2019年01月31日

Evans Pyramid『Evans Pyramid』

レア・グルーヴ系ブギー/ファンク作品☆Evans Pyramid『Evans Pyramid』
エヴァンス・ピラミッド(EVANS PYRAMID) 帯ライナー付直輸入盤
録音年:1978-1994年
ez的ジャンル:レア・グルーヴ系ブギー/ファンク
気分は... :魅惑のB級グルメ・・・

今回は70年代後半に活動していたブギー/ファンク・ユニットEvans Pyramidのシングル&未発表曲を集めた編集アルバム『Evans Pyramid』です。
※70年代後半録音の楽曲が中心なので便宜上70年代カテゴリーに区分しておきます。

Evans PyramidAndre Evansを中心としたブギー/ファンク・ユニット。

1978年から1980年にかけて、「Rubber Band/Dance A Thon」(1978年)、「Never Gonna Leave You/Dip Drop」(1979年)、「No, I Won't/Soul Petrol」(1979年)、Royale名義の「I Want Your Body/Simply Say I Love You」(1980年)という4枚のシングルをリリースしています。

本作はこれら4枚のシングルからの8曲に未発表曲4曲を加えた編集アルバム。魅惑のディスコ/ブギー/ファンクのオンパレードです。初期Princeに通じるディスコ・ダンサーもあります。

再評価の高い「Never Gonna Leave You」「Dip Drop」「I Want Your Body」あたりがハイライトだと思います。

それ以外に「No, I Won't」「Rubber Band」「I Got A Rush For You」「Sugar Stop」もおススメです。

1枚でEvans PyramidおよびAndre Evansの全貌がわかる便利な編集アルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Never Gonna Leave You」
Evans Pyramidが再評価されるきっかけとなったブギー・ダンサー。メロディアスなギター・リフがクセになります。何処となく妖しげなムードは初期Princeに通じる魅力もあるのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=zKkYYaK2Yi8

「Dip Drop」
ホーン・サウンドも取り入れた華やかなパーティー・ファンク。軽薄な♪フゥ・フゥー♪の掛け声がパーティー・モードらしくていいですね。パーカッシヴな感じも僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=HGlquhGL2wM

「No, I Won't」
つかみどころがない所が魅力のダンサブル・チューン。ヴァイオリンをシンセのように用いているのが面白いですね。また、ベースはStanley Clarkeを意識した演奏になっているらしいです。
https://www.youtube.com/watch?v=NQpnyUvkURQ

「Soul Petrol」
80年代サウンドを先取りしているスペイシーなファンク・チューン。今聴くと少し古臭いですが、当時としては良いセンスだったのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=mr5F-5ZgHUg

「I Want Your Body」
Royale名義でリリースしたシングル曲。「Never Gonna Leave You」と並ぶハイライトと言えます。爽快に疾走するディスコ・ダンサー。この曲も初期Princeと一緒に聴きたくなります。
https://www.youtube.com/watch?v=3y9VLEtH4jE

「Simply Say I Love You」
Royale名義のシングル「I Want Your Body」のB面曲。妖しげなギターが印象的なミディアム・ファンクです。
https://www.youtube.com/watch?v=geH3RyCGlEQ

「Rubber Band」
タイトルからしてBootsy Collinsを意識してるんですかね。実際の音はホーン・サウンドと華やかな女性ヴォーカルが印象的な爽快ファンク・グルーヴに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=lsznG2GH14Q

「Dance A Thon」
「Rubber Band」と同系統のディスコ・ダンサー。華やかに疾走します。
https://www.youtube.com/watch?v=Tw7xef5QeuA

「Sugar Stop」
80年代半ば頃レコーディングの未発表曲。80年代らしい重量感のあるディスコ・ファンク。少しナスティな女性ヴォーカルがいいですね。

「I Got A Rush For You」
同じく80年代半ば頃レコーディングの未発表曲。ギター・カッティングと共に疾走するディスコ・ダンサー。このユニットらしい魅力を楽しめる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=RNYt0iGj3B4

「Where Love Lives」
1994年レコーディングの未発表曲。さすがに他の楽曲とは雰囲気が異なりますが、曲調自体は80年代ライクなファンクなので、それ程違和感はないかも?
https://www.youtube.com/watch?v=j-2w4Ng9Hzk

「Party Like It's 2001」
同じく1994年レコーディングの未発表曲。Princeを意識したファンク・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=kuM_EmgCebE

無性にエビフライ、アジフライ、カキフライのミックス・フライ定食が食べたい!
即行動に移そうっと!
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2019年01月30日

Stereolab『Fab Four Suture』

シングル6枚を収録したコンピ作品☆Stereolab『Fab Four Suture』
ファブ・フォー・スーチャー
発表年:2006年
ez的ジャンル:UKポストロック
気分は... :カタールの強さは本物か・・・

今回はStereolab『Fab Four Suture』(2006年)です。

これまで当ブログで紹介したStereolab作品は以下の8枚です(発売順)。

 『Peng!』(1992年)
 『Transient Random-Noise Bursts With Announcements』(1993年)
 『Mars Audiac Quintet』(1994年)
 『Emperor Tomato Ketchup』(1996年)
  『Dots And Loops』(1997年)
 『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』(1999年)
 『First of the Microbe Hunters』(2000年)
 『Margerine Eclipse』(2004年)

本作『Fab Four Suture』(2006年)は、純然たる新作アルバムではなく、2005年と2006年にリリースした6枚のシングルを収録したコンピレーション・アルバムという位置付けです。ただし、それらシングルを購入するような熱心なファンでなければ、新作アルバムと同等に扱ってかまわないと思います。

本作におけるグループのメンバーは本作におけるグループのメンバーはTim Gane(g)、Latitia Sadier(vo)、Andy Ramsay(ds、drum machine)、Simon Johns(b)、Joe Watson(harpsichord、moog、org)、Dominic Jeffery(el-p、p、clavinet)、Joe Walters(french horn)の7名。

全体として、エクスペリメンタルなインディー・ロック的原点と、90年代後半から磨きをかけてきた近未来ラウンジ・ポップ的センスを融合させた楽曲が印象的です。確信犯的なレトロ・フューチャー感がクセになります。

「Interlock」「Get a Shot of the Refrigerator」「Visionary Road Maps」「Vodiak」「Excursions Into "Oh, A-Oh"」「I Was a Sunny Rainphase」あたりがおススメです。

Stereolabらしい確信犯的ポップ・ワールドを堪能しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Kyberneticka Babicka Pt 1.」
エクスペリメンタルな玉手箱ラウンジ・ポップ。High Llamas好きの人が気に入りそうな仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=MwGaioQhgY4

「Interlock」
ビートの効いたインディー・ロック。確信犯的チープな電脳サウンドがStereolabらしくていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ICm7rdiVWAY

「Eye of the Volcano」
Latitiaの憂いのあるヴォーカルが映える哀愁グルーヴ。ドリーミーなのに何処か空虚な感じがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=iRmt7kv7b4E

「Plastic Mile」
レトロ・フューチャーの哀愁ミディアム。何処となくシニカルな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zQBE3GQy0p4

「Get a Shot of the Refrigerator」
僕の好きなStereolabらしさを満喫できる1曲。キュートでアンニュイでエクスペリメンタルでダンサブルな音世界がたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=jX-EUY-Cl9Y

「Visionary Road Maps」
哀愁メロディと共に疾走します。インディー・ロック的な原点と、これまで磨いてきた近未来ラウンジ・ポップを調和させているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Ly_sNw5NgwI

「Vodiak」
コレも大好き!バンド感のあるインディー・ロック・サウンドでダンサブルに疾走します。チープ感が逆にキュートです!
https://www.youtube.com/watch?v=WGLTYHXBueo

「Whisper Pitch」
Latitiaのか弱いヴォーカルがいい雰囲気を醸し出す玉手箱ポップ的な哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=tXkedn8PV94

「Excursions Into "Oh, A-Oh"」
エクスペリメンタルに疾走するミニマルなダンサブル・チューン。乾いたLatitiaのヴォーカルが映えるStereolabらしい1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=H652WrVSiLI

「I Was a Sunny Rainphase」
エクスペリメンタルな近未来ラウンジ・ポップ。チープなレトロ・フューチャー感に彼らのセンスを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=UQBoaPSLHk0

「Widow Weirdo」
変幻自在のエクスペリメンタル・ラウンジ・ポップ。フレンチ・フレイヴァーが実にオシャレです。
https://www.youtube.com/watch?v=XuctI8qwIKk

「Kyberneticka Babicka Pt 2.」
オープニングを飾った「Kyberneticka Babicka」のパート2で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=JQLyUmR_x7Y

Stereolabの過去記事もご参照下さい。

『Peng!』(1992年)
Peng (Reis)

『Transient Random-Noise Bursts With Announcements』(1993年)
騒音的美学の終焉

『Mars Audiac Quintet』(1994年)
マーズ・オーディアック・クインテット

『Emperor Tomato Ketchup』(1996年)
Emperor Tomato Ketchup

『Dots And Loops』(1997年)
ドッツ・アンド・ループス

『Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night』(1999年)
Cobra & Phases Group Play Voltage in Milky Night

『First of the Microbe Hunters』(2000年)
First of the Microbe Hunters

『Margerine Eclipse』(2004年)
Margerine Eclipse
posted by ez at 00:03| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月29日

Nais『Str-8 From Da' Boot』

スロウで勝負!男性R&Bグループの隠れた逸品☆Nais『Str-8 From Da' Boot』
Str-8 from Da' Boot
発表年:1995年
ez的ジャンル:男性R&Bグループ
気分は...:日本代表強かった!

今回は90年代R&B作品からNais『Str-8 From Da' Boot』(1995年)です。

Naisは、Bruce "Bee" ElebeeF. "Gucci" HawkinsKetrick "KT" RobinsonClaude "C-Dub" Woods, Jr.という4人が結成した男性R&Bグループ。4人ともルイジアナ州出身みたいです。

グループ唯一のアルバムとしてScotti Brothersからリリースされたのが本作『Str-8 From Da' Boot』(1995年)です。

メイン・プロデュースはNais自身とEmanuel M. Brule。また、往年の名ソングライターKenny Nolanが1曲プロデュースしています。

スロウが魅力のR&B作品です。シングルになった「69B (Alize' & Me)」「Break U Off」「My Eyes Adored You」をはじめ、「Put Me On」「Naughty And Nais」「In The Mix」「Giving Yourself Away」といったJodeciあたりに通じるセクシー・スロウがズラリと並びます。

また、「Not By Mistake」「Judy'S Gotta Booty」「Somethin' Funky」といったアップ/ミディアム・グルーヴ系の楽曲も、なかなかの出来栄えです。

90年代男性R&Bグループの隠れた逸品をご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Intro: Str 8 From Da Boot」
Hip-Hop調のアルバム・イントロ。

「Not By Mistake」
90年代らしいミディアム・グルーヴですが、実力派R&Bグループであることを実感できる素晴らしいヴォーカルワークを堪能できます。
https://www.youtube.com/watch?v=a2ilKZayMQ4

「Put Me On」
シンセの音色が印象的なセクシー・スロウ。Jodeciあたりが好きな人は気に入るのでは?ジワジワくる感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=3XBnUMjY2mI

「Where Would I Be」
雰囲気のいいミディアム・スロウですが、少し単調でもう一工夫欲しい気も・・・
https://www.youtube.com/watch?v=X5o8PjRqc8o

「69B (Alize' & Me)」
シングルにもなったセクシー・スロウ。90年代男性R&Bグループ好きの人にはたまらない、実にいい雰囲気のスロウです。爽快コーラスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=hgeaDt8h1u8

「Naughty And Nais」
リード・ヴォーカルの声質の良さを前面に打ち出した素敵なスロウ。グループとしての自信を感じる1曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=KODPYl_UBS4

「In The Mix」
アコギの音色でアクセントをつけたセクシー・スロウ。哀愁メロディにジワジワと浸食されていきます。

「Judy'S Gotta Booty」
ダンサブルなミディアム・グルーヴ。スロウ中心の構成の中でアルバムのいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=NQvOMAQCE0o

「Giving Yourself Away」
オーセンティックなバラードを丁寧に歌い上げます。Jodeciあたりと一緒に聴きたくなります。

「Everything」
リード・ヴォーカルの良さを前面に打ち出したミディアム・スロウ。ヴォーカル・グループとしての自負を感じます。

「So Good」
童謡「メリーさんのひつじ(Mary Had a Little Lamb)」のメロディと共に始まるスロウ。切々と歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=I7SnAO_zHK4

「Somethin' Funky」
アルバムの中では数少ないアップ・チューンですが、雰囲気があっていい感じです。個人的には、このタイプをあと1、2曲入れても良かったのでは?なんて思います。

「Break U Off」
シングルにもなった楽曲。アルバムで一番のお気に入りの美メロ・スロウ。90年代男性R&Bグループらしいセクシー・ムードを存分に味わえます。
https://www.youtube.com/watch?v=a7TQPL-ME_I

「Relaxx」
最初の1分はイントロ。それに続く本編は王道の濃密なセクシー・スロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=0JFe9EYBSvs

「My Eyes Adored You」
シングルにもなった楽曲。1975年にUSチャートNo.1となったFrankie Valliの大ヒットをカヴァー(Bob Crewe/Kenny Nolan作)。その作者であるKenny Nolanがプロデュースを手掛けています。名バラードをオーセンティックに歌い上げ、感動的なムードでアルバムは幕を閉じます。

サッカーのアジア杯準決勝「日本対イラン」は苦戦も予想されましたが、3対0という日本代表の完勝となりました。

アジア最強の呼び声も高かったイラン相手なので、正直力負けしても仕方がないなんて思っていましたが、予想以上に日本代表が素晴らしかったですね。特にDF冨安が素晴らしかったですね。彼の成長がそのままチームの成長となっている気がします。

カタール、UAEのどちらが勝ち上がってきても、日本有利の下馬評になると思うので、受け身にならないかが心配ですが決勝が楽しみです。
posted by ez at 03:38| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月28日

Aldemaro Romero『Istituto Italo-Latino Americano/Roma』

イタリア録音のオンダ・ヌエヴァ☆Aldemaro Romero『Istituto Italo-Latino Americano/Roma』
イスティトゥート・イタロ=ラティーノ・アメリカーノ
発表年:1976年
ez的ジャンル:オンダ・ヌエヴァ
気分は... :偽りの個人主義を越えて・・・

今回はベネズエラの偉大な音楽家Aldemaro Romeroが提唱した音楽スタイル"Onda Nueva"の1枚、『Istituto Italo-Latino Americano/Roma』(1976年)です。

ベネズエラ、ヴァレンシア出身のプロデューサー/アレンジャー/コンポーザー/ピアニストであり、ボサノヴァ、ラテン・ポップス、フォルクローレ、ソフトロック、ジャズ、クラシックなどを融合させたイージー・リスニング的な音楽スタイル"Onda Nueva"を提唱したAldemaro Romero(1928-2007年)について、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『El Fabuloso』(1971年)
 『Aldemaro Romero And His Onda Nueva』(1972年)
 『La Onda Maxima』(1972年)

本作『Istituto Italo-Latino Americano/Roma』(1976年)は、タイトルから察しがつくように、イタリア録音作品であり、ヴォーカルもイタリア語で歌われます。

しかしながら、サウンド的にはOnda Nuevaそのものであり、Aldemaro Romero作品のファンであれば文句なしに楽しめる内容です。

ブラジル人シンガー・ソングライターJoao Nogueiraの作品「Ese Mar Es Mio」、参加メンバーFrank Quintero/Angela Tarenzi作の「Buenos Deseos」の2曲以外はRomeroのオリジナルです(Angela Tarenzi等との共作含む)。

多分、ソングライティング面で本作に貢献しているイタリア人女性シンガーAngela Tarenziがレコーディングにも参加しているのではと推察されます。

CDにはオリジナル12曲に加え、ボーナス・トラック5曲が追加収録されています。

CD全体としてはブラジリアン・ソフトロック調の楽曲が多いですが、Onda Nuevaならではの美学/エレガントさで貫かれたアレンジ&コーラスワークが魅力です。

ボートラ5曲も含めて、すべてが絶品!至極のオンダ・ヌエヴァを満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Ese Mar Es Mio」
Joao Nogueira作。ポップでキャッチーなオープニング。ポジティブなヴァイヴとキュートな女性ヴォーカルがグッド!

「Irene」
シタールによるオリエンタル・エッセンスを加えた1曲。オンダ・ヌエヴァの懐の深さを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=asWiHebiG0I

「Tonta, Gafa Y Boba」
Sergio Mendesをはじめとするブラジリアン・ソフトロックがお好きな人であれば気に入るであろう1曲。エレガント躍動にするピアノと爽快男女コーラスの組み合わせがサイコー!

「Tu Y Yo」
オトナの素敵な男女コーラスで魅了するエレガントなオンダ・ヌエヴァ。ソフトロック好き、コーラス好きの人はグッとくるはず!

「Buenos Deseos」
メロウ・ギターが牽引するサウダージ・モードの哀愁グルーヴ。一人黄昏ながら思い出に浸って聴きたい気分の仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=WeYMez78phI

「El Gavilan」
ハンドクラップも入って躍動するジャズ・サンバ×ラテンなダンサブル・チューン。小気味良さが魅力です。

「D'Improvviso」
ジャズ・サンバ調のロマンティックなメロウ・グルーヴ。品格のあるサウンド&男女コーラスがいいですね。

「Tonta Come Un'Oca」
CDボーナス・トラック。ソフトロック調の仕上がり。ラテンならではのポップ&キュートな魅力に溢れています。

「Cosi Sei Tu」
Sergio Mendes好きの人は気に入るであろうボッサなメロウ・チューン。エレガントな緩急のアクセントがいいですね。

「La Vita E Un'Avventura」
キュートな女性ヴォーカルを中心に爽快に疾走するブラジリアン・メロウ・グルーヴ。スタイリッシュで華のある1曲に仕上がっています。

「Mulattiera」
ブラジリアン・ソフトロック調の仕上がりですが、ヴォーカル&演奏全体からエレガントさが伝わってくるのがオンダ・ヌエヴァかもしれませんね。

「Pero ... L'Amore Come Lo Fai Tu」
CDボーナス・トラック。Romeroの小粋なピアノと優雅な男女コーラス織り成すムーディーなオトナのソフトロックに仕上がっています。

「Voglio Vedere Spuntare I Fiori」
CDボーナス・トラック。メロウ・ギターと共に哀愁モードで疾走します。哀愁スキャットとボッサ×フォルクローレな感じがいいですね。

「Cio Che Conta」
本作らしいエレガントなブラジリアン・ソフトロック調の仕上がり。優雅なSergio Mendesといった趣がいいですね。

「Un Bambina Grande」
CDボーナス・トラック。哀愁モードのジャズ・サンバ。オンダ・ヌエヴァの美学のようなものを感じます。

「La Bugiarda」
ジャズ・サンバ調のビートに乗って、Romeroの小粋なピアノが躍動するブラジリアン・ソフトロック調の仕上がり。Sergio Mendes好きの人には間違いない1曲。

「Tu Sei Speciale Tu Sei Tu」
CDボーナス・トラック。ラストは女性ヴォーカルによる美しくも切ない哀愁バラードで締め括ってくれます。

Aldemaro Romeroの他作品もチェックを!

Monna Bell & Aldemaro Romero『La Onda Nueva En Mexico』(1970年)
La Nueva Onda Nueva En Mexico

Aldemaro Y Su Onda Nueva『El Fabuloso』(1971年)
エル・ファブローゾ

Aldemaro Romero And His Onda Nueva『Aldemaro Romero And His Onda Nueva』(1972年)
aldemaro romero and his onda nueva.jpg

Aldemaro Romero Y Su Onda Nueva『La Onda Maxima』(1972年)
ラ・オンダ・マキシマ

Aldemaro Romero Y Su Onda Nueva『Toma Lo Que Te Ofreci』(1974年)
TOMA LO QUE TE OFRECI
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2019年01月27日

Harriet Brown『Mall of Fortune』

ロマンティック・ファンクに磨きがかかった2nd☆Harriet Brown『Mall of Fortune』
Mall of Fortune
発表年:2019年
ez的ジャンル:西海岸ロマンティック・ファンク
気分は... :セクシー!

今回は新作R&Bから、L.A.を拠点に活動する男性R&BアーティストHarriet Brownの2ndアルバム『Mall of Fortune』です。

ベイ・エリア出身のフィリピン系アメリカ人シンガー/プロデューサー/ソングライター/パフォーマーHarriet Brown(本名:Aaron Valenzuela)の紹介は、デビュー・アルバム『Contact』(2017年)に続き2回目となります。

自らのサウンドを"ロマンティック・ファンク"と称し、80年代エレクトリック・ファンクやNJSのエッセンスを取り入れたモダン・ファンクで楽しませてくれたデビュー・アルバム『Contact』(2017年)。

2ndアルバムとなる本作『Mall of Fortune』でも前作の路線を引き継ぐ80年代愛、90年代愛に溢れるR&Bを聴かせてくれます。確信犯的なレトロ感覚をアバンギャルドでモダンな2019年仕様にR&Bサウンドに再構築しているのが魅力です。

前作でも聴かれたPrinceに通じるセクシーさに磨きがかかっているのもいいですね。

「Retail Therapy」「Shower Up, Saddle Up」「Method」「Cinnamon Sky」「Driver's Seat」「Bag Away」あたりが僕のおススメです。

90年代R&B好き、Prince好きの人も楽しめるモダンR&B作品です。

全曲紹介しときやす。

「Window Shopping」
Prince殿下に通じる妖しさを感じるオープニング。いきなりHarriet BrownらしいR&Bワールドに惹き込まれます。

「Retail Therapy」
ロマンティックでアバンギャルドなモダンR&B。ピコピコ感が心地好い爽快な打ち込みサウンドの疾走感がたまりません。

「Shower Up, Saddle Up」
正にロマンティック・ファンクな1曲。Princeの影響を感じるメロウ・ダンサーはモロに僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=KcToaEFif3A

「Outerworld」
Felicia Douglassの女性ヴォーカルをフィーチャー。妖しげなセクシーさに包まれたメロウ・ミディアムによるデュエット。

「Method」
爽快なのにエロチックな雰囲気の漂うエレクトリック・ダンサー。Harriet BrownらしいモダンR&Bを満喫できます。

「Cinnamon Sky」
Harriet Brownのエレクトリック・サウンド感覚が冴えるミディアム・グルーヴ。メロディアスの中にもアバンギャルドなフィーリングを感じることができます。

「Holy Place (Shinin')」
レトロ感覚のゲーム音楽的エレクトリック・サウンドが印象的な1曲。

「When You Call My Name」
Ana Roxanneの女性ヴォーカルをフィーチャー。アコースティックな質感のメロウ・バラードはアルバムの中でも異彩を放ちます。

「Driver's Seat」
さり気ないですが、素敵なヴォーカルワークのセクシー&メロウなエレクトリック・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=DZeMjLvVPOw

「Hardwalkin'」
ラップ風ヴォーカルとオートチューン・ヴォーカルを駆使した幻想的なメロウ・ミディアム。

「Bag Away」
90年代R&Bフィーリングをモダンなエレクトリック・サウンドに取り込んだメロウ・・ミディアム。ここでもオートチューン・ヴォーカルを駆使しています。
https://www.youtube.com/watch?v=giYCbw5VoMg

「Paper」
確信犯的なレトロ感覚の打ち込みサウンドが印象的な80年代感覚のダンサブル・チューン。

「Man」
セクシーかつしっとりと歌い上げるロマンティックなスロウ。こういった曲でもやり過ぎないさり気なさにセンスを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=20fWNRaCA6Q

「Take Your Time With Me」
ラストは80年代愛に溢れるエレクトリック・サウンドによるメロウ・ミディアムで締め括ってくれます。

未聴の方はデビュー・アルバム『Contact』(2017年)もチェックを!

『Contact』(2017年)
CONTACT (コンタクト)
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