発表年:2002年
ez的ジャンル:実力派男性R&Bデュオ
気分は... :山水臥遊・・・
今回は2000年代男性R&Bユニット作品、Ruff Endz『Someone To Love You』(2002年)です。
メリーランド州ボルティモア出身のDante "Chi" JordanとDavid "Davinch" Chanceによる男性R&BデュオRuff Endzの紹介は、デビュー・アルバム『Love Crimes』(2000年)に続き2回目となります。
デビュー・アルバム『Love Crimes』(2000年)に続く2ndアルバムとなる本作『Someone To Love You』(2002年)も、前作同様、実力派男性R&Bデュオらしいミディアム〜スロウ系が魅力の1枚に仕上がっています。
結局、David "Davinch" Chanceがソロに転向したため、本作を最後にグループは解散してしまいます。
メンバー以外にCory Rooney、Troy Oliver、Nate Clemons 、The Characters(Charles Farrar/Troy Taylor)、Night & Day、C.Carroll Cole等の多彩なプロデューサーが起用されています。
アルバムは実力派男性R&Bデュオらしいミディアム〜スロウ系と2000年代初めらしいサウンド/ビートが目立つ楽曲に分かれます。後者は今聴くと好き/嫌いが分かれるかもしれませんね。
個人的にはシングルにもなったタイトル曲「Someone To Love You」、僕の一番のお気に入り、Robin Thickeもソングライティングに参加した「You Mean The World To Me」、The Charactersプロデュースの「You」、男性R&BデュオNight & Dayプロデュースの「Bigger」、美メロの「Sure Thing」といったミディアム〜スロウがおススメです。
ビートの効いた曲であれば、Memphis Bleekのラップをフィーチャーしたシングル曲「Cash, Money, Cars, Clothes」が好きです。
とりあえず「Someone To Love You」、「You Mean The World To Me」の2曲を聴いてみてください。
全曲紹介しときやす。
「Someone To Love You」
Cory Rooney/Troy Oliverプロデュース。シングルにもなったタイトル曲。このユニットの魅力は十二分に伝わってくる素敵なミディアム・バラード。実力派ユニットらしい貫禄を見せつけてくれます。レゲエ・シンガーMauriceがカヴァーしています。また、9th Wonder「Smooth Love」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=3VJZgJ8oEdw
「Love Of All Time (Will You Be Mine)」
David "Davinch" Chance/Nate Clemonsプロデュース。流行に配慮しながらも、自分達らしさを貫いているミディアム・バラード。甘すぎず塩味を軽く効かせている感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=zM2vj7f5M68
「You」
The Characters(Charles Farrar/Troy Taylor)プロデュース。僕好みの美メロ・ミディアム。素敵なメロディを対照的な2人のヴォーカルで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=9aJ87eWzh84
「Cash, Money, Cars, Clothes」
David "Davinch" Chanceプロデュース。Memphis Bleekのラップをフィーチャー。2001年にシングル・リリースしていた楽曲です。このユニットらしいのかはビミョーですが、キャッチーなダンサブル・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=6x6eE59NnHU
「Bigger」
当ブログでも紹介した男性R&BデュオNight & Dayのプロデュース。しみじみと歌い上げる素敵なバラードです。さり気なさがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=tQO4qe7jJ3c
「Shake It」
C.Carroll Coleプロデュース。少しダーク・トーンのサウンドで妖しげな雰囲気を醸し出します。
https://www.youtube.com/watch?v=zMVLGnTT378
「Would U Leave Me」
David "Davinch" Chanceプロデュース。少し流行に配慮したサウンドを聴かせてくれるHip-Hop調の仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=JmQxNZ95w6A
「Sure Thing」
Troy Oliverプロデュース。コレも僕好みの美メロ・バラード。素直にヴォーカルの魅力で勝負している感じがグッド!
https://www.youtube.com/watch?v=wC6PM-juKv0
「Kamasutra」
Dante "Chi" Jordan/David "Davinch" Chanceプロデュース。ダーク・トーンのダンサブル・チューン。いかにも2000年代前半らしいアラビックなアクセントのサウンドが、今聴くと少しビミョーかも?
https://www.youtube.com/watch?v=Zl7zIrbeSas
「Threesome」
Nate Clemons/Big Mikeプロデュース。哀愁のメロディを優しく歌い上げるバラード。切々とした雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=3AT1ic-YbL4
「If It Wasn't For...」
Jerel Allen/Terry Harrisプロデュース。Missy Elliottのチキチキ・ビートを意識した仕上がり。
https://www.youtube.com/watch?v=UwS5qUmD5_M
「You Mean The World To Me」
Cory Rooneyプロデュース。あのRobin Thickeもソングライティングに参加した素敵なラブ・バラード。僕の一番のお気に入り。曲良し、歌良し、音良しの三拍子揃った名バラードだと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=p80hWvX-lS8
「Don't Stop」
Frank Johnson/Rufus Waller/James Pierceプロデュース。2000年代前半らしいHip-Hop調トラックによるダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=_9sdyf9V8P0
「Look To The Hills」
David "Davinch" Chanceプロデュース。ラストはオーセンティックなバラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=zGb6yE4jQnk
『Love Crimes』(2000年)