2019年07月03日

Culture『International Herb』

開放的で爽快なレゲエ・ヴォーカル・グループ☆Culture『International Herb』
International Herb
発表年:1979年
ez的ジャンル:ジャマイカン・レゲエ・ヴォーカル・グループ
気分は... :たまに聴くならこんなレゲエ!!

今回はルーツ・レゲエ作品からCulture『International Herb』(1979年)です。

Cultureは、リード・ヴォーカルJoseph Hill を中心に、Albert WalkerKenneth Dayesという3名が1976年にジャマイカ、キングストンで結成したレゲエ・ヴォーカル・グループ。当初はAfrican Disciplesというグループ名を名乗っていました。

Joe Gibbsのプロデュースで1977年にデビュー・アルバム『Two Sevens Clash』をリリース。同作は本国ジャマイカのみならず、UKでもヒットしました。

『Harder than the Rest』(1978年)からは女性レゲエ・プロデューサーSonia Pottingerと組むようになります。

本作『International Herb』(1979年)もSonia Pottingerのプロデュースです。

1982年にはリード・ヴォーカルJoseph Hill以外のメンバーがグループを脱退しますが、Josephはグループを継続します。

2006年のJoseph Hillの逝去後は息子のKenyatta Hillが父の遺志を継いでグループを率いています。

本作『International Herb』(1979年)は、ルール・レゲエ・アルバムですが、爽快ヴォーカルと開放的なサウンドの組み合わせが実に心地好い1枚に仕上がっています。歌自体はラスタファリアニズム、ガンジャ・チューン全開ですが・・・

レコーディングにはMikey "Boo" Richard(ds)、Bertram "Ranchie" McLean(b)、Radcliffe "Dougie" Bryan (g)、Harry Powell(congas)、Sticky(per)、Nambo Robinson(tb)、Clive Hunt(tp)、Dean Frazer(ts)等のミュージシャンが参加しています。

国内盤CDのライナーノーツには、グループ以上にClive Huntに関する記述に大部分が割かれ、本作も彼が加わったホーン・サウンドのアルバムへの貢献を強調しています。


レゲエに明るくない僕には、Cultureというグループおよび本作のレゲエ史における位置づけはよくわかりませんが、開放的かつ爽快なレゲエ・ワールドは今の気分にかなりフィットします。

たまに聴くならこんなレゲエ!と思わせてくれる1枚でした。

全曲紹介しときやす。

「The International Herb」
タイトルのまんまガンジャ・チューン全開のタイトル・チューン。心を開放される陽気でリラックスしたムードがサイコーです。
https://www.youtube.com/watch?v=sCbJrFgFoD8

「Jah Rastafari」
ホーン・サウンドが盛り上げてくれるルーツ・レゲエ。Joseph Hillの味のある歌い回しがいい感じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=CWQsoHFAzp8

「It A Guh Round」
本作らしいメロディアスな爽快レゲエ・ワールドを楽しめる1曲。ここでもホーン・サウンドがいい味出しています。

「Rally Around Jahoviah's Throne」
リラックスしたレゲエ・グルーヴが心地好いルーツ・レゲエ。ゆったりと時間が流れていく感じがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Y79vNr-CvxQ

「The Land We Belong」
自由で開放的でリラックスしたレゲエ・ワールドを満喫できます。のんびりと過ごしたい気分にフィットします。
https://www.youtube.com/watch?v=V1X84tH17hE

「Ethiopians Waan Guh Home」
華やかなホーン・サウンドとレゲエ・ヴォーカル・グループらしい開放的な歌い回し&コーラスを楽しめます。
https://www.youtube.com/watch?v=Q1DDEqmQJdU

「Chiney Man」
確かにホーン・サウンドに秀でたレゲエ・アルバムであることに気づかされる1曲。ヴォーカルやバッキングも含めたピースフルな雰囲気がいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=JH9_xUW9Jgw

「I Tried」
明るく開放的な曲が多い本作ですが、本曲は哀愁モードです。
https://www.youtube.com/watch?v=WNQcdulMkcY

「The Shepherd」
オルガンをはじめとするバッキングによるアクセントが印象的です。ここでは女性のバック・コーラスも加わっています。
https://www.youtube.com/watch?v=S7ecBLZjFww

「Too Long In Slavery」
ラストは開放を呼びかけるルーツ・レゲエらしい雰囲気で締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=wx6bT26zt5U

Cultureの初期作品もチェックを!

『Two Sevens Clash』(1977年)
Two Sevens Clash

『Baldhead Bridge』(1978年)
Baldhead Bridge

『Harder than the Rest』(1978年)
Harder Than the Rest

『Cumbolo』(1979年)
Cumbolo

『Lion Rock』(1982年)
Lion Rock
posted by ez at 01:06| Comment(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする