発表年:1996年
ez的ジャンル:UK男性R&Bグループ
気分は... :「Need Your Love」最高!
今回はUK男性R&Bグループ作品、Troi『The Album』(1996年)です。
Troiは、Gary "Wolf" Paul、Alex "Smooth" Brown、Charles "Forggie" Temnuという3名によって結成されたUKの男性R&Bグループ。
1995年にシングル「Don't Say No」でデビュー。翌年N.Y.に1stアルバムとなる本作『The Album』をリリース。その後、1人脱退でトリオからデュオとなり、2ndアルバム『Give You Everything』(1999年)をリリースしています。
本作『The Album』はメジャーな作品ではありませんが、90年代R&B好きには評価の高い1枚ですね。
メイン・プロデューサーはLynieve AustinとのユニットUrban Speechでの活動でも知られるKevin Osborne。
殆どの楽曲はメンバー3名のオリジナルです(Kevin Osborneとの共作含む)。
彼らの声質の良さを生かした爽快ヴォーカルワークとUKらしいキャッチーなダンサブル・サウンドが魅力の男性R&Bグループ作品です。
今日人気なのは、多分「Need Your Love」と「Angel」の2曲なのでは?
それ以外に「Never Knew Love」(Deodatoのカヴァー)、「Don't Say No」といったシングル曲や、「Tell Somebody」、「Time Is Up」あたりもキャッチーです。
UKならではの男性R&Bグループ作品を満喫しましょう!
全曲紹介しときやす。
「Need Your Love」
オープニングは「Don't Say No」に続く2ndシングルとして1995年にリリースされていた楽曲。おそらくアルバムで最も人気の高い1曲なのでは?イントロの爽快コーラスワークを聴いただけで1発KOされてしまう至極のメロウR&Bグルーヴ。この1曲のために本作を購入してもいいと思わせるミラクルな1曲だと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Izx_Z4GFXDc
「Never Knew Love」
「Don't Say No」、「Need Your Love」に続く3rdシングルとして1995年にリリースされていた楽曲。Deodato『Motion』(1984年)収録曲のカヴァー。作者は兄妹ファンク・ユニットJuicyの活動で知られるJerry BarnesとKatreese Barne。Kevin Osborneプロデュースらしくハウス的エッセンスも取り入れたダンス・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=evE-kcFFqDc
「24 Hours」
ファルセットを交えたハイ・トーン・ヴォーカルが映えるスロウ・チューン。改めて彼らの声質の良さを実感できます。この曲もシングルになりました。
https://www.youtube.com/watch?v=GVlBcv46Gf0
「Fever」
Brock Pocketプロデュース。Andrea Martin/Brock Pocket作。僕が好きなUS女性R&BソングライターAndrea Martinの作品ですが、少し妖しげな空気の漂う哀愁バラードに仕上がっています。
「Angel」
多分、「Need Your Love」と並ぶ今日的な人気曲。このユニットの魅力の詰まった爽快メロウなミディアム・ダンサー。メロディアスな雰囲気を大切にしている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=fq4Vlq3c5_A
「Physical」
この時代らしいハネ系ダンサブル・チューンですが、UKならではのサウンド・プロダクションですね。
「My Girl」
スウィートなスロウ・チューン。このユニットらしいスウィートなヴォーカルワークを満喫できます。
「Don't Say No」
デビュー・シングルにもなったダンサブルなミディアム・グルーヴ。US R&BにはないUKならではのダンサブルなサウンド・センスと熱唱しすぎず声質の良さを生かしたヴォーカル・ワークがいいですね。Chris Buckleyプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=YubdYZbcFwc
「Tell Somebody」
UKらしいアーバンなダンサブル・サウンドと爽快コーラスがフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=0XnA-cUQj2Q
「Throughout The Years」
素敵なコーラスワークと共に始まるバラード。ヴォーカル・グループとしての完成度の高さを実感できます。
「Time Is Up」
このユニットの良さが出たキャッチーなミディアム・グルーヴ。プロデューサーKevin Osborneの手腕も見逃せません。
「Need Your Love (Vangard Mix)」
「Need Your Love」のリミックス。正直、オリジナルほどの魅力はありません。
https://www.youtube.com/watch?v=YjhUGDkaIy4
「Angel (Sarjant D)」
「Angel」のリミックス。Sarjant Dをフィーチャーし、ラガ調のエッセンスが加わっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ckQE03pmXck
『Give You Everything』(1999年)