発表年:1978年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系アーバン・ファンク/ソウル
気分は... :イヴはアーバン・サウンドで・・・
クリスマス・イヴですね。
アーバン・サウンドでクリスマス・イヴなんていかがでしょうか。
セレクトしたのはSamuel Jonathan Johnson『My Music』(1978年)です。
レア・グルーヴ方面で再評価の高い1枚ですね。
Samuel Jonathan Johnsonはシカゴ出身のシンガー/キーボード奏者。
セッション・ミュージシャンとしても活躍した彼がリリースした唯一のリーダー・アルバムが本作『My Music』(1978年)です。
Samuel Jonathan Johnson(vo、p、el-p、org、syn)以外に、Samuelの妻Patricia Johnson Wiggins(vo)が3曲でリード・ヴォーカルを務め、Danny Leake(g)、Ross Traut(g)、Paul Libman(p)、Terry Fryer(syn)、Larry Ball(b)、Morris Jennings (ds)、Brian Grice(per)、Cynthia White(back vo)、Jynean Bell(back vo)、Sharon Johnson(back vo)等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。
また、Samuel本人と共に名プロデューサー/アレンジャーRichard Evansがアレンジを手掛けています。
アルバム全体はアーバン・メロウ好きにはたまらないファンク/ソウル作品に仕上がっています。
サンプリング・ソースとしても人気のタイトル曲「My Music」、各種コンピでも人気アーバン・メロウ・ディスコ「You」、妻Patriciaとのデュエットによるアーバン・メロウ・ファンク「Reason For The Reason」の3曲がハイライトだと思います。
それ以外に、小粋なエレピが映える「Sweet Love」、ラテン・フレイヴァーを効かせた「It Ain't Easy」、アレンジが素晴らしい「Thank You Mother Dear」といったアーバン・メロウな佳曲が並びます。
絵画のような美しいジャケも印象的ですね。
Bacharach作品のカヴァー「What The World Needs Now Is Love」以外はSamuelのオリジナルです。
全曲紹介しときやす。
「My Music」
タイトル曲はムーグ使いの少しスペイシーなイントロと共に始まるアーバン・メロウ。女性ヴォーカルは妻Patricia。アーバン・メロウなジャズ・ファンク好きの人であれば気に入るはず!
https://www.youtube.com/watch?v=K9rpJr4twp0
本曲はサンプリング・ソースとしても人気です。Jadakiss feat. Styles P「We Gonna Make It」、Ras Kass「Home Sweet Home」、Q-Tip feat. Andre 3000「That's Sexy」、Donell Jones「Treat U Right」、Soulman「I'm a Soulman」、Rene Byrd「Its Friday」、Skero feat. Kamp「Fuss Vom Gas」等のサンプリング・ソースとなっています。
Jadakiss feat. Styles P「We Gonna Make It」
https://www.youtube.com/watch?v=p6TrQzNTrRA
Ras Kass「Home Sweet Home」
https://www.youtube.com/watch?v=h52xqxNEKTo
Q-Tip feat. Andre 3000「That's Sexy」
https://www.youtube.com/watch?v=_29jguJvz1Y
Donell Jones「Treat U Right」
https://www.youtube.com/watch?v=Xhq3GVAaUQQ
Rene Byrd「Its Friday」
https://www.youtube.com/watch?v=qVuhGcB0Iic
Skero feat. Kamp「Fuss Vom Gas」
https://www.youtube.com/watch?v=V9ZHLAQzZ_4
「What The World Needs Now Is Love」
Burt Bacharach/Hal David作。Jackie DeShannonのヒットで知られるBacharach作品のカヴァー。当ブログではCal Tjader、Enoch Light、Dwight Trible With Matthew Halsallヴァージョンも紹介済みです。ここでは美しいストリングスを交えた感動バラードで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=rMTS_0GQYWI
「Sweet Love」
僕好みのアーバン・メロウ・ファンク。Samuelの小粋なエレピが映えます。僅か2分半なのが残念ですね。もっと長尺で聴きたい!
https://www.youtube.com/watch?v=6uoutSOfDDs
DJ Jazzy Jeff & Dayne Jordan「Play Dat!」のサンプリング・ソースとなっています。
DJ Jazzy Jeff & Dayne Jordan「Play Dat!」
https://www.youtube.com/watch?v=hgscBfyFy64
「Because I Love You」
美しいストリングスをバックに配したラブ・バラード。Samuelがしみじみと愛を歌い上げます。
「It Ain't Easy」
フリーソウル好きの人が気に入りそうな軽くラテン・フレイヴァーを効かせたアーバンなミディアム・グルーヴ。トロンボーン・ソロがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=OQC_PF3500M
「You」
コレを本作のハイライトに挙げる人も多いのでは?各種コンピでも人気のアーバン・メロウなディスコ・チューン。華やかな雰囲気の中でSamuelの小粋なピアノが冴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=tUeKXzaCpE4
「Just Us」
ロマンティック・ムードのメロウ・バラード。アーバン・ナイトを演出してくれます。Samuelのヴォーカリストとしての魅力を実感できます。
https://www.youtube.com/watch?v=QL33PQgBs-Y
「Yesterdays And Tomorrow」
美しいピアノと共に歌い上げるバラード。切々と歌い上げるSamuelのヴォーカルに胸に染み渡ります。
https://www.youtube.com/watch?v=4IYUAXVnr2s
「Thank You Mother Dear」
妻Patriciaがヴォーカルで参加。本作らしいアーバン・メロウなミディアム・ファンク。アレンジの妙ですね。
「Reason For The Reason」
妻Patriciaがヴォーカルで参加。「My Music」、「You」と並ぶ本作のハイライト。カッティング・ギターが格好良いアーバン・メロウ・ファンクです。Samuelと妻Patriciaの息の合ったヴォーカルワークがグッド!個人的にも一番のお気に入りです。
https://www.youtube.com/watch?v=6kT3A3hbcHs
皆様、素敵なイヴをお過ごしください!