2018年11月20日

Lou Donaldson『Everything I Play Is Funky』

参加メンバーも豪華なファンキー作品☆Lou Donaldson『Everything I Play Is Funky』
Everything I Play Is Funky
録音年:1969,70年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ソウル・ジャズ
気分は... :タイトルに偽りなし!

ソウル・ジャズ好きから高い支持を得ているジャズ・アルトサックス奏者Lou DonaldsonBlue Noteからリリースした『Everything I Play Is Funky』(1970年)です。

これまで当ブログで紹介したLou Donaldson作品は以下の5枚。

 『Alligator Bogaloo』(1967年)
 『Mr. Shing-A-Ling』(1967年)
 『Midnight Creeper』(1968年)
 『Hot Dog』(1969年)
 『Pretty Things』(1970年)

本作『Everything I Play Is Funky』(1970年)は、この時期のDonaldson作品と同じく、ファンキー&グルーヴィーなソウル・ジャズ作品に仕上がっています。

レコーディング・メンバーはLou Donaldson(as、vo)、Blue Mitchell(tp)、Eddie Williams(tp)、Lonnie Smith(org)、Charles Earland(org)、Melvin Sparks(g)、Jimmy Lewis(b)、Idris Muhammad(ds)。

このメンバーを眺めるだけで、レア・グルーヴ/ソウル・ジャズ・ファンはワクワクするのでは?

Lee Dorseyのカヴァー「Everything I Do Gon' Be Funky (From Now On)」、ロウ・ファンク「Hamp's Hump」、サンプリング・ソースにもなったファンキー・ソウル・ジャズ「Donkey Walk」、カリビアン・テイストの「West Indian Daddy」あたりがおススメです。

この時期のLou Donaldson作品がお好きな人であれば、間違いのないファンキーなレア・グルーヴ/ソウル・ジャズ作品です。

全曲紹介しときやす。

「Everything I Do Gon' Be Funky (From Now On)」
Allen Toussaint作。Lee Dorsey、1969年のシングルをカヴァー。この時代らしいファンキーなソウル・ジャズ。Lonnie Smithのグルーヴィーなオルガンが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=ZePZN43NRDc

Claudia Lennearがカヴァーしています。また、冒頭の掛け声部分をサンプリング・ソースとしても人気です。Us3「Cantaloop (Flip Fantasia)」、Kurious「Jorge of the Projects」、Bugge Wesseltoft「Oh Ye」、DJ Shadow「Make It Critical」等のサンプリング・ソースとなっています。
Claudia Lennear「Everything I Do Gon' Be Funky (From Now On)」
 https://www.youtube.com/watch?v=qjQUblWNy6E

「Hamp's Hump」
Paul Hampton作。Lords of the Underground「Frustrated」のサンプリング・ソースにもなったロウ・ファンク。Idris MuhammadとJimmy Lewisのリズム隊、Melvin Sparksのギターが格好良いです。
https://www.youtube.com/watch?v=6H3N_EMkmcM

「Over the Rainbow」
ミュージカル映画『オズの魔法使』(1939年)の劇中歌であり、アカデミー歌曲賞を受賞して大ヒットした名曲をカヴァー(Harold Arlen/E.Y. "Yip" Harburg作)。それまでの2曲とは打って変わり、ひたすらムーディーな演奏です。ここでの主役はLonnie Smithですかね。
https://www.youtube.com/watch?v=NmKbiaWW4u4

「Donkey Walk」
Lou Donaldson作。レア・グルーヴ好きの人は気に入るであろうファンキー・ソウル・ジャズ。主役Donaldsonのファンキーなソロも楽しめます。緩急も巧みです。
https://www.youtube.com/watch?v=zMgAhCzMF34

Sens Unik「Rira Bien Qui Rira Le Dernier」、Run-D.M.C.「3 in the Head」、Shyheim「Buckwylyn」のサンプリング・ソースとなっています。
Sens Unik「Rira Bien Qui Rira Le Dernier」
 https://www.youtube.com/watch?v=9vPd3ENtB1I
Run-D.M.C.「3 in the Head」
 https://www.youtube.com/watch?v=OE3kzRi4PBc
Shyheim「Buckwylyn」
 https://www.youtube.com/watch?v=TCB_BFFnqfQ

「West Indian Daddy」
Lou Donaldson作。カリビアン・テイストの開放的な仕上がり。このあたりのサウンド・センスがDonaldsonらしいですね。アルバムのいいアクセントになっています。

「Minor Bash」
Lou Donaldson作。ラストは小粋な4ビート・ジャズで締め括ってくれます。Donaldson、Mitchellの二管によるプレイを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=pFmEE0o5oLM

Lou Donaldsonの過去記事もご参照下さい。

『Alligator Bogaloo』(1967年)
Alligator Bogaloo

『Mr. Shing-A-Ling』(1967年)
Mr Shing-A-Ling

『Midnight Creeper』(1968年)
The Midnight Creeper

『Hot Dog』(1969年)
ホット・ドッグ

『Pretty Things』(1970年)
Pretty Things
posted by ez at 02:39| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする