発表年:2018年
ez的ジャンル:N.Y.産ディスコ/クロスオーヴァー
気分は... :コスモポリタン!
今回は新作アルバムからマケドニア出身シンガー/ギタリストVladimir CetkarによるN.Y.産ディスコ/クロスオーヴァー『Going Home』です。
1977年マケドニアの生まれ、バークリー音楽大学で学んだ後、N.Y.に移住し、音楽活動を開始したシンガー/ギタリストVladimir Cetkarの紹介は、3rdアルバム『Heavenly』(2013年)に続き、2回目となります。
前回紹介した3rdアルバム『Heavenly』(2013年)の国内盤は、厳密には『Heavenly』に2nd『We Will Never End』の音源を加えた日本独自盤です。
前作『Heavenly』(2013年)は、70〜80年代ソウル/ディスコ/フュージョンへのリスペクトを感じる内容で、かなり僕好みの1枚に仕上がっていました。
約5年ぶりに新作『Going Home』への期待も大きく、音も聴かないままネット購入してしまいました。
彼の音楽スタイルは、Chic、EW&F、Quincy Jonesあたりの影響を感じるメロウなモダンソウル/ディスコ系の楽曲と、Vladimirのジャズ・ギタリストとしての腕前を確認できるジャズ/フュージョン系のGeorge Benson的なインスト・チューンに分かれますが、本作でもヴォーカル曲とインスト曲が交互に配されています。
ディスコ/クロスオーヴァーに加えて、AOR的センスも兼ね備えている感じがいいですね。
個人的には80年代ポップ・ディスコ調の「Come With Me」、80年代N.Y.ディスコ調の「Going Home」、アーバン・ナイトなミディアム・グルーヴ「Night Parade」、George Benson調のギター・プレイを堪能できる「Joyride」あたりが僕のおススメです。
国内盤ボーナス・トラックの「Travel The World (Valique & Funky Junkie Remix)」、「Ocean Of Love (House Lovers Remix)」というフロア仕様の2曲もグッド!
コスモポリタンなミュージシャンならではの都会派ディスコ/クロスオーヴァーをご堪能あれ!
全曲紹介しときやす。
「Come With Me」
爽快に駆け抜ける80年代ポップ・ディスコ調ダンス・チューンがオープニング。ストリングス&ホーン・アレンジがサウンドをパワー・アップしてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=guoyP3K-gfY
「Joyride」
George Benson調のギター・プレイを堪能できるインスト・チューン。全体的にはフュージョン・ディスコ調のサウンドです。
https://www.youtube.com/watch?v=aLTSdMxkv4s
「Going Home」
ChicやChangeなどディスコ・サウンドを愛聴してきたVladimirですが、彼のそんな嗜好が反映された80年代N.Y.ディスコ調のダンス・チューンに仕上がっています。
「Jagula」
Vladimirのギターが冴えるフュージョン×ファンクなインスト・チューン。メロウ・エレピやメリハリの効いたホーン・サウンドもグッド!
「Travel The World」
開放的なホーン・サウンドと共に疾走する爽快メロウなダンサブル・チューン。タイトルも含めて、彼のコスモポリタンな感性が反映されているのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=ap5j9UuFPjc
「Moonrise」
Wes Montgomery風ギターを聴かせてくれるインスト。哀愁のラテン・フレイヴァーがいい感じです。
「Night Parade」
アーバン・ナイトなミディアム・グルーヴ。本作らしいエレガントなストリングスが効果的です。
「Travel The World (Valique & Funky Junkie Remix)」
国内盤ボーナス・トラック。「Travel The World」のリミックス。フロア仕様のラテン・ハウス・チューンに仕上がっています。
「Ocean Of Love (House Lovers Remix)」
国内盤ボーナス・トラック。『We Will Never End』収録曲のリミックス。アッパーに攻めまくります。
「Outro」
「Night Parade」のリプライズによるアウトロ。
Vladimir Cetkarの他作品もチェックを!
『We Will Never End』(2008年)
『Heavenly』(2013年)