2018年12月07日

Tha Dogg Pound『Dogg Food』

大ヒットを記録したG-Funk作品☆Tha Dogg Pound『Dogg Food』
Dogg Food
発表年:1995年
ez的ジャンル:西海岸G-Funk
気分は... :彗星の如く・・・

今回は大ヒットを記録したG-Funk作品Tha Dogg Pound『Dogg Food』(1995年)

Tha Dogg Poundは、1992年に西海岸の人気ラッパーSnoop Dogの従兄弟であるKuruptDaz DillingerDat Nigga Daz)がロングビーチで結成したHip-Hopユニット。より広義にSnoopらの準メンバーも含むユニットを指すこともあります。

当時Snoop Dogが所属していたDeath Row Recordsと契約し、Snoopの弟分ユニットといったポジションでレコーディング活動を開始します。

Dr. DreSnoop Dog等の作品での客演を経て、1995年にデビュー・アルバムとなる本作『Dogg Food』をリリース。アルバムはUSアルバム・チャート、同R&Bアルバム・チャート共にNo.1となる大ヒットを記録し、いきなり大きな商業的成功を収めました。

しかしながら、所属先のDeath Rowでは悪名高きSuge Knightによる支配が強化され、2Pacの射殺、Dr. DreSnoop DogのDeath Rowからの離脱といったトラブルが続発します。

こうした中でKuruptも嫌気がさし、Death Rowから離れてしまい、ソロ・アルバム『Kuruption!』(1998年)をリリースします。一方のDaz DillingerはDeath Rowに止まり、プロデューサーとして手腕を振るうことになります。結果として、Tha Dogg Poundは活動休止の状態となってしまいます。

その後、Daz DillingerもDeath Rowを離れ、独自のレーベルD.P.G. Recordzを設立したことで事態は好転し、再び2人はタッグを組むことなります。こうしてD.P.G.名義でアルバム『Dillinger & Young Gotti』(2001年)をリリースし、復活を果たします。

それにも関わらず、ここでまた予想外の展開が・・・Kuruptが突如として古巣Death Rowに舞い戻ってしまったのです。こうして2人の間には再び深い溝が出来てしまいますが、再びDeath Rowを離脱したKuruptがDaz Dillingerと和解し、元サヤに戻ったグループは2010年までに5枚のアルバムをリリースしています。

G-Funk作品を積極的に聴いてきた訳ではない僕ですが、本作は大ヒット作品ということもあり、キャッチーで聴きやすいですね。

Dr. DreSuge Knightがエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ね、多くのトラックをDaz DillingerDat Nigga Daz)がプロデュースしています。それ以外にDJ Pooh等もプロデューサーとして参加しています。

また、Snoop DogNate Dogg等がフィーチャリングされています。

シングルになった「New York, New York」「Let's Play House」をはじめ、G-Funkらしいトラックを随所で楽しめます。

この時期のアルバムらしく全17曲というボリューミーな構成のため、やや一本調子にも感じてしまいますが、絶好調のG-Funk作品として楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Intro」
アルバムのイントロ。The Last Poets「The Shalimar」ネタのフレーズが使われています。

「Dogg Pound Gangstaz」
Dat Nigga Dazプロデュース。不穏な空気が支配するギャングスタ・ラップらしい仕上がり。DJ Pooh feat. Threat & Val Young「No Where 2 Hide」、The Graingers「Shine Your Light」、Snoop Dogg「Hit Rocks」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=JtJjVSdC4Dw

「Respect」
Dat Nigga Dazプロデュース。G-Funkらしいダークなファンクネスが印象的なトラック。The Lady of Rage feat. Dr. Dre & Snoop Dogg「Afro Puffs (extended remix)」をサンプリング。Parliament「Flash Light」のフレーズも聞こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=NesmpnK9ONA

「New York, New York」
DJ Poohプロデュース。Snoop DoggをフィーチャーしたG-Funkクラシック。シングルにもなりました。タイトルの通り、東海岸をディスったHip-Hop東西抗争の真っ只中らしいG-Funkに仕上がっています。EPMD「You're a Customer」、Genesis「I Can't Dance」、Grandmaster Flash & the Furious Five「New York, New York」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=vsfzAvOrjrc

Guy「Spend Time」、RBL Posse「Frisco, Frisco」、The Game feat. 50 Cent「Westside Story」、 The Notorious B.I.G.「St. Ides Commercial (Unreleased Heat)」等のサンプリング・ソースとなっています。
Guy「Spend Time」
 https://www.youtube.com/watch?v=bMPb0qb5PfU
RBL Posse「Frisco, Frisco」
 https://www.youtube.com/watch?v=STAt4O41mqI
The Notorious B.I.G.「St. Ides Commercial (Unreleased Heat)」
 https://www.youtube.com/watch?v=Sa8AckYbKt8

「Smooth」
DJ Poohプロデュース。Snoop Dogg、Kevin ""Slo Jammin" James、Ricky Harris、Val Youngをフィーチャー。Toddy Tee「The Batterram」、Snoop Dogg「Tha Shiznit」、 Doug E. Fresh & Slick Rick「La Di Da Di」をサンプリング。スクラッチも含めて、G-Funkの魅力に溢れた1曲に仕上がっているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=OIvzAfJim6Y

「Cyco-Lic-No (Bitch Azz Niggaz)」
Dat Nigga Dazプロデュース。Mr. Malikをフィーチャー。ダークな中にもParliament「Aqua Boogie (A Psychoalphadiscobetabioaquadoloop)」ネタも織り交ぜた遊び心がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=fzzUmWlOQiE

「Ridin', Slipin' And Slidin'」
Dat Nigga Daz/Dave Swangプロデュース。Mz. South 'Sentralをフィーチャー。リズミックなアクセントのついたトラックとFaze-O「Riding High」のフレーズ引用が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=akBcbQtLhIE

「Big Pimpin 2」
Dat Nigga Dazプロデュース。Big Pimpinをフィーチャー。Death Rowからリリースされたサントラ『Above the Rim』(1994年)に収録されていた「Big Pimpin'」のパート2。
https://www.youtube.com/watch?v=9WgHsAVJTbY

「Let's Play House」
Dat Nigga Dazプロデュース。Michel'le、Nate Doggをフィーチャー。シングルにもなりました。G-Funkらしいシンセ・フレーズが印象的なトラックです。終盤にはお馴染みの童謡「London Bridge Is Falling Down(ロンドン橋落ちた )」のフレーズも聞こえてきます。
https://www.youtube.com/watch?v=Qx9yypsIW_Q

YG feat. TeeFlii「Do It to Ya」のサンプリング・ソースとなっています。
YG feat. TeeFlii「Do It to Ya」
 https://www.youtube.com/watch?v=Nvaq-4Qx7Go

「I Don't Like To Dream About Gettin Paid」
Dat Nigga Dazプロデュース。Nate Doggをフィーチャー。Lionel Richie「Love Will Find a Way」をサンプリング。また、Eric B. & Rakim「Paid in Full」のフレーズも挿入されています。 メロディアスなコーラス・パートもあり実にキャッチーな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=jh5wMKqWVh4

「Do What I Feel」
Dat Nigga Dazプロデュース。The Lady Of Rageの女声ラップをフィーチャー。他のトラックと比較すると少し地味かも?
https://www.youtube.com/watch?v=6d0lvvhVOJ0

「If We All Fuc」
Dat Nigga Dazプロデュース。Snoop Doggをフィーチャー。パーカッシヴ・トラックに乗った達者なフロウを楽しみましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=ZVJxcHU2tc8

「Some Bomb Azz Pussy」
Dat Nigga Dazプロデュース。Snoop Dogg等をフィーチャー。タイトルから想像できるように下ネタ・モード全開です。
https://www.youtube.com/watch?v=3cZ2Eu09Erc

「A Doggz Day Afternoon」
Dat Nigga Dazプロデュース。Snoop Dogg、Nate Doggをフィーチャー。ファンクネスの効いたダーク・トラックが彼ららしいのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=6ME3K3m3U-Q

「Reality」
Dat Nigga Daz/Emanuel Deanプロデュース。Emanuel Deanをフィーチャー。そこはかとなく漂うF-Gunkの哀愁ダークネスな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=HRKva-o0SyM

「One By One」
Dat Nigga Dazプロデュース。テンポのいいフロウが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=-h2H1tjvNkA

「Sooo Much Style」
Soopafly/Overdoseプロデュース。ラストはKuruptとDat Nigga Dazが格好良いフロウで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=KTQccTbg2Bk

Tha Dogg Poundの他作品もチェックを!

『Dillinger & Young Gotti』(2001年)
Dillinger & Young Gotti

『Cali Iz Active』(2006年)
Cali Iz Active

『Dogg Chit』(2007年)
Dogg Chit

『That Was Then, This Is Now』(2009年)
That Was Then This Is Now

『100 Wayz』(2010年)
100 Ways
posted by ez at 13:25| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月06日

Herbie Hancock『Magic Windows』

ファンク/ディスコ路線の1枚☆Herbie Hancock『Magic Windows』
マジック・ウィンドウズ(期間生産限定盤)
発表年:1981年
ez的ジャンル:Hancock流ファンク/ディスコ
気分は... :百雑砕!

今回はスーパー・ピアニストHerbie Hancockが1981年にリリースした『Magic Windows』です。

これまで紹介したHancock作品は以下の11枚(録音年順)。

 『Inventions And Dimensions』(1963年)
 『Empyrean Isles』(1964年)
 『Maiden Voyage』(1965年)
 Original Soundtrack『Blow-Up』(1966年)
 『Speak Like A Child』(1968年)
 『The Prisoner』(1969年)
 『Fat Albert Rotunda』(1969年)
 『Thrust』(1974年)
 『Sunlight』(1978年)
 『Feets Don't Fail Me Now』(1979年)
 『Lite Me Up』(1982年)

本作はこの時期のHerbie Hancockらしいファンク/ディスコ路線の作品に仕上がっています。全6曲中5曲がヴォーカル曲となっています。

プロデュースはHerbie HancockDavid Rubinson & Friends, Inc.

レコーディングにはHerbie Hancock(key、syn、p、back vo)以下、The Brothers JohnsonGeorge Johnson(g)とLouis Johnson(b)、Michael Brecker(ts)、Ray Parker, Jr.(g、ds)、Al McKay(g)、Wah-Wah Watson(g)、Adrian Belew(g)、Freddie Washington(b)、Ed Watkins(b)、John Robinson(ds)、Alphonse Mouzon(ds)、James Gadson(ds)、Kwasi Dzidzornu(Ghanaian ds)、Kwawu Ladzekpo(Ghanaian ds)、Moody Perry III(Ghanaian ds)、Pete Escovedo(per)、Juan Escovedo(per)、Sheila Escovedo(per)、Paulinho da Costa(per)、Sylvester(vo)、Vicki Randle(vo)、Gavin Christopher(vo)、 Luther WatersJulia TillmanMaxine Willard WatersOren WatersというThe Waters(back vo)、Jeffrey Cohen(back vo)等が参加しています。

Sylvesterをフィーチャーし、ダンス・ヒットとなったタイトル曲「Magic Number」Ray Parker, Jr.との共作によるアーバン・メロウ「Tonight's the Night」、当時注目のミュージシャンであったAdrian Belewとの共作によるインスト・ファンク「The Twilight Clone」、ダンサブルなファンク「Help Yourself」あたりが僕のおススメです。

この時期のHerbie Hancock作品の中では、地味な存在かもしれませんが、ファンク/ディスコ路線の内容は若いリスナーにもフィットするのでは?

全曲紹介しときやす。

「Magic Number」
David Rubinson/Herbie Hancock/Jeffrey Cohen作。人気ディスコ・シンガーSylvesterをフィーチャーしたアーバンなディスコ・ファンク。シングル・カットされ、USダンス・チャート第9位となっています。ダンス・ヒットも頷けるキャッチーな仕上がりです。Pete EscovedoらEscovedoファミリーによるラテン・フレイヴァーのアクセントも僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=1wI3GCacj98

「Tonight's the Night」
Herbie Hancock/Jeffrey Cohen/Ray Parker, Jr.作。オリジナルは当ブログでも紹介したRay Parker Jr. & Raydio『Two Places At The Same Time』(1980年)ヴァージョンです。そのRay Parker, Jr.もギター&ドラムで参加している本ヴァージョンは、Vicki Randleがリード・ヴォーカルを務めるアーバン・メロウなミディアム・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=NMXVKFW125A

「Everybody's Broke」
Alphonse Mouzon/Gavin Christopher/Herbie Hancock/Jeffrey Cohen作。リード・ヴォーカルはGavin Christopher。Hancockのキーボードを満喫できるミディアム・ファンク。The Brothers JohnsonのJohnson兄弟が参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=da_vXV4Haio

Tout Simplement Noir「C' La Tuff」のサンプリング・ソースとなっています。
Tout Simplement Noir「C' La Tuff」
 https://www.youtube.com/watch?v=mz2jLhVk5ig

「Help Yourself」
David Rubinson/Gavin Christopher/Herbie Hancock/Jeffrey Cohen作。リード・ヴォーカルはGavin Christopher。本作らしい派手なサウンドが冴えるダンサブルなファンク・チューン。Michael Breckerのサックスもいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=lEPEHkeVG5s

「Satisfied with Love」
Herbie Hancock/Jean Hancock作。リード・ヴォーカルはGavin Christopher。アーバン・メロウなミディアム・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=M99MTQxNUmk

「The Twilight Clone」
Adrian Belew/Herbie Hancock作。ラストは当時Talking Heads『Remain in Light』(1980年)や新生King Crimsonへの参加で注目されていたAdrian Belewとの共作によるインスト・ファンクで締め括ってくれます。Adrian Belewの代名詞であるエレファント・ギターも聴くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=NMXVKFW125A

Herbie Hancock作品の過去記事もご参照下さい。

『Inventions And Dimensions』(1963年)
Inventions & Dimensions

『Empyrean Isles』(1964年)
エンピリアン・アイルズ+2

『Maiden Voyage』(1965年)
処女航海

Original Soundtrack『Blow-Up』(1966年)
Blow Up

『Speak Like A Child』(1968年)
スピーク・ライク・ア・チャイルド

『The Prisoner』(1969年)
ザ・プリズナー

『Fat Albert Rotunda』(1969年)
ファット・アルバート・ロトゥンダ<紙ジャケット仕様>

『Thrust』(1974年)
Thrust

『Sunlight』(1978年)
Sunlight

『Feets Don't Fail Me Now』(1979年)
フィーツ

『Lite Me Up』(1982年)
Lite Me Up
posted by ez at 02:00| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月05日

Libby Titus『Libby Titus』

豪華メンバーが集った、現Donald Fagen夫人の2ndアルバム☆Libby Titus『Libby Titus』
リビー・タイタス
発表年:1977年
ez的ジャンル:アンニュイ系女性シンガー
気分は... :アンニュイ・・・

今回はLibby Titus『Libby Titus』(1977年)です。

Libby Titusは1947年N.Y.生まれの女性シンガー・ソングライター。

かつてはThe BandLevon HelmDr. John(Mac Rebennack)と恋仲になり、1993年にはDonald Fagenと結婚し、今日に至っています。

LibbyとDonald Fagenは大学時代からの知り合いであり、その頃からDonald Fagenにとって、Libbyは憧れのマドンナだったのだとか。

ソロ・アーティストとしては、『Libby Titus』(1968年)、『Libby Titus』(1977年)という2枚のセルフ・タイトル・アルバムをリリースしています。

アーティストとしては、あまり表舞台に出てくることがない人ですが、ミュージシャンとの交流歴という点では大物感の漂う人です(笑)

今回紹介する2ndアルバム『Libby Titus』(1977年)は、都会的サウンドとアンニュイなムードがマッチした雰囲気のいい女性シンガー作品に仕上がっています。

Phil Ramoneをメイン・プロデューサーに据え、さらに以前から親交のあるCarly SimonPaul SimonThe BandRobbie Robertsonが共同プロデューサーとして名を連ねます。

レコーディングにはRobbie Robertson(g)、Garth Hudson(key)といったThe Bandメンバーをはじめ、Hugh McCracken(g)、Joe Beck(g)、John Tropea(g)、Hirth Martinez(g、vo)、Don Grolnick(key)、Craig Doerge(key)、Mike Melvoin(p)、Tony Levin(b)、Chuck Israels(b)、Russell George(b)、Max Bennett(b)、Will Lee(b)、Grady Tate(ds)、Ronnie Zito(ds)、 Christopher Parker(ds)、John Guerin(ds)、Rick Marotta(ds)、Paul Simon(back vo)、Carly Simon(back vo)、James Taylor(back vo)、Patti Austin(back vo)、Lani Groves(back vo)、Gwen Guthrie(back vo)等のミュージシャンが参加しています。

参加メンバーは豪華ですが、アルバム自体はバラード中心の落ち着いたものとなっています。先にも書きましたが、独特のアンニュイな雰囲気が魅力です。

Eric Kaz作との共作曲であり、名曲の誉れ高い「Love Has No Pride」、Paul Simonもプロデュースに関与した「Fool That I Am」Hirth Martinezとの共作による小粋なジャジー・メロウ「The Night You Took Me to Barbados in My Dreams」Carly Simon作の「Wish I Could」あたりが僕のおススメです。

Norman Seeffが撮影したジャケ写真も印象的ですね。

全曲紹介しときやす。

「Fool That I Am」
Libby Titus/Al Kooper作。都会的サウンドとLibbyのアンニュイ・ヴォーカルが印象的な本作らしいオープニング。Paul Simonがプロデュース&バック・コーラスで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=H3K4fPHYRWU

「Kansas City」
Wilbert Harrison、Little Richard、The Beatlesヴァージョンで知られるR&B/ロックンロール名曲をカヴァー(Jerry Leiber/Mike Stoller作)。ここではレトロなジャジー・フィーリングのカヴァーを聴かせてくれます。Joe Beckがギター・ソロで魅せてくれます。

「Can This Be My Love Affair」
Libby Titus/Carly Simon作。オーケストレーションも配した味わい深いフォーキー・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QVZhMxMph20

「The Night You Took Me to Barbados in My Dreams」
Libby Titus/Hirth Martinez作。小粋なジャジー・メロウ・チューンです。Libbyのヴォーカルも実にキュートです。

「Love Has No Pride」
Libby Titus/Eric Kaz作。Bonnie RaittLinda Ronstadtヴァージョンでも知られるEric Kazとの共作曲をセルフ・カヴァー。Eric Kazの名を知らしめたことでもお馴染みの名曲を、しっとりと感動的に歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=ByKDE3mOZd8

「Yellow Beach Umbrella」
Craig Doerge/Judy Henske作。Andy Williams、Three Dog Night、Bette Midlerヴァージョンでも知られる楽曲のカヴァー。独特のアンニュイな雰囲気に包まれたバラードに仕上がっています。

「Can't Believe You're Mine」
Carly Simon作。哀愁バラードをアンニュイ・モードで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=e4FxPNLIdH8

「Miss Otis Regrets」
Cole Porter作。オーセンティックなバラードを丁寧に歌い上げるスタンダード然とした仕上がりです。

「Wish I Could」
Carly Simon作。健気な女心をLibbyが情感たっぷりに歌います。口笛によるアクセントもいい感じ。
https://www.youtube.com/watch?v=Iy30Zgacpyk

「Darkness 'Til Dawn」
Carly Simon/Jacob Brackman作。Carly Simonのオリジナルは『Another Passenger』(1976年)に収録されています。ラストは、Carly SimonJames Taylorがバック・コーラスと務める、しっとりとしたピアノ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=GB2OmeIxqMw

『Libby Titus』(1968年)
リビー・タイタス(生産限定紙ジャケット仕様)
posted by ez at 00:38| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月03日

Quantic『Apricot Morning』

初期Quanticの魅力が詰まった1枚☆Quantic『Apricot Morning』
Apricot Morning (TRUCD034)
発表年:2002年
ez的ジャンル:UKブレイクビーツ/クロスオーヴァー
気分は... :アプリコットな朝のイメージは・・・

UK出身のDJ/ミュージシャン/プロデューサーQuanticの2ndアルバム『Apricot Morning』(2002年)です。

QuanticことWill Hollandに関して、これまで当ブログで紹介した作品は以下の9枚。

 The Quantic Soul Orchestra『Stampede』(2003年)
 The Quantic Soul Orchestra『Pushin On』(2005年)
 Quantic Presenta Flowering Inferno『Death Of The Revolution』(2008年)
 Quantic & Alice Russell With The Combo Barbaro『Look Around The Corner』(2012年)
 Quantic『Magnetica』(2014年)
 Quantic Presents The Western Transient『A New Constellation』(2015年)
 Quantic Presenta Flowering Inferno『1000 Watts』(2016年)
 Ondatropica『Baile Bucanero』(2017年)
 Quantic & Nidia Gongora『Curao』(2017年)

本作『Apricot Morning』(2002年)は、Quantic名義の2ndアルバムとなります。勿論、Tru Thoughtsからのリリースです。

初期作品ですが、ジャズ、アフロ、ラテン、ファンク、Hip-Hop等を融合させた完成度の高いブレイクビーツ/クロスオーヴァー・サウンドを満喫できます。

アルバムにはQuantic作品でお馴染みの女性ヴォーカリストAlice Russell、ブリストル出身のHip-HopユニットAspects等がフィーチャーされています。

ヒップなブレイクビーツなタイトル曲「Apricot Morning」、Aspectsをフィーチャーした先行シングル「Primate Boogaloo」、アフロビート調の「Brand New Watusi」Alice Russellをフィーチャーした「Sweet Calling」「Search the Heavens」、ダンシング・ジャズな「Not So Blue」あたりがおススメです。

初期Quanticの魅力が詰まった1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Apricot Morning」
タイトル曲は初期Quanticの格好良さを象徴するヒップなブレイクビーツ。クロスオーヴァーなダンサブル・サウンドを満喫しましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=uN5RMS_v4IU

「Transatlantic」
スウィンギーなジャズ・フィーリングでアクセントをつけたブレイクビーツ。確信犯的なQuanticの仕事ぶりに思わずニンマリしてしまいます。
https://www.youtube.com/watch?v=Qey4w6sXVTY

「Brand New Watusi」
EQをフィーチャー。アフロビート調の僕好みのブレイクビーツ。アッパーな覚醒的ビートに脳内が侵食されていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=CCi3gLuGLtw

「Search the Heavens」
Alice Russellをフィーチャー。メロウ・ギターの効いたパーカッシヴなダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=2u-OaJeAoWo

「Wider than the Sky」
ウッドベースを効かせたジャズ・フィーリングの仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=vEoM2MbBgEc

「Primate Boogaloo」
Aspectsをフィーチャー。アルバムからの先行シングル。パーカッシヴなリズムに、Aspectsのラップが絡むダンサブルなHip-Hopチューン。Quanticの持つジャズ/ラテン・フィーリングとHip-Hopを融合させた初期Quanticならではの1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=RhQuUFdHZjA

「Blackstone Rock」
ブラジル/ラテン・フィーリングのダンサブル・チューン。Quanticの妹Lucy Hollandがサックスで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=LQVlqetRa7s

「Sweet Calling」
Alice Russellをフィーチャー。シングルにもなりました。妖艶なAliceのヴォーカルに魅せられる幻惑モードのダンサブル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=O_X3OiOuM-s

「Trouble From The River」
ダークなジャジー・サウンドが印象的です。この曲にも妹Lucy Hollandがサックスで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=SykX-71o06s

「Not So Blue」
Quantic流のダンシング・ジャズを存分に満喫できる1曲。軽くアフロ・ジャズのエッセンスを効かせているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=r-elf8pyFzw

「Off the Beaten Track」
ラストも格好良いアフロ・ジャズの効いたクロスオーヴァー・チューンで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JS0s5rUWpV8

Quantic関連の他作品もチェックを!

Quantic『The 5th Exotic』(2001年)
The 5th Exotic

The Quantic Soul Orchestra『Stampede』(2003年)
Stampede

The Limp Twins『Tales From Beyond the Groove 』(2003年)
Tales from Beyond the Groove (TRUCD057)

Quantic『Mishaps Happening』(2004年)
Mishaps Happening

The Quantic Soul Orchestra『Pushin On』(2005年)
Pushin On (TRUCD074)

Quantic『An Announcement to Answer』(2006年)
An Announcement to Answer (TRUCD100)

The Quantic Soul Orchestra with Spanky Wilson『I'm Thankful』(2006年)
I'm Thankful

The Quantic Soul Orchestra『Tropidelico』(2007年)
Tropidelico (TRUCD139)

Quantic Presenta Flowering Inferno『Death Of The Revolution』(2008年)
Death Of The Revolution [日本語解説付き国内盤] (BRTRU163)

Quantic & His Combo Barbaro『Tradition in Transition』(2009年)
Tradition in Transition (TRUCD190)

Quantic Presenta Flowering Inferno『Dog With a Rope』(2010年)
Dog With A Rope [ボーナストラック2曲・日本語解説付き国内盤] (BRC-262)

Quantic & Alice Russell With The Combo Barbaro『Look Around The Corner』(2012年)
Look Around The Corner [解説付 / ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (BRC325)

Ondatropica『Ondatropica』(2012年)
Ondatropica

Quantic『Magnetica』(2014年)
Magnetica [帯解説・ボーナストラック2曲収録 / 国内盤] (BRC415)

Quantic Presents The Western Transient『A New Constellation』(2015年)
A NEW CONSTELLATION [帯解説・ボーナストラック収録] (BRC477)

Quantic Presenta Flowering Inferno『1000 Watts』(2016年)
1000 Watts [帯解説・ボーナストラック4曲収録 / 国内盤CD] (BRC514)

Ondatropica『Baile Bucanero』(2017年)
バイレ・ブカネロ

Quantic & Nidia Gongora『Curao』(2017年)
Curao [帯解説・歌詞対訳 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC547)
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2018年12月02日

Antonio Loureiro『Livre』

さらなる進化を遂げた現代ブラジル音楽の若き旗手☆Antonio Loureiro『Livre』
Livre リーヴリ
発表年:2018年
ez的ジャンル:現代ブラジル音楽系マルチ奏者/ソングライター
気分は... :進化が止まらない・・・

新作アルバムから現代ブラジル音楽の若き旗手Antonio Loureiroの最新作『Livre』です。

ブラジル、サンパウロ出身。ミナス・ジェライス連邦大学で作曲と鍵盤打楽器を学んだマルチ奏者/シンガー・ソングライターAntonio Loureiroの紹介は、2ndアルバム『So』(2012年)、現代ブラジル音楽を代表するピアニストAndre Mehmariとの共演作Andre Mehmari & Antonio Loureiro『MehmariLoureiro Duo』(2016年)に続き2回目となります。

ソロ・スタジオ・アルバムとしては、『So』(2012年)以来、6年ぶり3作目となります。

プロデュースはAntonio LoureiroTo Brandileone

本作でもAntonio Loureiro(p、syn、ds、per、b、electronics、vo)は、そのマルチ奏者ぶりを披露してくれます。、

現代ジャズ・ギターの皇帝Kurt Rosenwinkel(g)、『MehmariLoureiro Duo』(2016年)で共演したAndre Mehmari(syn)、Louis Coleとのエレクトロ・ポップ・ユニットKNOWERで活動する女性シンガーGenevieve Artadi(vo)、Frederico Heliodoro(b)、Pedro Martins(g、vo)がフィーチャーされています。

それ以外にも『Herz & Loureiro』(2014年)で共演したRicardo Herz(violin)、To Brandileone(vo)、Rafael Alterio(vo)、Pedro Alterio(vo)が参加しています。

これまでマルチ奏者/コンポーザーのイメージが強かったLoureiroですが、本作では全9曲中、ヴォーカル曲が8曲となっており、マルチ奏者/シンガー・ソングライターAntonio Loureiroというイメージが鮮明となっています。

サウンド的にはジャズ、クラシック、現代音楽、ブラジル音楽が融合したLoureiroらしい音世界は健在ですが、エレクトロニクスなエッセンスを積極的に取り入れているのが本作の特徴かもしれません。

例えば、Louis Coleとのエレクトロ・ポップ・ユニットKNOWERで活動する女性シンガーGenevieve Artadiが参加した「Mad Men」では、KNOWER顔負けのダンサブルな音世界を聴かせてくれます。

ヴォーカル曲が増え、エレクトロニクスなエッセンスも加わったことで、より間口の広い1枚に仕上がったのでは?

Gilberto Gilのカヴァー「Oriente」以外はLoureiroのオリジナルです(共作含む)。

進化したLoureiroの音世界を楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「Meu Filho Nasceu」
ヴォーカルを前面に打ち出した本作らしいオープニング。Pedro Martinsのギター、Ricardo Herzのヴァイオリンも加わり、ジャズ、クラシック、現代音楽、ブラジル音楽が融合したLoureiroらしい素敵な音世界を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=Xg4_h_HIes4

「Jequitiba」
Loureiroのマルチ奏者ぶりを楽しめます。エレクトロニクスなエッセンスも織り交ぜた本作らしいサウンドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=XH4f8C5g3Og

「Resistencia」
Frederico Heliodoroをフィーチャー。Frederico Heliodoroのエレクトリック・ベースが映える、エレクトロニカなエッセンスと生演奏を絶妙にバランスさせた1曲に仕上がっています。コンポーザーからソングライターへと進化するLoureiroの成長ぶりを窺える1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=4Xbll6oyL2o

「Algum Lugar」
サウンドと歌を調和させたトータルな音楽づくりへのこだわりが感じられる1曲。現代ブラジル音楽ならではの味わい深さがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=LJh3EWmIqFo

「Caipira」
Kurt Rosenwinkelをフィーチャー。LoureiroがRosenwinkelの『Caipi』(2017年)に参加した返礼といったところでしょうか。本作唯一のインストですが、Loureiroが叩き出すリズムとRosenwinkelのギターが噛み合った現代ジャズ調の演奏を楽しむことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=riclIhnExyI

「Oriente」
Gilberto Gil作品のカヴァー。Gilのオリジナルは『Expresso 2222』(1972年)に収録されています。Gil作品をリズミックな現代ブラジル音楽へ変貌させたLoureiroの手腕に脱帽です。
https://www.youtube.com/watch?v=-arA3_Mcbc0

「Agora Pra Sempre」
Andre Mehmariをフィーチャー。Mehmariのシンセが牽引するエレクトロニクスを強調した本作らしい仕上がり。現代ブラジル音楽ならではの高揚感がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Q4ZsdcmASWs

「Mad Men」
KNOWERのGenevieve Artadiをフィーチャー。KNOWERのエレクトロ・ポップ・ワールドに触発されたかのようなダンサブルな仕上がりです。Loureiroの新領域を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=PqtzgNoqbM0

「Livre」
Pedro Martinsをフィーチャー。ミナス・サウンドと現代音楽を融合させたシンガー・ソングライターAntonio Loureiroの世界を楽しめるタイトル曲で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-vP8yoM4nHU

Antonio Loureiroの他作品もチェックを!

『Antonio Loureiro』(2010年)
Antonio Loureiro

『So』(2012年)
ソー

Antonio Loureiro/Chico Pinheiro/Sergio Santos 『Triz』(2012年)
Triz

Ricardo Herz & Antonio Loureiro『Herz & Loureiro』(2014年)
Herz & Loureiro

『Tokyo Solo』(2014年)
in Tokyo

Andre Mehmari & Antonio Loureiro『MehmariLoureiro Duo』(2016年)
MehmariLoureiro duo メマーリロウレイロ・デュオ
posted by ez at 03:06| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする