2019年02月05日

The James Taylor Quartet『The Moneyspyder』

60年代モッド・ジャズ的な格好良さ!☆The James Taylor Quartet『The Moneyspyder』
The Moneyspyder
発表年:1987年
ez的ジャンル:UKアシッド・ジャズ系モッド・ジャズ
気分は... :ラムズ何もできず・・・

「ペイトリオッツ対ラムズ」のNFLスーパーボウルは第4Qまで3対3という予想外のロー・スコア・ゲームでしたが、ラストは試合巧者ペイトリオッツが13対3で勝ち切りました。

生放送でTV観戦していましたが、点差以上にペイトリオッツの強さを感じました。個人的にラムズを応援しながら見ていたものの、ラムズが勝てる気がしませんでした。守備陣の踏ん張りで善戦したようにも映りますが、攻撃陣が何も出来なかった完敗だと思います。

それにしても、会場が終始ペイトリオッツ・ホーム、ラムズ・アウェイの雰囲気だったのは何故だったのでしょうね?

今回はUKアシッド・ジャズの牽引者の一人であるオルガン/キーボード奏者James Taylor率いるJames Taylor Quartet(JTQ)の2ndアルバム『The Moneyspyder』(1987年)です。

JTQについて、当ブログでこれまで紹介したアルバムは以下の3枚。

 『Mission Impossible』(1987年)
 『Supernatural Feeling』(1993年)
 『In The Hand Of The Inevitable』(1995年)

70年代ジャズ・ファンクからの影響が大きいUKアシッド・ジャズでしたが、『Mission Impossible』(1987年)、本作『The Moneyspyder』(1987年)というJTQの最初の2枚は、60年代モッド・ジャズ的な格好良さが詰まっていますね。

デビュー・アルバム『Mission Impossible』(1987年)は、スウィンギング・ロンドン名曲「Blow Up」、お馴染みスパイ大作戦のテーマ「Mission Impossible」、オルガン・ジャズ名曲「The Cat」、The CloversのR&Bカヴァー「One Mint Julip」、60年代UKバンドThe Artwoodsのカヴァー「Be My Girl」といった格好良いカヴァーが印象的でした。

2ndとなる本作『The Moneyspyder』(1987年)にもモッズ/モッド・ジャズ/スウィンギング・ロンドン的格好良さが詰まっていますが、すべてオリジナル楽曲で占められている点にグループの進歩があるのでは?

本作のメンバーはJames Taylor(org、p)、Allan Crockford(b)、David Taylor(g)、Simon "Wolf" Howard(ds)というデビュー作と同じ4名。

プロデュースはSamuel J. Bronkowitz

グルーヴィー・オルガン・ジャズ「One Way Street」、スウィンギング・ロンドン的な「The Onion Club」「The Stroll」「Car Chase」、ビートの躍動する「In The Park」、ヒップなボッサ・ジャズ「The Spriral Staircase」あたりが僕のおススメです。

初期JTQならではの格好良さを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「The Money Spyder」
タイトル曲は哀愁モード。David Taylorのギターが目立つので格好良いThe Venturesって雰囲気もします。
https://www.youtube.com/watch?v=uJK3f-NumVc

「One Way Street」
躍動するビートにグッとくる序盤、スウィンギーに疾走する中盤、再びヘヴィに突き進む終盤とメリハリの効いたグルーヴィー・オルガン・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=9FEiBWOodLo

「Car Chase」
スウィンギング・ロンドン的格好良さが詰まったロッキンな演奏。David Taylorのギターを中心に粗削りな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=BJLGfl0XjPQ

「The Spriral Staircase」
サックスも聴こえてくるヒップなボッサ・ジャズ。ここでのJTはオルガンではなくピアノをプレイしています。
https://www.youtube.com/watch?v=6vRWotcN7-w

「Mr Cool's Dream」
ノスタルジックな雰囲気が確信犯的な哀愁オルガン・グルーヴ。中盤以降に炸裂するJTのグルーヴィー・オルガンがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=YQ3-IAPM6QM

「A Real Mean Time」
1分強のモッドなジャズ・ワルツ。
https://www.youtube.com/watch?v=Op34Yg8iqB0

「The Onion Club」
僕の一番のお気に入り。モロにスウィンギング・ロンドンなモッド・ジャズです。聴いているだけで60年代スウィンギング・ロンドンの映像が目に浮かびます。
https://www.youtube.com/watch?v=qZvtNXpfl4M

「The Stroll」
「The Onion Club」と同じく、スウィンギング・ロンドンな魅力に満ちたモッド・ジャズです。躍動するビート、グルーヴィー・オルガン、唸るギターにテンション上がるはず!
https://www.youtube.com/watch?v=nJ7iYK3fQ28

「Los Cuevos Pablo」
小鳥の囀りと共にスタート。他の演奏とは異なるのどかなムードが漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=1QHD0rfFe4Q

「Midnight Stomp (The New Rumba)」
軽快なギター・サウンドとオルガンが先導する小気味いいグルーヴィー・ジャズ。
https://www.youtube.com/watch?v=XlODyf2drWM

「Buzy Bee」
アコギも聴こえてくるビートの効いた哀愁チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=ykHYVBTqEfc

「In The Park」
ラストは60年代H-D-H作品をビート・バンドがカヴァーしたような雰囲気で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=HcoAJ6S_Hg4

JTQの他作品もチェックを!

『Mission Impossible』(1987年)
Mission Impossible

『Wait a Minute』(1988年)
Wait a Minute

『Get Organized』(1989年)
Get Organised

『Do Your Own Thing』(1990年)
James Taylor Presents Jtq

『Absolute: JTQ Live』(1991年)
Absolute - James Taylor Quartet Live

『Supernatural Feeling』(1993年)
Supernatural Feeling

『In The Hand Of The Inevitable』(1995年)
In the Hand of the Inevitable

『A Few Useful Tips About Living Underground』(1996年)
A Few Useful Tips About Living Underground

『Whole Lotta Live 1998』(1998年)
Whole Lotta Live 1998

『Penthouse Suite』(1999年)
ザ・ペントハウス・スイート

『A Bigger Picture』(1999年)
The Bigger Picture

『Swinging London』(2000年)
Swinging London

『Message from the Godfather』(2001年)
Message From the Godfather

『Room at the Top』(2002年)
Room at the Top

『The Oscillator』(2003年)
The Oscillator

『A Taste of Cherry』(2006年)
Taste of Cherry

『Don't Mess With Mr. T - James Taylor Quartet Plays Motown』(2007年)
Don't Mess With Mr T / James Taylor Quartet Plays

『Live at the Jazz Cafe』(2008年)
ライヴ・アット・ザ・ジャズカフェ

『New World』(2009年)
New World

『The Template』(2011年)
The Template

『Closer to the Moon』(2013年)
Closer to the Moon

『The Rochester Mass』(2015年)
The Rochester Mass
posted by ez at 02:39| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする