2018年12月22日

Sounds Of Blackness『Unity』

久々にAnn Nesbyが参加!☆Sounds Of Blackness『Unity』
Unity
発表年:2005年
ez的ジャンル:コンテンポラリー・ゴスペル
気分は... :一歩踏み出す勇気!

12月はゴスペルが聴きたくなりますね。
Gary Hinesを中心としたコンテンポラリー・ゴスペル・グループSound Of Blackness(SOB)『Unity』(2005年)です。

これまで当ブログで紹介したSound Of Blackness(SOB)作品は以下の4枚。

 『The Evolution Of Gospel』(1991年)
 『The Night Before Christmas: A Musical Fantasy』(1992年)
 『Time for Healing』(1997年)
 『Reconciliation』(1999年)

人気プロデューサー・チームJimmy Jam & Terry Lewisが1991年に旗揚げしたPerspective Recordの第一弾アーティストとなったSound Of Blackness(SOB)

そして、Jam & Lewisプロデュースでリリースした1stアルバム『The Evolution Of Gospel』(1991年)は、Jam & Lewis印100%のサウンドでR&Bファンをも虜にしました。

その後もPerspectiveから『The Night Before Christmas: A Musical Fantasy』(1992年)、『Africa To Africa:The Journey Of The Drum』(1994年)、『Time for Healing』(1997年)という3枚のアルバムをリリースしますが、その後Jam & LewisがPerspective RecordsをA&Mへ売却したことに伴い、SOBとPerspectiveの関係は終止符を打ちます。

おそらくPerspectiveからの4枚はチェックしたけど、それ以降のSOB作品はノーチェックという方は多いのでは?

『Unity』(2005年)も、正直Perspective時代のような洗練されたサウンドは影を潜めていますが、その分ゴスペルらしさが増しています。

また、かつての看板リード・ヴォーカルAnn Nesbyが2曲でフィーチャリングされている点にも注目です。

そのAnn Nesby参加の「Unity」「Heaven」、R&Bファンも楽しめる「A Second Chance」、ファンキーな「All God's Children」、優しく包み込まれる「Be Encouraged」、感動のフィナーレ「Life」あたりが僕のお気に入りです。

Perspective時代と同じものを期待するとギャップがあるかもしれませんが、そういった比較をしなければ、楽しめるコンテンポラリー・ゴスペル作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Unity」
Ann Nesbyをフィーチャーしたタイトル曲。いきなり圧倒的なソロで聴く者を圧倒します。適度にダンサブルなサウンドも含めて完成度の高いタイトル曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=vjYtT_3XPNQ

「Heaven」
この曲もAnn Nesbyをフィーチャー。彼女のパワフルなヴォーカルが躍動するコンテンポラリー・ゴスペルらしい1曲に仕上がっています。天国まで届きそうなヴォーカルがいいですね。

「Put The Finger On Me」
David "Sparky" Hughesによる男性テナーがリードを務める哀愁グルーヴ。

「Prelude」
次曲へのプレリュード。

「Trouble」
LaSalle Gabrielのギターをフィーチャー。LaSalle Gabrielの泣きのギターとTerrence "T-Bone" Friersonの哀愁テナーが相俟って、ブルーな雰囲気を醸し出します。

「Try」
『Reconciliation』(1999年)収録曲の再収録。多分、同じヴァージョンだと思います。Spinnersの名曲「It's a Shame」のイントロ・フレーズを使ったキャッチーなR&B調トラックをバックに、Yulanda Lunn Ramboが素晴らしいソプラノ・ヴォーカルで高らかに歌い上げます。個人的にも『Reconciliation』で一番お気に入りの曲でしたが、なぜ再収録されているのかは不明です。
https://www.youtube.com/watch?v=J8PzQf64tAE

「A Second Chance」
Billy Steeleがリード・ヴォーカル。R&Bファンも楽しめるシンセ・サウンドが印象的なコンテンポラリー・ゴスペル。個人的にもアルバムで一番のお気に入りです。聴いていると勇気を貰える気がしてきます。

「They That Wait」
Jamecia Bennettがリード・ヴォーカル。ゴスペル・クワイアらしいコーラスワークを楽しめる1曲。

「Over My Head」
トラディショナルのカヴァー。"天使のラブソング"感のある、これぞゴスペル・クワイア!といった雰囲気の仕上がりです。

「All God's Children」
Cynthia Johnsonがリード・ヴォーカル。ギター、ホーン・サウンドが印象的なファンキー・グルーヴ。Cynthia Johnsonの力強いヴォーカルが演奏全体をグイグイ牽引している感じがいいですね。

「I'm Movin」
Terrence "T-Bone" Friersonがリード・ヴォーカル。ソウルフルなハイトーン・ヴォーカルが印象的です。一歩踏み出す勇気が湧いてきそうです。

「Be Encouraged」
Andrea Tribit、Terrence "T-Bone" Frierson、Carrie Harringtonらがリード・ヴォーカル。柔らかな歌声が聴く者を優しく包み込み、勇気づけてくれます。

「Life」
Amy Peterson、Billy Steele、Andrea Tribitがリード・ヴォーカル。ラストは大きな愛に満ちた感動バラードで締め括ってくれます。

Sound Of Blackness(SOB)の過去記事もご参照下さい。

『The Evolution Of Gospel』(1991年)
エヴォリューション・オブ・ゴスペル

『The Night Before Christmas: A Musical Fantasy』(1992年)
the night before christmas a musical fantasy.jpg

『Time for Healing』(1997年)
タイム・フォー・ヒーリング

『Reconciliation』(1999年)
Reconciliation
posted by ez at 01:32| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする