2018年11月14日

Cooly's Hot-Box『Take It』

代表曲「Make Me Happy」収録☆Cooly's Hot-Box『Take It』
Take It
発表年:2001年
ez的ジャンル:USアーバン・ソウル/ファンク
気分は... :実にクール!

今日はUSソウル/ファンク・ユニットCooly's Hot-Boxの1stアルバム『Take It』(2001年)です。

1992年に大学の仲間であるJohn-Christian Urich(ds、vo、key)、Angela Johnson(vo、key)、Victor Axelrod(key)、Ernesto Abreu(per)がN.Y.で結成したR&BユニットCooly's Hot-Boxの紹介は、2ndアルバムCooly's Hot-Box『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)に続き、2回目となります。

また、中心メンバーのAngela Johnsonのソロや、John-Christian Urichが結成した人力ハウス・バンドTortured Soulについても、以下の作品を紹介済みです。

 Angela Johnson『They Don't Know』(2002年)
 Angela Johnson『A Woman's Touch Vol.1』(2008年)
 Angela Johnson『It's Personal』(2010年)
 Angela Johnson『Naturally Me』(2014年)
 Tortured Soul『Did You Miss Me』(2008年)
 Tortured Soul『Introducing』(2004年)

Angela Johnsonが在籍していたグループということで興味を持つ方も多いかもしれませんが、それを抜きしても、純粋に完成度の高い作品で魅せてくれるユニットだと思います。

今回、彼らの代表曲「Make Me Happy」が聴きたくなったのですが、アルバム・ヴァージョン収録の本作『Take It』(2001年)と、人気となったDJ Spinnaによるリミックスが収録されたリミックス・アルバム『Make Me Happy』(2001年)のどちらにするか迷いました。

Cooly's Hot Box『Make Me Happy』(2001年) ※リミックス・アルバム
Make Me Happy

個人的に今の気分にフィットするのは「Make Me Happy (DJ Spinna Mix)」であり、それでいけば『Make Me Happy』をセレクトすべきですが、Cooly's Hot-Box本来の魅力を知ってもらう意味で『Take It』をセレクトしました。順序的にもオリジナルを聴いてから、リミックスを聴くというのが筋ですよね。

彼らの1stアルバムとなる本作『Take It』(2001年)は、2ndアルバムCooly's Hot-Box『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)と同様に、Dome Recordsからのリリースです。

殆どがセルフ・プロデュースですが、一部Scribeがプロデュースを手掛けている曲もあります。

アルバム全体に貫かれた爽快なアーバン・メロウ感がいいですね。グッド・ヴァイヴに溢れた楽曲がズラリと並びます。サウンド・センスが抜群なことに加えて、John-Christian UrichAngela Johnsonという2人のリード・ヴォーカルが、それぞれ魅力的なのがいいですね。

代表曲「Make Me Happy (Album Version)」が目立ちますが、「It's Alright」「Simple」「Over & Over」「Take Me Home Tonight」という冒頭4曲をはじめ、「Friend Of Mine」「Wasted Time」「What A Surprise」「Happy Feelings」あたりもおススメです。

久々に聴きましたが、改めてセンスの良さを実感する1枚でした。

全曲紹介しときやす。

「It's Alright」
アーバン・モードの爽快感が心地好いミディアム・グルーヴがオープニング。推進力のあるベースラインがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=oEVeJeow2r4

「Simple」
アブストラクトHip-Hop調のビート感覚とアーバン・メロウな上物の組み合わせのセンスに、今聴いても脱帽です。
https://www.youtube.com/watch?v=iCNkiESxIuE

「Over & Over」
ボッサ・グルーヴとファンクを巧みに融合させたクロスオーヴァーなダンサブル・チューン。Angela Johnsonのトータルなサウンド・クリエイターとしての才は、この頃から完成度高いです。
https://www.youtube.com/watch?v=UXIKByQr6QA

「Take Me Home Tonight」
John-Christian Urichがリード・ヴォーカルをとるアーバン・ファンク調のダンサブル・チューン。ここでも彼らのサウンド・センスの良さが光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=9vVn_u92ZRw

「Take It」
タイトル曲はAngelaがリード・ヴォーカルをとる透明感のあるミディアム・ソウル。自然体なヴォーカル&サウンドが心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=A_gLsFFRLRI

「14 Hours」
John-Christian Urichがファルセットを駆使しながら、ジェントル&ソウルフルなヴォーカルを披露してくれるミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=97CtmvwGPEE

「Make Me Happy (Album Version)」
彼らの代表曲のアルバム・ヴァージョン。オリジナルは1998年リリースの12"シングルですが、A面にはKings Of Tomorrowのリミックスによるハウス調のKOT Vocal Mix、B面は前述のDJ Spinna Vocal Mixが収録されていました。本ヴァージョンは、このユニット本来の魅力であるグッド・ヴァイヴが伝わってくるアーバン・メロウなミディアム・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QDomJNhWscQ

DJ Spinna Vocal Mixもチェックを!
「Make Me Happy (DJ Spinna Vocal Mix)」
 https://www.youtube.com/watch?v=4aXvaSNYkzY

「Friend Of Mine」
Angelaのヴォーカルが映えるダンサブルな爽快アーバン・ファンク。このユニットのトータルなセンスの良さを実感できる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=ntd7DmQPSEE

「Breathe Funny (Interlude)」
インタールード。

「Wasted Time」
John-Christian Urichの声質の良さが引き立つメロウなミディアム・グルーヴ。Hip-Hopのエッセンスも取り入れてアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=Nr1_OLJogJ8

「Let Me Get Some」
UKジャズ・ファンクに通じるクロスオーヴァーな魅力が伝わってくる爽快かつ都会的なミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=WJjCBE8jkT8

「What A Surprise」
Angelaの透明感のあるヴォーカルが映える爽快ミディアム。朝、こういう曲で目覚めたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2PbaU8cRHmA

「I'm In Love With You」
オーセンティックなラブ・バラードをAngelaがしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=Ota3AoG4wKg

「Happy Feelings」
本編ラストは、ラテン・リズムを取り入れた爽快アーバン・ミディアムで締め括ってくれます。タイトルの通り、ハッピー・フィーリングに満ちています。
https://www.youtube.com/watch?v=5NnuBtPx9aI

CDにはボーナス・トラックとして、「Dimelo Siempre」が追加収録されています。

2ndアルバムCooly's Hot-Box『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)、Angela JohnsonJohn-Christian Urichが在籍していたTortured Soulの過去記事もチェックを!

Cooly's Hot-Box『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)
Don't Be Afraid: Get On

Angela Johnson『They Don't Know』(2002年)
They Don't Know

Angela Johnson『A Woman's Touch Vol.1』(2008年)
A Womans Touch

Angela Johnson『It's Personal』(2010年)
It's Personal

Angela Johnson『Naturally Me』(2014年)
Naturally Me

Tortured Soul『Did You Miss Me』(2008年)
DID YOU MISS ME

Tortured Soul『Introducing』(2004年)
tortured soul introducing.jpg
posted by ez at 02:47| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする