2018年12月21日

Charles Earland『Leaving This Planet』

レア・グルーヴで人気のコズミック・ジャズ・ファンク☆Charles Earland『Leaving This Planet』
リーヴィング・ディス・プラネット
発表年:1974年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ジャズ・ファンク
気分は... :宇宙との交信・・・

今回はジャズ・オルガン/キーボード奏者Charles Earlandのレア・グルーヴ人気作『Leaving This Planet』(1974年)です。

名門Prestigeに数多くのリーダー作を残したオルガン/キーボード奏者Charles Earland(1941-1999年)の紹介は、『Black Talk!』(1969年)、『The Dynamite Brothers』(1974年)に続き3回目となります。

本作はオルガン奏者のイメージが強いCharles Earlandがシンセサイザーを大幅に導入したLP2枚組の意欲作であり、それを反映したコズミックなジャズ・ファンク・サウンドが印象的な1枚に仕上がっています。

レコーディング・メンバーはCharles Earland(org、syn、clavinet、el-p、ss)、Freddie Hubbard(tp、flh)、Eddie Henderson(tp)、Joe Henderson(ts)、Dave Hubbard(ts、as、afl)、Patrick Gleeson(syn)、Eddie Arkin(g)、Greg Crockett(g)、Mark Elf(g)、Harvey Mason(ds)、Brian Brake(ds)、Larry Killian(per)、Rudy Copeland(vo)。

ハイライトはレア・グルーヴ人気が高いコズミックなジャズ・ファンク・クラシック「Leaving This Planet」。この1曲のために本作を購入する方もいるのでは?

それ以外にもFreddie Hubbardの名曲カヴァー「Red Clay」、多彩な鍵盤サウンドを満喫できる「Brown Eyes」、アフロ・キューバン調の「No Me Esqueca (Don't Forget Me)」、Earlandのオルガンが大暴れするフリーキーな高速ジャズ・グルーヴ「Tyner」、疾走感が格好良いハードバップ調の「Van Jay」あたりもおススメです。

どうしてもコズミック・ジャズ・ファンク「Leaving This Planet」が目立ちますが、アルバム全体としてはEarlandの多様な音楽性と多彩な鍵盤サウンドを楽しめる1枚だと思います。

レア・グルーヴ好きには間違いない1枚でしょう!

全曲紹介しときやす。

「Leaving This Planet」
Charles Earland作。タイトル曲はRudy Copelandのヴォーカルをフィーチャーしたジャズ・ファンク・クラシック。宇宙との交信と共に始まる壮大なコズミック・ジャズ・ファンク。本作らしいEarlandのコズミック・シンセを満喫できます。シンセのみならずグルーヴィー・オルガンも披露してくれるのが嬉しいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=IBfDtudLgDE

「Red Clay」
クラブ・ジャズ・クラシックとして人気のFreddie Hubbardの名曲をカヴァー。オリジナルは『Red Clay』(1970年)収録。ここではGreg Crockettのワウワウ・ギターが牽引する疾走感が格好良いブラックスプロイテーション・サントラ調のファンキー・チューンに仕上がっています。作者Freddie Hubbardもソロで盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=-E6hetnUbzQ

「Warp Factor 8」
Charles Earland作。ここでのEarlandはクラヴィネットをプレイ。エレクトリック・マイルスの影響も感じる格好良い電化ジャズを披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=LiyRSjCSSYQ

「Brown Eyes」
Charles Earland作。幻想的なビューティフル・コズミック・サウンドの序盤から次第にパーカッシヴなブラジリアン・フュージョン調へシフトしていきます。Earlandが多彩な鍵盤サウンドを巧みに使い分けているのが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=1DBjsI6clFs

「Asteroid」
Charles Earland作。スウィンギーなオルガン・ジャズですが70年代ならではのサウンドで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=U5KdYG0Po70

「Mason's Galaxy」
Charles Earland作。タイトルの通り、Harvey Masonのドラムが牽引するコズミック・ジャズ。淡々としていますが実に雰囲気があります。
https://www.youtube.com/watch?v=TSZvlhk8fpA

「No Me Esqueca (Don't Forget Me)」
Joe Henderson作。Dave Hubbardのアルト・フルートが良く似合うアフロ・キューバン調のメロウ・ジャズ。Earlandのオルガンも作者Joe Hendersonのテナーも軽やかです。
https://www.youtube.com/watch?v=m7cUAp9Gbms

「Tyner」
Charles Earland作。ここでのEarlandは鍵盤のみならずソプラノ・サックスも披露してくれます。Earlandのオルガンが大暴れするフリーキーな高速ジャズ・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=Zy_myMu6hs0

「Van Jay」
鮮やかなホーン・アンサンブルと共に始まるハード・バップなオルガン・ジャズ。クラブジャズ好きの人も気に入るであろう疾走感が格好良い演奏です。Joe HendersonFreddie Hubbardの2管が素晴らしいソロを披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=DDZrnONONn4

「Never Ending Melody」
ラストはEarlandがエレピを演奏するメリハリの効いたボッサ・ジャズで締め括ってくれます。メロウだけではなくエキサイティングな演奏でも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=oZUr4-nG2x4

Charles Earlandの他作品もチェックを!

『Black Talk!』(1969年)
ブラック・トーク!

『Black Drops』(1970年)
Black Drops

『Intensity』(1972年)
Intensity

『The Dynamite Brothers』(1974年)
ザ・ダイナマイト・ブラザース

『The Great Pyramid』(1976年)
The Great Pyramid

『Earland's Jam』(1982年)
Earland's Jam

『Earland's Street Themes』(1983年)
Earland's Street Themes
posted by ez at 01:54| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする