2019年08月01日

Amel Larrieux『Lovely Standards』

ジャズ・スタンダードにアプローチした1枚☆Amel Larrieux『Lovely Standards』
Lovely Standards
発表年:2007年
ez的ジャンル:女性R&B系ジャズ・スタンダード集
気分は... :ジャズ・ヴォーカル・アルバムです!

Groove TheoryAmel Larrieux『Lovely Standards』(2007年)です。

1973年N.Y.生まれの女性R&BシンガーAmel Larrieuxに関して、これまで当ブログで紹介したのは以下の4枚。

 Groove Theory『Groove Theory』(1995年)
 『Infinite Possibilities』(2000年)
 『Bravebird』(2004年)
 『Morning』(2006年)

本作『Lovely Standards』(2007年)は、タイトルの通り、ジャズ・スタンダード・カヴァー集です。

正直、R&B/ネオソウル色は皆無であり、その意味ではAmel Larrieuxの他作品とは切り分けるべき作品です。

僕の場合、女性ジャズ・ヴォーカルも好きなのでフィットしますが、ジャズ・ヴォーカルに興味がない方はスルーした方がいいでしょう。

プロデュースは他のAmel Larrieux作品と同じく夫のLaru Larrieux

レコーディング・メンバーはChris Parks(g)、Yakir Benhur(p)、Keith Witty(b)、Adrian Harpham(ds)。

抑えたトーンのバッキングによるバラード中心の構成です。その分、さまざまな表情のAmelのヴォーカルを満喫できます。

気の利いた冷製スープのようなジャズ・スタンダード・カヴァー集です。

Amel Larrieuxという先入観を持たなければ楽しめる1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「If I Were a Bell」
Frank Loesser作。ミュージカル『Guys and Dolls』(1950年)のために書かれた楽曲をカヴァー。抑えたトーンながらもAmelのチャーミングな歌声にグッとくるジャズ・スタンダードらしいオープニング。
https://www.youtube.com/watch?v=TCBR_XelXSg

「Try Your Wings」
Michael Barr/Dion McGregor作品をカヴァー。オリジナルは1958年のBlossom Dearieヴァージョンです。美しいピアノとベースをバックに、しっとりと歌い上げるラブ・バラード。切なる思いが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=N3JrVSTB6oU

「Lucky to Be Me」
Leonard Bernstein/Adolph Green/Betty Comden作。ミュージカル『On the Town』(1944年)のために書かれた楽曲をカヴァー。少し思わせぶりのAmelのヴォーカルにグッとくるバラード。
https://www.youtube.com/watch?v=4squm7ftdOU

「Wild Is the Wind」
映画『Wild Is the Wind』(1957年)でJohnny Mathisが歌った楽曲をカヴァー(Dimitri Tiomkin/Ned Washington作)。哀愁バラードを憂いを帯びたヴォーカルで歌い上げます。
https://www.youtube.com/watch?v=JMv6njuyUgA

「Shadow of Your Smile」
アカデミー賞歌曲賞も受賞した映画『いそしぎ』の主題歌をカヴァー(Johnny Mandel/Paul Francis Webster作)。お馴染みの名曲をメロウ・ギターをバックにコケティッシュに歌い上げます。シンプルさがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=iSQGk7h_K4s

「You're My Thrill」
映画『Jimmy and Sally』(1933年)のために書かれた楽曲をカヴァー(Jay Gorney/Sidney Clare作)。哀愁バラードを吐息まじりに艶めかしく歌います。
https://www.youtube.com/watch?v=TnWqC_gvb-M

「Younger Than Springtime」
ミュージカル『South Pacific』(1949年)のために書かれたRichard Rodgers/Oscar Hammerstein II作品をカヴァー。シンプルなバッキングが、Amelの切々としたヴォーカルを際立てているのがいいですね。
https://www.youtube.com/watch?v=pCnIGPuRiRI

「Something Wonderful」
ミュージカル『The King and I』(1951年)のために書かれたRichard Rodgers/Oscar Hammerstein II作品をカヴァー。1フレーズ、1フレーズを丁寧に歌い上げるジャズ・スタンダードらしいヴォーカル・スタイルで楽しませてくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=1LJQsEKLxEM

「If I Loved You」
ミュージカル『Carousel』(1945年)のために書かれたRichard Rodgers/Oscar Hammerstein II作品をカヴァー。切ない女心を見事な表現力で歌い上げるラブ・バラードです。
https://www.youtube.com/watch?v=C7VqPnAXtw0

「I Like the Sunrise」
ラストはDuke Ellington作品をカヴァー。Amelのキュートな魅力を活かしたピアノ・バラードで締め括ってくれます。
https://www.youtube.com/watch?v=EmgcVXM0rTo

Amel Larrieux関連の他作品もチェックを!

Groove Theory『Groove Theory』(1995年)
Groove Theory

『Infinite Possibilities』(2000年)
Infinite Possibilities

『Morning』(2006年)
Morning

『Bravebird』(2004年)
Bravebird

『Ice Cream Everyday』(2013年)
Ice Cream Everyday
posted by ez at 00:42| Comment(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする