発表年:1968年
ez的ジャンル:万華鏡ジャズ/ポップ/ラウンジ
気分は... :僕の星座はどんな音?
名アレンジャー/ヴァイヴ奏者Gary McFarlandの『Scorpio And Other Signs』(1968年)です。
これまで当ブログで紹介したGary McFarland作品は以下の5枚。
The Gary McFarland Sextet『Point Of Departure』(1963年)
『Soft Samba』(1964年)
『Does the Sun Really Shine on the Moon』(1968年)
『Today』(1969年)
Gary McFarland/Peter Smith『Butterscotch Rum』(1971年)
本作『Scorpio And Other Signs』(1968年)は12星座をテーマにした12曲が収録された作品です。
名アレンジャーMcFarlandらしいジャズ、ポップ、ロック、R&B、ラテン/ボサノヴァなど多彩なサウンドを駆使した万華鏡のような音世界を満喫できます。
どの曲もキャッチーですが、ヒップな魅力がある「Take Care ... Beware (Capricorn)」、ヴァイヴの響きがロマンティックな「Days Dipped In Dreams (Pisces)」、女性ヴォーカル入りのモッド・ジャズ「Trying To Find A Way (Aries)」、スキャット入りボッサ「Thanks, But No Thanks (Gemini)」、お茶目なラテン・リズムの「Can't Help Dancing (Libra)」、The Baron Von Ohlen Quartetの格好良いカヴァーでも知られるグルーヴィーな「Runaway Heart (Scorpio)」あたりがおススメです。
あなたの星座の楽曲はどんなサウンドなのか、チェックするのも楽しいのでは?
全曲紹介しときやす。
「Take Care ... Beware (Capricorn)」
「やぎ座」。ドリーミーな優雅さとスリリングな緊張感が交錯します。クラブジャズ好きが気に入りそうなヒップな魅力もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=OhpuxCdtRuc
「Whatever - Whenever (Aquarius)」
「みずがめ座」。ゆっくりと時が流れていくような叙情的サウンド。素敵なホーン&ストリングス・アレンジと口笛が印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=ejzwLpJ-6iE
「Days Dipped In Dreams (Pisces)」
「うお座」。ヴァイヴの響きが心地好いピュアでロマンティックな1曲。美しくも繊細な音世界がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=UcfDG3Mx7sw
「Trying To Find A Way (Aries)」
「おひつじ座」。女性ヴォーカル入りのモッド・ジャズは実にヒップです。吸い込まれそうな妖しい魅力があります。
https://www.youtube.com/watch?v=g_XTRheOYU8
「No Other Way (Taurus)」
「おうし座」。どことなく寂しげな哀愁ジャズ・グルーヴ。アシッドな雰囲気もあります。グルーヴィーなオルガン、涼しげなフルートが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=nDoKfZDb9wM
「Thanks, But No Thanks (Gemini)」
「ふたご座」。スキャット入りのメロウ&ソフトリーなラウンジ・ボッサ。McFarlandお得意のパターンですね。
https://www.youtube.com/watch?v=CAJAW9PoQuI
「Sad Eyes (Cancer)」
「かに座」。タイトルの通り、哀愁のジャジー・サウンドが静かに流れていきます。ミュート・トランペットの寂しげな響きがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=H1WCqY9ZiIk
「Long Live The King (Leo)」
「しし座」。誇り高き獅子のごとく、気高いサウンドが躍動します。メリハリの効いたMcFarlandのアレンジ・センスが冴えます。
https://www.youtube.com/watch?v=gpi40CUDI1o
「Close Your Eyes And Follow Me (Virgo)」
「おとめ座」。眼を閉じて聴けば、そこには楽園があるはず・・・哀愁ギターに美しくも儚いムードが漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=iJQ3vWXbL0w
Square One「Dayz to Come」のサンプリング・ソースとなっています。
Square One「Dayz to Come」
https://www.youtube.com/watch?v=SC4kHdP-Lcs
「Can't Help Dancing (Libra)」
「てんびん座」。お茶目なラテン・リズムの楽しげなメロウ・ラウンジ。小躍りするようなフルートが印象的です。
https://www.youtube.com/watch?v=hS3VFuScA4A
「Runaway Heart (Scorpio)」
「さそり座」。軽やかなヴァイヴの音色が映えるグルーヴィーな仕上がり。ダイナミックかつソフトリーな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=S_QNuOan-tc
The Baron Von Ohlen Quartetの格好良いカヴァーも要チェック!
The Baron Von Ohlen Quartet feat. Mary Ann Moss「Runaway Heart」
https://www.youtube.com/watch?v=KPaRmpGIFqI
「I Don't Need The Rain To See The Rainbows (Sagittarius)」
「いて座」。ピアノ&ヴァイヴが印象的なビューティフル・サウンドでロマンティックに締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=0hg8bhOLT-M
Gary McFarlandの過去記事もご参照下さい。
The Gary McFarland Sextet『Point Of Departure』(1963年)
『Soft Samba』(1964年)
『Does the Sun Really Shine on the Moon』(1968年)
『Today』(1969年)
Gary McFarland/Peter Smith『Butterscotch Rum』(1971年)