発表年:1973年
ez的ジャンル:グルーヴィー・オルガン・ジャズ
気分は... :男たちの旅路!
今回はJimmy McGriff、Richard "Groove" Holmesというオルガン・ジャズの巨人2人の共演ライヴ『Giants Of The Organ In Concert』(1973年)です。
ペンシルバニア出身のオルガン奏者Jimmy McGriff(1936-2008年)の紹介は、『The Worm』(1968年)、『Electric Funk』(1969年)に続き3回目となります。
一方、ニュージャージー出身のジャズ・オルガン奏者Richard "Groove" Holmes(1931-1991年)の紹介は、『Workin' On A Groovy Thing』(1969年)に続き2回目となります。
本作はオルガン・ジャズの巨人2人がボストンのPaul's Mallで共演した1973年のライブを収めたものです。2人は本作と同じ1973年にスタジオ共演アルバム『Giants of the Organ Come Together』をリリースしています。
本作におけるメンバーはJimmy McGriff(org)、Groove Holmes(org)、O'Donel Levy(g)、Leon Cook(g)、Mark Elf(g)、Mike Moss(ds)、Kwasi Jayourba(per)という編成。
プロデュースはSonny Lester。
全曲Jimmy McGriff、Richard "Groove" Holmesによるオリジナルです。
ハイライトは格好良すぎるグルーヴィー・ジャズ「The Preacher's Tune」。それ以外にもソウルフル&ファンキーな「Mozambique」、オルガン以上にトリプル・ギターが目立つ「Brown Bread」、主役2人のオルガン・バトル「Bean's」あたりもおススメです。
オルガン・ジャズの巨人2人による白熱のライブをビールでも飲みながら楽しんでみては?
全曲紹介しときやす。
「The Preacher's Tune」
パーカッシヴなリズムに乗ったグルーヴィーなオルガン、ファンキー・ギターを満喫できる格好良すぎるオープニング。ツイン・オルガン、トリプル・ギターならではの魅力を存分に楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=MzosF36TOO8
「Bean's」
主役2人がオルガン・バトルで火花を散らします。これぞオルガン・ジャズの巨人の共演ライヴという感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=u-wOTaZqieE
「Mozambique」
16分近い長尺の演奏。前半は少しテンポを落とした抑えたトーンのファンキー・グルーヴ。実にソウルフルで僕好みのサウンドです。後半はパーカッション・ブレイクなども交えて盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=weJh3MZZg_w
「Closing Theme」
前半戦クロージングといった感じの軽やかな演奏で会場を盛り上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=By0_sjVi34M
「Brown Bread」
トリプル・ギターらしいソウルフル&グルーヴィーな演奏を楽しめる1曲。ど派手な感じではありませんが、いい味出しています。
https://www.youtube.com/watch?v=FaHjuLVvtxo
「Talk To Me」
オルガンならではのブルージーな演奏で会場を盛り上げてくれます。特に後半のビターな味わいがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=xPB6rThJfcg
「Boston Whaler」
60年代風の軽快なオルガン・ジャズで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=ZThuhNAl-hI
「Chopper」
ラストも軽快な演奏で締め括ってくれます。前曲の「Boston Whaler」とタイプが似ているのが少し残念ですが・・・
https://www.youtube.com/watch?v=8Yy8RQRpwsc
本作の兄弟アルバム『Giants of the Organ Come Together』(1973年)もセットでどうぞ!
Jimmy McGriff/Richard "Groove" Holmes『Giants of the Organ Come Together』(1973年)
Jimmy McGriff、Richard "Groove" Holmesの過去記事もチェックを!
Jimmy McGriff『The Worm』(1968年)
Jimmy McGriff『Electric Funk』(1969年)
Richard "Groove" Holmes『Workin' On A Groovy Thing』(1969年)