Into You」
Christopher "Tricky" Stewart/Sean "Sep" Hall/Robin Thickeプロデュース。少し大人びた感じのJasonのヴォーカルを楽しめるミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=4udExqZ3kY8

「Ordinary Guy」
The Boysプロデュース。バック・コーラスにもThe Boysが参加しています。JasonがThe Boysの一員になったようなティーンR&Bらしいミディアム・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=UM1G4QzhvIg

「My Love」
The Boys/Keith Crouchプロデュース。ラストもThe Boysと一緒にラブ・バラードを歌い上げて締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=b1O1rvMmfqE

ご興味がある方はJasonが若き日のMJを演じた『The Jacksons:An American Dream』(1992年)のサントラもチェックを!
Various Artists『The Jacksons:An American Dream』(1992年)
Jacksons: American Dream
posted by ez at 00:34| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月18日

Nao『Saturn』

UKオルタナティヴR&Bの歌姫、よりキャッチーになった2nd☆Nao『Saturn』
サターン
発表年:2018年
ez的ジャンル:UKオルタナティヴR&B
気分は... :成長の惑星、サターン・・・

今回は新作アルバムからUKオルタナティヴR&Bの女性シンガー・ソングライターNAOの2ndアルバム『Saturn』です。

ロンドン出身の女性シンガー/ソングライターNAO(本名:Neo Jessica Joshua)の紹介は、1stアルバム『For All We Know』(2016年)に続き、2回目となります。

Disclosureの大ヒット・アルバム『Caracal』収録の「Superego」、UKの新鋭ビートメイカーMura MasaのEP『Someday Somewhere』でのフィーチャリングで注目され、1stアルバム『For All We Know』(2016年)が各方面で絶賛されたNAO

エレクトロニカとファンク、ソウルを融合させたサウンドをバックに、個性的なキュート・ヴォーカルを聴かせる独自のオルタナティヴR&Bワールドは圧巻でした。

2ndアルバムとなる本作『Saturn』は、UKベースミュージックのエッセンスを取り入れたサウンドが印象的であった『For All We Know』と比較して、よりキャッチーなオルタナティヴR&Bに仕上がっています。

NAO自身、前作も手掛けていたGradesの2人がメイン・プロデューサー。それ以外に、前作も手掛けていたStintRoyce Wood Junior、旧知のMura Masa、NZ出身の女性シンガーLordeの大ヒット「Royals」のソングライティングで第56回グラミー賞Song of the Yearを受賞したJoel LittleDiploとの共同作業でも知られるL.A.を拠点とするプロデューサーKing Henry、さらにはLoxeDan Coxといったプロデューサーが起用されています。

当ブログでも紹介したUS西海岸を拠点とする男性R&BアーティストSiR、UK男性シンガーKwabsがフィーチャリングされています。

『For All We Know』と同じく自身が立ち上げたレーベルLittle Tokyo Recordingsからのリリースです。

「Another Lifetime」「Make It Out Alive」「If You Ever」というシングルにもなった冒頭3曲や、Kwabsとデュエットしたタイトル曲「Saturn」を聴けば、本作の方向性が分かると思います。

彼女のフェイヴァリット・アーティストKendrick Lamarを意識した「Orbit」、新しい音楽スタイル"アフロ・バッシュメント"を取り入れた「Drive And Disconnect」あたりにも注目です。

オルタナティヴR&B好きな人を十分に満足させる内容だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Another Lifetime」
透明感のあるNAOのヴォーカルが映えるオープニング。先行シングルにもなりました。薄っすらとしたエレクトロニカ・サウンドをバックに、彼女の歌声がジワジワと染み渡ってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=FRCQ24V8eO8

「Make It Out Alive」
SiRをフィーチャー。シングルにもなりました。US R&B好きの人も気に入るであろう素敵なメロウ・ミディアムに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3tM103RrHJE

「If You Ever」
これもシングル曲。Mura Masaもプロデューサーとして参加。シングル・ヴァージョンではUSラッパー6lackをフィーチャーしていましたが、アルバム・ヴァージョンでは6lackをフィーチャーしていません。NAOの個性的なキュート・ヴォーカルが引き立つダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=7bRQmZXH6PE 
※シングル・ヴァージョン

「When Saturn Returns (Interlude)」
タイトル曲へ向かうインタールード。

「Saturn」
Kwabsをフィーチャー。今までのNAOでは聴けなかったオーセンティックなR&BバラードをKwabsとのデュエットで聴かせてくれます。実にビューティフル!

「Gabriel」
ギター・カッティングのリズミックな響きが心地好い1曲。程良くドリーミーな感じもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=4stoADq1Sug

「Orbit」
彼女のフェイヴァリット・アーティストKendrick Lamarを意識して書かれた楽曲。ラップも披露しつつ、自己の内面と対話し、Kendrick Lamarしています。

「Love Supreme」
ベースの効いたミディアム・グルーヴ。崇高な愛を軽やかに歌い上げます。

「Curiosity」
King Henryがプロデュースに参加。ゆったりと流れるようなエレクトロニカ・サウンドが印象的です。

「Drive And Disconnect」
ダンス・ホール・レゲエとアフロビートを融合させた新しい音楽スタイル"アフロ・バッシュメント"を取り入れた楽曲。NAOのキュートなヴォーカルのせいか、実にキャッチーな1曲に仕上がっています。

「Don't Change」
エレクトロニカの効いたオルタナティヴR&Bらしいバラード。

「Yellow Of The Sun」
Joel Littleがプロデュースに参加。ポップ&ダンサブルなミディアム・グルーヴに仕上がっています。

「A Life Like This」
ラストはJames Blake調の壮大なエレクトロニカ・サウンドで締め括ってくれます。

国内盤CDには「Bad Blood」「Adore You」(Abhi//Dijonをフィーチャー)、「Girlfriend」の3曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

『For All We Know』(2016年)
FOR ALL WE KNOW
posted by ez at 03:17| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする