発表年:2001年
ez的ジャンル:USアーバン・ソウル/ファンク
気分は... :実にクール!
今日はUSソウル/ファンク・ユニットCooly's Hot-Boxの1stアルバム『Take It』(2001年)です。
1992年に大学の仲間であるJohn-Christian Urich(ds、vo、key)、Angela Johnson(vo、key)、Victor Axelrod(key)、Ernesto Abreu(per)がN.Y.で結成したR&BユニットCooly's Hot-Boxの紹介は、2ndアルバムCooly's Hot-Box『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)に続き、2回目となります。
また、中心メンバーのAngela Johnsonのソロや、John-Christian Urichが結成した人力ハウス・バンドTortured Soulについても、以下の作品を紹介済みです。
Angela Johnson『They Don't Know』(2002年)
Angela Johnson『A Woman's Touch Vol.1』(2008年)
Angela Johnson『It's Personal』(2010年)
Angela Johnson『Naturally Me』(2014年)
Tortured Soul『Did You Miss Me』(2008年)
Tortured Soul『Introducing』(2004年)
Angela Johnsonが在籍していたグループということで興味を持つ方も多いかもしれませんが、それを抜きしても、純粋に完成度の高い作品で魅せてくれるユニットだと思います。
今回、彼らの代表曲「Make Me Happy」が聴きたくなったのですが、アルバム・ヴァージョン収録の本作『Take It』(2001年)と、人気となったDJ Spinnaによるリミックスが収録されたリミックス・アルバム『Make Me Happy』(2001年)のどちらにするか迷いました。
Cooly's Hot Box『Make Me Happy』(2001年) ※リミックス・アルバム
個人的に今の気分にフィットするのは「Make Me Happy (DJ Spinna Mix)」であり、それでいけば『Make Me Happy』をセレクトすべきですが、Cooly's Hot-Box本来の魅力を知ってもらう意味で『Take It』をセレクトしました。順序的にもオリジナルを聴いてから、リミックスを聴くというのが筋ですよね。
彼らの1stアルバムとなる本作『Take It』(2001年)は、2ndアルバムCooly's Hot-Box『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)と同様に、Dome Recordsからのリリースです。
殆どがセルフ・プロデュースですが、一部Scribeがプロデュースを手掛けている曲もあります。
アルバム全体に貫かれた爽快なアーバン・メロウ感がいいですね。グッド・ヴァイヴに溢れた楽曲がズラリと並びます。サウンド・センスが抜群なことに加えて、John-Christian UrichとAngela Johnsonという2人のリード・ヴォーカルが、それぞれ魅力的なのがいいですね。
代表曲「Make Me Happy (Album Version)」が目立ちますが、「It's Alright」、「Simple」、「Over & Over」、「Take Me Home Tonight」という冒頭4曲をはじめ、「Friend Of Mine」、「Wasted Time」、「What A Surprise」、「Happy Feelings」あたりもおススメです。
久々に聴きましたが、改めてセンスの良さを実感する1枚でした。
全曲紹介しときやす。
「It's Alright」
アーバン・モードの爽快感が心地好いミディアム・グルーヴがオープニング。推進力のあるベースラインがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=oEVeJeow2r4
「Simple」
アブストラクトHip-Hop調のビート感覚とアーバン・メロウな上物の組み合わせのセンスに、今聴いても脱帽です。
https://www.youtube.com/watch?v=iCNkiESxIuE
「Over & Over」
ボッサ・グルーヴとファンクを巧みに融合させたクロスオーヴァーなダンサブル・チューン。Angela Johnsonのトータルなサウンド・クリエイターとしての才は、この頃から完成度高いです。
https://www.youtube.com/watch?v=UXIKByQr6QA
「Take Me Home Tonight」
John-Christian Urichがリード・ヴォーカルをとるアーバン・ファンク調のダンサブル・チューン。ここでも彼らのサウンド・センスの良さが光ります。
https://www.youtube.com/watch?v=9vVn_u92ZRw
「Take It」
タイトル曲はAngelaがリード・ヴォーカルをとる透明感のあるミディアム・ソウル。自然体なヴォーカル&サウンドが心地好いです。
https://www.youtube.com/watch?v=A_gLsFFRLRI
「14 Hours」
John-Christian Urichがファルセットを駆使しながら、ジェントル&ソウルフルなヴォーカルを披露してくれるミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=97CtmvwGPEE
「Make Me Happy (Album Version)」
彼らの代表曲のアルバム・ヴァージョン。オリジナルは1998年リリースの12"シングルですが、A面にはKings Of Tomorrowのリミックスによるハウス調のKOT Vocal Mix、B面は前述のDJ Spinna Vocal Mixが収録されていました。本ヴァージョンは、このユニット本来の魅力であるグッド・ヴァイヴが伝わってくるアーバン・メロウなミディアム・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QDomJNhWscQ
DJ Spinna Vocal Mixもチェックを!
「Make Me Happy (DJ Spinna Vocal Mix)」
https://www.youtube.com/watch?v=4aXvaSNYkzY
「Friend Of Mine」
Angelaのヴォーカルが映えるダンサブルな爽快アーバン・ファンク。このユニットのトータルなセンスの良さを実感できる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=ntd7DmQPSEE
「Breathe Funny (Interlude)」
インタールード。
「Wasted Time」
John-Christian Urichの声質の良さが引き立つメロウなミディアム・グルーヴ。Hip-Hopのエッセンスも取り入れてアクセントをつけています。
https://www.youtube.com/watch?v=Nr1_OLJogJ8
「Let Me Get Some」
UKジャズ・ファンクに通じるクロスオーヴァーな魅力が伝わってくる爽快かつ都会的なミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=WJjCBE8jkT8
「What A Surprise」
Angelaの透明感のあるヴォーカルが映える爽快ミディアム。朝、こういう曲で目覚めたいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=2PbaU8cRHmA
「I'm In Love With You」
オーセンティックなラブ・バラードをAngelaがしっとりと歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=Ota3AoG4wKg
「Happy Feelings」
本編ラストは、ラテン・リズムを取り入れた爽快アーバン・ミディアムで締め括ってくれます。タイトルの通り、ハッピー・フィーリングに満ちています。
https://www.youtube.com/watch?v=5NnuBtPx9aI
CDにはボーナス・トラックとして、「Dimelo Siempre」が追加収録されています。
2ndアルバムCooly's Hot-Box『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)、Angela Johnson、John-Christian Urichが在籍していたTortured Soulの過去記事もチェックを!
Cooly's Hot-Box『Don't Be Afraid-Get On』(2004年)
Angela Johnson『They Don't Know』(2002年)
Angela Johnson『A Woman's Touch Vol.1』(2008年)
Angela Johnson『It's Personal』(2010年)
Angela Johnson『Naturally Me』(2014年)
Tortured Soul『Did You Miss Me』(2008年)
Tortured Soul『Introducing』(2004年)