2019年03月13日

Michael Wycoff『On The Line』

アーバン・ディスコ色を強めた3rd☆Michael Wycoff『On The Line』
Come To My World/On The Line by Michael Wycoff (2014-05-03)
発表年:1983年
ez的ジャンル:アーバン・ディスコ/ソウル
気分は... :早合点にはご注意を!

昨日は早合点の連続で、時間とお金を無駄遣いしてしまいました。
いずれも小さなロスでしたが、冷静な判断力の欠如に情けなくなりました。

人気曲「Looking Up to You」で再評価の高い男性ソウル・シンガー『On The Line』の3rdアルバム『On The Line』(1983年)です。

は1956年カリフォルニア生まれのソウル・シンガー/ピアニストMichael Wycoffの紹介は、2ndアルバム『Love Conquers All』(1982年)に続き、2回目となります。

『On The Line』(1983年)は、『Come To My World』(1980年)、『Love Conquers All』(1982年)に続く3rdアルバム

Michael Wycoffと言えば、「Looking Up to You」のイメージが強すぎますね。

ご存知の通り「Looking Up to You」は、女性R&BデュオZhaneの大ヒット・デビュー・シングル「Hey Mr. D.J.」のサンプリング・ソースとして有名となりました。

そのため、「Looking Up to You」収録の『Love Conquers All』(1982年)が目立ってしまい、他のアルバムは割を食っているかもしれません。

本作『On The Line』は、『Love Conquers All』と同じくWebster Lewisがプロデュースしています。

レコーディングにはMichael Wycoff(vo、p、syn)、Webster Lewis(p、syn)、Leo Nocentelli(g)、Miles Joseph(g)、David Shields(b)、Nathan Watts(b)、James Gadson(ds)、Eddie "Bongo" Brown(per)、Dorothy Ashby(harp)、Anthony Wells(back vo)、Brenda White(back vo)、Cheryl James(back vo)、Delores Sanders(back vo)、Fonzi Thornton(back vo)、Cathy Thompson(back vo)、Lynn Rochelle(back vo)、Michelle Cobbs(back vo)、Phillip Ballou(back vo)、Robert Wright(back vo)、Tawatha Agee(back vo)といったミュージシャンが参加しています。

本作ではアーバン・ディスコ/ファンク色がより鮮明に打ち出されており、アルバムの魅力もそこにあります。

シングル・カットされた「Tell Me Love」、Gary Taylor作の「On The Line」「Do It To Me Baby」、個人的に一番のお気に入り「You've Got It Coming」といったアーバン・ディスコ/ファンクがおススメです。

バラード系であれば、「There's No Easy Way」「I'll Do Anything For You」がいい雰囲気です。

「Looking Up to You」だけではない、Michael Wycoffの魅力を堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「On The Line」
Gary Taylor作。スペイシーなシンセ・サウンドが印象的なディスコ・ファンクがオープニング。80年代エレクトリック・ファンク好きの人は気に入るはず!作者Gary Taylorのヴァージョンはアルバム『G.T.』に収録されています。
https://www.youtube.com/watch?v=rTQpfinioTU

「There's No Easy Way」
Lol Mason/Richard Jon Smith作。Dorothy Ashbyのハープがロマンティック・ムードを盛り上げてくれるラブ・バラード。バラード系ではコレが一番好きです。AOR好きの人にもフィットすると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=ntalZEp5kRM

「You've Got It Coming」
Harold Johnson作。個人的には一番のお気に入り。昨今のディスコ/ブギー・ブームにもフィットするアーバン・メロウ・ダンサー。思わず一緒にハンドクラップしたくなります。夜遊びモードのアーバン・ナイトにピッタリ!
https://www.youtube.com/watch?v=DvKcfR88HGE

「So Close」
Arthur Hamilton/Webster Lewis作。ストリングスを配したオーセンティックなバラード。僕には少し仰々しいかな?

「Tell Me Love」
Robert Wright/Webster Lewis作。シングル・カットされ、US R&Bチャート第23位となったアーバン・ファンク。80年代らしいキラキラしたアーバン・サウンドと華のある女性コーラス隊がいいですね。Wycoff自身のピアノ・ソロにも注目です。
https://www.youtube.com/watch?v=A5Eq4pupAtc

「I'll Do Anything For You」
Leo Nocentelli作。アーバン・メロウなオトナのミディアム・バラードを伸びやかに歌い上げます。実に雰囲気があっていいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=_yb8cqNKVxo

「Do It To Me Baby」
Gary Taylor作。アーバンに疾走する僕好みのディスコ・チューン。コレも思わずハンドクラップしてしまいますね。
https://www.youtube.com/watch?v=1LwccF0NeR4

「You Are Everything」
ラストはThe Stylistics、1971年の大ヒット曲をカヴァー(Linda Creed/Thom Bell作)。お馴染みの名曲を熱唱します。
https://www.youtube.com/watch?v=XI4HUFTgUW4

僕の保有するCDには、「Looking Up to You」のリミックス「Looking Up to You (Extended Remix)」がボーナス・トラックとして追加収録されています。

未聴の方は「Looking Up to You」収録の『Love Conquers All』(1982年)もチェックを!

『Love Conquers All』(1982年)
ラヴ・コンカーズ・オール(期間生産限定盤)
posted by ez at 03:12| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする