2019年03月03日

Louam『Wreckless Love』

90年代愛に満ちた北欧女性R&B☆Louam『Wreckless Love』
レックレス・ラヴ
発表年:2019年
ez的ジャンル:北欧女性R&B
気分は... :なでしこかクラシコか・・・

今回は新作から北欧女性R&B作品、Louam『Wreckless Love』です。

Louamは1989年ノルウェー、オスロ生まれの女性R&Bシンガー。彼女の両親は東アフリカ、エリトリアからの移民です。

2017年にシングル「Freaky Things」でデビュー。その後4枚のシングルをリリースしており、本作Louam『Wreckless Love』が待望のデビュー・アルバムとなります。

メイン・プロデューサーはスウェーデン人プロデューサーAngus "Lowgan" Trujillo
それ以外にノルウェー人アーティストThomas "JNS" Jones、スウェーデン人Jonatan GusmarkLudvig Eversによるプロデュース/ソングライティング・ユニットMoonshineBoxxesもプロデュースを手掛けています。

アルバムには「Like 90's R&B」「Mary J. Blige」といったモロに90年代R&B愛を感じる楽曲もありますが、決して90年代女性R&Bの焼き直しではなく、90年代女性R&Bのメロディアスなエッセンスと2019年の最新R&Bサウンドを融合させているのがいいですね。

Louam自身はこれまでリリースしてきたシングルとアルバムを明確に切り分けしているようですが、国内盤にはボーナス・トラックとして、これまでのシングル5曲が追加収録されています。この5曲も充実しており、アルバム本編のみではわからないLouamの音世界を楽しむことができます。

NaoH.E.R.あたりがお好きな人もフィットする1枚だと思います。

新世代の北欧女性R&Bをご堪能あれ!

全曲紹介しときやす。

「Faded」
アルバムのイントロ。

「Wreckless Love」
Angus "Lowgan" Trujilloプロデュース。タイトル曲は90年代R&B的な美メロと2019年仕様のR&Bサウンドが融合した本作らしい1曲に仕上がっています。僕はこの1曲でK.O.されました。

「Mesmerize Me」
Angus "Lowgan" Trujilloプロデュース。アルバムからのリード・シングル。アンビエントなR&Bサウンドは昨今のトレンドに合致していますが、北欧R&Bならではの空気感があるのもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=-gQ49aB5eww

「Big Loop」
Moonshine/Thomas "JNS" Jonesプロデュース。メロディアスながらもヒンヤリとした質感のサウンドが本作らしいのでは?

「Roll The Dice」
次曲へのインタールード。

「On Me」
Angus "Lowgan" Trujilloプロデュース。先々週紹介したグラミー受賞の女性R&Bの超新星H.E.R.にも通じるミディアム。甘く切ない感じがたまりません。

「Like 90's R&B」
Thomas "JNS" Jonesプロデュース。タイトルからして90年代モードのダンサブル・チューン。ただし、ヒップホップ・ソウルのエッセンスを巧みに取り込んでいますが、単なる90年代オマージュではなく、2019年仕様にアップデートしているのが好感持てます。

「Remember」
インタールード。

「Mary J. Blige」
Angus "Lowgan" Trujilloプロデュース。90年代のR&BクイーンMary J. Bligeの名を冠した楽曲。ある意味反則技ですが(笑い)。ただし、モロにMJBなヒップホップ・ソウルではありません。キャッチーなエレクトリック・ブギーに心躍ります!

「No One」
Boxxesプロデュース。90年代のメロディアスなエッセンスと現行R&Bらしいサウンドを巧みに融合した仕上がり。艶っぽいLouamのヴォーカルを満喫できます。

ここからは国内盤ボーナス・トラック。これまでリリースしてきたシングル5曲を追加収録。これはかなりのお得盤です。

「Freaky Things」
前述のようにデビュー・シングル。Thomas "JNS" Jonesプロデュース。メロウ&クラッピングな爽快R&Bグルーヴ。透明感のあるLouamのヴォーカルが映えるキュートな1曲に仕上がっています。

「BabyBaby」
2ndシングル。Arschtritt Lindgrenプロデュース。フロア仕様のエレクトリックなダンス・チューンです。アルバム本編で聴けないLouamワールドを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=nYseBdObYu4

「No Time」
3rdシングル。Thomas "JNS" Jonesプロデュース。トークボックスを織り交ぜたファンク・チューン。US西海岸の現行ファンク/ブギーを意識したような仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=ZpPl3anR49E

「All Cool」
4thシングル。Lorenz Schimpfプロデュース。ダンスホール・レゲエのエッセンスも織り交ぜたエレクトリックなダンス・チューン。なかなかキャッチーな仕上がりです。
https://www.youtube.com/watch?v=QlkgMO75e00

「Rescue Me」
5thシングル。Angus "Lowgan" Trujilloプロデュース。低音ファンク・グルーヴが印象的なダンサブル・チューン。エフェクトのかかったLouamのヴォーカルも含めて、現行R&Bらしい1曲に仕上がっているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=hCv15SKEoyw

今日は間もなく、女子サッカーなでしこの米国遠征第2戦の中継が始まり、その45分後にはバルサとマドリーのエル・クラシコも待っています。どちらを観るべきか迷っています・・・
posted by ez at 03:41| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする