2019年05月31日

Opa『Goldenwings』

Hugo Fattoruso率いるウルグアイ・フュージョン・グループ☆Opa『Goldenwings』
Goldenwings
発表年:1976年
ez的ジャンル:ウルグアイ産フュージョン
気分は... :邂逅・・・

今回はHugo Fattoruso率いるウルグアイのフュージョン・グループOpaの1stアルバム『Goldenwings』(1976年)です。

Opaは、Hugo Fattoruso(key、per、vo)、Osvaldo Fattoruso(Jorge Fattoruso)(ds、per、vo)、Ringo Thielmann(b、vo)というウルグアイ人ミュージシャン3名が1969年に結成したフュージョン・グループ。OsvaldoはHugoの弟です。

リーダーのHugo Fattoruso(1943年生まれ)は、Airto MoreiraFlora PurimMilton Nascimento等ブラジル人ミュージシャン作品への参加でお馴染みですね。

また、当ブログでも紹介したブラジル人女性シンガーMaria De Fatimaは、彼の奥方でした。

そのHugo Fattoruso率いるOpaの1stアルバム『Goldenwings』(1976年)は南米レア・グルーヴつぃて再評価の高いフュージョン作品です。

プロデュースはお馴染みのブラジル人パーカッション奏者Airto Moreira

メンバー、Airto Moreira(per、congas)以外に、Flora Purim(vo)、David Amaro(g)、Hermeto Pascoal(fl、per)といったミュージシャンがレコーディングに参加しています。

Opaの3人は、Airto Moreira『Fingers』(1973年)、Flora Purim『Nothing Will Be As It Was...Tomorrow』(1977年)といった作品に参加しており、Airto Moreira/Flora Purim夫妻との共演は自然な流れだったのかもしれませんね。

メンバーのオリジナルに加え、次作『Magic Time』(1977年)からメンバーとして参加するRuben Radaの楽曲を2曲取り上げています。

アルバム全体としては、ブラジリアン・フュージョンを基調にしつつも、その枠をはみ出したウルグアイ人ミュージシャンならではの味わいや、プログレシッヴなサウンド・センスがアルバムを魅力的なものにしています。

Azymuthを彷彿させる「Goldenwings」、フォルクローレ×フュージョンなメロウ・グルーヴ「Paper Butterflies (Muy Lejos Te Vas)」、南米プログレシッヴ・フュージョン「Totem」、クラブジャズ/ブラジリアン・グルーヴ好きも注目の「African Bird」Flora Purim『Nothing Will Be As It Was...Tomorrow』でも取り上げられていた「Corre Nina」Airtoの人気サンバ・グルーヴ「Tombo in 7/4」が引用されている「Pieces:Tombo/La Escuela/Tombo/The Last Goodbye」、各プレイヤーが存在感を示すファンキーな「Groove」という充実の全7曲です。

グループの個性とAirtoのカラーがケミストリーを起こした名盤だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Goldenwings」
Hugo Fattoruso/Osvaldo Fattoruso作。人気ブラジリアン・フュージョン・バンドAzymuthを彷彿させるようなコズミック・フュージョン。Hugoのキーボードが冴え渡ります。
https://www.youtube.com/watch?v=eblNAoISzrs

「Paper Butterflies (Muy Lejos Te Vas)」
Ruben Rada作。南米ならではのフォルクローレ×フュージョンな味わいが魅力のメロウ・グルーヴ。ブラジルの鬼才Hermeto Pascoalのフルートが盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=2pEaSMvnMxg

「Totem」
Hugo Fattoruso/Osvaldo Fattoruso作。このグループのスケールの大きさを感じる南米プログレシッヴ・フュージョン。ケバケバしいサウンドがよく似合います(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=mQvtFVeFVuc

「African Bird」
Ruben Rada作。クラブジャズ/ブラジリアン・グルーヴ好きにはたまらないブラジリアン・フュージョン。ウルグアイ特有のカンドンベ・リズムのパーカッション・ソロも飛び出します。Opaの個性とAirtoのカラーが見事に融合しています。
https://www.youtube.com/watch?v=NL7TlXwSQLk

「Corre Nina」
Hugo Fattoruso/Osvaldo Fattoruso作。Flora Purim『Nothing Will Be As It Was...Tomorrow』でも取り上げられていた楽曲です。そのFlora Purimのスキャットが冴え渡るエキサイティングなブラジリアン・フュージョンですが、本作らしいプログレシッヴなスパイスが効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=L-3n5s2YlsI

「Pieces:Tombo/La Escuela/Tombo/The Last Goodbye」
Hugo Fattoruso/Osvaldo Fattoruso作。Airto Moreiraの人気サンバ・グルーヴ「Tombo in 7/4」のメロディが引用されているメロウ&ミステリアスな組曲。リズムよりメロウ・サウンド重視の「Tombo in 7/4」といった感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ss7JaHFeB6s

Kan Kick「Laserbeam」、Captain Murphy(Flying Lotus) feat. Earl Sweatshirt「Between Friends」、Guts「The Only Thing I Have」、Termanology feat. Kendra Foster「Moving Forward」のサンプリング・ソースとなっています。
Kan Kick「Laserbeam」
 https://www.youtube.com/watch?v=s39nkfpenl8
Captain Murphy feat. Earl Sweatshirt「Between Friends」
 https://www.youtube.com/watch?v=1FS35SshVxQ
Guts「The Only Thing I Have」
 https://www.youtube.com/watch?v=5kgTaPJWS5s
Termanology feat. Kendra Foster「Moving Forward」
 https://www.youtube.com/watch?v=bx3pgusMLDM

「Groove」
Hugo Fattoruso/Osvaldo Fattoruso作。ラストはDavid Amaroのギターも加わったファンキー・フュージョンで締め括ってくれます。Ringo Thielmannのベース、Hermeto Pascoalのフルートも含めて各プレイヤーが存在感を示してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=1WH6mRqrHl0

Opaの他作品もチェックを!

『Goldenwings/Magic Time』(1976/77年) ※2in1CD
Goldenwings / Magic Time

『En Vivo 87' & Rarities...』(2001年)
En Vivo 87` & Rarities

『Back Home: Lost 1975 Sessions』(2003年)
Back Home
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2019年05月30日

『特別企画:90年代ハウス・シングル・リミックス10選』

家のCD棚のハウス・コーナーを整理していたら、90年代前半のマキシ・シングルが聴きたくなったので、手持ちのマキシ・シングルCDから10曲セレクトしました。

既にアルバム・ヴァージョンを紹介済みの作品もありますが、ここではマキシ・シングルならではのアルバム未収録リミックスを紹介したく思います。

ただし、AmazonでCDの扱いがないものもあり、その場合、ジャケのリンク先はアナログ盤になりますのでご了承ください。

Sandy B「Feel Like Singin'(Classic Def Mix)」
sandy b feel like singin'.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=LgfA3EF_xO8

Sandy Bのこの曲をどうしても紹介したかったから、今回の企画になったのかも?それ位大好きな1曲。

Ce Ce Peniston「We Got A Love Thang (Silky House Thang)」
cece peniston we got a love thang.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=gkboclBuNnQ

CeCe Penistonのハウス・クラシック。ピアノによるイントロが印象的な本リミックスが定番ですよね。
アルバム・ヴァージョンは当ブログで紹介した『Finally』(1992年)収録。

Ten City「Fantasy(Masters At Work Mud Mix)」
ten city fantasy.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=KGRPOETzZQI

オリジナル・ヴァージョンも好きですが、ここではあえてMasters At Workによるリミックスで!

Ultra Nate「Rejoicing (Deee-Lightful Stomp Mix)」
Rejoicing
https://www.youtube.com/watch?v=SeRCc-CvQM8

Ultra Nateのハウス・クラシック。個人的にはこのDeee-Liteによるリミックスがダントツで好きです!アルバム・ヴァージョンは当ブログで紹介した『Blue Notes in the Basement』(1991年)収録。

Ultra Nate「Free (Mood II Swing Extended Vocal Mix)」
Free
https://www.youtube.com/watch?v=gxj2Hk9toG4

こちらもUltra Nateのハウス・クラシック。この曲は長尺のExtendedヴァージョンで聴きたいですね。

Frankie Knuckles Feat. Lisa Michaels「Rain Falls (Wet Radio Mix)」
frankie knuckles rain falls.jpg
https://www.youtube.com/watch?v=iC7t99iowNE

"ザ・ゴッドファーザー・オブ・ハウス"Frankie Knucklesの名曲。美しいピアノが印象的なこのリミックスが好きです。

Lil Louis & The World「Club Lonely(I'm On The Guest List Mix)」
Club Lonely by Lil' Louis & The World (1992-05-07)
https://www.youtube.com/watch?v=5O9TOB0P_6s

Lil Louisのハウス・クラシック。DJ Pierre's Afro Club Mixのどちらにするか迷いましたが、よりLil Louisらしいコチラをセレクト。アルバム・ヴァージョンは『Journey With The Lonely』(1992年)収録。

Lil Louis & The World「Saved My Life (Vintage Mix)」
Saved My Life [Analog]
https://www.youtube.com/watch?v=SMAvJnBBv2Q

本当はLifesaver Mixをセレクトしたかったのですが、YouTubeに音源無かったので断念。こちらもアルバム・ヴァージョンは『Journey With The Lonely』(1992年)収録。

Mr. Fingers「On My Way (After Dark Mix)」
On My Way
https://www.youtube.com/watch?v=_UyErC-uWqg

Mr. Fingers「On A Corner Called Jazz(Underground Mix)」
On A Corner Called Jazz - Wax 1 & 2
https://www.youtube.com/watch?v=MXATkDOT8MM

最後はMr. Fingers『Introduction』(1992年)収録の2曲のリミックス。どちらも美しくも儚いMr. Fingersの世界観にフィットするリミックスです。
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2019年05月29日

Terri Walker『I Am』

UKレディ・ネオソウル☆Terri Walker『I Am』
アイ・アム・テリ・ウォーカー
発表年:2006年
ez的ジャンル:UKレディ・ネオソウル
気分は... :ありのままの私・・・

今回はUKネオソウル作品からTerri Walker『I Am』(2006年)です。

1979年ロンドン生まれの女性R&BシンガーTerri Walkerの紹介は、1stソロ・アルバム『Untitled』(2003年)、2ndアルバム『L.O.V.E.』(2005年)に続き3回目となります。

3rdアルバムとなる本作『I Am』(2006年)は、大手レーベルMercuryを離れ、Dekkor Recordsからのリリースとなりました。

おそらく、より自分のやりたい音楽をやるための移籍ではなかったかと思われます。おそらく2nd『L.O.V.E.』(2005年)は、Mercury側の意向でプロデューサー陣が決定され、必ずしも彼女の本意ではない作品だったのかもしれません。商業的に成功していれば、それでも折り合いがついたのでしょうが、不発に終わり、TerriとMercuryの間に溝が出来てしまったのかもしれません。

そのあたりは本作のメイン・プロデューサーに1st『Untitled』(2003年)を手掛けていたSammy J(Samantha Powell)を起用している点に表れていると思います。

Sammy Jに加え、James Yarde(サックス奏者Jason Yardeの兄弟)も『Untitled』以来のプロデューサー復帰を果たしています。

アルバム全体としては、力強さとしなやかさのバランスがUKレディ・ネオソウルに仕上がっています。

シングル・カットもされた「Alright With Me」をはじめ、力感のあるタイトル曲「I Am」、ナチュラルなミディアム・グルーヴ「No Matter Whatever」、TyをフィーチャーしたHip-Hopトラック「Addicted」、メロウなネオソウル「Forever And A Day」、感動的なラブ・バラード「I Don't Care」、グッド・フィーリングのメロウ・グルーヴ「Outta My System」、生演奏が心地好いメロウ・ミディアム「Imperative」といったあたりが僕のおススメです。

楽曲はすべてTerri WalkerSammy Jらによるオリジナルです。

彼女の信じる道を貫いた良質のUKレディ・ネオソウル作品だと思います。

全曲紹介しときやす。

「I Am」
Sammy Jプロデュース。タイトル曲は力感のあるミディアム・グルーヴ。♪これがありのままの私♪と堂々と歌い、本作へのTerriの決意を感じるオープニングとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=HM8W0VxXmy8

「No Matter Whatever」
Sammy Jプロデュース。ナチュラルな雰囲気の中にも力強さを感じるメロウなミディアム・グルーヴ。Sammy Jのサウンド・プロダクションとTerriの相性の良さを感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=dPDmCoqQM9Q

「Addicted」
James Yardeプロデュース。UKラッパーTyをフィーチャー。少しアブストラクトなHip-Hopトラックに乗って、Terriのヴォーカルがメロウに浮遊します。後半のTyのラップもトラックにジャスト・フィットしています。

「Forever And A Day」
Sammy Jプロデュース。さり気なさが魅力のメロウなネオソウル。♪四葉のクローバーを見つけたような幸せ♪というハッピーな気分が伝わってきます。

「Alright With Me」
Sammy Jプロデュース。シングル・カットもされたソウルフルなメロウ・ミディアム。70年代レディ・ソウルの系譜を2006年らしく聴かせてくれる感じがいいですね。本作らしい凛としたヴォーカルを披露してくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=4Ca3VCjcJug

「The Truth」
Sammy Jプロデュース。切々とした思いが伝わってくるラブ・バラードをソウルフルに歌い上げます。

「I Don't Care」
Sammy J/Terri Walkerプロデュース。感動的なラブ・バラード。Sammy Jのピアノをバックに、愛する人への切なる思いを情感たっぷりに歌い上げます。Sammy J/Terri Walkerによるソングライティングの勝利を感じる1曲。

「Side By Side」
Alex Da Kidプロデュース。Rian Petersをフィーチャー。当時らしいディレイ気味のグルーヴに乗ったサイド・バイ・サイドの男女デュエットに仕上がっています。

「Outta My System」
Sammy Jプロデュース。僕好みのメロウ・グルーヴ。90年代R&Bグルーヴと2000年代ネオソウルを融合させたようなグッド・フィーリングがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=8ahuRmRJVRU

「Imperative」
James Yardeプロデュース。『Untitled』でもフィーチャリングされていたThe Wise Childrenをフィーチャー。人気ベーシストPino Palladino、James Yardeの兄弟であるサックス奏者Jason Yarde等も参加しています。派手さはありませんが、ホーン隊を含めた生演奏が心地好い素敵なメロウ・ミディアムに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=Ke-hmQ3oVYQ

国内盤には「If That Was You」「I Am (Terry Mastermix)」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。

他のTerri Walker関連作品もチェックを!

Shanks & Bigfoot『Swings & Roundabouts』(2000年)
Swings & Roundabouts by Shanks & Bigfoot (2000-09-18) 【並行輸入品】

『Untitled』(2003年)
Untitled

『L.O.V.E.』(2005年)
Love

Lady『Lady』(2013年)
LADY [輸入盤CD] [TS021]
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2019年05月28日

Jimmy McGriff/Richard "Groove" Holmes『Giants Of The Organ In Concert』

オルガン・ジャズの巨人2人の共演ライヴ☆Jimmy McGriff/Richard "Groove" Holmes『Giants Of The Organ In Concert』
ジャイアンツ・オブ・オルガン・イン・コンサート
発表年:1973年
ez的ジャンル:グルーヴィー・オルガン・ジャズ
気分は... :男たちの旅路!

今回はJimmy McGriffRichard "Groove" Holmesというオルガン・ジャズの巨人2人の共演ライヴ『Giants Of The Organ In Concert』(1973年)です。

ペンシルバニア出身のオルガン奏者Jimmy McGriff(1936-2008年)の紹介は、『The Worm』(1968年)、『Electric Funk』(1969年)に続き3回目となります。

一方、ニュージャージー出身のジャズ・オルガン奏者Richard "Groove" Holmes(1931-1991年)の紹介は、『Workin' On A Groovy Thing』(1969年)に続き2回目となります。

本作はオルガン・ジャズの巨人2人がボストンのPaul's Mallで共演した1973年のライブを収めたものです。2人は本作と同じ1973年にスタジオ共演アルバム『Giants of the Organ Come Together』をリリースしています。

本作におけるメンバーはJimmy McGriff(org)、Groove Holmes(org)、O'Donel Levy(g)、Leon Cook(g)、Mark Elf(g)、Mike Moss(ds)、Kwasi Jayourba(per)という編成。

プロデュースはSonny Lester

全曲Jimmy McGriffRichard "Groove" Holmesによるオリジナルです。

ハイライトは格好良すぎるグルーヴィー・ジャズ「The Preacher's Tune」。それ以外にもソウルフル&ファンキーな「Mozambique」、オルガン以上にトリプル・ギターが目立つ「Brown Bread」、主役2人のオルガン・バトル「Bean's」あたりもおススメです。

オルガン・ジャズの巨人2人による白熱のライブをビールでも飲みながら楽しんでみては?

全曲紹介しときやす。

「The Preacher's Tune」
パーカッシヴなリズムに乗ったグルーヴィーなオルガン、ファンキー・ギターを満喫できる格好良すぎるオープニング。ツイン・オルガン、トリプル・ギターならではの魅力を存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=MzosF36TOO8

「Bean's」
主役2人がオルガン・バトルで火花を散らします。これぞオルガン・ジャズの巨人の共演ライヴという感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=u-wOTaZqieE

「Mozambique」
16分近い長尺の演奏。前半は少しテンポを落とした抑えたトーンのファンキー・グルーヴ。実にソウルフルで僕好みのサウンドです。後半はパーカッション・ブレイクなども交えて盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=weJh3MZZg_w

「Closing Theme」
前半戦クロージングといった感じの軽やかな演奏で会場を盛り上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=By0_sjVi34M

「Brown Bread」
トリプル・ギターらしいソウルフル&グルーヴィーな演奏を楽しめる1曲。ど派手な感じではありませんが、いい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=FaHjuLVvtxo

「Talk To Me」
オルガンならではのブルージーな演奏で会場を盛り上げてくれます。特に後半のビターな味わいがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=xPB6rThJfcg

「Boston Whaler」
60年代風の軽快なオルガン・ジャズで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZThuhNAl-hI

「Chopper」
ラストも軽快な演奏で締め括ってくれます。前曲の「Boston Whaler」とタイプが似ているのが少し残念ですが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=8Yy8RQRpwsc

本作の兄弟アルバム『Giants of the Organ Come Together』(1973年)もセットでどうぞ!

Jimmy McGriff/Richard "Groove" Holmes『Giants of the Organ Come Together』(1973年)
ジャイアンツ・オブ・ジ・オルガン・カム・トゥギャザー

Jimmy McGriffRichard "Groove" Holmesの過去記事もチェックを!

Jimmy McGriff『The Worm』(1968年)
ザ・ワーム

Jimmy McGriff『Electric Funk』(1969年)
Electric Funk

Richard "Groove" Holmes『Workin' On A Groovy Thing』(1969年)
ワーキン・オン・ア・グルーヴィー・シング
posted by ez at 02:52| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月27日

Deniece Williams『I'm So Proud』

George Dukeプロデュース!☆Deniece Williams『I'm So Proud』
シークレット・ラブ(エクスパンデッド・エディション)
発表年:1983年
ez的ジャンル:女性メロウ・ソウル
気分は... :ピンク色の誘惑・・・

今回はキュートな歌声が魅力の女性ソウル・シンガーDeniece Williams『I'm So Proud』(1983年)です。

1951年生まれのUS女性ソウル・シンガーDeniece Williamsに関して、当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『This Is Niecy』(1976年)
 『Song Bird』(1977年)
 『When Love Comes Calling』(1979年)

本作『I'm So Proud』(1983年)は、Denieceのキャリアを代表する作品ではありませんが、George Dukeプロデュースということで捨て難い魅力がある1枚です。

イマイチ垢抜けていませんが、いかにも80年代らしいピンクを基調としたジャケが自宅のCD棚の中で目に留まり、今回取り上げることにしました。

George Duke以外に、Deniece本人やBill Nealeもプロデュースを手掛けています。

レコーディングにはGeorge Duke(key、ds)、Paul Jackson, Jr.(g)、Michael Sembello(g)、Jerry Peters(key)、Louis Johnson(b)、Freddie Washington(b)、Rickey Lawson(ds)、Paulinho Da Costa(per)、Lenny Castro(per)、WarLee Oskar(harmonica)、Ernie Watts(sax)等が参加しています。

また、共演アルバム『That's What Friends Are For』(1978年)を出したJohnny Mathisがゲスト参加しています。Earth,Wind & FirePhilip Baileyの参加曲もあります。

シングルにもなったアーバン・ダンサー「Do What You Feel」、同じくシングルにもなったThe Impressionsの名曲カヴァー「I'm So Proud」、開放的メロウ・グルーヴ「It's Okay」Johnny Mathisとのデュエット「So Deep In Love」Philip Bailey参加のゴスペル「They Say」あたりが聴きどころです。

派手さはありませんが、George DukeのプロデュースはDenieceにフィットしていると思います。

全曲紹介しときやす。

「Do What You Feel」
George Dukeプロデュース。George Duke/ Deniece Williams作。アルバムからのリード・シングルとして、US R&Bチャート第9位のヒットとなっています。スウェイ・ビート調のアーバン・ダンサーはモロに僕好み!Denieceのキュート・ヴォーカルにもよくフィットしています。George Dukeらしいサウンド・プロダクションは流石です。
https://www.youtube.com/watch?v=6G9luBi4KNA

「I'm So Proud」
Bill Neale/Deniece Williamsプロデュース。The Impressionsの名曲カヴァー(Curtis Mayfield作)。シングルとして、US R&Bチャート第28位となっています。 前作『Niecy』からの大ヒット・シングル「It's Gonna Take a Miracle」(The Royalettesのカヴァー)と同路線のメロウ・バラード。Denieceの透明感のあるヴォーカルが映えます。Lee Oskar(War)のハーモニカがいい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=W8waqe5goqA

Sam the Kid「Orgulhoso」のサンプリング・ソースとなっています。
Sam the Kid「Orgulhoso」
 https://www.youtube.com/watch?v=qVKYPUD6YZ4

「So Deep In Love」
Johnny Mathisとのデュエット。Bill Neale/Deniece Williamsプロデュース。Jeff Barry/Bruce Roberts作。息の合った二人によるラブ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=N54guzb9-wM

M.O.P. feat. Teflon「Welcome to Brownsville」、O.C.「My Way」、Big Remo「Know How It Goes Down」のサンプリング・ソースとなっています。
M.O.P. feat. Teflon「Welcome to Brownsville」
 https://www.youtube.com/watch?v=gM4ZIYmZcJE
O.C.「My Way」
 https://www.youtube.com/watch?v=83mezbCIuqo
Big Remo「Know How It Goes Down」
https://www.youtube.com/watch?v=B4W2tpyBgrs

「I'm Glad It's You」
George Dukeプロデュース。Deniece Williams作。伸びやかな歌声でオーセンティックなバラードを歌い上げます。

「Heaven In Your Eyes」
George Dukeプロデュース。Raymond Jones作。George Dukeらしいアーバン・サウンドを楽しめるダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=iQ7qwrtU204

「They Say」
Bill Neale/Deniece Williamsプロデュース。Theresa McFaddin/Skip Scarborough作。Philip Bailey(EW&F)がヴォーカルで参加しているゴスペルなメロウ・ミディアム。
https://www.youtube.com/watch?v=-npSQpqKLAE

「Love, Peace And Unity」
Deniece Williamsプロデュース。Scott Sigman/Deniece Williams作。パーカッシヴなミディアム・グルーヴ。レゲエのエッセンスも取り入れています。

「It's Okay」
George Dukeプロデュース。George Duke/Deniece Williams作。カッティング・ギターが心地好いブラジリアン・フレイヴァーを効かせた開放的なメロウ・グルーヴ。Denieceの二人の息子もコーラスで参加しています。
https://www.youtube.com/watch?v=yH1IvFnNmDo

Deniece Williamsの他作品もチェックを!

『This Is Niecy』(1976年)
This Is Niecy

『Song Bird』(1977年)
Song Bird

Johnny Mathis & Deniece Williams『That's What Friends Are For』 (1978年)
That's What Friends Are for

『When Love Comes Calling』(1979年)
ラヴ・コーリン(期間生産限定盤)

『My Melody』 (1981年)
マイ・メロディ

『Niecy』 (1982年)
NIECY ~ EXPANDED EDITION

『Let's Hear It for the Boy』 (1984年)
Let's Hear It for the Boy
posted by ez at 00:59| Comment(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする