2019年01月21日

The Remo Four『Smile!』

リヴァプール出身ビート・バンド、唯一のアルバム☆The Remo Four『Smile!』
スマイル!
発表年:1967年
ez的ジャンル:ブリティッシュ・ビート・バンド
気分は... :Lemon Four!

今回は60年代ブリティッシュ・ビート・バンド作品からThe Remo Four『Smile!』(1967年)です。

The Remo Fourは1958年、UKリヴァプールで結成されたビート・バンド。

中心メンバーColin Manleyと初期メンバーDon AndrewPaul McCartneyと(Liverpool Institute for Boysの同級生でした。また、デビュー前のBeatlesと同じくドイツ、ハンブルグに渡って腕を磨き、Beatlesの敏腕マネジャーBrian Epsteinのマネジメント会社と契約するなど、Beatlesとの共通点を見出せる点でも興味深いバンドです。

Johnny SandonTommy Quicklyとの共同名義のシングルをそれぞれ数枚リリースした後、The Remo Four単独名義のシングルをリリースしています。

1965年にColin Manley(g)、Philip Rogers(b、g、vo)、Roy Dyke(ds)、Tony Ashton(org)というラインナップが揃い、このメンバーでグループ唯一のアルバム『Smile!』(1967年)をレコーディングし、ドイツのStar-Club Recordsからリリースしています。

その後、BeatlesGeorge Harrisonによるサウンドトラック『Wonderwall』(1968年)のレコーディングに参加しています。

1968年にバンドは解散してしまいますが、Tony AshtonRoy DykeAshton, Gardner & Dykeを結成し、5枚のアルバムをリリースしています。

さて、グループ唯一のアルバム『Smile!』(1967年)に話を戻すと、オルガンを中心としたグルーヴィー・サウンドを前面に打ち出したR&B/モッドな魅力全開の内容です。その意味では、Manfred Mannあたりが好きな人はグッとくるアルバムかもしれません。

追加収録されたボーナス・トラック4曲のブリティッシュ・ビート然とした内容と対照的なのが面白いですね。

B級感は漂いますが、なかなか格好良い1枚に仕上がっていると思います。

全曲紹介しときやす。

「Heart Beat」
女性R&BシンガーGloria Jones、1965年のシングルをカヴァー(Gloria Jones/Ed Cobb作)。グルーヴィーなオルガンが格好良いスウィンギン・ロンドン的なオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=-u6t765FrR4

「The Skate」
ブルー・アイド・ソウル・シンガーDean Parrish、1966年のシングルをカヴァー。R&Bテイストのオルガン・ロック。このバンドのソウルフルな魅力を満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=TpcWM-oTaIw

「No Money Down」
Chuck Berryのカヴァー。ブルース・フィーリングを全面に押し出した仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=nNgmWpBLidI

「Rock Candy」
Brother Jack McDuffのカヴァー。当ブログではMcDuffの『Live!』(1963年)ヴァージョンを紹介済みです。そのMcDuffヴァージョンをお手本にしたグルーヴィーなソウル・ジャズのインスト・カヴァーです。
https://www.youtube.com/watch?v=40gBwoc5N_I

「The 7th Son」
Johnny Riversのヒットで知られるWillie Dixon作品をカヴァー。小粋なピアノが印象的なジャズ・ロック調の軽やかな演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=n-B4O_VX7N4

「Roadrunner」
Junior Walkerのカヴァー。このバンドのソウルフルな魅力を前面に打ち出したオルガン・ロック。Steve Winwoodが歌ってもハマりそうな雰囲気です。
https://www.youtube.com/watch?v=iAZu4CAmoRM

「Brother Where Are You」
Oscar Brown Jr.のカヴァー。オリジナルはアルバム『Mr Oscar Brown Jr Goes To Washington』(1965年)に収録されています。少し落ち着いた雰囲気のミディアム・グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=a5GB_oTQs3k

「Jive Samba」
Cannonball Adderleyで知られる楽曲のカヴァー(Nat Adderley作)。ラテン・フレイヴァーの格好良いグルーヴィー・モッド・ジャズに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=wOhx5mJgx68

「Nothin's Too Good For My Baby」
Stevie Wonderのカヴァー(Henry Cosby/Sylvia Moy/William Stevenson作)。オリジナルはアルバム『Up Tight』(1966年)に収録されています。ドライヴ感のあるビート・ロックで躍動します。
https://www.youtube.com/watch?v=qaj-WjaPGD8

ここまでが本編。再発CDは4曲のボーナス・トラックが追加収録されています。いずれも本編以上にブリティッシュ・ビート・バンドらしい演奏を楽しめます。

「Peter Gunn」
Henry Mancini作品のカヴァー。オリジナルはO.S.T『Peter Gunn』(1959年)に収録されています。ビート・バンドらしいインスト・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=Iaho7_E948g

「Mickey's Monkey」
The Miracles、1963年のヒット曲をカヴァー(Holland–Dozier–Holland作)。軽快なハンドクラップの入ったダンサブルなソウル・カヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Lkz9uq8cyr4

「Live Like A Lady」
Colin Manley作。本作唯一のオリジナルですが、ビートの効いたオルガン・ロックで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=5e5CUK-RA2Y

「Sing Hallelujah」
The Limelitersのカヴァー(Mike Settle作)。グルーヴィーなオルガンを前面に打ち出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=O8dgQcK5Rlg

NFLのNFCチャンピオンシップ「セインツ対ラムズ」はOTでラムズが勝利!

1Qの時点で0対13。これで勝ち目はないと思いましたが、見事な逆転勝利。

セインツは4Q終了間際の攻撃でパス・インターフェアの反則をとってもらえなかったのが痛かったですね。

紙一重の勝利でしたが、応援していたラムズがスーパーボウル進出して安堵しました。

次はAFCチャンピオンシップ!チーフスの勝利を願っています。
posted by ez at 08:31| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする