2018年11月09日

MoKenStef 『Azz Izz』

L.A.の女性R&Bグループ唯一のアルバム☆MoKenStef 『Azz Izz』
Azz Izz
発表年:1995年
ez的ジャンル:L.A.産女性R&Bグループ
気分は... :あいがけカレー・・・

今回は90年代女性R&Bグループ作品からMoKenStef 『Azz Izz』(1995年)です。

MoKenStefは、Monifa BethuneKenya HadleyStephanie Sinclairの3名が1994年にL.A.で結成した女性R&Bグループ。察しが付くかもしれませんが、グループ名はメンバー3名の名前をくっつけたものです。

1995年にデビュー・アルバム『Azz Izz』をリリース。1stシングルとなった「He's Mine」は全米チャート第7位の大ヒットとなりました。

その後、1996年に映画『Phat Beach』のサントラ収録曲「Jock'n Me」、1999年にはシングル「He Say She Say」をリリースしますが、2000年にグループでの活動にピリオドを打ちました。ただし、2014年にリユニオンしている模様です。

さて、結果的にグループ唯一のアルバムとなってしまった本作『Azz Izz』ですが、SWVあたりがお好きな人であれば気に入るであろう、この時代らしい女性R&Bグループ作品に仕上がっています。その一方で、L.A.作品らしくG-Funkのエッセンスが多く取り込まれているのも本作の特徴です。

前述のグループ唯一のヒット曲「He's Mine」、2ndシングル「Sex In The Rain」Smokey Robinsonのカヴァー「Baby Come Close」といったバラード系がハイライトでしょう。バラード系であれば、個人的には「It Happens」もおススメです。

また、G-Funk調の楽曲であれば、「It Goes On」「Azz Izz」「Just Be Gentle」あたりがおススメです。

SWV的なバラードと、G-Funk調のダンサブル・チューンという組み合わせは、"あいがけカレー"のような満足感があります(笑)

全曲紹介しときやす。

「Sex In The Rain」
Big Hamプロデュース。2ndシングルとなりました。雨音と共に始まるミディアム・バラード。SWVタイプの僕好みのバラードです。Dom Kennedy feat. Carter「The Hotels」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=HEpUOuiaeI4

「Just Be Gentle」
Big Hamプロデュース。この時代らしいヒップ・ホップ・ソウル。L.A.産らしくシンセの音色がG-Funkしています。
https://www.youtube.com/watch?v=HLajrWp4Trk

「Azz Izz」
Vic Cプロデュース。タイトル曲はラップ・パートも織り交ぜたウエッサイなダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=oNSvInCNros

「He's Mine」
Big Hamプロデュース。前述のように、1stシングルであると同時にグループ最大のヒットとなった代表曲。Zapp「Be Alright」、Prince「Do Me, Baby」ネタの素敵なバラード。90年代女性R&Bグループらしい甘く切ない雰囲気がたまりませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=7KnltQb_wdY

Grand Pubaをフィーチャーし、Patrice Rushen「Remind Me」をサンプリングしたリミックスもあります。また、Knxwledge「Myne」、DB Tha General「Hes Mine」のサンプリング・ソースとなっています。
MoKenStef feat. Grand Puba「He's Mine (Remix)」
https://www.youtube.com/watch?v=7MPufkrcdL8
Knxwledge「Myne」
 https://www.youtube.com/watch?v=z6H_p5CQQ5Y

「Don't Go There」
I-Roc/Jammmin' Jamesプロデュース。重低音を効かせたダンサブル・チューン。ここでもシンセの響きはG-Funk調です。
https://www.youtube.com/watch?v=oXiwUEFXa3Y

「Baby Come Close」
Smokey Robinsonのカヴァー。オリジナルはアルバム『Smokey』(1973年)に収録されています。美しいコーラスワークが映える素敵なバラードを聴かせてくれます。Big Hamプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=Dwh1rCWlhLg

A Tribe Called Quest「Electric Relaxation」、Michael Jackson「I Can't Help It」をサンプリングしたリミックスも人気です。
「Baby Come Close/I Can't Help It (Remix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=ypHcMCH3qmo

「Stop Callin' Me」
Maddball Tony Deeプロデュース。インタールード。

「It Happens」
Big Hamプロデュース。僕好みのメロウネスたっぷりのミディアム・バラード。音のセンスがJam & Lewis的なのも気に入っている要因かもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=yl818igAvqY

「Laid Back」
Vic Cプロデュース。再びウエッサイ・モード全開!ラップも交えたG-Funk調の仕上がり。このタイプも難なくこなす器用さもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=G3e8d0nGJxE

「Let Them Know」
I-Roc/Jammmin' Jamesプロデュース。意表を突いたレゲエ/ラガ調の仕上がり。このグループらしいとは思いませんが、アルバム全体のいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=hsrMZT0671s

「It Goes On」
Ben Wallachプロデュース。ラストはAudio Two「Top Billin'」ネタのビートを用いたG-Funk調ヒップ・ホップ・ソウルで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=wtVkKd1CmwE

実は数日前に不注意から足の甲を負傷してしまい、今週後半は自宅で安静状態に・・・
まぁ、その分家で仕事に集中できたのですが・・・

スマホの故障に、自分自身の負傷と今週は散々な1週間です。
厄払いした方がいいかもしれませんね。
posted by ez at 01:52| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする