発表年:2019年
ez的ジャンル:西海岸Hip-Hop/R&B
気分は... :どっちがお好き?
西海岸Hip-Hop/R&Bを牽引する今最も旬なアーティストAnderson .Paakの最新作『Ventura』です。
1986年生まれのL.A.を拠点に活動する男性R&Bシンガー/ラッパー/プロデューサー/ドラマーAnderson .Paakについて、当ブログで紹介したのは以下の4枚。
『Venice』(2014年)
『Malibu』(2016年)
NxWorries『Yes Lawd!』(2016年)
『Oxnard』(2018年)
前作『Oxnard』(2018年)に続く、Dr. DreのAftermath第2弾アルバムであり、『Oxnard』と同じくDr. Dreがエグゼクティヴ・プロデューサーを務めています。
昨年末リリースの前作『Oxnard』から短いスパンでの新作リリースですが、本作『Ventura』は『Oxnard』と同時制作されたものであり、2枚は双子のようなアルバムです。
前作のタイトル『Oxnard』が自らが生まれ育った街の名前であったのに対して、本作『Ventura』のタイトルはOxnardの隣りの街の名のようです。この2つの街の二重性を意識し、2枚のアルバムが出来上がったようです。
前作『Oxnard』がDr. Dreとの共同作業による制約があったのに対し、本作『Ventura』はPaakに委ねられた部分が大きく、よりPaakの意志が反映されたアルバムに仕上がっているようです。
2枚を聴き比べると、Hip-Hop色の強かった『Oxnard』に対して、本作『Ventura』はR&B/ソウル色が目立つ1枚に仕上がっています。というか、R&BとHip-Hopのバランスが本来のPaakらしくなったと言った方が適切かもしれませんね。
個人的にはソウルフルでメロウなテイストの本作の方が好みですね。
アルバムにはAndre 3000(Outkast)、Smokey Robinson、Lalah Hathaway、Jazmine Sullivan、Sonyae Elise、Brandy、Nate Doggがフィーチャリングされています。
Anderson .Paak本人以外に、Jairus "J.Mo" Mozee、Fredwreck、The Alchemist、Dem Jointz、Pomo、Vicky Nguyen、Matthew "Callum Connor" Marisola、Kiefer、Pharrell Williamsがプロデュースしています。
また、Dr. DreとFocus (元Chicのベーシストだった故Bernard Edwardsの息子)がミックスを担当しています。
アーバン・メロウ・グルーヴ「King James」レジェンドSmokey Robinsonをフィーチャーしたソウル・チューン「Make It Better」といったシングル曲をはじめ、Andre 3000をフィーチャーしたメロウ・ミディアム「Come Home」、次世代ピアニスト/ビートメイカーKieferらしいセンスが冴えるメロウなHip-Hopトラック「Yada Yada」、Brandyをフィーチャーしたダンサブル・チューン「Jet Black」、Pharrell Williamsプロデュースのキャッチーな「Twilight」、ソウルフルな「What Can We Do?」あたりがおススメです。
本作のみでも十分楽しめますが、『Oxnard』と対比して聴くのも楽しいのでは?
全曲紹介しときやす。
「Come Home」
Andre 3000をフィーチャー。本作を象徴するメロウ・ミディアム。少しクセのあるPaak節とメロウな味わいをうまくバランスさせているのがいいですね。終盤はAndre 3000のラップで盛り上げてくれます。NxWorries「Best One」をサンプリングし、Norelle、BJ The Chicago Kid、SiR、Vicky Nguyenがバック・コーラスを務めています。
Anderson .Paak/Jairus "J. Mo" Mozeeプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=RgYESJ3GGT8
「Make It Better」
ソウル界のレジェンドSmokey Robinsonをフィーチャー。本作らしいソウルフルな味わいを満喫できるスウィートな1曲に仕上がっています。Paakの声質と御大Smokeyの声質の相性がバッチリですね。Anderson .Paak/Fredwreck/The Alchemistプロデュース。
https://www.youtube.com/watch?v=7Jj83FOlBF8
「Reachin' 2 Much」
Lalah Hathawayをフィーチャー。Dem Jointz/Pomo/Vicky Nguyenプロデュース。コンテンポラリー感のあるアーバンR&Bグルーヴで駆け抜けます。
https://www.youtube.com/watch?v=_2NzCWKcPaA
「Winners Circle」
Vicky Nguyen/Kelsey Gonzalezプロデュース。この曲はジャジーHip-Hop調の仕上がり。Paakの小気味よいフロウを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=3tcbxVU6inM
「Good Heels」
Jazmine Sullivanをフィーチャー。Anderson .Paak/Pomoプロデュース。約1分40分の小曲ですが、素敵なメロウR&Bに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=6OV2v-Q5TXA
「Yada Yada」
Callum Connor/Kieferプロデュース。当ブログでも絶賛の次世代ピアニスト/ビートメイカーKieferらしいセンスが冴えるメロウなHip-Hopトラック。
https://www.youtube.com/watch?v=9DJez2SmlOI
「King James」
Callum Connor/Kieferプロデュース。アルバムからのリード・シングル。爽快に疾走する僕好みのアーバン・メロウ・グルーヴ。アーバン・ムードを高めてくれるホーン・サウンドもグッド!SiRがバック・コーラスを務めています。
https://www.youtube.com/watch?v=8IDmv0MoxR8
「Chosen One」
Sonyae Eliseをフィーチャー。Anderson .Paakプロデュース。Paak節が炸裂するHip-Hopチューン。Mac DeMarco「On the Level」をサンプリングし、Kelsey Gonzalez、Jose Rios、Ron AvantというPaak作品ではお馴染みのメンバーがバッキングを務めます。バック・コーラスはSiR、Cocoa Sarai。
https://www.youtube.com/watch?v=MArfipoYBzU
「Jet Black」
Brandyをフィーチャー。Pomoプロデュース。華のあるBrandyのヴォーカルが映えるキャッチーなダンサブル・チューン。
https://www.youtube.com/watch?v=wYMrdzca92g
「Twilight」
Pharrell Williamsプロデュース。Pharrellはバック・ヴォーカルでも参加。Pharrellらしいポップでキャッチーなダンス・チューンに仕上がっています。やり過ぎない寸止めな感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=EBqvvNydW_k
「What Can We Do?」
Nate Doggをフィーチャー。Fredwreckプロデュース。ラストはソウルフルなテイストで締め括ってくれます。タブラやエレクトリック・シタール風のアクセントがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=acWYKtThYeg
Anderson .Paak関連の過去記事もご参照下さい。
『Venice』(2014年)
『Malibu』(2016年)
NxWorries『Yes Lawd!』(2016年)
『Oxnard』(2018年)