2019年03月25日

Marilia Barbosa『Filme Nacional』

ブラジリアン・フリー・ソウルの金字塔☆Marilia Barbosa『Filme Nacional』
フィウメ・ナシオナル
発表年:1978年
ez的ジャンル:ブラジリアン・フリー・ソウル
気分は... :イライラせずに粘り強く・・・

今回はブラジリアン・フリー・ソウルの金字塔として再評価の高い1枚、Marilia Barbosa『Filme Nacional』(1978年)です。

Marilia Barbosaは、1950年生まれの女優/シンガー。

幼少期から女優/シンガーとして活躍し、天才少女と呼ばれたMarilia Barbosa。70年代に入るとBaden Powell等の有名アーティストとツアーを回ったり、主役級の役でテレビ・ドラマに出演するようになります。

そんな中、1978年に制作されたのが唯一のアルバムである本作『Filme Nacional』(1978年)です。

プロデュースはGuto Graca Mello

ハイライトは本作の再評価を高めるきっかけとなったブラジリアン・フリー・ソウルの人気曲「Manifesto」。この1曲狙いで本作を購入する人も多いのでは?

それ以外に、Rita Lee作の「Melodia Inacabada」「Total Abandono」「Estoria De Cantador」というDjavan作品2曲、Don Beto/Reina作のオトナの哀愁メロウ「Minh'alma」Gal Costaも歌った素敵なバラード「Olha」あたりもおススメです。

まずは「Manifesto」を聴くべきですが、それ以外も楽しめるブラジリアン・メロウ作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Manifesto」
Guto Graca Mello/Mariozinho Rocha作。前述のようにブラジリアン・フリー・ソウルとして人気のオープニング。ブラジリアン・シンガーならではの歌い回しと爽快メロウ・グルーヴが織り成す生命感に溢れた音世界は、まさにブラジリアン・フリー・ソウル名曲と呼ぶに相応しい仕上がりだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=IroUVO3QVU4

「Minh'alma」
Don Beto/Reina作。落ち着いたサウンドとMariliaの艶めかしいヴォーカルが織り成すオトナの哀愁メロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=BmZmFESNkDA

「Melodia Inacabada」
Rita Lee作。アコギの爽やかな響きに乗って、Mariliaのヴォーカルが輝くを増すメロウ・フォーキー。US西海岸サウンドのエッセンスがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=V90wUbRix-c

「Como Um Sonho」
Don Beto作。美しいストリングスを配した哀愁バラード。サウダージな味わいです。
https://www.youtube.com/watch?v=N9PqAz0N5AM

「Filme Nacional」
Marcio Proenca作。タイトル曲はオトナのメロウ・サウンドとMariliaの艶めかしいヴォーカルがいい雰囲気を醸し出す哀愁バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=lis_mi0Cih0

「Olha」
Erasmo Carlos/Roberto Carlos作。当ブログではGal Costaヴァージョンも紹介した素敵なバラード。美しいストリングス、ムーディーなサックスをバックに、Mariliaが感動的なヴォーカルで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=-hLVk40IAzQ

「Antes Que Aconteca」
Renato Teixeira作。前半は寂しげなアコーディオンの音色が印象的な哀愁バラードですが、後半は表情に変化を見せます。
https://www.youtube.com/watch?v=VNJZD6UPs4o

「Total Abandono」
Djavan作。Djavan本人のヴァージョンは『Seduzir』(1981年)に収録されています。Djavan作品を素敵なアレンジのメロウ・グルーヴで聴かせてくれます。「Manifesto」以外ならば、コレが一番好き。
https://www.youtube.com/watch?v=XvHHR9btU-o

「Estoria De Cantador」
Djavan作。Djavanのオリジナルは『Djavan』(1978年)に収録されています。Djavanの名曲を、優しさに溢れたスケールの大きなバラードとして歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=aKHOhLlyhc8

「Pour Pablito」
Dito/Joao Mello作。エレピのメロウな響きに癒されるビューティフル・バラード。アクセントにつけたシンセの音色が少し邪魔ですが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=uZ9Rdnnvefk

「Coracao De Candango」
Egberto Gismonte/Joao Carlos Padua作。ラストは少しノスタルジックな雰囲気のバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Bi7OAvKwx2U

いよいよ年度末の最終週。
今週はやらねばならないことが多いですが、自分の都合のみではどうにもならないに振り舞わされそう。忍耐力が試される1週間になりそうです。イライラせずに粘り強く行動することを心掛けたく思います。
posted by ez at 00:59| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする