2019年01月14日

Dorothy Moore『Misty Blue』

大ヒットしたタイトル曲を含む1stアルバム☆Dorothy Moore『Misty Blue』
ミスティ・ブルー+1[国内プレス盤・定価1,000円+税]
発表年:1976年
ez的ジャンル:Malaco系レディ・ソウル
気分は... :歌姫誕生!

今回はサザン・ソウルの名門Malacoレーベルの歌姫Dorothy Mooreの1stソロ・アルバムであり、代表作である『Misty Blue』(1976年)です。

1946年ミシシッピ州ジャクソン生まれの女性ソウル・シンガーDorothy Mooreの紹介は、『Once Moore with Feelin』(1978年)に続き2回目となります。

1960年代にThe PoppiesのメンバーとしてデビューしたDorothy Mooreは、70年代に入りソロ・シンガーとして歩み始めます。

AvcoGFSChimneyvilleといったレーベルからシングルをリリースした後、70年代半ばにサザン・ソウルの名門レーベルMalacoと契約します。

そして、Malacoからの第1弾シングル「Misty Blue」が1976年にUSチャート第3位、同R&Bチャート第1位の大ヒットとなり、一躍Malacoの歌姫として注目されることになります。ちなみに同曲は1973年にレコーディングされたものの、未発表になっていました。このお蔵入り寸前の曲が、Dorothyの運命を切り拓くと同時に、ヒットが生まれず窮地に陥っていたMalacoを救うことになります。

この勢いに乗って、リリースされたDorothyの1stソロ・アルバムが『Misty Blue』です。

プロデュースはMalacoの設立者Tommy Couchをはじめ、Wolf StephensonJames Stroudという3名。

James Stroud(per)、Carson Whitsett (key)、Dino Zimmerman(g)、Fred Knobloch(g)、Don Barrett(b)等のミュージシャンがレコーディングに参加しています。Carson Whitsett Dino Zimmermanはソングライティングでも貢献しています。

大ヒット曲「Misty Blue」をはじめ、2ndシングルにもなった「Funny How Time Slips Away」Phillip Mitchell作の「The Only Time You Ever Say You Love Me」、Eddie Floydのカヴァー「I Don't Want To Be With Nobody But You」といったサザン・ソウルらしい味わいのあるバラードが魅力です。

アップ/グルーヴィー系であれば、James Carrのカヴァー「Dark End Of The Street」、ドライヴ感の格好良い「Too Much Love」、豪快なファンキー・グルーヴ「Ain't That A Mother's Luck」あたりがおススメです。

Malacoの歌姫を誕生させたサザン・ソウル名盤をご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「The Only Time You Ever Say You Love Me」
Phillip Mitchell作。サザン・ソウルならではのアーシーで芳醇なコクを味わえるバラードがオープニング。本作の魅力を象徴している素敵なバラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=i4w5K__wvKE

「Dark End Of The Street」
James Carr、1967年のR&Bヒットをカヴァー(Dan Penn/Chips Moman作)。オリジナルはアルバム『You Got My Mind Messed Up』に収録されています。アレンジの妙が光るサザン・ソウルらしいミディアム・グルーヴに仕上がっています。なかなか格好良い!
https://www.youtube.com/watch?v=1uA-5idZt_U

James Carr「Dark End Of The Street」
 https://www.youtube.com/watch?v=HC3AXQ8dPJM

「Funny How Time Slips Away」
カントリー・シンガーBilly Walker、1961年のシングル曲をカヴァー(Willie Nelson作)。Al Greenもアルバム『Call Me』でカヴァーしています。「Misty Blue」に続きシングル・カットされ、US R&Bチャート第7位のヒットとなっています。ストリングスを配した、美しくも味わい深いバラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=fnmZMDpqu44

J Gunn「Pinot Noir」のサンプリング・ソースとなっています。
J Gunn「Pinot Noir」
 https://www.youtube.com/watch?v=ZRUOfkeUr7c

「Laugh It Off」
Carson Whitsett作。Dorothyのヴォーカリストとしての器の大きさを実感できるバラード。オーセンティックな魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=1uaXZBxocbI

「Misty Blue」
前述のように大ヒットしたタイトル曲。オリジナルは女性カントリー・シンガーWilma Burgess、1966年のシングル(Bob Montgomery作)。1972年に男性R&BシンガーJoe Simonがカヴァーしており、1973年にレコーディングされた本ヴァージョンのヒントになっているかもしれません。本ヴァージョンはイナたさの中にエレガントな気品が漂う素敵なバラードに仕上がっています。Dorothyの透明感のある優しい歌声が映えるレディ・ソウル名曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=HNQlhCsGIpc

R&B系であれば、Monicaがアルバム『The Boy Is Mine』(1998年)でカヴァーしていましたね。それ以外にMary J. Blige、Boyz II Men、Etta Jamesもカヴァーしています。また、Mr. Doctor「Misty Blue Tribute」等のサンプリング・ソースとなっています。
Joe Simon「Misty Blue」
 https://www.youtube.com/watch?v=6HVkSxhjj0c
Monica「Misty Blue」
 https://www.youtube.com/watch?v=M1V2HLJGx-k
Mary J. Blige「Misty Blue」
 https://www.youtube.com/watch?v=rH_k4s-CUrM
Boyz II Men「Misty Blue」
 https://www.youtube.com/watch?v=oC_4ghdjKvk
Etta James「Misty Blue」
 https://www.youtube.com/watch?v=ZvuHmiFOIYI
Mr. Doctor「Misty Blue Tribute」
 https://www.youtube.com/watch?v=sA9mMSpSuZk

「Enough Woman Left (To Be Your Lady)」
Carson Whitsett作。いきなりダンサブルなディスコ・チューンアルバムの中で少し浮いている気もしますが、コレはコレで好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=AYee1uI18bs

「I Don't Want To Be With Nobody But You」
Eddie Floydのカヴァー。オリジナルは『Soul Street』(1974年)に収録されています。スケールの大きなバラードをエモーショナルに歌い上げます。エモーショナルな中にもエレガントさが漂うのがこの人らしいかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=Xn63JxqY6E0

当ブログでも紹介したJoss Stone『The Soul Sessions Vol 2』(2012年)ヴァージョンは本ヴァージョンをお手本にしていると思われます。
Joss Stone「I Don't Want To Be With Nobody But You」
 https://www.youtube.com/watch?v=F_yLHRnYVn4

「Ain't That A Mother's Luck」
Dino Zimmerman/Jerry Strickland作。サザン・ソウルらしい豪快なファンキー・グルーヴ。名うてのスタジオ・ミュージシャン達の好バッキングを従え、Dorothyのヴォーカルも絶好調です。
https://www.youtube.com/watch?v=Vs2Aa9yK3J0

「Too Much Love」
Carson Whitsett/Eddie Floyd作。個人的にはアルバムで一番のお気に入りがコレ。ドライヴ感に溢れたダイナミックなファンキー・グルーヴ。バラードだけではない魅力を見せつけてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=aHR6mzFENKA

「It's So Good」
Eddie Floyd作。本編ラストはホーンの効いた小気味いいミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Y7xiY8HeHGg

Saafir「King Sizzle」のサンプリング・ソースとなっています。
Saafir「King Sizzle」
 https://www.youtube.com/watch?v=EYTp5_ji4UQ

CDにはボーナス・トラックとして、シングル「Misty Blue」のB面曲だった「Here It Is」(King Floydのカヴァー)が追加収録されています。いい感じのアーシーなファンキー・チューンに仕上がっています。
「Here It Is」
https://www.youtube.com/watch?v=f8Uvb5HIeRM

Dorothy Mooreの他作品もチェックを!

『Dorothy Moore』(1977年)
ドロシー・ムーア

『Once Moore with Feelin』(1978年)
ワンス・モア・ウィズ・フィーリング

『Definitely Dorothy』(1979年)
ディフィニティリー・ドロシー

『Time Out for Me』(1988年)
Can't Get Over You / Time Out for Me by Moore, Dorothy (1993-04-09) 【並行輸入品】

『Winner』(1989年)
Winner by Moore, Dorothy (1989-11-30) 【並行輸入品】

『Stay Close to Home』(1992年)
Stay Close to Home by Moore, Dorothy (1992-11-30) 【並行輸入品】

『I'm Doing Alright』(2005年)
I'm Doing Alright by Moore, Dorothy (2012-10-11) 【並行輸入品】
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2019年01月13日

Otis Junior & Dr. Dundiff『Cool』

R&B注目ユニットの第2弾、Jakartaからリリース☆Otis Junior & Dr. Dundiff『Cool』
Cool
発表年:2018年
ez的ジャンル:インディ系ジャジー・ソウル/Hip-Hop
気分は... :無分別智・・・

今回は新作R&BアルバムからOtis Junior & Dr. Dundiff『Cool』(2018年)です。

Otis Junior & Dr Dundiffは、R&BシンガーOtis Juniorとプロデューサー/トラックメイカーDr. Dundiff(本名:Roman Aprile)が地元のケンタッキー州ルイビルで結成したユニット。

それまでに様々なアーティストと組み、複数のレーベルから作品をリリースしていたDr. Dundiffが、2016年に地元ルイビルで開催されたR&BイベントでOtis Juniorと出会います。

意気投合した2人は、早速2016年にドイツの人気レーベルJakarta RecordsからデビューらEP『1moment2another』をリリースします。

2017年にはJakartaからデビュー・アルバム『Hemipsheres』をリリースし、各方面から高い評価を得ました。

その後、Otisは他アーティストの作品に客演し、Dr. Dundiffはソロ・アルバムや共同名義のアルバムをレコーディングしました。

そうした各々の活動でパワーアップした2人が再結集し、レコーディングした最新作が本作『Cool』(2018年)です。

楽曲はすべて作詞がOtis Junior、作曲がDr. Dundiffです。

90年代ジャジーHip-Hop、2000年代ネオソウルの影響を感じるDr. Dundiffによるジャジー&メロウなHip-Hop調トラックと、Otis Juniorのソウル・ヴォーカルが生み出すグッド・ヴァイヴが魅力の1枚です。

A Tribe Called Quest(ATCQ)好きが気に入りそうな「Need to Know」、Dr DundiffのRaphael Saadiq好きを反映した「Wet」、開放的なジャジー&メロウ「Waiting on You」、2000年代ネオ・フィリー調の「In the Dark」D'Angelo調の「Come Closer」、同郷の女性シンガーZlynn Harrisをフィーチャーした「Poems」あたりが僕のおススメです。

決して新しい音ではありませんが、90年代ジャジーHip-Hop、2000年代ネオソウル等のエッセンスを巧みに取り入れたセンスに魅せられる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Cool」
ライブ風でスタートするタイトル曲。ジャジー・ピアノとロッキン・ギターをバックに、Otisがソウルフルなヴォーカルを披露してくれるサザン・ソウル調の仕上がりです。

「Need to Know」
本作の魅力を象徴するトラック。A Tribe Called Quest(ATCQ)好き、アングラ・ジャジーHip-Hop好きはグッとくるであろうジャジー&メロウなトラックが心地好い1曲。
https://www.youtube.com/watch?v=ikrPFt_ddUY

「Wet」
ジャジーHip-Hopとオーガニックなヴィンテージ・ソウルを融合させた1曲。Raphael Saadiqがアイドルだと公言するDr Dundiffらしい1曲に仕上がっているのでは?

「Waiting on You」
開放的なジャジー&メロウ・サウンドとOtisの少しウェットなヴォーカルがフィットしたグッド・トラック。レゲエあたりとセットで聴くのもいいかも?
https://www.youtube.com/watch?v=I_62tEyJ7KE

「In the Dark」
「Need to Know」と同タイプのジャジー&メロウ・ソウル。2000年代ネオ・フィリー好きの人にもフィットする仕上がりなのでは?ジャジーなトランペットもいい感じです。

「Poems」
同郷の女性シンガーZlynn Harrisをフィーチャー。美しくも儚いムードのジャジー・トラックに乗って、OtisとZlynnが素敵なデュエットを聴かせてくれます。

「Come Closer」
D'Angelo好きの人も気に入りそうなネオソウル調のクールな仕上がり。このセンス大好きです。

「Blue」
"今ジャズ"風のジャジー・ソウル。ジャズ、ソウル、Hip-Hopがバランス良く融合しています。

「Through Me」
J Dilla以降のジャジー・ソウルといった感じですね。

「5pm」
生演奏感のあるジャジー&メロウ・サウンドが心地好いオトナ・ソウル。派手さはありませんがジワジワ沁みてくる感じがいいですね。

「Black」
本編ラストはオープニングと同じくライブ仕立てで締め括ってくれます。ジャズ・フィーリングのサウンドとOtisの少しウエットなヴォーカルがシブくていいですね。

「Need To Know (Remix)」
「Need to Know」のリミックス。オリジナルと比較して、よりネオソウル寄りの仕上がりとなっています。

1stアルバム『Hemipsheres』(2017年)もセットでどうぞ!

『Hemipsheres』(2017年)
Hemipsheres
posted by ez at 00:01| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月12日

Trin-i-tee 5:7『T57』

女性ゴスペル・グループ、貫禄の4th☆Trin-i-tee 5:7『T57』
T57
発表年:2007年
ez的ジャンル:女性コンテンポラリー・ゴスペル・グループ
気分は... :フロウネシス・・・

今回は女性ゴスペル・グループTrin-i-tee 5:7の4thアルバム『T57』(2007年)です。

ニューオリンズで結成された女性ゴスペル・グループTrin-i-tee 5:7の紹介は、デビュー・アルバム『Trin-i-tee 5:7』(1998年)、『Spiritual Love』(1999年)に続き3回目となります。

本作『T57』(2007年)におけるメンバーは、Angel TaylorChanelle HayesAdrian Andersonの3名。

上記ジャケは通常盤ですが、僕が保有するのはオリジナル12曲に3曲が追加され、ジャケも異なる2008年リリースのDeluxe Editionです。

Trin-i-tee 5:7『T57 (Deluxe Edition)』
T57 (Dlx)

Beyonceの父、Mathew Knowlesがエグゼクティブ・プロデューサーを務め、Walter MilsapBeyonceの妹Solange KnowlesBama BoyzDana HammondDJ Staticがプロダクションに関わっています。さらにDeluxe EditionではRodney Jerkinsプロデュース曲もあります。

Mathew Knowles、Solangeの影響からか、Beyonceばりのダンス・チューンもありますが、個人的には女性コンテンポラリー・ゴスペル・グループとしての成熟を感じるミディアム〜スロウ系に魅力を感じます。

2ndシングル「I Will Lift」をはじめ、「Soul Is Anchored」「U Saved Me」といったコンテンポラリー・ゴスペルらしい感動バラードがいいですね。

キュート&メロウな「I Want To Go Back」、ファンキーな「God's Triangle」も僕好み。

Beyonceライクなダンサブル・チューンであれば、「Listen」「Reflection」、さらにはDeluxe Editionのみのトラック「Get Away」をどうぞ!

最新R&Bを意識しつつ、コンテンポラリー・ゴスペル・グループとしての成熟を見せてくれた1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Listen」
アルバムからの1stシングル。Beyonceライクなハンドクラップ入りダンス・チューンがオープニング。決して彼女たちらしいとは思いませんが、当時のR&Bサウンドを意識したパンチの効いた1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=rovhqwrwni8

「I Need You」
コンテンポラリー・ゴスペルにブルース・フィーリングを巧みに融合させたミディアム・バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=PURW6x33y8k

「I Will Lift」
アルバムからの2ndシングル。僕の一番のお気に入り。コンテンポラリー・ゴスペルらしいビューティフル・バラード。3人の素晴らしいヴォーカルワークに心が洗われます。
https://www.youtube.com/watch?v=F1taM7PGNoA

「Reflection」
コレもBeyonce系のダンス・チューン。少しエキゾチックな雰囲気が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=qpgKoV6TKkg

「Love」
アコースティックな質感のバラード。さり気なさが魅力です。
https://www.youtube.com/watch?v=-K81gtGashk

「God's Triangle」
ダイナミックなファンキー・サウンドが印象的なダンサブル・チューン。鮮やかなホーン・アンサンブルと彼女たちのパンチの効いたヴォーカルワークがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=jgFRQt5Bxf0

「Soul Is Anchored」
The Pastor Rudy Experienceをフィーチャー。ソウルフルなオルガンの音色が彼女たちの感動的なヴォーカルを引き立てる絶品バラード。
https://www.youtube.com/watch?v=hFOEjCh2xuk

「I Still Love You」
グループの成熟を感じるミディアム・バラード。堂々とした歌いっぷりを見せつけてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Pwwkd1Z26cw

「I Want To Go Back」
キュートに迫るR&Bテイストのメロウ・ミディアム・グルーヴ。胸キュンな感じがたまりません。個人的にはこのタイプをもっとやってほしかった!
https://www.youtube.com/watch?v=4saK1TXJ264

「U Saved Me」
The Pastor Rudy Experienceをフィーチャー。ゴスペルらしい厳かな雰囲気を満喫できる感動的な1曲。目を閉じて聴いていると神の啓示を受けられるかも?
https://www.youtube.com/watch?v=4hhtRD-U8Xk

「Like U」
ピアノをバックにしたビューティフル・ゴスペル・バラード。さりげないR&Bのアクセントでモダンに仕上げているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=4gKZXiRCyyw

「Beautiful Girl」
ラストは子供の声が聴こえてくる大きな愛に満ちたプリティな1曲で和やかに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=bD8vYN2DatU

Deluxe Editionには、オリジナル12曲に先駆け、以下の3曲がアルバム冒頭に配されています。特に、Rodney Jerkinsプロデュースの「Get Away」はアルバムからの3rdシングルにもなっています。
「Get Away」
https://www.youtube.com/watch?v=cIzzddZgzZ0
「You're Holy」
https://www.youtube.com/watch?v=Atbfm2jw9_c
「It Wasn't Me」
https://www.youtube.com/watch?v=UDAOd25ZBsw

ご興味のある方は他のアルバムもどうぞ!

『Trin-i-tee 5:7』(1998年)
Trin-I-Tee 5:7

『Spiritual Love』(1999年)
Spiritual Love

『The Kiss』(2002年)
Kiss

『Angel & Chanelle』(2011年)
Angel & Chanelle
posted by ez at 04:04| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月11日

Gato Barbieri『Bolivia』

汎ラテン・アメリカ的なスピリチュアル・ジャズ☆Gato Barbieri『Bolivia』
ボリビア (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)
発表年:1973年
ez的ジャンル:Flying Dutchm系アルゼンチン・スピリチュアル・ジャズ
気分は... :日本的霊性とは・・・

最近、鈴木大拙の著作を読んでいるせいか、スピリチュアルな音が聴きたい気分!

アルゼンチンを代表するジャズ・ミュージシャンGato BarbieriFlying Dutchmanからリリースした『Bolivia』(1973年)です。

アルゼンチン、サンタフェ州ロサリオ出身のテナー・サックス奏者/コンポーザーGato Barbieri(1932-2016年)の紹介は、『Chapter One: Latin America』(1973年)、『Fenix』(1971年)に続き3回目となります。

本作『Bolivia』(1973年)は汎ラテン・アメリカ的なスピリチュアル・ジャズを満喫できる1枚です。主役Gatoの男の色気を感じるサックスやミステリアスなフルートも絶好調です。

プロデュースは他のFlying Dutchman作品と同じくBob Thiele

Gato Barbieri(ts、fl、vo)、Lonnie Liston Smith(p、el-p)、John Abercrombie(g)、Jean-François Jenny-Clark(b)、Stanley Clarke(b)、Bernard Purdie(ds)、Airto Moreira(per)、Gene Golden(per)、James Mtume(per)、Moulay Ali Hafid(per)

レア・グルーヴ/クラブジャズ好きも歓喜するであろう「Ninos」、アルゼンチン・タンゴのエッセンスを取り込んだ「Merceditas」、土着的スピリチュアル・ジャズ「Bolivia」、Barbieri本人のヴォーカル入りフォルクローレ・ジャズ「Vidala Triste」あたりがおススメです。

アルゼンチン人ジャズ・ミュージシャンGato Barbieriにしか表現できないスピリチュアル・ジャズをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Merceditas」
Gato Barbieri作。アルゼンチン・タンゴのエッセンスを取り込んだモーダル&スピリチュアルなオープニング。咽び泣くBarbieriに男のダンディズムを感じます。アルゼンチン人Gato Barbieriにしか表現できないジャズがココにあります。
https://www.youtube.com/watch?v=ht1BasYk9S0

「Eclypse/Michellina」
トラディショナル「Eclypse」とGato Barbieri作「Michellina」のメドレー。エレガントなラテン・リズムをバックに、Barbieriにエモーショナルなブロウを聴かせてくれる「Eclypse」に続き、Lonnie Liston Smithのピアノが先導するスピリチュアル・ジャズ「Michellina」が展開されます。
https://www.youtube.com/watch?v=MDkNRRC59RA

「Bolivia」
Gato Barbieri作。タイトル曲は南米の雄大な自然のような厳かさを感じる汎ラテン・アメリカな土着的スピリチュアル・ジャズに仕上がっています。中盤のBarbieriのフルートがいい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=AaCVwmJ5m3s

「Ninos」
Gato Barbieri作。今日的には本演奏を本作のハイライトに挙げる人も多いのでは?The Incredible Bongo Bandに通じる魅力を持つブレイクビーツ的なパーカッシヴ・スピリチュアル・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=010Q7JG-imo

「Vidala Triste」
Michelle Barbieri/Gato Barbieri作。ラストは土着的リズムをバックに、Barbieriがヴォーカル&フルートを披露してくれるフォルクローレ・ジャズで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=k0jpUC9G2tA

Gato Barbieriの他作品もチェックを!

『In Search of the Mystery』(1967年)
In Search of the Mystery (Dig)

『The Third World』(1969年)
第三世界 (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

『El Pampero』(1971年)
エル・パンペロ (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

『Fenix』(1971年)
フェニックス (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

『Last Tango in Paris』(1972年)
Last Tango In Paris: Original MGM Motion Picture Soundtrack

『Chapter One: Latin America』(1973年)
Chapter One: Latin America (Dig)

『Under Fire』(1973年)
アンダー・ファイアー (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

『Chapter Two: Hasta Siempre』(1973年)
Chapter Two: Hasta Siempre (Dig)

『Chapter Three: Viva Emiliano Zapata 』(1974年)
Chapter Three: Viva Emiliano Zapata - Originals

『Yesterdays』(1974年)
イエスタデイズ (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

『Chapter Four: Alive in New York』(1975年)
Chapter 4.Live in New York

『El Gato』(1975年)
エル・ガトー (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)

Gato Barbieri & Dollar Brand『Confluence』(1975年)
コンフルエンス

『Caliente!』(1976年)
Caliente

『Ruby Ruby』(1977年)
Ruby Ruby (Reis) (Rstr) (Dig)

『Tropico』(1978年)
Tropico: Originals (Dig)

『Bahia』(1982年)
Gato Barbieri: Bahia

『Apasionado』(1983年)
Apasionado

『Para Los Amigos』(1984年)
Gato...Para Los Amigos

『Passion And Fire』(1988年)
Passion and Fire
posted by ez at 01:35| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月10日

Atlantic Starr『Radiant』

華のあるアーバン・ファンク/ソウル☆Atlantic Starr『Radiant』
ラディアント
発表年:1980年
ez的ジャンル:大所帯アーバン・ファンク/ソウル
気分は... :凹み気味ですが・・・

ちょっと気持ちが凹み気味(泣)自業自得なのですが・・・
くよくよしても仕方がない、開き直って前進します!

今回は80年代アーバン・ファンク/ソウル作品からAtlantic Starr『Radiant』(1980年)です。

Midnight StarStarpointと並ぶ三大"スター"ファンク・グループAtlantic Starrの紹介は、『Brilliance』(1982年)に続き2回目となります。

もう少し紹介していたつもりだったのですが、まだ2枚目だったんですね。

3rdアルバムとなる本作『Radiant』(1980年)は、US R&Bアルバム・チャート第1位となった次作『Brilliance』(1982年)への布石となった作品であり、US R&Bアルバム・チャート第5位となりました。

本作におけるメンバーはDavid Lewis(g、vo)、Wayne Lewis(key、vo)、Jonathan Lewis(tb)、Sharon Bryant(vo)、Porter Carroll, Jr.(ds、vo)、Joseph Phillips(per)、Clifford Archer(b)、William Suddeth III (tp)、Koran Daniels(sax)という9名。

プロデュースはJames Anthony Carmichael

US R&Bシングル・チャート第5位となったSharon Bryantのヴォーカルが映える1stシングル「When Love Calls」、Sam Dees/Ron Kersey作の2ndシングル「Send For Me」、同じくSam Dees作で後にOl' Skoolもカヴァーした「Am I Dreaming」といったアーバン・メロウなミディアム〜スロウが充実しています。

アーバン・ディスコ系の「Does It Matter」「Mystery Girl」、重心の低いファンク・ブギー「Think About That」、大所帯バンドらしいファンキー・チューン「Under Pressure」もおススメです。

80年代らしい華のあるアーバン・ファンク/ソウル作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「When Love Calls」
David Lewis/Wayne Lewis作。アルバムからの1stシングルであり、US R&Bシングル・チャート第5位となりました。紅一点、Sharon Bryantのヴォーカルが映えるアーバン・メロウなミディアム。ブラコン好きには間違いない1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=6eKEYKcrrpc

Mary J. Blige「Willing & Waiting」、40 Cal「Be Easy」、Suga Free「Choice Me」、Charles Hamilton「Novelty」、DJ Taye「Dont Let It Slip Away」、Mr. Jools「Love Calls」のサンプリング・ソースとなっています。
Mary J. Blige「Willing & Waiting」
 https://www.youtube.com/watch?v=JP6GmFNbuig
40 Cal「Be Easy」
 https://www.youtube.com/watch?v=OkSZ5I138-s
Suga Free「Choice Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=HSGVTj538cY
Charles Hamilton「Novelty」
 https://www.youtube.com/watch?v=8H-JN4XTGN4

「Does It Matter」
David Lewis/Earl Cole, Jr.作。ライト感覚のディスコ・ソウル。リード・ヴォーカルは David Lewis。80年代らしい華やかな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=T6eVLgt6SX4

「Think About That」
David Lewis/Wayne Lewis作。ファンク・バンドらしい重心の低いファンク・ブギー。リード・ヴォーカルはWayne Lewis。
https://www.youtube.com/watch?v=HOA68Ily2XA

「Send For Me」
Sam Dees/Ron Kersey作。アルバムからの2ndシングルとして、US R&Bシングル・チャート第16位となりました。Wayne Lewisがリード・ヴォーカルをとる素敵なスロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=pEmKhYz6SMQ

Gerald Alston、Yella feat. Traci Nelson、Maysaがカヴァーしています。Tisha Campbell & Tichina Arnold「Don't Ask My Neighbor」、Rich Boy「Send for Me」、Tyrese「Shame」等のサンプリング・ソースとなっています。
Gerald Alston「Send For Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=VpSYSdx2Sks
Yella feat. Traci Nelson「Send For Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=bwhtCQd5U0A
Maysa「Send For Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=i-iCHY7botY
Tisha Campbell & Tichina Arnold「Don't Ask My Neighbor」
 https://www.youtube.com/watch?v=zogbEfpJZIs
Rich Boy「Send for Me」
 https://www.youtube.com/watch?v=n5YzRENE5g8
Tyrese「Shame」
 https://www.youtube.com/watch?v=mKonU7ZVXEo

「Mystery Girl」
David Lewis/Wayne Lewis作。Chic「Good Times」タイプのアーバンなディスコ・ファンク。リード・ヴォーカルはPorter Carroll Jr.。
https://www.youtube.com/watch?v=SNjWElu0HCQ

Mobb Deep feat. Big Noyd「Double Shots」のサンプリング・ソースとなっています。
Mobb Deep feat. Big Noyd「Double Shots」
 https://www.youtube.com/watch?v=p7JBCKpkCdw

「Am I Dreaming」
Sam Dees作。さすがはSam Deesと思わせるドリーミーな絶品バラード。リード・ヴォーカルはDavid Lewis & Sharon Bryant。
https://www.youtube.com/watch?v=seKXIb_L5V4

当ブログでも紹介したKeith SweatXscapeをフィーチャーしたOl' Skoolのカヴァーもお馴染みですね。
それ以外にSampa Crewがカヴァーしています。また、Wale「Am I Dreaming」、Cookin' Soul「Throw Some D's (Cookin' Soul Remix)」、Rita J feat. Ka Di「Dreamin」、Double L feat. K-Krops「What We Do」、Sango「Life Without God Is Nothing」のサンプリング・ソースとなっています。
Ol' Skool「Am I Dreaming」
 https://www.youtube.com/watch?v=df0ceAvtFd8
Wale「Am I Dreaming」
 https://www.youtube.com/watch?v=w2wF2l7p_-I
Cookin' Soul「Throw Some D's (Cookin' Soul Remix)」
Rita J feat. Ka Di「Dreamin」
 https://www.youtube.com/watch?v=M6yXZejjCJA
Double L feat. K-Krops「What We Do」
 https://www.youtube.com/watch?v=oZbvs7kW3II
Sango「Life Without God Is Nothing」
 https://www.youtube.com/watch?v=lIioJSfszDw

「Under Pressure」
Jon Lind/John McNally/Bill Gable作。リード・ヴォーカルはWayne Lewis。ホーン隊が活躍する軽快なファンキー・グルーヴ。大所帯ファンク・バンドらしい演奏を楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=cnAriaAbnQ0

「My Turn Now」
Harold Johnson作。ラストはSharon Bryantの素敵なヴォーカルを堪能できるソウル・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=_OfBLXziXHM

Atlantic Starrの他作品もチェックを!

『Atlantic Starr』(1978年)
Atlantic Starr

『Straight to the Point』(1979年)
ストレート・トゥ・ザ・ポイント

『Brilliance』(1982年)
Brilliance

『Yours Forever』(1983年)
YOURS FOREVER

『As the Band Turns』(1985年)
As the Band Turns

『All in the Name of Love』(1987年)
オール・イン・ザ・ネーム・オブ・ラヴ

『We're Movin' Up』(1989年)
We're Movin' Up

『Love Crazy』(1991年)
Love Crazy
posted by ez at 01:52| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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