2019年07月04日

Outside『Sus?icious』

フューチャー・ジャズ的な4thアルバム☆Outside『Sus?icious』
Suspicious
発表年:1998年
ez的ジャンル:UKアシッド・ジャズ/フューチャー・ジャズ
気分は... :擬同型のつながり・・・

今日はUKフューチャー・ジャズよりOutsideの4thアルバム『Sus?icious』(1998年)です。

マルチ・プレイヤーMatt CooperによるUKのジャズ・ファンク・プロジェクトOutsideの紹介は、デビュー・アルバム『Almost In』(1993年)に続き2回目となります。

アシッド・ジャズなイメージが強いOutsideですが、本作はフューチャー・ジャズ的アプローチが目立つアルバムに仕上がっています。美しくもダークなトーンな楽曲も印象的です。

プロデュースはMatt CooperAndreas Allen

アシッド・ジャズ期から活動し、ドラムンベースにも関わったUK男性シンガーCleveland Watkiss、元GallianoConstantine Weir、女性シンガーKarime Kendraがフィーチャリングされています。

ダンサブルなフューチャー・ジャズ「Don't Know Who I Am」、人力ブロークンビーツ的な「To Fly As Fast As Thought」、優美なピアノが響くコズミックなインスト「Transmigration」、Cleveland Watkissをフィーチャーした「The Blackman & The Jew (Similarities)」「Revelation」当たりが僕のおススメです。

Matt Cooperの美学が貫かれた音世界を楽しみましょう!

全曲紹介しときやす。

「To Fly As Fast As Thought」
本作らしいフューチャー・ジャズなオープニング。人力ブロークンビーツ的なドラミングもエキサイティングです。

「The Blackman & The Jew (Similarities)」
Cleveland Watkissをフィーチャー。シンセ・ベースの効いたソウルフル・チューン。少しダークな雰囲気がUKらしくていいですね。

「Transmigration」
浮遊する音空間で優美なピアノが響くインスト。コズミックなジャズ・ワールドを感じる演奏です。

「Incient Itation」
Constantine Weirをフィーチャー。川の流れの効果音はひたすら流れる前半から、中盤以降は美しいピアノのインストに展開していきます。

「Don't Know Who I Am」
クラブジャズ好きの人は気に入るであろう、ピアノと共に疾走するダンサブルなフューチャー・ジャズ。

「Resist」
Karime Kendraの女性ヴォーカルをフィーチャー。美しくも切ない哀愁バラードをKarime Kendraが歌い上げます。

「Overstanding」
Constantine Weirをフィーチャー。美しさと不気味さが同居する1曲。美しいピアノや弦の音色と荒々しいビートの組み合わせが印象的です。

「Revelation」
Cleveland Watkissをフィーチャー。コズミック&フューチャリスティック&ソウルフル&ダークネスな感じがたまりません。

「The Elements」
ラストは美しくもダークなフューチャー・ジャズで締め括ってくれます。

Outsideの他作品もチェックを!

『Almost In』(1993年)
Almost In

『The Rough And The Smooth』(1995年)
The Rough And The Smooth

『Discoveries』(1997年)
Discoveries

『Out of the Dark』(2001年)
Out of the Dark
posted by ez at 01:03| Comment(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする