2018年12月29日

Fools Gold『Mr. Lucky』

AOR路線へシフトした2ndアルバム☆Fools Gold『Mr. Lucky』
ミスター・ラッキー(期間生産限定盤)
発表年:1977年
ez的ジャンル:カントリー・ロック系AOR
気分は... :大掃除せねば!

今回はAOR人気の高い1枚、Denny HensonTom Kellyのデュオ作品Fools Gold『Mr. Lucky』(1977年)です。

Tom Kellyは、後にBilly SteinbergとのコンビでCyndi Lauper「True Colors」Heart「Alone」The Bangles「Eternal Flame」Madonna「Like a Virgin」Whitney Houston「So Emotional」等の大ヒット曲を書き上げ、人気ソングライターとなった人です。

Denny HensonTom Kellyというイリノイ州出身の2人はThe Guildというバンドでレコード・デビューを果たしますが、グループはすぐに解散してしまいます。その後、2人は同郷のDan Fogelbergのバックバンドに参加し、この時のメンバーDenny Henson(g、key、vo)、Tom Kelly(b、g、vo)、Ron Grinel(ds、per)、Doug Livingston(key、g、vo)という4名でFools Goldを結成します。

バンドは1976年にカントリー・ロックなデビュー・アルバム『Fools Gold』(1976年)をリリースするものの、商業的成功を収めることができず、バンドはDenny HensonTom Kellyのデュオ体制となり、レコード会社を移籍することになります。

そして、リリースされた2ndアルバムが本作『Mr. Lucky』(1977年)となります。
前作のカントリー・ロック路線からAOR路線へシフトした内容となっています。

プロデュースはKeith Olson。さらにDavid Fosterがアレンジを手掛けています。

レコーディングにはDavid Paich(key)、Mike Porcaro(b)、Jeff Porcaro(ds、per)といったToto勢をはじめ、David Foster(key)、Andrew Gold(g)、Waddy Wachtel(g)、Dan Fogelberg(g)、Doug Livingston(g)、Bill Champlin(org)、Mel Collins(ts、as)、Colin Tully(as)、Tom Scott(as)等のミュージシャンが参加しています。

個人的には都会的ファンキー・サウンドの「Mr. Lucky」、爽快ウエストコースト・ロック「Runnin' And Hidin'」、名バラードの趣のある「Where Did Our Love Go Wrong」あたりがおススメです。

カントリー・ロック路線とAOR路線が程良く調和した「Sweet Country Air」「Gypsy Brew」あたりもいいですね。

楽曲は全て彼らのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Sweet Country Air」
本作らしいAOR路線が発揮されたオープニング。楽曲自体はカントリー・ロック調ですが、都会的なアレンジで華のある仕上がりになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=C7Yyt9pI1lY

「I Can Hear The Whistle Blow」
コレはモロにカントリー調。美しいハーモニーも聴けますが、正直、このタイプを僕は求めていません。
https://www.youtube.com/watch?v=4XzbPVhuizU

「Wouldn't I Love To Love You」
このデュオのジェントルな魅力が伝わってくる感動バラード。美しいハーモニー&メロディで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=fY_mdf1Gkck

「Runnin' And Hidin'」
都会的サウンドと共に疾走する爽快ロック。ウエストコースト・ロックがお好きな人であれば気に入るはず!Waddy Wachtelのギターが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=mcL1Q18wCio

「Fly Away」
優しいハーモニーで魅せるバラード。メロウ・エレピの音色がよく似合います。
https://www.youtube.com/watch?v=ZKaymIOEQfo

「Gypsy Brew」
カントリー・ロック・フレイヴァーを残しつつ、本作らしい都会的サウンドを堪能できる仕上がり。爽快ヴォーカルワークも含めて、このデュオの魅力を満喫できるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=P53buFnxBPU

「Mr. Lucky」
タイトル曲はブルーアイド・ソウル調の都会的ファンキー・チューン。前作からのファンはギャップを感じるのかもしれませんが、僕は大好きです。むしろ、このタイプはあと1、2曲あってもいいくらいかも?
https://www.youtube.com/watch?v=Z86KWDQSEgA

「Where Did Our Love Go Wrong」
AOR好きはグッとくるであろう感動バラード。AOR名曲の風格が漂います。僕もバラード系ならばコレが一番好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=lukjuxLj-eo

「Captain」
ラストはアコースティック・ギターを配した美しいバラードで締め括ってくれます。彼ら本来の姿はコレなのかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=EZ6t07pvc2g

『Fools Gold』(1976年)
Fools Gold
posted by ez at 11:22| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする