発表年:2017年
ez的ジャンル:Far Out系ニュー・ボッサ
気分は... :令和最初の1枚は・・・
いよいよ令和ですね。
昭和から平成への改元は、何となく戸惑いながら新元号に突入した記憶がありますが、今回は平成の余韻を味わいながら、期待を込めて令和を迎えることができた感があります。。
生活で何かが大きく変わるわけではありませんが、やはり特別な気分になりますね。
令和最初の1枚に何をセレクトするか迷いましたが、ニュー・ボッサの歌姫Sabrina Malheirosの『Clareia』(2017年)にしました。
新時代もSabrina Malheirosのような歌姫のキュートな歌声に癒されたいですね(笑)
人気ブラジリアン・フュージョン・バンドAzymuthのメンバーAlex Malheirosの娘であるSabrina Malheiros(1979年生まれ)について、これまで当ブログで紹介した作品は以下の3枚。
『Equilibria』(2005年)
『New Morning』(2008年)
『Dreaming』(2011年)
本作『Clareia』(2017年)は現時点での彼女の最新作です。最近はブラジルものの新作はなかなかタイムリーに購入しづらく、本作もかなり時間が経ってからの購入し、紹介するタイミングを逸していたのですが、大好きなアーティストなので令和最初に紹介できて嬉しい限りです。
前作『Dreaming』(2011年)から約6年の間隔がありましたが、ニュー・ボッサの歌姫の魅力は健在です。
これまでの作品同様、UKの良質レーベルFar Outからリリースされ、Daniel Maunick(IncognitoのリーダーJean-Paul "Bluey" Maunickの息子)がプロデュースしています。
レコーディングにはDaniel Maunick(prog、syn)、父Alex Malheiros(b)や新生Azymuthのキーボード担当Kiko Continentino(p、el-p)といったAzymuthメンバー、Ze Carlos Santos (g)、Jakare (per)、、Ian Moreira (per)、Leo Gandelman (sax、fl)、Marcelo Martins (fl)といったミュージシャンが参加しています。
全11曲どれもおススメですが、シングルにもなったタイトル曲「Clareia」、ニュー・ボッサらしいダンサブル・チューンの「Porto Do Sol」や「Salve O Mar」、アーバン・メロウな「Sol, Ceu e Mar」、色気のあるニュー・ボッサ「Vai, Maria」あたりが特に僕好みです。
新世代アーティストらしさを保ちつつ、円熟味も感じる充実の1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Celebrar」
オープニングはアーバン・メロウな哀愁ブラジリアン・グルーヴ。父Alex Malheirosのベースがナビゲートし、娘Sabrinaの透明感のあるヴォーカルをサポートします。Marcelo Martinsの涼しげなフルートがいいアクセントになっています。
https://www.youtube.com/watch?v=HFjmwm4YGow
「Clareia」
タイトル曲はシングル・カットもされました。Sabrina Malheiros好きには間違いない、ニュー・ボッサらしい開放的でパーカッシヴなダンサブル・チューンです。Azymuth的なブラジリアン・フュージョン感やZe Carlos Santosの素敵なギター・ソロもグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=uCvfDCSL9rY
「Em Paz」
何処となく寂しげなSabrinaのヴォーカルが印象的な哀愁グルーヴ。Kiko Continentinoの美しいピアノ、Jakareのパーカッションが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=ZQoZaC3w_e0
「Porto Do Sol」
Sabrina自らがギターも演奏するニュー・ボッサらしいダンサブル・チューン。Sabrinaの透明かつ艶やかなヴォーカルに惹き込まれていきます。
https://www.youtube.com/watch?v=QW6IqZzVLKo
「Salve O Mar」
ブラジリアン・リズムと共に哀愁モードで疾走します。ニュー・ボッサらしいセンスに溢れた僕好みの1曲。Ze Carlos Santosがここでも素敵なギター・プレイで魅せてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=L1mByPNrK-k
「Sol, Ceu e Mar」
Sabrinaの艶やかなヴォーカルが映えるクールなアーバン・メロウ・グルーヴ。ブラジリアンAOR的な魅力もあるのでは?Sabrinaのスキャットもキュート!
https://www.youtube.com/watch?v=7kmN0CLQeMA
「Vam'bora」
スクラッチを交えるなどDaniel Maunickのサウンド・センスを楽しめる哀愁グルーヴ。
https://www.youtube.com/watch?v=8CTAV0C2Hlg
「Vai, Maria」
妖艶な魅力に溢れたニュー・ボッサ。Sabrinaのヴォーカルのナチュラルな色気がたまりません。美しく、妖しく、儚いムードに魅了されます。
https://www.youtube.com/watch?v=sGOykOgwN6c
「Renascera」
爽快に疾走するダンサブル・チューン。Azymuth×ニュー・ボッサな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=VdMRgPqMp0I
「Sandore」
Sabrinaの透き通ったヴォーカルが映えるメロウ・ボッサ。さり気ないですが実に洗練されています。
https://www.youtube.com/watch?v=T5LIsGuQfDg
「Ultraleve」
ラストは新世代らしいクールなメロウ・ボッサで締め括ってくれます。 父Alex Malheiros、Kiko ContinentinoというAzymuth勢が好サポートしています。
https://www.youtube.com/watch?v=oRpzBAUZ9JI
Sabrina Malheirosの他作品もチェックを!
『Equilibria』(2005年)
『Vibrasons』(2006年)
『New Morning』(2008年)
『Dreaming』(2011年)