2019年06月24日

Commodores『Caught In The Act』

R&Bチャート第1位「Slippery When Wet」収録☆Commodores『Caught In The Act』
コウト・イン・ジ・アクト
発表年:1975年
ez的ジャンル:人気ファンク/ソウル・バンド
気分は... :考えるな、感じろ!

人気ファンク・グループCommodoresの初期名作『Caught In The Act』(1975年)です。

Commodoresに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Hot on the Tracks』(1976年)
 『Commodores』(1977年)
 『Live!』(1977年)

『Machine Gun』(1974年)に続く2ndアルバムとなる本作は、USアルバム・チャート第26位、同R&Bアルバム・チャート第7位となり、後の商業的大成功への確かな第一歩となった初期名作です。

僕の好きなCommodores『Live!』(1977年)までなので、その頂点に向かう助走的な1枚という気がします。

本作におけるメンバーは、Lionel Richie(vo、sax、key)、Thomas McClary(vo、g)、Milan Williams(key)、Ronald LaPread(b)、William King(tp)、Walter Orange(ds、vo、per)という最強ラインナップの6名。

プロデュースはJames Anthony CarmichaelCommodores

初期Commodoresらしいファンクとバラードのバランスの取れた1枚です。

1st『Machine Gun』収録のディスコ定番「The Bump」の再録をはじめ、US R&Bチャート第1位となったヒット曲「Slippery When Wet」、Lionel Richieのクラヴィネットがファンキーに響く「I'm Ready」「Wide Open」、あたりがファンク・バンドの魅力に溢れた楽曲です。

バラード系であれば、Lionel Richieの手腕が発揮されたシングル曲「This Is Your Life」「You Don't Know That I Know」がおススメです。同じバラードでも『Natural High』(1978年)以降にはない良さがある気がします。

あとはファンキー・メロウな「Let's Do It Right」も僕のお気に入りです。

時期によって好き/嫌いがはっきり分かれてしまうCommodoresですが、初期Commodores作品には他のファンク・バンドにはない何かを持っていると思います。

全曲紹介しときやす。

「Wide Open」
Walter Orange作。初期Commodoresならではの骨太のファンクネスを感じるオープニング。Lionel Richieのクラヴィネットの響きがいい感じです。ホーン・サウンドも盛り上げてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=IW1gAsCEZO0

「Slippery When Wet」
Thomas McClary作。アルバムからの1stシングルとして、USチャート第19位、同R&Bチャート第1位となったヒット曲。格好良いギター・リフのファンキー・グルーヴですが、シングル向きのキャッチーさを兼ね備えているのがCommodoresらしいのでは?パーカッシヴな感じも僕好みです。
https://www.youtube.com/watch?v=bLr5cL0eG2w

7A3「Everybody Get Loose」、Limbomaniacs「Shake It」のサンプリング・ソースとなっています。
Limbomaniacs「Shake It」
 https://www.youtube.com/watch?v=IedAaxFEF8Y

「The Bump」
Milan Williams作。1st『Machine Gun』収録曲の再録。ただし、『Machine Gun』ヴァージョンよりも尺が短くなっています。当時ディスコ好きだった人にとっての定番曲ですね。夜遊びモードの開放的なディスコ・ファンクです。
https://www.youtube.com/watch?v=jfZxiOg3SaM

「I'm Ready」
Milan Williams作。Lionel Richieのファンキー・クラヴィネット&スペイシー・シンセが冴え渡るインスト・ファンク・チューン。Beastie Boys「Egg Man」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=w5_VD2MLHcI

「This Is Your Life」
Lionel Richie作。アルバムからの2ndシングルとして、US R&Bチャート第13位となっています。Lionel Richieの手腕が発揮されたメロディアスなメロウ・バラードです。この時期のLionel Richieは良かったなぁ・・・
https://www.youtube.com/watch?v=NpS0NkGOMG0

Jerry Butlerがカヴァーしています。また、E.S.G.「9-Trey」、South Central Cartel「G's Game」、Da Weasel「Dedicado」、Sadat X「This Is Your Life」、Spax「Arche」のサンプリング・ソースとなっています。
Jerry Butler「This Is Your Life」
 https://www.youtube.com/watch?v=mRjJhabLYBg
South Central Cartel「G's Game」
 https://www.youtube.com/watch?v=NXXoW3rE-Vo
Sadat X「This Is Your Life」
 https://www.youtube.com/watch?v=P2nZp4X-wzQ

「Let's Do It Right」
Lionel Richie作。これもLionel Richieらしいメロウ・ミディアム・グルーヴ。メロウな中にも適度なファンキー・フィーリングがあるのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=O4grYIN0wHY

「Better Never Than Forever」
Milan Williams作。初期Commodoresならではの渋さを感じるバラード。バラードでも適度に塩味が効いています。
https://www.youtube.com/watch?v=XnyDoZCQ32o

「Look What You've Done to Me」
Ronald LaPread作。ファンク・バンドとしての底力を感じる1曲。Thomas McClaryのギターが冴えます。TYPE 4「Scatterbrains」のサンプリング・ソースとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=snVYl9AuyNQ

「You Don't Know That I Know」
Ronald LaPread/Lionel Richie/Walter Orange/Thomas McClary/Milan Williams/William King作。素敵なメロウ・バラード。Lionel Richieのバラード・センスはこの頃から秀でていたことを証明する1曲なのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=MWMLcXgXcUs

「Wide Open (Reprise)」
Walter Orange作。オープニングのリプライズでアルバムは幕を閉じます。

Commodoresの70年代の他作品もチェックを!

『Machine Gun』(1974年)
Machine Gun

『Movin' On』(1975年)
Movin' on

『Hot on the Tracks』(1976年)
commodores hot on the tracks.jpg

『Commodores』(1977年)
Commodores

『Live!』(1977年)
Live!

『Natural High』(1978年)
ナチュラル・ハイ

『Midnight Magic』(1979年)
ミッドナイト・マジック
posted by ez at 01:43| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする