発表年:1989年
ez的ジャンル:NJS/アーバン系男性R&B
気分は... :一度立ち止まって・・・
今回はTower Of Powerのリード・シンガーとしても活躍した男性R&BシンガーMichael Jeffriesのソロ・アルバム『Michael Jeffries』(1989年)です。
Michael Jeffriesは1954年メンフィス生まれ、オークランド育ち。
高校のクラスメートと組んだバンドThe Two Things In Oneとして初レコーディングを経験し、数曲のローカル・ヒットを生んでいます。その後、ベイエリアの人気ファンク・バンドTower Of Powerから誘いを受け、1978年から1986年までリード・シンガーを務めました。
Tower Of Power脱退後、人気キーボード奏者Jeff Lorberとの活動を経て、1989年にリリースされたソロ・アルバムが本作『Michael Jeffries』(1989年)です。
本作以降あまりシーンで名前を聞かなくなり、フェードアウトしていったMichael Jeffriesでしたが、2012年に娘と息子を従えた復活アルバムMichael Jeffries, Daughter & Son『Family Affair』(2012年) をリリースしています。
また、当ブログでも紹介したCool Million『Sumthin'Like This』(2015年)でも彼が
フィーチャリングされています。
さて、話を本作『Michael Jeffries』(1989年)に戻すと、メイン・プロデュースはJam & Lewis(Jimmy Jam & Terry Lewis)のFlyte Tyme ProductionsのプロデューサーJellybean Johnson。Jam & Lewisも1曲共同プロデュースを手掛けています。
それ以外に、Michael Jeffries本人、DJ Eddie F、Darryl Duncan、Dewayne Sweet、Hilary Thompson、Jay Logan、Bobby Sandstromがロデュースを手掛けています。
また、Spencer Bernard、Randy Ran、Lisa KeithといったFlyte Tyme ProductionsのJam & Lewisファミリーがレコーディングに参加しています。
記憶が定かではありませんが、僕が本作を購入したのも、Flyte Tyme Productions系アルバムというのが理由だったと思います。
アルバム全体としては、この時期らしいNJSを含むアーバンなダンサブル作品に仕上がっています。
ハイライトとなるのは、MichaelとはJeff Lorberの下で同僚であったKaryn Whiteとのデュエット「Not Thru Being With You」。Jam & Lewisも共同プロデュースという点も手伝い、どうしてもコレが目立ってしましますね。
それ以外であれば、Flyte Tymeらしいサウンドを楽しめる「I'm Waiting」や「Stop In The Name Of Us」、アーバンなメロウ・バラード「We Loved」、NJSな「Jealous Heart」、キャッチーなダンサブル・チューンの「Teach Me」や「99 Lies」あたりがおススメです。メロウ・ミディアム「Trade Dreams」を推す人も多いのでは?
Flyte Tyme系がお好きな方はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Not Thru Being With You」
シングルにもなったKaryn Whiteとのデュエット。Jellybean Johnson/Jimmy Jam & Terry Lewisプロデュース。Flyte Tyme Productionsらしい洗練されたサウンドのNJSを満喫できます。Jeff Lorberの下で同僚であったMichaelとKaryn Whiteの息もピッタリです。
https://www.youtube.com/watch?v=kF72y-EAIBY
「Teach Me」
DJ Eddie Fプロデュース。Flyte Tyme Productionsとは異なる雰囲気ですが、この時代らしいサウンドを楽しめるキャッチーなダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=FEN2eXTqLuE
「Jealous Heart」
Jellybean Johnsonプロデュース。Flyte Tyme流NJSを楽しめます。Jellybean Johnsonのギター・ソロも目立っています。
https://www.youtube.com/watch?v=HiYxXnQxFDk
「I'm Waiting」
Jellybean Johnsonプロデュース。Jimmy Jamがキーボードで参加。音だけ聴いていると、Jam & Lewisプロデュースと勘違いしそうなダンサブル・チューン。Lisa Keithのバック・コーラスもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=x7B9dRGf4Q4
「We Loved」
Darryl Duncan/Michael Jeffriesプロデュース。Michael Jeffriesのシンガーとしての魅力が伝わってくるアーバンなメロウ・バラード。バラード系ではコレが一番好きです。
https://www.youtube.com/watch?v=rqPUOB8zGUw
「Baby Don't Ya Go」
Jellybean Johnsonプロデュース。ど派手にハネるNJS。NJS全盛を感じる1曲です。ここでもJellybean Johnsonのギター・ソロが目立っています。
https://www.youtube.com/watch?v=uofOe_oHHb8
「Stop In The Name Of Us」
Jellybean Johnsonプロデュース。Flyte Tyme Productionsらしい洗練されたダンサブル・サウンドを満喫できます。
https://www.youtube.com/watch?v=QSILpeWu_SM
「Trade Dreams」
Dewayne Sweet/Hilary Thompson/Michael Jeffriesプロデュース。ジェントルなメロウ・ミディアム。僕は「We Loved」の方が好きですが、本曲を推す人も多いのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=VAtLziewn9o
「99 Lies」
Jay Loganプロデュース。今回久々に聴き直して、意外にいいなと思ったのがコレ。本作の雰囲気にマッチした都会的なダンサブル・チューンです。
https://www.youtube.com/watch?v=BZs8Kb0r7Oo
「It Don't Get Better Than This」
Bobby Sandstromプロデュース。ラストはロマンティックなミディアムでジェントルに締め括ってくれます。ムーディーなサックスとハーモニカが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=sMmRhZbz5nY
Michael Jeffries, Daughter & Son『Family Affair』(2012年)
ご興味がある方はKaryn Whiteと共にフィーチャリングされたJeff Lorber『Private Passion』(1986年)もチェックしてみては?
Jeff Lorber Featuring Karyn White & Michael Jeffries『Private Passion』(1986年)