発表年:2019年
ez的ジャンル:西海岸ロマンティック・ファンク
気分は... :セクシー!
今回は新作R&Bから、L.A.を拠点に活動する男性R&BアーティストHarriet Brownの2ndアルバム『Mall of Fortune』です。
ベイ・エリア出身のフィリピン系アメリカ人シンガー/プロデューサー/ソングライター/パフォーマーHarriet Brown(本名:Aaron Valenzuela)の紹介は、デビュー・アルバム『Contact』(2017年)に続き2回目となります。
自らのサウンドを"ロマンティック・ファンク"と称し、80年代エレクトリック・ファンクやNJSのエッセンスを取り入れたモダン・ファンクで楽しませてくれたデビュー・アルバム『Contact』(2017年)。
2ndアルバムとなる本作『Mall of Fortune』でも前作の路線を引き継ぐ80年代愛、90年代愛に溢れるR&Bを聴かせてくれます。確信犯的なレトロ感覚をアバンギャルドでモダンな2019年仕様にR&Bサウンドに再構築しているのが魅力です。
前作でも聴かれたPrinceに通じるセクシーさに磨きがかかっているのもいいですね。
「Retail Therapy」、「Shower Up, Saddle Up」、「Method」、「Cinnamon Sky」、「Driver's Seat」、「Bag Away」あたりが僕のおススメです。
90年代R&B好き、Prince好きの人も楽しめるモダンR&B作品です。
全曲紹介しときやす。
「Window Shopping」
Prince殿下に通じる妖しさを感じるオープニング。いきなりHarriet BrownらしいR&Bワールドに惹き込まれます。
「Retail Therapy」
ロマンティックでアバンギャルドなモダンR&B。ピコピコ感が心地好い爽快な打ち込みサウンドの疾走感がたまりません。
「Shower Up, Saddle Up」
正にロマンティック・ファンクな1曲。Princeの影響を感じるメロウ・ダンサーはモロに僕好み!
https://www.youtube.com/watch?v=KcToaEFif3A
「Outerworld」
Felicia Douglassの女性ヴォーカルをフィーチャー。妖しげなセクシーさに包まれたメロウ・ミディアムによるデュエット。
「Method」
爽快なのにエロチックな雰囲気の漂うエレクトリック・ダンサー。Harriet BrownらしいモダンR&Bを満喫できます。
「Cinnamon Sky」
Harriet Brownのエレクトリック・サウンド感覚が冴えるミディアム・グルーヴ。メロディアスの中にもアバンギャルドなフィーリングを感じることができます。
「Holy Place (Shinin')」
レトロ感覚のゲーム音楽的エレクトリック・サウンドが印象的な1曲。
「When You Call My Name」
Ana Roxanneの女性ヴォーカルをフィーチャー。アコースティックな質感のメロウ・バラードはアルバムの中でも異彩を放ちます。
「Driver's Seat」
さり気ないですが、素敵なヴォーカルワークのセクシー&メロウなエレクトリック・ソウルに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=DZeMjLvVPOw
「Hardwalkin'」
ラップ風ヴォーカルとオートチューン・ヴォーカルを駆使した幻想的なメロウ・ミディアム。
「Bag Away」
90年代R&Bフィーリングをモダンなエレクトリック・サウンドに取り込んだメロウ・・ミディアム。ここでもオートチューン・ヴォーカルを駆使しています。
https://www.youtube.com/watch?v=giYCbw5VoMg
「Paper」
確信犯的なレトロ感覚の打ち込みサウンドが印象的な80年代感覚のダンサブル・チューン。
「Man」
セクシーかつしっとりと歌い上げるロマンティックなスロウ。こういった曲でもやり過ぎないさり気なさにセンスを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=20fWNRaCA6Q
「Take Your Time With Me」
ラストは80年代愛に溢れるエレクトリック・サウンドによるメロウ・ミディアムで締め括ってくれます。
未聴の方はデビュー・アルバム『Contact』(2017年)もチェックを!
『Contact』(2017年)