発表年:1987年
ez的ジャンル:男性ソウル/ファンク
気分は... :賛否両論!
カリフォルニア出身の人気ファンク・バンドCon Funk Shunのリード・ヴォーカルであったMichael Cooperのソロ・デビュー・アルバム『Love Is Such a Funny Game』(1987年)です。
アルバム『Burnin' Love』(1986年)を最後にCon Funk Shunがその活動に終止符を打ち、Michael Cooperはソロへ転向します。
そして、Repriseから『Love Is Such a Funny Game』(1987年)、『Just What I Like』(1989年)、『Get Closer』(1992年)という3枚のアルバムをリリースします。
さらに2000年代に入ってから、『This Heart Of Mine』(2001年)、『Are We Cool』(2004年)といったアルバムをリリースしています。
僕がリアルタイムでよく聴いていたのは、ソロ・デビューとなった本作『Love Is Such a Funny Game』(1987年)と2ndアルバム『Just What I Like』(1989年)の2枚。
これら2枚はCon Funk Shunのイメージで聴くと、かなりギャップがありますね。
特に、本作『Love Is Such a Funny Game』(1987年)は酷評されることも少なくない賛否が分かれるアルバムですが、個人的には愛聴していた1枚です。
メイン・プロデューサーはMichael Cooper自身とClub NouveauのJay King。
それ以外に、Jay KingとClub Nouveauで同僚であった人気プロデューサー・チームFoster & McElroy(Denzil Foster/Thomas McElroy)やDavid Agent、Con Funk Shun時代の同僚Felton Pilate II、Ron Everette、Benjamin Wrightがプロデューサーとして起用されています。
多分、US R&Bチャート第3位のヒットとなった「To Prove My Love」や、Carole Kingの名曲カヴァー「You've Got A Friend」が目立つため、その印象が批判の対象となることが多いのではないかと思います。
それよりも、Con Funk Shun時代の同僚Felton Pilate IIも関与したアーバン・ソウル「Dinner For Two」、妖しげにシンセが響くダンサブル・チューン「Quickness」、当時一番よく聴いた「Just Thinkin' Bout Cha」、エレクトリック・ファンク「No Other Lover」、アーバン・ミディアム「Love Is Such A Funny Game」あたりに本作の魅力があるように思います。
好きか、嫌いか皆さん自身の耳でご確認を!
全曲紹介しときやす。
「To Prove My Love」
Jay King/Foster & McElroyプロデュース。シングル・カットされ、US R&Bチャート第3位のヒットとなりました。当時人気のClub Nouveauのサウンドを取り入れたダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=8MwiBWEVEXg
「You've Got A Friend」
Michael Cooperプロデュース。Carole Kingの名曲をカヴァー。良くも悪くもプログラミング全開のこの時代らしいカヴァーに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ulDh6GS9CGo
この名曲に関して、当ブログではDonny Hathaway、Roberta Flack & Donny Hathaway、Meta Roos & Nippe Sylwens Band、Gretchen Parlato、Collageのカヴァーを紹介済みです。
「Dinner For Two」
Michael Cooper/Ron Everette/Felton Pilate IIプロデュース。Con Funk Shun時代の同僚Felton Pilate IIも関与したアーバン・ソウル。シングルにもなりました。Con Funk Shunのイメージで聴くと、許容できるのはこの曲ぐらいかもしれませんね。
https://www.youtube.com/watch?v=JkyG8cZNveI
Snoop Dogg feat. Wiz Khalifa「Oh Na Na」のサンプリング・ソースとなっています。
Snoop Dogg feat. Wiz Khalifa「Oh Na Na」
https://www.youtube.com/watch?v=gD2osfSuty4
「Just Thinkin' Bout Cha」
Michael Cooper/Benjamin Wrightプロデュース。リアルタイムで聴いていたとき、一番好きだったのがコレ。ロマンティックな雰囲気に惹かれていたのだと思います。後に女性R&BグループAltitudeのメンバーとしてデビューするPamela Bakerがバック・コーラスを務めています。
https://www.youtube.com/watch?v=JOpm2PgsjZs
「No Other Lover」
Michael Cooper/Jay King/David Agentプロデュース。このエレクトリック・ファンクも当時から好きでした。当時のCameoあたりと一緒に聴きたい感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=XIX-pU_RpPg
「Oceans Wide」
Michael Cooper/Jay Kingプロデュース。妖しげな雰囲気のミディアム・グルーヴ。Mike Buteraのサックスが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=3eEQjwp603w
「Love Is Such A Funny Game」
Jay Kingプロデュース。今回久々に聴き直して気に入ったのがコレ。Michael Cooperらしいアーバン・ミディアムに仕上がっているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=gBjLaySGuT0
「Quickness」
Michael Cooperプロデュース。この曲もシングルになりました。妖しげなシンセの響きに惹かれるダンサブル・チューン。アンダーグラウンドな雰囲気が好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=_z9l1Lg_0do
「Look Before You Leave」
Jay Kingプロデュース。ラストはForce M.D.'sがバック・コーラスで参加したメロウ・ミディアム・グルーヴで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=epZHyZLvGsw
Michael Cooperの他作品もチェックを!
『Just What I Like』(1989年)
『Get Closer』(1992年)
『This Heart Of Mine』(2001年)
『Are We Cool』(2004年)