2019年07月28日

Al Sunny『Time To Decide』

サマー・モードのフランス産AOR☆Al Sunny『Time To Decide』
タイム・トゥ・ディサイド
発表年:2017年
ez的ジャンル:フランス産AOR
気分は... :2年遅れのギフト・・・

今回は新作アルバムから噂のAOR作品Al Sunny『Time To Decide』(2017年)です。

2017年にアナログ盤のみでリリースされたアルバムですが、今年になって日本で独自CD化が実現しました。

Al Sunnyはフランス人シンガー・ソングライター/アレンジャー/ギタリストAlexandre Tricardのワンマン・プロジェクト。

デビュー・アルバムとなる本作『Time To Decide』(2017年)は、"現代のNed Doheny"と発売当時からDJ界隈で評判になったようです。

Andre SolomkoLucas Arrudaといったアーティストの作品のリリースするPascal Riouxが主宰するフランスのレーベルFavorite Recordingsからのリリースです。

実際、本作にはNed Doheny「Get It Up For Love」が収録されており、その意味でもNed Doheny好きにはグッとくる1枚に仕上がっています。

「Get It Up For Love」以外はAlexandre Tricardおよび参加ミュージシャンによるオリジナルですが、ウエストコーストな「Time To Decide 」、アーバン・メロウな「Beautiful Lady」、ブラジリアン・フレイヴァーのメロウ・グルーヴ「Don't Let Nobody Know」、ブルーアイド・ソウル的なポップ・ソウル「Since I've Been Loving You」、エレクトリック・ブギー「Open Up Your Eyes」とそのリミックス2曲(国内盤ボーナス・トラック)とAORファンは勿論のこと、フリーソウル好き、ディスコ/ハウス好きの人も楽しめる楽曲が揃っています。

梅雨明けが遅い令和元年ですが、本作と共に夏モードに突入しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Time To Decide 」
ウエストコーストの眩しい日差しをイメージさせるメロウ・ミディアムがオープニング。優しいファルセット・ヴォーカルとメロウ・サウンドがよくマッチします。
https://www.youtube.com/watch?v=g7uJDrw-0Fw

「Beautiful Lady」
サマー・モードのアーバン・メロウ。AORファンの心をくすぐるアーバン・サウンドに思わずニンマリ。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。
https://www.youtube.com/watch?v=qhEqrqxamLk

「Get It Up For Love」
話題のNed Doheny作品カヴァー。Ned自身のヴァージョンは名作『Hard Candy』(1976年)に収録されています。当ブログで紹介したThe Rhinestonesヴァージョンをはじめ、Average White Band & Ben E. King、Tata Vega、Bruce Ruffin等もカヴァーしている名曲。ここではオリジナルの雰囲気を受け継いだメロウ・フォーキーで聴かせてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=rI3bVyUJZ1M

Ned Doheny「Get It Up For Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=XwouzFuEMKI
The Rhinestones「Get It Up For Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=lGsFlpBTiXU
Average White Band & Ben E. King「Get It Up For Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=YXzfzABioPQ
Tata Vega「Get It Up For Love」
 https://www.youtube.com/watch?v=wGbmK9QM0XE

「Don't Let Nobody Know」
フリーソウル好きの人も気に入るであろうブラジリアン・フレイヴァーのメロウ・グルーヴ。サマー・モード全開のサウンドとファルセット・ヴォーカルがよくフィットしています。
https://www.youtube.com/watch?v=YlIWinfnojQ

「Open Up Your Eyes」
Al Sunny流のエレクトリック・ブギー。少しパワー不足ですが悪くありません。
https://www.youtube.com/watch?v=9flerCjakGM

「Since I've Been Loving You」
ブルーアイド・ソウル的なグルーヴィー・ポップ・ソウル。ポップ職人的な魅力を満喫できる1曲に仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=uR65QdCQN3U

「Supervision」
本編ラストはクールなソウル・チューンで余韻を感じながら締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=CSi9K5rQNUY

「Open Up Your Eyes (Patchworks Disco Remix)」
国内盤CDボーナス・トラックその1。「Open Up Your Eyes」のPatchworksによるリミックス。ディスコ・チューンという点はオリジナルよりもコチラが好き。
https://www.youtube.com/watch?v=iTL6Hod7GNo

「Open Up Your Eyes (Jex Opolis Remix)」
国内盤CDボーナス・トラックその2。「Open Up Your Eyes」のJex Opolisによるリミックス。コチラはサマー・モードのハウス・チューンに仕上がっています。
https://www.youtube.com/watch?v=ns30av_GerA

2年遅れのリリースですが、嬉しい日本独自CD化です。
posted by ez at 01:18| Comment(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする