発表年:2003年
ez的ジャンル:アトランタ産ソウル・プロジェクト
気分は... :青の世界・・・
今回はKhari Simmonsらアトランタを拠点に活動するミュージシャンによるソウル・プロジェクトSirius B Project唯一のアルバム『Sirius B Project』(2003年)です。
UKのブラジリアン・ジャズ・ユニットSirius Bと混同しそうですが、今日紹介するSirius B Projectはアトランタのソウル・プロジェクトです。
Khari Simmons(b)、Paige Lackey Martin(vo)、Alex Lattimore(tp、flh、vo)といったアトランタを拠点とするクロスオーヴァーなソウル/ジャズ・ユニットJivaのメンバーをはじめ、Kevin Houser(as、vo)、DeWayne Martin(ts)、James White(el-p、syn)、J. Nicholas Williams(ds)、Dana“Big Dane”Johnson(g)といったミュージシャンがプロジェクトのメンバーとしてクレジットされています。
また、当ブログでも紹介したアトランタ育ちの男性R&Bシンガー/ソングライターDonnieがゲスト参加しており、ソングライティング面でも貢献しています。
プロデュースはメンバー全員もしくはメンバーの持ち回り。ソングライティングもメンバーらによるオリジナルです。
もっとKhari Simmonsが目立つプロジェクトだと思っていましたが、より民主主義的なプロジェクトだったようです。プロデュース面ではKhari Simmons以上に、Dana“Big Dane”Johnsonが大きく貢献しています。
ナチュラル・フィーリングの爽快メロウ・サウンドが心地好いアルバムに仕上がっています。また、リード・ヴォーカルPaige Lackey Martinの透明感のある歌声もアルバムの大きな魅力です。
UKのコンピ・アルバム『Cafe De Soul Vol. 2』(2002年)に収録されていた「Autumn Breeze」、「Always Remember」の2曲がハイライトですかね。
それ以外にもグッド・ヴァイヴな爽快メロウ・サウンドが満載です。
Khari Simmons関連の作品がお好きな人でれば気に入ると思います。
『Sirius B Project』Album Sampler
https://www.youtube.com/watch?v=zaqeoome_Ck
全曲紹介しときやす。
「Love Has A Place In Time」
生演奏らしいグッド・ヴァイヴが伝わってくるリラックスしたメロウ・ソウルがオープニング。Paige Lackey Martinの透明感のあるヴォーカルが映えます。小さなライブ・ハウスで演奏を聴いているような気分になります。
「Autumn Breeze」
前述のように『Cafe De Soul Vol. 2』収録曲。カッティング・ギターが心地好いメロウ・ミディアム。落ち着きのある爽快サウンドがいいですね。フリーソウル好きの人なんかも気に入るのでは?
https://www.youtube.com/watch?v=qlGtSIjYp-A
「Midnight Silhouette」
Paigeがしっとりと歌い上げるジャジーなメロウ・バラード。終盤はリズミックな展開で盛り上げてくれます。
「Mahogany Boy」
オーガニックな雰囲気とプログラミングによるダンサブル感をミックスさせたクロスオーヴァー・チューン。
「You Say」
Paigeの素晴らしい歌い回しが印象的な哀愁メロウ。軽くボッサ・フィーリングも交じっています。
「Roll」
爽快ナチュラルなソウル・フィーリングが心地好い1曲。Paigeの伸びやかなヴォーカルが躍動します。
「Intuition」
Khari Simmonsのベースが牽引するメロウ・ミディアム。ここではAlex Lattimoreがリード・ヴォーカルをとります。
「Always Remember」
Donnieをフィーチャー。この曲も『Cafe De Soul Vol. 2』収録曲です。メロウ・エレピをバックに、DonnieとPaigeがデュエットする素敵なメロウ・ミディアムです。個人的にはアルバムのベスト・トラック。
「With You」
爽やかに疾走するメロウ・グルーヴ。Paigeのヴォーカルがキラキラ輝いています。
「Believe」
ゲスト参加のDrea ReneeとPaigeのデュエット。前半はアーバン・メロウなミディアム・バラード、後半はテンポ・アップしラテン・フレイヴァーの演奏を聴かせてくれます。
「Ain't Easy」
オルガン&ピアノによるイントロが印象的なソウル・バラード。
「Calling」
本編のラストは、ストリングス&アコギをバックに、Paigeの透明感のあるヴォーカルが際立つビューティフル・バラードで締め括ってくれます。
「Love Has A Place In Time (Seventy3 Mix)」
国内盤ボーナス・トラック。「Love Has A Place In Time 」のリミックス。ネオソウル/ネオフィリー好きの人であれば気に入るのでは?
JivaやKhari Simmons関連の過去記事もチェックを!
Jiva『Sun & Moon』(2005年)
Jiva『Day Into NIght』(2007年)
Julie Dexter & Khari Simmons『Moon Bossa』(2006年)
Khari Simmons『Sun Flower』(2013年)