発表年:1994年
ez的ジャンル:セクシー系男性R&B
気分は... :「未」用心 or 「無」用心
90年代男性R&BからMelvin Riley『Ghetto Love』(1994年)です。
Melvin Rileyは80年代に活躍したソウル/ファンク・ユニットReady For The Worldのリード・ヴォーカル。
1982年にミシガン州フリントで結成された彼らは「Oh Sheila」(1985年)(USチャート第1位、同R&Bチャート第1位)、「Love You Down」(1986年)(USチャート第9位、同R&Bチャート第1位)といったヒットを放ちました。特にPrinceらミネアポリス・ファンクの影響を感じる「Oh Sheila」のヒットは印象的でした。
Ready For The World「Oh Sheila」
https://www.youtube.com/watch?v=wbL2lMn34Oo
Ready For The World「Love You Down」
https://www.youtube.com/watch?v=r3Ui8_oqc9Q
1991年にReady For The World解散後、Melvin Rileyはソロ活動に転じます。そして、ソロ第一弾アルバムとしてリリースされたのが本作『Ghetto Love』(1994年)です。
Melvin Riley自身のセルフ・プロデュースです(共同プロデュースを含む)。
全15曲。スロウ系が中心ですが、どエロ・モードから真摯なオーセンティック・モードまで振り幅が大きすぎて少し戸惑います。曲数は少ないですがダンサブル系も悪くありません。
スロウ系であれば、「Servin' It」、「What Makes A Man (Wanna Cheat On His Woman)」、「Spoil You」がおススメです。
ダンサブル系であれば、The Emotions「Blind Alley」ネタの「Goin' Thru A Thang」、G-Funkモードの三連発「Little Somethin' Somethin'」、「#1 Nigga From The Hood」、「Cutta Me Loose」がおススメです。
序盤のどエロ・モードでドン引きしないでくださいね!
全曲紹介しときやす。
「Interlude」
インタールード。
「Whose Is It?」
シングルにもなったセクシー・バラード。セクシーな仕掛けを散りばめたエロエロな1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=wA7dFUqY_lA
「I'm All In」
「Whose Is It?」に続きセクシー・モードのバラード。聴いてる方が赤面してしまうエロさです。
https://www.youtube.com/watch?v=mJL6jd4aKeQ
「Servin' It」
おススメその1。同じバラードでもエロを抑えたメロウ・バラード。僕にはこの位のセクシー・モードがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=dQeJOS2quuQ
「If You Don't Tell I Won't Tell」
女性コーラスも加わった切ないヴォーカルの哀愁メロウ。
https://www.youtube.com/watch?v=1afG16UkAfU
「Goin' Thru A Thang」
The Emotions「Blind Alley」をサンプリングしたメロウ&グルーヴィーなおススメその2。ダンサブル・チューン。ラップ・パートもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=pHz1WGIchNI
「What Makes A Man (Wanna Cheat On His Woman)」
おススメその3。シングルにもなった90年代男性R&Bグループ風のメロウ・バラード。「Whose Is It?」のエロ路線よりも、このタイプのバラードの方が僕好み。
https://www.youtube.com/watch?v=A6r2_icVNGk
「Love's Gonna Get Cha」
ピアノをバックに誠実な語り口で歌い上げるオーセンティック・バラード。「Whose Is It?」とのギャップにビックリ!
https://www.youtube.com/watch?v=SYgjGlzGtZ4
「Ghetto Love」
哀愁メロディを切々と歌い上げるバラード。なかなか雰囲気あっていい感じです。
https://www.youtube.com/watch?v=16SKq2Zu8PA
「Tabs On Ya」
前曲からの流れがいい感じの哀愁バラード。男の哀愁がジンワリと伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=0Vgl8VbxemU
「Little Somethin' Somethin'」
おススメその4。G-Funkモードのピーヒャラ・シンセが印象的なダンサブル・チューン。このタイプは彼にフィットしているかも?Marvin Gaye「"T" Plays It Cool」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=xYXbgxaHslY
「#1 Nigga From The Hood」
おススメその5。哀愁モードのミディアム・グルーヴ。ここでもG-Funk調のピーヒャラ・シンセが飛び出します。KC & the Sunshine Band「What Makes You Happy」、Najee「Betcha Don't Know」、Dr. Dre & Snoop Dogg feat. Bushwick Bill, The Lady of Rage and RBX「Stranded on Death Row」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=D5pMKeQ7ujo
「Cutta Me Loose」
おススメその6。MC Breedのラップをフューチャーしたダンサブル・チューン。コレもG-Funkのエッセンスを取り入れています。Ohio Players「Funky Worm」 、Albert King「I'll Play the Blues for You」をサンプリング。
https://www.youtube.com/watch?v=DSiaEgkJhq4
「Bone In The Bag」
少しダーク・トーンのミディアム・グルーヴ。ゲットー感が漂います。
https://www.youtube.com/watch?v=P7PNHHtso08
「Spoil You」
おススメその7。ラストはMelvinの魅力が存分に伝わってくるセクシー・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=NKSPAnD7Z0I
本作以降、2000年に2ndアルバム『Bedroom Stories』をリリースしています。
『Bedroom Stories』(2000年)