発表年:1978年
ez的ジャンル:四天王レジェンド・レゲエ・シンガー
気分は... :クール・ルーラー!
今回はレジェンド・レゲエ・シンガーGregory Isaacs(1951-2010年)の代表作『Cool Ruler』(1978年)です
Gregory Isaacsは、Dennis Brown、Freddie McGregor、Sugar Minottと並び四天王と呼ばれたレゲエ・シンガー。
1951年ジャマイカ、キングストン生まれ。1968年にレコード・デビューし、ヴォーカル・トリオThe Concordsでの活動を経て、1970年代に入りソロ活動を再開します。
1973年には自身のレーベルAfrican Museum record labelを設立。1978年の映画『Rockers』への出演も相俟って人気レゲエ・シンガーの地位を確立していきます。
その後もコンスタントに作品をリリースしますが、2010年に癌のため逝去(享年59歳)。
大してレゲエに詳しくなく、実際に作品も多くは聴いていない僕ですが、四天王の中ではイメージで何となくGregory Isaacsが一番好きでしたね。セクシー&ルードな雰囲気に惹かれたんですかね。
個人的にGregory Isaacsといえば、『Night Nurse』(1982年)の印象が最も強いのですが、今日Gregory Isaacsの代表作といえば、本作『Cool Ruler』(1978年)を推す声が多いみたいですね。
彼のニックネームにもなったCool Rulerをタイトルに冠した本作『Cool Ruler』(1978年)は、海外向けにはVirgin Records傘下のFront Line Recordsからリリースされた作品であり、Sly & Robbie(Sly Dunbar/Robbie Shakespeare)をはじめとするChannel Oneのハウス・バンドThe Revolutionariesの面々等がバッキングを務めています。
Sly Dunbar(ds)、Robbie Shakespeare(b)、Ernest Wilson(b)、Bertram "Ranchie" McLean(g)、Bingy Bunny(g)、Chinna(g)、Ansel Collins(key)、Bobby Ellis(horns)、Herman Marquis(horns)、Tommy McCook(horns)、The Heptones(back vo)がレコーディング・メンバーです。
セクシー&ソウルフルな「Native Woman」や「Raving Tonight」、The Heptonesのコーラスが盛り立てる「John Public」、洒脱なセンスが冴える「Party In The Slum」や「Don't Pity Me」、僕の一番のお気に入りのラヴァーズ「Let's Dance」、哀愁メロウな「One More Time」あたりが僕のおススメです。
「」
セクシー&ソウルフルなGregory Isaacsな魅力とChannel One系ミュージシャンの好バッキングがケミストリーを起こした素敵なレゲエ・アルバムです。
全曲紹介しときやす。
「Native Woman」
メロウ・フィーリングの素敵なラヴァーズがオープニング。Gregoryのセクシー&ソウルフルな魅力を満喫できます。ファンキー・ギターのアクセントもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=cwQO4wzyC5U
「John Public」
格好良いリズム隊とThe HeptonesによるコーラスがGregoryのヴォーカルを盛り立てます。
https://www.youtube.com/watch?v=YnduqNw1n30
「Party In The Slum」
軽やかなリズムと確信犯的にチープなキーボードが印象的なルーツ・レゲエ。Gregoryやバッキングの洒脱なセンスがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=LKQZSOcf7fo
「Uncle Joe」
哀愁のメロディをGregoryが憂いを帯びたヴォーカルで歌い上げるルーツ・レゲエらしい1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=jOCzpB6a9y8
「Word Of The Farmer」
セクシーさが魅力のGregoryですが、こういう硬派な感じもいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=fDjFObad1n8
「One More Time」
セクシーな哀愁メロウ。何処となく寂しげなGregoryのヴォーカルがいいですね。Ansel Collinsのキーボードも冴えわたります。
https://www.youtube.com/watch?v=_hf0wRmULaw
「Let's Dance」
John Holt作。ホーン隊が盛り上げてくれる至極のラヴァーズが開放的な気分にさせてくれるます。Gregoryらしいセクシー・ヴォーカルを満喫できます。僕の一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=6_ki-5fKvT0
「Don't Pity Me」
Gregoryやバッキングの洒脱なセンスにグッとくる1曲。はかなさの美学を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=CBW-GkN9jv4
「Created By The Father」
Dennis Brown作。Gregoryの声質の良さを感じる1曲。推進力のあるリズム隊の力強さも印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=aFtxJJAibbs
「Raving Tonight」
ラストはセクシーにキメてくれます。Gregoryのソウルフルなヴォーカルの魅力が映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=0YkJirqrsxw
本作の収録曲をメインとしたダブ・アルバム『Slum in Dub』(1978年)も本作の姉妹作品としてチェックするのも楽しいのでは?
『Slum in Dub』(1978年)
Gregory Isaacsの70年代、80年代の他作品もチェックを!
『Extra Classic』(1977年)
『Mr. Isaacs』(1978年)
『Soon Forward』(1979年)
『More Gregory/Night Nurse』(1981/1982年) ※2in1CD
『Easy』(1984年)
Dennis Brown/Gregory Isaacs『Judge Not』(1984年)
『Private Beach Party』(1985年)
『All I Have Is Love, Love, Love』(1986年)