2019年04月27日

Babatunde Lea And Phenomena『Levels of Conciousness』

元Oneness of Jujuメンバーのアフロ・ジャズ・ファンク作品☆Babatunde Lea And Phenomena『Levels of Conciousness』
Levels of Conciousness
発表年:1979年
ez的ジャンル:USブラック・ジャズ/ファンク/ソウル
気分は... :GW突入!

今回はUSブラック・ジャズ作品からBabatunde Lea And Phenomena『Levels of Conciousness』(1979年)です。

『Rare Groove A to Z』掲載盤としても知られる再評価の高い1枚です。

本作の主役Babatunde Lea(本名:Michael Lea)はバージニア州出身のパーカッション奏者。ナイジェリア出身のジャズ・ドラマーBabatunde Olatunjiの影響でBabatundeを名乗るうようになりました。

当ブログでも紹介したUSアフロ・ジャズ・ファンク・グループJuJuOneness of Jujuのメンバーとしても活動していました。。

本作はOneness of Jujuでの活動に区切りをつけ、サンフランシスコに活動拠点を移したBabatundeが、Babatunde Lea And Phenomena名義でリリースした初リーダー作です。

Pharoah Sanders作品などで知られるTheresa Recordsからのリリースです。

Babatunde(ds、timbales、congas、vo)以下、Muziki (Duane Roberson)(p、el-p、syn)、Marvin Boxley(g、vo)、Hiroyuki Shido(b)、Cedric Deombi(vo)、Jose Najera(congas、per)、William Murphy(ts、fl)、Martin Fiero(as、fl)、()、Forest Buchtel(tp)がPhenomenaメンバーとしてクレジットされています。

それ以外にスペシャル・ゲストとして、Eddie Henderson(tp)、Julian Priester(tb)、Mark Isham(syn)、Russell Baba(as)が参加しています。

プロデュースはAllen G. PittmanPhil CrescenzoBabatundeMarvin BoxleyMuziki

ピラミッドをバックにしたジャケはブラック・ジャズ/スピリチュアル・ジャズを連想させるし、Babatundeの経歴から便宜上、ジャズとしておきますが、実際にはソウル、ラテン/ブラジル、ファンクの色合いが強く、ジャズ好きよりもソウル好き、レア・グルーヴ好き、フリーソウル好きにフィットする1枚だと思います。

ハード・ボイルドなブラック・ジャズ「Thailand Stick」、ラテン・メロウ・グルーヴ「Use Your Hands」
ブラジリアン・フュージョン調のタイトル曲「Levels Of Conciousness」、ファンキー・ソウルな「Thang」「Merely A Suggestion」、フリーソウルなメロウ・ソウル「Plea From The Soul」などジャンル分け不能な魅力に溢れています。

確かにコレはレア・グルーヴとしてセレクトしたくなる1枚ですね。

全曲紹介しときやす。

「Thailand Stick」
Muziki作。格好良いホーン・アンサンブルが牽引するハード・ボイルドなブラック・ジャズです。アルバムで最もジャズを感じるインスト。
https://www.youtube.com/watch?v=eQvEcNx4wDE

「Use Your Hands」
Russell Baba作。ラテン・フレイヴァーを効かせたメロウ・グルーヴ。フリーソウル好きにもフィットするのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=pGe6hn2prsI

「Levels Of Conciousness」
Babatunde作。パーカッシヴに疾走するラテン/ブラジリアン・フュージョン調のインスト。スウィンギーな緩急、涼しげなフルート、Eddie Hendersonのトランペット・ソロ、Babatundeのティンバレス・ソロなど盛り沢山の演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=Jk0zrKzNiyM

「Thang」
Marvin Boxley作。ソウルフルなCedric Deombiのヴォーカルが印象的なブラック・フィーリングに満ちたファンキー・グルーヴ。

「Plea From The Soul」
Babatunde作。フリーソウル好きが歓喜しそうなメロウ・ソウル・チューン。女性コーラスがメロウな雰囲気を盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=Pdi7pdVTiTE

「Merely A Suggestion」
Muziki作。ヴィヴィドなファンキー・ソウル。鮮やかなホーン・アンサンブルも含めて輪郭のはっきりしたサウンドがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=TRqWYkQ_4F4

「It's That Simple」
Marvin Boxley作。ラストはムーディーなミディアム・バラードで締め括ってくれます。

Babatunde Leaの他作品もチェックを!

『Level Of Intent』(1996年)
Level of Intent

『March of the Jazz Guerillas』(2000年)
March of the Jazz Guerrillas

『Master Drummers Vol. 4』(2001年)
Master Drummers Vol.4

『Soul Pools』(2003年)
ソウル・プールス

『Suite Unseen: Summoner of the Ghost』(2005年)
Suite Unseen: Summoner of Th

『Umbo Weti - A Tribute to Leon Thomas』(2009年)
Umbo Weti: Tribute to Leon Thomas (Dig)
posted by ez at 05:26| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする