2019年04月29日

Stanley Turrentine『Rough 'N Tumble』

Duke Pearsonアレンジ、Blue Mitchell、McCoy Tyner、Grant Green参加☆Stanley Turrentine『Rough 'N Tumble』
ラフ・ン・タンブル
録音年:1966年
ez的ジャンル:ビッグ・コンボ・ソウルフル・ジャズ
気分は... :編集の妙・・・

今回はソウルフル&ブルージーなジャズ・サックス奏者Stanley Turrentine『Rough 'N Tumble』(1966年)です。

Stanley Turrentine(1934-2000年)の紹介は、『Easy Walker』(1967年)、Stanley Turrentine with The Three Sounds名義の『Blue Hour』(1960年)に続き3回目となります。

本作『Rough 'N Tumble』(1966年)は、Duke Pearsonをアレンジャーに迎えたビッグ・コンボ作品です。Oliver Nelsonをアレンジャーに起用した『Joyride』(1965年)のビッグ・バンド路線を受け継いだ作品となっています。

レコーディング・メンバーはStanley Turrentine(ts)以下、Blue Mitchell(tp)、James Spaulding(as)、Pepper Adams(bs)、McCoy Tyner(p)、Grant Green(g)、Bob Cranshaw(b)、Mickey Roker(ds)。

曲構成としては、「What Could I Do Without You」(Ray Charles)、「Shake」(Sam Cooke)、「Feeling Good」(Nina Simone)、「Walk On By」Dionne Warwick)といったソウルや当時のヒット曲のカヴァーが目立ちます。

主役のTurrentine以外にもBlue MitchellMcCoy TynerGrant Greenといったネーム・バリューのあるミュージシャンが揃っていますが、そうしたミュージシャンの個性よりも、Duke Pearsonのアレンジ・センスを生かしたアンサンブルの妙が印象的です。

ビッグ・コンビならではの鮮やかなアンサンブルとTurrentineのソウルフルな持ち味の組み合わせを楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「And Satisfy」
Ronnell Bright作。Turrentineらしいソウルフル&ブルージーな演奏を楽しめます。続くMitchell、Greenのソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=H92-3QsT96g

「What Could I Do Without You」
Ray Charlesのカヴァー。Tynerの小粋なピアノが冴えるソウルフル・バラードに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ohwyE0HBsms

「Feeling Good」
ミュージカル『The Roar of the Greasepaint – The Smell of the Crowd』挿入歌をカヴァー(Anthony Newley/Leslie Bricusse作)。Nina Simoneヴァージョンでもお馴染みの曲。当ブログではShirley ScottDwight Trible With Matthew Halsallのカヴァーを紹介済みです。Pearsonのアレンジの妙を感じる素晴らしいアンサンブルを満喫できます。寛いで酒でも飲みながら聴きたい演奏です。
https://www.youtube.com/watch?v=Xa4UECLqR7E

「Shake」
Sam Cooke作のカヴァー。ファンキー&グルーヴィーなソウル・ジャズに仕上がっています。鮮やかな三管ホーン隊が印象的です。また、こういうグルーヴィーな演奏にはGreenのギターが映えます。
https://www.youtube.com/watch?v=RGbWAAbU0rA

「Walk On By」
Dionne Warwickのヒットでお馴染みのBurt Bacharach/Hal David作品をカヴァー。お馴染みのヒット曲をムーディー&ソウルフルに聴かせてくれます。このあたりもPearsonのアレンジ・センスでしょうね。
https://www.youtube.com/watch?v=zybdpkpmiJo

名曲「Walk On By」に関して、当ブログではDionne Warwickヴァージョン以外に、Cal TjaderAverage White BandGloria GaynorThe Four King CousinsThe CarnivalPucho & The Latin Soul BrothersGimmicksChristopher ScottRobin McKelle & The FlytonesEnoch LightGabor SzaboThe Afro Blues Quintet Plus Oneのカヴァーを紹介済みです。ご興味のある方はそれらの記事もご参照下さい。

「Baptismal」
John Hines作。ラストも素敵なアンサンブルが映えます。ブルージーながらも颯爽とした演奏がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=bK-OvDgZchU

Stanley Turrentineの過去記事や60年代半ば〜後半の他作品もチェックを!

Stanley Turrentine with The Three Sounds『Blue Hour』(1960年)
ブルー・アワー

『A Chip Off the Old Block』(1964年)
Chip Off the Old Block

『Hustlin'』(1965年)
Hustlin'

Shirley Scott and Stanley Turrentine『Blue Flames』(1965年)
Blue Flames

『Joyride』(1965年)
ジョイライド

『Let It Go』(1967年)
レット・イット・ゴー

『The Spoiler』(1967年)
ザ・スポイラー

Stanley Turrentine『Easy Walker』(1967年)
イージー・ウォーカー+2

『The Look of Love』(1968年)
ザ・ルック・オブ・ラヴ

Stanley Turrentine Featuring Shirley Scott『Common Touch』(1968年)

stanley turrentine common touch.jpg
posted by ez at 01:54| Comment(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする